『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
アトピーで着れないけど
セーター可愛い
大人になったらきれるかな。
セーター
手編みのセーター。
彼にプレゼント。
愛がたっぷりね。
でもちょっと怖い。
女の子の愛で縛られているみたいで。
わたしが彼氏だったら、
欲しくないな。
セーター
私の母の話。
母は編み物が趣味でなんでも編めるひとです。
子供の頃、私と弟にクリスマスツリーの下にプレゼントがある絵柄のセーターを編んでくれました。
プレゼントのリボンの色を刺繍する時、私はどうしても金色の糸でやって欲しくてワガママを言った記憶があります。
キラキラしたクリスマスプレゼントのリボンのイメージがあったからです。
母は、金色?ないから買いに行こうと一緒にお店に行って。糸のたくさんある棚から探す時のワクワクした気持ちを覚えています。
セーターが出来上がった時、プレゼントの金の糸が嬉しくて何度も撫でて、友達に金のリボンの刺繍を自慢したっけ。
振り返るとね、金の糸ももちろん嬉しかったのだけど、私の話を聞いてくれて、希望を受け入れてもらったことの全てが嬉しかったんだと思うんです。小さい弟がどうしても優先で、お姉ちゃんだからと言われていた時期だったので。
いまでも編み物は続いていて、毛糸の靴下は雑貨屋さんに卸しているそうな。趣味の域を超えてるよ、母。
#セーター
寒さから身を守るため着るセーター
チクチク刺激して攻撃を
暖かい君の心も刺激する
知らずに傷をでも求めてる
名前の知らない学生の彼を好きになりました。
君を初めて見たとき衝撃を受けたの。
こんなに制服姿が似合う人がいるんだって。
すらっとした体にワイシャツが似合うと思った。
ワイシャツのボタンはしっかり締めているのに,
ピアスを開けているところ
カッコいいって思った。
彼も私の存在に気づいてるの。
あの日
降りるはずの駅についてるのに
ボーッとしていて
急いで電車に降りたことがあった。
その時はハンカチを落としたことすらわかんなかった。落としたどころか家に忘れてきたと思っていた。
次の日電車に乗ると彼がこっちに向かって歩いてきて,ハンカチを差し出してきた。
「昨日,落としましたよ。」
初めて聞いた彼の声は
もう私の好みのどストライクだった。
「えっ,あっ,すみません。ありがとうございます。」
私が言うと
「いえいえ。」
私に笑顔でそう言って
彼はいつもの場所に行ってしまった。
もうこんなことあったら惚れるしか選択肢ないじゃん。
そんなことを思っていた。
最近寒くなってきたのでマフラーを付け始めた。
彼はセーターを着ていて
「カッコいい」
思わず声に出してしまいそうだった。
彼に惚れてしまったからそう見えてしまうのか
はたまた他の人たちも
また彼をカッコいいと思っているのか
私には分からなかった。
今日はなんだか人が多くて
押しつぶされそうになっていた。
気のせいかもしれないけど
おしりを触れている気がして
とても逃げ出したくなった。
そんな時突然手を引っ張られた。
「えっ,」
「突然ごめんなさい。触られてましたよね?
だからこっちの方が安全かなぁって思って。」
彼の声を聞いて私は少し安心した。
彼が電車の扉の方に連れてってくれて
彼が壁になってくれた。
もう私の視界は彼しか捉えられなくて...。
車内が揺れると彼は私の方に倒れた。
「「ごめんなさい。」」
お互いの声は満員電車で消えてった。
しかし過去最高で近い私たちの距離に
彼と私は顔が赤くなっていた。
そんな彼を見て私の心臓の鼓動を早くさせていた。
お互いが意識するまであと少し
─────『セーター』
おばあちゃんのセーター ぶっかぶか
おばあちゃんのセーター ほっかほか
ほんわかの愛の匂いがした
おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん だいすき
おばあちゃんのセーター ぶっかぶか
おばあちゃんのセーター ほっかほか
愛情込めて 夜なべの手編み
ありがとう おばあちゃん
ありがとう だいすき
おばあちゃんのセーター 着てお出かけ
おばあちゃんのセーター 私のお気に入り
ほんわかの優しさに包まれて
私は幸せで いっぱい
こんなにも 幸せで溢れてる
おばあちゃんのセーター 着てお出かけ
おばあちゃんのセーター 私のお気に入り
次の年もそのまた次の年も作ってくれるといいな
長生きしてね おばあちゃん
とてもとても だいすき
おばあちゃんのセーター いついつまでも
おばあちゃんのセーター 私の宝物
愛情をたっぷり感じて温かい
ありがとう おばあちゃん
ありがとう だいすき
#セーター
