『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
−セーター−
大きなセーター。まだ温もりを少しだけ感じられた。
「なんであんなこと言っちゃたたんだろう」
後悔しても後悔できるほどではない。
戻ってきて欲しい。
結局私はあなたから離れられない。
今年はセーター一度も着てない。
あまりにも暖かい日が続いてるから。
セーターの出番はしばらく先になりそうだ。
平和を買ってきた
友人Aが
電話でそんなことを言ってきた
それなら見てみよう
と思いたち
ソファにかかっていた
生成りのセーターを
とりあえず着て
友人A宅へ向かう
部屋に入ると
Aは 暖房の効いた部屋で
なにやら小さな箱の前に立ち
難しい顔をしている
開けよう と言うと
問題があるんだ とAが言う
これ 二千円だったんだよ
平和が 二千円なんかで買えるかよ
騙されたんだ
Aは勉強ができるが
僕は
彼が馬鹿なんじゃないかと
時々おもう
2人で箱を開けると
中は空だった
やっぱりな
友人は肩を落とした
そのとき Aの電話が鳴る
Aの彼女かららしい
どうやら電話の内容は
長引いていた喧嘩を
終わらせよう とのことだ
もしかして
平和ってこのことかな
スマートフォンを置いて
Aがポツリと言う
まさか と僕
じゃあさ
もうひとつ平和が売ってたんだよ
2000000000人の命と引き換え
って言う値段のやつ
もしかしてあれ買えば
今起きてる戦争も
終わるんじゃないか?
僕は時々
Aは勉強はできるが
すこし馬鹿だとおもう
2000000000人を犠牲にして
得た平和を誰が喜ぶだろう
悩むAを前に
僕はセーターの柄を
ひたすら なぞっていた
セーターには
opfer の文字が編んであった
セーター
あなたとわたし…
同じセーターに
包まれて…
一心同体
温かいね…
あなたのぬくもり
感じる…
【セーター】
セーターがこれからますます必要になる季節。
セーターって贈り物にもあるよね。
大切な人に編んでプレゼントとか。
身体も暖まるし、心も暖まるね。
冬ファッションの醍醐味
セーター
私は萌え袖より手首でとめて
ぽわ〜んとたるませてる方が好き
セーター
ショーウィンドウの中
街中のショーウィンドウに飾られたその白いふわふわのセーターは街を輝かすイルミネーションの光よりも
私には輝いて見えた。
そのセーターを見る度に私は好きな人のとなりに並ぶそのセーターを着た私“を想像した。
イルミネーションに見とれている彼の横顔を想像して胸がキュッとしまって息苦しくとても幸せな気持ちになった。
大学で久しぶりに彼にあった。
毎日、言えない想い募っていく私とはうらはらに彼の表情はいつもより和らいでいるように見えた。
その表情をみて私はまたキュッと息苦しくなった。
その息苦しさは私の想像をショーウィンドウのケースの中からはじき飛ばしていた。
クリスマス当日、私はピンクのクリスマスローズの色をしたセーターをきてイルミネーションに向かった。
隣に彼はいない、でも私の目線はやっぱり彼を見ていた。彼のやわらかい笑顔をみて私はキュッと胸がいたんだ。そして彼も白いふわっとしたセーターをきた子をみて胸をキュッとさせたように見えた。
せっかくみにきたんだからイルミネーションを見ようとしても雪が降ってる時みたいに私は必死に顔を上にあげることしかできなかった。
雪が降ったらこの想いもとけてたのかな。
❦ℯꫛᎴ❧
あぁ。君が編んでくれたセーター。
クローゼットから出てきたのは、酷く色が薄くなったブルーのセーター。
愛する妻が編んでくれたセーター。
でも、それはもう着れるものではなくて。
虫食いが酷かった。
もう、君に編み直してもらうことはできない。
この数十年。
僕だけの時間が止まった___……。
コールドスリープから目が覚めると、知らない景色。
僕の奥さんも、知人も。
誰ひとり、見つけられなかった。
でも、ただひとつだけあった。
「___あぁ。君が編んでくれたセーター」
セーターを出すと
冬が来るんだなと思う
コートも準備して
冬支度が始まる
今年は
どのくらい
雪が降るんだろう
そんなことを
考えながら
セーターを着る
本格的な冬が
もうそこまで来ている
《セーター》
私のセーターには君の香り
なんでか知ってる?
