『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
セーター
はたから見れば
強く見えるかもしれない、
傷ついてないように見えるかもしれない、
だけどそう見せてるだけなんだよ。
気づかないのがおかしいくらい
傷ついて泣いてるんだ。
『サマーセーター』
男友達と夏の夜
野外映画を見に行った
夜風が肌寒くなってきて
腕を抱いていたら
手渡された彼のサマーセーター
「ごめんね。寒くない?」
「大丈夫だよ。もう寒くない?」
Tシャツ姿になった彼
ブカブカのセーターの袖を掴んで
ちょっとドキドキしている私がいる
#セーター
セーターを着ている姿は青春。
電車に揺られて、カタンコトンカタンコトン…と響く。
耳が痛くなるのは、いつから止んだのだろう。
思い出した。
私にとってセーターは思い出なのかもしれない。
まるで手を繋ぎたくなる。
やはり思い出しても捨てるにはもったいないのかな。
そして着ていた時期を思い出した。
寒い時はずっとセーターがいる。
また見たいし、見てほしい。
今年また、ひっぱり出してきたセーター。母親
が編んでくれた、想い出のつまったセーター。
広げてかざすと、はらりと紙切れが落ちた。
「おめでとう」
何に対してなんだか、とほろ苦く笑って私は
紙切れとセーターを抱いた。不意に、水滴が頬
を伝った。
✴ #セーター No.1
いつか編んでみたいと思いながら、結局機を逃し続けている
『セーター』
セーターにも、流行があるのだろう。クリーム色の太めの毛糸で、縄目模様がついたセーターをもう何年見かけてないだろうか。
いや、そもそも、ヒートテックのような暖か素材の下着が開発されてから、セーターそのものの存在価値が揺らいでいるのではないか。
そういえば、手編みのヘタクソなセーターを、バレンタインなんかにプレゼントするような文化と、肩パッド文化はどっちが先にすたれたんだろう。
なんだか自分が、歴史の証言者になったような気分にさえなってきた。
改めて、何かについて考えるのも悪くないな。
#セーター
41 602
朝にH先生とぶつかりかけて距離が凄く近かった
帰りにA先生とお話して帰ってたけど前の1年生が2つ結びしていてそれに先生が反応していた「私も明日やろうかな」
って言ったら若さが違うよ、だってさ私が髪下ろした時反応してくれなかったのにな 明日はもう話さない話せない
貴方から頂いた紫と赤のセーター
買う時の貴方の笑みが弾んでいる
もう会うことのない貴方の微笑み忘れない
ごめんね
編み物好きな母が昔
編み機で編んでいたセーター
何とも言えない色のセンスを
今でも覚えてる
子供の頃毛糸を頼んだら
買ってきたのはオレンジ色
蛍光色に近いその毛糸で
悩んだ末にマフラーを編んだ
色的にどうにも使う気がせず
後で解いてしまったっけ
帰省するといつも
日が差し込む和室の窓際で
操作し易いラジカセを傍に置き
好きな演歌を聞きながら
ちょこんと座って
黙々と何かを編んでた母
きっと今年の冬も
まだ宛ては無い誰かの為
冬の足元を温める
靴下なんか編んでるんだろう
「セーター」
着たこともない、ピンクのセーター。
白い編み目に、麦みたいに一面穂をつけた、
やさしく細やかに紡がれた糸たち。
「麦みたい」一面のその世界の上に足をおろした君は、きっとそう言うだろうな。わかんないけど。
きたこともないコーデで、わたしは街を歩ける。
ほんわりほんわりと、宙をつかむように、足は雲のうえにぽっかりぽっかり、足をおろしていく。
リズミカルに、君がはしったあとを、
僕も ほそやかに こまやかに ふんわりと ほんわりと 雲の上をなでていく。
暖かさって伝わりにくい
こんなに一生懸命でも
感謝してても
誤解を解こうとしても
伝わらないことがある
でもそこには
本当は過去の自分がしてきたこと
あなたと真っ直ぐに向き合えなかったこと
それらが邪魔してるってわかってる
編んで編んで少しずつ大きくなる
セーターみたいに
私も少しずつでいいから
あなたからの信頼を取り戻す
努力をします
そしたらきっと
伝わるはず
#セーター
セーター
セーターは、チクチクするから苦手
着たら暖かくてポカポカする
心までポカポカする
あなたの肩に額をつけたとき
セーターの毛の感触とぬくもりの匂い
あなたに触れた場所全てから
幸せが入りこんで身体中へ巡っていく
『セーター』
貴方が編んでくれたセーター。どんなに縮んでも、どんなに汚れても、貴方が最初に編んでくれた物だから。
私は大切にし続けたい。
そんな戯言を、貴方は今も天国から見てくれているだろうか?
