『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
セーター
この暖かさを感じられるのって
幸せを感じる
幸福を感じられるのってなんかいいなぁ
暖かさを感じる度に懐かしい感じがする
こんな私でも
セーターのように
みんなを暖かく、幸せに出来たら
いいのにな
帰省ついでに、と、かつての子供部屋の片付けを決意した。
元々、そんなに荷物が多いわけではない。
高校時代を過ごした家ではあるが、居候の身であった自覚はあった。仕事で各地を転々とする母に代わり、家主の叔父夫婦が、自分を我が子のように愛してくれていたのは理解しているし感謝もしているけど、心のどこかで、ここに留まってはいけないのだと、幼心に思っていた。
今でこそ、自分の「実家」はここだな、と自然に思うようにはなったけれど、それはそれ、これはこれ。
いらないものをいつまでもとっておくことはない。
小さい頃の服やらなんやらは、叔母経由で近所に「お下がり」に出しているのであまり残っていないが、高校時代の文房具なんかは、ここで暮らしていた時のままだ。
使えそうな洋服は、一人暮らしのマンションに引き上げようと、開けた衣装ケースの中に、そのセーターは残っていた。
派手な黄色。胸の位置に銀色の糸でワンポイントの刺繍がしてある。袖口がほつれているし、ボタンは落としてつけ替えたものもあって、ちぐはぐだ。
中学3年生の冬、母が私によこしたものだ。なんの気まぐれか、簡単な手紙とセーターだけが、仕事先から送られてきた。
デザインは好みではなかったけれど、多分高価なものだと思う、薄手の割に暖かくて、こればかり着ていた。
流石に目立つので、学校には着ていかなかったけど…
そういえば、友達と出かけた時に「そういう明るい色も着るんだね」と言われたことを思い出して、姿見の前に立ってみた。
黒いスカートに、白のブラウス、靴下がかろうじて赤。
黄色のセーターを胸元に重ねてみた。悪くはないか…
少し悩んだが、セーターはゴミ袋に押し込んだ。
今の私には、きっと要らないものだ。
「セーター」
編み物は、本当に複雑だ。
私には、気が遠くなる。
でも、あの人の為なら……頑張れる。
やはり、どこか不格好。
お義母さまや義叔母さまのような均等な編み目も、
鮮やかな色彩に繊細な模様も、私には未だ出来ない。
悔しい。あー、もう暖炉で燃やしたい。
でも、それはしない。
何故なら、この不格好な編み物の完成を待ってくれる人が居るから。
これの何が良いのかしら。
私には、分からない。
ふふ、我ながら上出来でしょう。
セーターを優しく、抱きしめる。
来年も、また作ろう。
そしたら、少しずつでも上達するだろう。
来年も、又、あの人の故郷に行こう。
そして、お義母さまや義叔母さまに習おう。
ふふ、本当に楽しみ。
ああ、幸せ。
なんて、幸せなんだろう。
今日も、あの人の帰りが待ち遠しい。
【 セーター 】
『手作りのものって、抵抗ありますか?』
潔癖症とは思っていないが、改めて聞かれると困る。
よく、手作りのお菓子とか貰うが、それは問題ない。
美味しいものに罪はないし。
でも、何だろう。
職場の後輩から手渡されたコレは、すごく困った。
柔らかい、いかにも衣類感のある一品。
趣味でよく作っているのかもしれないが、
気軽にプレゼントするものではないはずだ。
その分、気持ちがより込められているのは言わずもがな。
少なくとも、嫌われているわけではないんだろう。
嫌がらせとかじゃなければ、だが。
むしろ、貰ってしまって良いのだろうか?
君の気持ちごと、受け取ってしまうよ?
構わないなら、遠慮なく着ることにしよう。
セーター
クローゼットを開けると
目に入ったのは
君がくれたセーター
今はもう、着ることはないけれど
たまに見るくらいなら許されるかな。
これを捨てるのは
記憶からあなたを消すようで怖い
「…やっぱ、まだ忘れられないのかな、俺。」
そんなことない。俺はもう前を向いてる。
たまには戻らないと、成長できないから。
…そう理由を付けて、まだ忘れることも出来ない
自分が嫌になる。
彼女へのプレゼントにセーターを編む。
彼女は素敵な女性だ。
柔軟で、いつも僕のことを包み込んでくれる。
告白のときはタコみたいに真っ赤になってとっても可愛かった。
世界中の誰ともとも比べられないくらい、最高の彼女だ。
だから僕は彼女に喜んでほしくてセーターを編む。
毛糸が足りないことに気がついたのは5本目の袖を編み始めたときだった。
セーター
セーター
手編み?