君が帰り際に私のセーターに君の香水をかけたからだよ
これも1種のマーキングなのではないか
君の香りがするセーターを身につけていて
君を忘れることが出来るはずがない
最近になって君の香りが薄れてきました
君とはもう3週間近く会っていません
次に私を君の香りにそめてくれるのは
いつですか?
大学生1年生の冬、coenの優しいピンク色のセーターを買った。左胸にくまちゃんの刺繍がはいってるやつだ。
普段はダークカラーに身を包み込むことの多い私だか、2年に一度位は明るい色の服が欲しくなる。
確か店舗で試着してみたら、店員さんにそういうのもいいですねって言われて思いきって買ったんだ。
この前ぎゅうぎゅうの衣類棚からくしゃくしゃになったそれを発見して、全然似合ってないのになんでこの色買ったんだろうって首をかしげたよ。
田舎物の私には、店員さんのいう言葉は優しく甘い響きを纏ってたんだ。
セーター
冬の時期の女の子は可愛い
あなたに可愛いと思われたい。
そんな一心で私はあなた好みのセーターを買う。
身体にフィットしたセーターが素敵
あなたがセーター着てきたとき
どきっとした。
むかしむかし、
彼にセーターを編みました。
彼は着てくれました。
手編みなんて気持ち悪い!
と言っている人がいました。
あなたは優しい人でした。
ありがとう。
あのね、苦手だったの
チクチクして
でもね、あの模様可愛くて好きだったよ
昔の記憶
『愛してる』
がいっぱいこもった贈り物
ありがとう
お母さん
きっとずーっと忘れない
IKKOが寒さで震えた。
「やだー。セーターでも着ようかしら〜」
タンスを開けると中は空っぽで〈タンスにゴンゴン〉しか入ってなかった。
「ゴンだけ〜〜〜!!!」
『セーター』
幼い子どもの頃は
お父さんのセーター
大きく見えていたのにね
いつの間にそんな
寄る辺ない葦みたいな
*セーター
若い頃は編み物が好きで、よくセーターを編んだ。
出来上がったセーターは形が崩れてたり、体に合わなかったり、とても外出用に出来る代物ではなかったけれど、ただ編み針を動かすことが楽しかった。一本の糸が形になっていくことが楽しかった。
無心になれた。
…だけど一番の理由は、彼氏もいない暇な休日の時間を埋めることだったのかも。
手抜きコーデのセーター。重宝してます!
セーターだけでなんとなくお洒落に見える!
セーター姿の好きな人。1割り増しで可愛いな!
「セーター」
貴方が編んでくれた、手編みのセーターに袖を通すと貴方の温かさを思い出します。
でも、少し悲しくもなります。
だって貴方はもうどこにも居ない
セーターを一つ置いて何処か遠いところに行ってしまったようでした。
貴方が残してくれたセーターに意味を探す日々を送りました。
それでも都合のいい解釈やバカバカしい想像ばかりで実の所、何一つそれらしい考えは思い浮かびませんでした。
何も言わず、セーター、一つ置いていった貴方の真意を私はもう知ることが叶わないのでしょうか。
その日も貴方が残してくれたセーターに袖を通し
貴方の温かさを感じながらあの頃を思い出していた。
その時ふと貴方が言った、ある言葉を思い出しました。
「語るのも大切だけど物事や行動で示す事も同じくらい大切なの」
「強い想いや願いは言葉にしなくても自然と伝わるもの」
あぁ、このセーターには貴方の心が入っているんですね。
きっといつか、その時が来れば貴方の真意にも気づける日が来ますよね。
そう思うと何故か少し、心が軽くなった気がしました。
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