『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ちょっと散歩しようよ。」
あなたを誘う、私の声はすこし震えている。
いつものように、お気に入りのリュックサックを手に取った。中には、お財布と、鍵と、ブックカバーをつけた文庫本。そして、あなたのリュックサックにも、たぶんお財布と、鍵と、それから文庫本。
「どこまで行く?」
そう訪ねるあなたを尻目に、マフラーを首に巻く。
「とりあえずそのへん。」
ちょっと強引すぎたかな、なんて今更遅いか。
開き直ることにして、あなたの手を引く。
コートの袖からのぞいたセーターに指先が触れた。
セーターってダサいイメージあるよね(´・ω・`)
いつも通り過ごした毎日。
朝は竜胆がコーヒーを入れてくれて、俺はそれを飲む。「兄ちゃんご飯美味しい??」そんなの当たり前だろ、『お前の飯はこの世で1番美味しいよ。』照れた竜胆が「やった!!兄ちゃん大好き」俺はその言葉だけで生きていけそうだよ。たとえそれが本当じゃなくても、『俺は愛してるよ。』美しい兄弟愛だろ?
俺は性的に竜胆を愛してた。でも手は出さなかった、竜胆には、正しい道を歩んで欲しかったから、
ずっとお前の隣にいれればよかった、それだけでよかった。いつも通りの日々が、ずっと続く
そう思ってたのに、、、なんで先に逝っちまうんだ¿?
君の小さな背中
セーターを編んでいる
僕らの暮らしは
まだ始まったばかりだ
これからの人生を
共に生きていくって
そう誓ったから
君を離したりしない
ずっとそばにいるから
ずっとそばにいてくれ
きれいな黒いロングスカートと一緒に買った
白いセーター。
昔まみえたあの子みたいに見えるかなって。
セーターを編む。
柔らかな毛糸を使い、
手編みでゆっくり時間をかけて、
丁寧に編み込む。
編み針と編み針が溶け合うように、
毛糸に混ざり合い、
そして漸く、
ひとつのセーターが出来上がる。
あなたの袖口にちょっとたけ触ってもいい?
手を触れるのはちょっと恥ずかしいけど
セーターの袖口なら…
触れる気がして
「セーター」
セーター着て
コタツに入って
ミカンを食べるのが
冬には最強なんよ?