既製品?
冬になると必ず着るセーター
モコモコして暖かい
あー、冬だなぁと感じる
着るのは、売っている既製品
手編みは着たことない
手編みのものってなんでか重いし
編み方なのかなぁ?
セーター
毎年必ず着る服
心も身体も暖かくしてくれる
最後の川柳教室。
先日、川柳教室の柴本先生からお返事が来た。
最後の私の川柳は落選ばかりだった。何時もキレイな字の柴本先生。
柴本先生やかりん先生や広川先生や、先生や生徒さんみんな親切な方だった。私がライバルと思っていた方も、ノートがボロボロになるくらいに勉強をしていた。
私は、以前の私の川柳と対比しても、私にも負けていると想う。ちえ先生にも、不快だと、言われた(^_^;)(´;ω;`)
自分は、出来るとか過信していたのかな〜??楽しいことに現を抜かしたり、他に、楽しいことを見つけて宿題もぎりぎりでしたりしたな🤔
ヘルパーさんの関係も上手くいかなくて悩んだりもした(@_@)私より、出来る方がいっぱいいると理解ったらよけいに手を抜いた。
母に、会費払ってもらっているかは、もう辞めるかと、😯悟られた。前向けず辛くて苦しかった(´;ω;`)
川柳が大好きで、はじめた。私らしく表現出来る場所。でも、ある日から、入選しなくなりました😱私は、落選からはじまった川柳教室のトビラ。
みんなに、負けないように必死に、勉強をした日々。今は、落選しても、暫くしたら、またか〜と、多少は凹むが何処まっ、いっかだった。
落選したら、悔しい理由じゃありません。何処、私、ダメかもと想っているんだ。
川柳教室が失くなってはじめて、私は、やっぱり川柳が大好きなんだと気付いた。
最後の川柳教室へ行けて良かった〜💐柴本先生、かりん先生、広川先生と握手した。
『落選ばっかりだけども、私は、川柳が大好きです。頑張ります。(;_;)』と私は、言った。
先生達の、握手を私の誓い何んだ。
柴本先生とかりん先生が、『長いこと来てくれてありがとう。』と私に言ってくれた、手のひら温もりと、『広川先生、ありがとうございました🙇♀』と、いうのが精一杯だった。
おちこぼれだけども、私の居場所だった。『忘れません。』
‥‥‥想い出何ですネ。
柴本先生の最後の川柳教室の洋服は、虹色のセーターだった。
柴本先生のことだから、『みんなに虹ステキな虹が架かりますように⭐✨🌈』と、いう、メッセージかも。(#^.^#)♫
今の私は、新しい文化を勉強をしています。でも、それだけでは、ダメ何だといたいほど理解った。
だから、ちゃんと私も頑張ります💛_φ(・_・
私らしい、新しい風を吹きかしたいです(#^.^#)V
高橋悟君や想先生に、見つけてもらった、新しい私です。
『ありがとうございました!!!』と、ヘルパーさんとエレベーターに乗った。
胸がいっぱいの私がいたんだ。
終わり
暖かさ
いやことがあった時、心が荒んだ時
暖かいものに頼りたくなる。
暖かい人、暖かい世界
この世界が暖かくなるのを願う。
そして、私も私の暖かさを求めてきてくれる人を包み込めるようになりたい。
セーター。
セーターは
小さい頃
よく着てた。
セーターを編んでたのに
途中で
飽きて
捨てた時もあったなぁ。
懐かしい。
セーター
セーターは好きだが、
着ている時は気を遣う。
どこかに引っ掻けてしまったら大変だ。
洗う時も気を遣う。
縮んだりしないよう、洗剤や洗い方も変える。
なのに、なぜかこの季節になると、
着たくなる。
明日は気温が下がるらしい。
セーターを着て出かけよう。
paki
セーター
冬。そろそろセーターの季節だ。私は、この冬、セーターで萌え袖をし、今よりもっと、貴方の事、私の虜にさせる♡そして、貴方のセーターの袖の中に、密かに手を突っ込み、貴方をキュンとさせたい。だって、最近、やけに、いつも私ばかり、キュンキュンさせられてる気がするから…たまには、自分でも分かりやすいくらいに、貴方をキュンキュンさせてみたいのよ…早く貴方に会いたい…私、やっぱり駄目だ…愛する貴方と同棲してるけど、やはり、私がいる時だけでも、家で一緒にいられないと凄く寂しいの…今日もせっかく、貴方に依存し過ぎない為に、敢えて、貴方に会える時間なのに、家に帰らず、カラオケで発散してたつもりなのに、やはり、帰ると貴方の事ばかり考えてしまう…そう、私は、誰もが分かる程、彼の虜だし、彼の沼にハマっている…同棲してから、今までより、更に、貴方の事が好きになっていく…これからもずーっと、大好きだ。