もしかしたら、幽霊になっているかもしれないし、地獄に落ちているかもしれない。
でも私は貴方のセーターだけは、貴方のいる所迄持って逝きたい。
今、逝きます。貴方のセーターを着て
セーター
ばかなの?笑
あほだよなお前笑
偽善者!
善人ぶるな!被害者ぶるな!
お前なんかが高校行けるはずないだろ笑
これお願い!
真っ白だった僕のセーターには灰色の染みができていく
僕が悪いのだろうか
僕があの子等を…
友達を助けたのがいけなかったのだろうか
助けてって言えば?
そんなこと言えるわけないじゃん!
断りなよ
断れるわけないじゃん!
灰色の染みが増え黒く染まりほつれ1本の毛糸になる
いつの間にこんなにも増えていたのだろうか
いつの間に壊れていたのだろうか
ブツンッ
もういいか、
【sweater】
私は己の持つ野望が
己の持つ才能では成し遂げられないと悟った
やりたいことと自分にできることは比例しない
どれだけ頑張ってもたくさんのお金をかけても
幸福は得られず冬風のように冷たくなっていく
しかしその寒さを遮る方法がわからなかった
寒空の下セーターを纏い私は
自分の才能の中で生きるか
野望の渦に飲まれるかを選択する
人生の岐路はとても過酷である
#46 大切な人がセーターを編んでくれた。
このセーターをきて、出かけることが出来ますように。
まだデートもし、10代なのに。
そう、点滴につながれながら車椅子に座って思っていた。
___セーター
あったかい。
チクチクな。
でもないと困る
そんなセーター
あったかい。
☆セーター☆
めいちゃんは、二歳の初めまでは、よくお洋服を着せていた。
お出かけする時は、ワンピースや、パーカーや、セーター。
誕生日は、ドレス。
夏のお祭りに出かける時は浴衣。
お正月は着物。
凄く可愛かった。
だか、二歳になってしばらくすると急に、お洋服を着ると硬直し一歩も動かなくなった。
急に自我が目覚めた見たいで、お洋服を着せるのを辞めた。
私は、めいちゃんの乳歯、小さいときの首輪、避妊手術した時のエリザベスカラー、それにお洋服等は、全部宝物箱に保管している。
全部めいちゃんとの大事な思い出だから。
時々、宝物箱から、小さくなったお洋服を出して、めいちゃんに見せながら、『この服は、お出かけする時に沢山着たね~。』『このセーターは、じぃじがめいちゃんが初めてのクリスマスだからって言って、プレゼントしてくれたね~。エゾシカの缶詰めをこの時初めて食べたね~。』『めいちゃんは、浴衣と着物がよくにあってたね~。似合いすぎるからママ奮発して、着物2着も買ったね~。しかも、ファー付き。』っと独り言を言いながら、出しては、めいちゃんと照らし合わせて、『めいちゃん大きくなったなぁー。』と思いながら、思い出に浸る。
今はお洋服は、もう着ないめいちゃん。
だけど、首飾りでお洒落を楽しんでるね。
首飾りは大好きだから、顔の前に出すと自分で顔を入れてくる。
新しい思い出は、首飾りで沢山刻もうね。
セーターか。
あまり着ないな。アパレルでバイトしてるけど、中々挑戦したいと思えてないな。意外とアリかもな。セーターをみると、なんだか暖かい気持ちになるよね。特に赤とか?クリスマスが近いシーズンだからなのか。