セーター
はたから見れば
強く見えるかもしれない、
傷ついてないように見えるかもしれない、
だけどそう見せてるだけなんだよ。
気づかないのがおかしいくらい
傷ついて泣いてるんだ。
『サマーセーター』
男友達と夏の夜
野外映画を見に行った
夜風が肌寒くなってきて
腕を抱いていたら
手渡された彼のサマーセーター
「ごめんね。寒くない?」
「大丈夫だよ。もう寒くない?」
Tシャツ姿になった彼
ブカブカのセーターの袖を掴んで
ちょっとドキドキしている私がいる
#セーター
セーターを着ている姿は青春。
電車に揺られて、カタンコトンカタンコトン…と響く。
耳が痛くなるのは、いつから止んだのだろう。
思い出した。
私にとってセーターは思い出なのかもしれない。
まるで手を繋ぎたくなる。
やはり思い出しても捨てるにはもったいないのかな。
そして着ていた時期を思い出した。
寒い時はずっとセーターがいる。
また見たいし、見てほしい。
今年また、ひっぱり出してきたセーター。母親
が編んでくれた、想い出のつまったセーター。
広げてかざすと、はらりと紙切れが落ちた。
「おめでとう」
何に対してなんだか、とほろ苦く笑って私は
紙切れとセーターを抱いた。不意に、水滴が頬
を伝った。
✴ #セーター No.1
いつか編んでみたいと思いながら、結局機を逃し続けている
『セーター』
セーターにも、流行があるのだろう。クリーム色の太めの毛糸で、縄目模様がついたセーターをもう何年見かけてないだろうか。
いや、そもそも、ヒートテックのような暖か素材の下着が開発されてから、セーターそのものの存在価値が揺らいでいるのではないか。
そういえば、手編みのヘタクソなセーターを、バレンタインなんかにプレゼントするような文化と、肩パッド文化はどっちが先にすたれたんだろう。
なんだか自分が、歴史の証言者になったような気分にさえなってきた。
改めて、何かについて考えるのも悪くないな。
#セーター
41 602
朝にH先生とぶつかりかけて距離が凄く近かった
帰りにA先生とお話して帰ってたけど前の1年生が2つ結びしていてそれに先生が反応していた「私も明日やろうかな」
って言ったら若さが違うよ、だってさ私が髪下ろした時反応してくれなかったのにな 明日はもう話さない話せない
貴方から頂いた紫と赤のセーター
買う時の貴方の笑みが弾んでいる
もう会うことのない貴方の微笑み忘れない
ごめんね
編み物好きな母が昔
編み機で編んでいたセーター
何とも言えない色のセンスを
今でも覚えてる
子供の頃毛糸を頼んだら
買ってきたのはオレンジ色
蛍光色に近いその毛糸で
悩んだ末にマフラーを編んだ
色的にどうにも使う気がせず
後で解いてしまったっけ
帰省するといつも
日が差し込む和室の窓際で
操作し易いラジカセを傍に置き
好きな演歌を聞きながら
ちょこんと座って
黙々と何かを編んでた母
きっと今年の冬も
まだ宛ては無い誰かの為
冬の足元を温める
靴下なんか編んでるんだろう
「セーター」
着たこともない、ピンクのセーター。
白い編み目に、麦みたいに一面穂をつけた、
やさしく細やかに紡がれた糸たち。
「麦みたい」一面のその世界の上に足をおろした君は、きっとそう言うだろうな。わかんないけど。
きたこともないコーデで、わたしは街を歩ける。
ほんわりほんわりと、宙をつかむように、足は雲のうえにぽっかりぽっかり、足をおろしていく。
リズミカルに、君がはしったあとを、
僕も ほそやかに こまやかに ふんわりと ほんわりと 雲の上をなでていく。
暖かさって伝わりにくい
こんなに一生懸命でも
感謝してても
誤解を解こうとしても
伝わらないことがある
でもそこには
本当は過去の自分がしてきたこと
あなたと真っ直ぐに向き合えなかったこと
それらが邪魔してるってわかってる
編んで編んで少しずつ大きくなる
セーターみたいに
私も少しずつでいいから
あなたからの信頼を取り戻す
努力をします
そしたらきっと
伝わるはず
#セーター
セーター
セーターは、チクチクするから苦手
着たら暖かくてポカポカする
心までポカポカする
あなたの肩に額をつけたとき
セーターの毛の感触とぬくもりの匂い
あなたに触れた場所全てから
幸せが入りこんで身体中へ巡っていく
『セーター』
貴方が編んでくれたセーター。どんなに縮んでも、どんなに汚れても、貴方が最初に編んでくれた物だから。
私は大切にし続けたい。
そんな戯言を、貴方は今も天国から見てくれているだろうか?
もしかしたら、幽霊になっているかもしれないし、地獄に落ちているかもしれない。
でも私は貴方のセーターだけは、貴方のいる所迄持って逝きたい。
今、逝きます。貴方のセーターを着て
セーター