「暖かい」
冬は好きだ
着込めば着込むほどに暖かくなる
マフラーに手袋
ボリユームを増す
好い人がいっさうかあいさを増す
これ以上好きになってどうするのだ
つね季節毎思ふ
ああ、愛おしい好い人よ
「さみぃ」
気温が低い時期は、つい悪態をついてしまう。
低血圧で目覚めも悪い私は、お布団の中で行動するためのエンジンを温める。
お布団からやっと抜け出すと、電気ストーブの前で暖を取りタンスの引き出しを開ける。
強い風が窓をガタガタ鳴らす。
陽が出ていない天気なので、厚着した方がいいとセーターに手が伸びていく。
アランセーターが着たいけれど、ガンダムになるのがわかっているので着られない。
セーターは温かい。温かいものは幸せだ。
温かさの中には幸福がある。
もちろん、冷たさも夏には気持ちいい。
けれど、冷たさは幸福にはつながらないだろう。
だって、温かさとは気温だけのものではないから。人との関わりで生まれる心地よい空気、安心感、笑顔、喜び、幸せ。それらが集まってできるのが温かさで、目には見えないけれど、その場にいると感じるもの。セーターを着ると、暖かい服を身にまとうと、そんなぬくもりを思い出して私はふと温かくなる。今日もそうして、温かいものに包まれたい。
〔セーター〕
せつなさ。
切なさ。
刹那さ。
セーターから中森明菜が浮かぶあなたはきっと同年代。
ヒーター
あったかい。
温もりをくれる。
ずっとそばにいたい。
セーターの天敵が毛玉である、ということに異論を唱える人はまずいないだろう。
わたしはあまり洋服の1着1着を大切に着るタイプではないので、毛玉だらけになったセーターは、たいてい1シーズンでお別れしてしまう。
しかし1着だけ、どうしても捨てられない毛玉だらけのセーターがある。もちろん自宅用で、よそ行きではない。
それはいつだったか、ハリー・ポッターとのコラボ商品としてGUで売っていたセーターだ。茶色の生地にうねるようなスリザリンの蛇マークが、ミントブルーの大柄で一面に描いてある。どう考えても非常にダサい。買った自分ですらデザイナーのセンスを疑う逸品だ。
ハリー・ポッターをあまりよく知らない家人には「う…ち」の柄だと勘違いされてしまった。
それはちょっとあんまりだし、そもそも茶色とミントの配色が逆だろうと思いはしたが、いずれにしてもダサいことに変わりはない。
なので「これは蛇です」という反論にとどめておいた。
そのセーターはXLサイズで大変暖かく、着ておけばコートいらずという、とても機能的な品だった。着ていけば同僚に「微熱さんはおしゃれですね」といわれたが、100%お世辞だとわかるのもポイントが高い。
しかし冬の間それを着てデスクワークをするうちに手元が毛玉だらけになって、とてもよそには着ていけなくなった。今は自宅でパソコンを弄るとき以外着る機会がなく、毛玉はどんどんと増殖する一方だ。
ただ、いつの間にか、増えた毛玉を見て「悪くない」と感じるようになった。
過ごした年月の蓄積だからか。あるいは「捨てるに捨てられない」葛藤の積み重ねだからか。
うまく捨てられない留保の連続を愛着と呼ぶのなら、毛玉だらけのセーターと私の関係は疲れた恋人同士のそれに似ている。
膨大な量の毛玉をいまさら取りきれないのなら、いっそのことくたくたのそれと添い遂げるのも、まあ一つの手なのかもしれない。そのセーターを選んだのは私だし、いまも実際気に入ってはいるのだ。
昨今の男女間というのは、どうにもフラットなものばかりが求められているような気もする。誰と話していたの、なんてほんの少しの嫉妬心を見せれば"束縛"などと言われ、手作りの、それも形に残るものを贈れば"重い"などと言われる。かつてはみんなの憧れであった手編みのセーターなんて贈れば立派な重力女の出来上がりだ。
今の彼氏は、嫌いではない。というか好きだ。でないと付き合ってられない。まあまあ長く続いていると言うことは、少なからず好きという気持ちがあることになる。少なくとも、私はそうだと思っている。
