『スマイル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題《スマイル》
遠く遠く聴こえてくる祭囃子。
朱い金魚の提灯がユラユラと妖しく揺れる。
誘われるようにして、訪れたその祭りは誰も彼もが狐面を被り素顔を隠す。ここではこれが《フツウ》なのだろうか――少女の鮮やかな青い朝顔の着物は、どうしたって目立つ。
うつむき加減に歩いていると、ふいに声をかけられた。
「よくきたね。沙也加」
「私の名前――」
カラカラと風に廻る風車を持った狐面の君がたたずむ。
「この世界を泳いでみない? 沙也加なら遠くへ、行けるよきっと」
一瞬心の水面に、薄荷水のように透きとおった誰かの、その笑顔が浮かぶ。
どんな昏い空の下でも輝き続ける――少女は誰の面影だろうとぼんやりと思う。
スマイル____
『笑うのが疲れた』
とどこかで見た記憶がある。ネットなのか本なのか誰かが言ったのかすらわからないが、その言葉が頭の片隅に残っていた。
当たり前じゃん。その時は何を当たり前のことを言っているんだと思った。愛想笑いなんてするのは普通のことだしそんなことで疲れていたら生きていけない。そう、思っていた。
でも、今ならその気持ちが痛いほどわかる。
笑うのが疲れた。
『スマイル』
ねぇ
難しい顔して どうしたの?
いつもなら
どこからそんなにってくらい
言葉があふれ出して
おしゃべりが止まらないのに
やっぱり気づいてたのね
自分は長く生きられないと
じわじわと進行し
生と死の狭間を 行ったり来たり
死ぬことにおびえ
生きることにおびえ
手放したくない生に
しがみつき
手放したい死への恐怖から
目をそむけ
おしゃべりをやめられなかった
あなたが
ベッドに横たわったまま
痩せた腕をゆっくり伸ばし
私のほほを
そっと撫でて
最後にくれた言葉
「スマイル」
次の日
あなたは 天に還った
かすかな笑みと共に…
なーんにも見ないふり
そうやったら笑っていられる
私は笑わない
笑った瞬間に周りから見下されるから
私は笑わない
気に食わないあいつに舐められるから
私は笑わない
笑っても良いことなんて
絶対に起きないから
私は笑わない
笑ってしまったら
涙が止まらなくなるから
『スマイル』
🍀スマイル
「笑顔」って聞くと色んな形の笑顔が思い浮かぶけど
「スマイル」って聞くと太陽みたいにニカッと輝かしい笑顔が思い浮かぶ
君が笑ってくれる度に
私の世界に色がつく
鮮やかになるんだ。
暖かい色が君を映し出してくれる
マフラーを外した
それだけで少し笑顔になれる
階段をいつもより
早くかけ登る
気がついたら
一つ上の階にいた
誰もいないけど照れくさい
苦笑い
~スマイル~
「えへへ!」
と私の子供は笑う
転んでも熱が出ても
どんなに苦しくてもあの子は笑う
ある日聞いてみた
「なんで我慢するの」っと…
そしたら口をパクパクし小声で話した
「怒った顔で歩いてるより
笑顔で人と話した方が幸せじゃない?」
気付かされたのだ
毎日、私が怒ってる姿を見て
自分が変わらなきゃと行動したのだろう
私は決心した
怒ってる人を見ても何もならない
笑顔で話したり会話したりが
今、そしてこれからも「幸せ」が続くという
鍵になるのだと
「スマイル」
いつも貼り付けてる笑顔(スマイル)
本当の笑顔ってなんだっけ...?
スマイル
忘れられない
あなたのスマイル
あなたのスマイルが
私のスマイルをつくる
所謂、クラスのマドンナを見るとぼくは少し怯えてしまう。その笑顔の裏に何か感情を隠しているのではないか、といらぬ勘ぐりが働いてしまうのだ。
窓際の席でぼーと授業を聞いていると、ちょうど男子から一際人気を集める女子が消しゴムを落とし、コロンコロンとぼくの元へと転がってきた。
「あ、これ……どぞ」
「わぁぁ、ありがとうっ!」
真夏の太陽にも負けない輝かしい笑顔だ。
ところで、「スマイル」という言葉は、ラフと違ってどこか作為的で作り笑いの意味を含む。
今の彼女はスマイルとラフ、一体どっちで笑ったのだろう。彼女の笑顔にあてられて、バクバクと脈打つ胸を押さえつけながら、大きな溜息をついたのだった。
夏のわんこはみんな Smile
ハァハァハァハァ
放熱 Smile
暑いだけなのわかってる
だけどやっぱり かわいくて
君といっしょに Big Smile
「スマイル」
#11
埋もれてしまいそうな人込みの中で
僕の手をずっと繋いでいてくれた
離さないでくれていた
声も掻き消されそうな土砂振りの中
佇んでたら傘をさしてくれた
温かい君の笑顔がありました
世界中の誰もに愛されたいと 思っていた
世界中の誰より君の愛が欲しい そう思った
かくれんぼしてた誰も僕のこと
見つけられなかった 君だけはずっと探し続けてくれた
やっと見つけてくれた
世界中の誰もに愛されたいと 必死だった
世界中の誰より君の愛が欲しい そう思った
埋もれてしまいそうな人込みの中で
僕の手をずっと繋いでいてくれた
離さないでくれていた
世界中の誰もに愛されたいと 必死だった
そんなもの全てが無意味だと 教えてくれた
世界中の誰もに愛されたいと 思っていた
世界中の誰より
何より君の愛が欲しい そう思えた
私のたくさんの表情を知っているあなたに
どうか、あなたが死ぬ時は
どうか、私が死ぬ時は
最後まで笑顔で、
私もあなたも、笑顔で
世界はとても複雑。
微笑む時、「何笑ている?私の事笑ているが」、無表情の時「え?何怒っているの?」。たがら、スマイルというものはやっぱりしたい時がすればいい。誰も人に嫌われたくないが、誰も自分に好きされるのはできない。
スマイルは無理しなく、したいならすればいい。
この社会がこの事理解できるたら、楽になるかな?
「スマイル」
いつも笑顔でいることは難しいけど、
不思議と笑顔になれるような今の環境に
感謝しきれないありがたさがある。
スマイル
むかーし、昔
スマイルバッチという物が流行っていた
黄色の丸に、目と口、笑った顔のバッチだ、その人気は異常だった
そんな時、選挙があった、議員選挙だ
小学生だった私には何の興味もなかったが、その議員は小学生にスマイルバッチを配っていた
良いのか?ダメだろ!
と何となく思っていた
その議員は、のちにTVによく出る様になった、バラエティにも
今はもういない
『スマイル』
今は無理でも
いつか笑って
嘘の笑顔でなく
心からの笑顔を
難しいけど
笑顔の種を探すの
どこかに埋まっているから
案外近くよ
嘘の笑顔でなく
心からの笑顔を
いつか笑って
今は無理でも
スマイル
笑う門には福来る
笑顔は
周りも明るくなるし
楽しくなるし
免疫力も上がる
何よりも
周りが笑顔だと
自分も嬉しくなる
だからこっそりと
些細なイタズラもする
イタズラっ子世にはばかる