普段は大人しいけれど、ロマンチックな雰囲気になれば愛を囁いてくれる。人混みではぐれないように、自然と手を繋いでくれる。素っ気ない普段の態度が、ギャップになって、ますます好きになって目で追ってしまう。だから、気付いてしまう。
バレンタインデー、手作りのチョコを贈ったときは素直に喜んでくれた。誕生日、いつもより豪華な――といっても大学生に出来るくらいのだが――食事と、ペアブレスレットを贈ったときも、少し困惑しつつも喜んでくれた。クリスマス、手編みの手袋を贈った。彼は、一瞬戸惑いと、そしてほんの少しの嫌悪感を滲ませて、けれどそれを取り繕って喜んでくれた。
だから、気付いた。気付いてしまった。私は、他人から見れば重いんだなぁと。私の価値観は、今の社会にはそぐわないんだと。
だから、彼から別れようと告げられたとき、驚きは無かった。すとん、と胸の中に落ちた。彼は、どこまでも優しかったから「彩夏は悪くない、おれの問題なんだ」と言ってくれたけど、それは絶対私の問題だった。
それから、二人の男と付き合った。大学生なんてバカばっかりだ。ノリと勢いだけで生きてるから、直ぐに付き合って別れてをする。私はそんな馬鹿にはなるまいと思っていたけど、どうやらバカになっていたらしい。
二人には重い側面を見せないように、サバサバした、それでいてどこか可愛げのある女の子をしていた。けど、長続きはしなかった。直ぐに疲れてしまった。そして、私から振った。
「私、何が悪いんだろぉ。いいじゃんかぁちょっと位重くたって。大好きの裏返しだろー?」
「はいはい、彩夏はいい女よ。ていうか重いとか体軽い私への当てつけか?この隠れ巨乳め」
「そういう話じゃなぁい!」
クリスマスイブ。今年は彼氏もいないから、友達の茉優と宅飲みをしていた。最初は当たり障りのないくだらない会話。段々とプライベートな話。そして、いい感じに酔いも回ってきて、代わりに呂律は回らなくなってきた今、私は溜まりに溜まった鬱憤を茉優にぶつけていた。
「いいじゃん手編みのセーター贈ったってぇ。わぁしの作ったもの着ててほしい!重い女のほうが浮気しないし家事だって出来るいい女だもん!」
「そうねぇ、あと二十歳超えての『もん』はキツくない?」
私は下戸だ。そのくせ酒好きで、それでもって酔っていた時の記憶を完璧に覚えているのだから、次の日に悶えることも多かった。
だから、というわけではないが。この日の選択は、きっと酔っていたからだ。
「はい、そんな彩夏にプレゼント」
「ん?あぁ、ありがとぉ。……あっ、わらし何も用意してなくない?」
「私に聞かれたって分かんないわよ。それより、中身見て頂戴」
「ぁああぁ茉優ごめんねぇ、何も用意してないダメダメ女でぇ」
クソだるい絡みをしながら、覚束ない手付きで丁寧な包装を破かないように開けていく。……ちょっと破けたのは必要経費だ。
「んぁ?お洋服?」
「そ、いいでしょ」
「うん、ありがとおねぇ……これ、手編みぃ?」
「……そうよ」
酔っていたときの記憶が正しければ、その時茉優の顔は赤くなっていたと思う。多分、私の顔も、酔いなんかじゃ説明つかないくらい。
「ね、彩夏。プレゼント、彩夏も頂戴?」
「だからぁ、わたしは用意してなくってぇ」
「いいから、目を閉じて」
言われたとおりに目を閉じる。何をされるかは、何となく、いやはっきりとわかっていた。なのに、拒まなかった。
唇に、柔らかくて、熱くて、ほんのちょっぴりレモンサワーの味がする、なにかが触れた。
「ねえ、彩夏。なんだか、暑くなってきちゃった」
軽い男が言いそうな台詞を、重い女が言ってきた。なんだかおかしくて、少し笑いながら、二人して一枚一枚服を脱がせていった。二人の影が、一つに混ざり合っていった。
「はいこれ、クリスマスにプレゼントできなかったから、バレンタインにまとめてあげる」
「……クリスマスには彩夏の大事なモノ貰っちゃったケド」
「はいこれ、クリスマスにプレゼントできなかったから、バレンタインにまとめてあげる」
「……ああ、はい。これ、今開けちゃっていい?」
「ん、もちろん。早く開けちゃって」
「この激重女め」
「お互い様でしょ」