『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ
秋になると通学路はススキのストリートで、風が吹くたびさわさわさわさわと鳴り、話し声を打ち消し、自然の音だけが残った一瞬の沈黙が訪れるような帰り道。子供ながらに、ダイナミックに揺れるススキの穂を見るたび、心惹かれた。風によって落ちた穂を拾い集めては、持った穂を独り風に靡かせながら、赤く照らす夕日に向かって走れるまで駆けぬけた。
秋と言えば?で必ず出てくる植物だと思う… お彼岸に墓参りに行くと 他の墓花の中にススキを生けているものがあって ステキだと感じた 個別で見るのもいいが大量に生えているススキも圧巻である 緑色から徐々に黄金色に姿を変えて 観光の目玉にもなっているススキ… 昔から愛されているのも納得である…
ポポヤ
子供の頃に住んていた所を思い出します。よく遊びながらススキを摘んでいました。
膨らんだススキの穂の皮をめくるのが好きでした。それを見て十五夜が近づいているんだなっと感じていたことを思い出します。
ススキと言ったら秋~!
今年は秋飛ばして冬笑笑
寒いって~秋好きなのに~
穂が揺れる。風で揺れる。
照る陽は穏やかに、空も晴れやかに。
朱も花もない地で実り、細波のようにこすり合う。
肌を撫でる寒空もすぐそこに。
縁側で煎茶を傍らに、眺めるひと時ももう暫し。
穂が揺れる。風で揺れる。
刹那の季節に、心も揺れる。
【ススキ】
お月見といえば
のススキ。
実は
あのシーズン
うちの周りでは
まだ
あまり
ススキは
生えていない。
その辺にあるだろうと
探しても
探しても
ほんとに
見つからなくて。
どうしても
必要だったから
遠くまで
探しに行った
記憶がある。
お月見=ススキ
は
イメージ
決めつけ
だったのかなぁ。
#ススキ
月の空。
唸るような風に
ススキがザワザワと。
人に迎合することが
生きる道だった。
流れの中で
丁寧に
さざめなくては
自分見失うことを
いまは思う。
お題『ススキ』
うちの学校は山奥にある。友達が一年生のとき、あわてた様子で学校の裏山ですすきを集めてたのを思い出す。
どうやら、「ステージに上がる先輩が背負う羽を後輩が作らないといけない」と言われているからなのだ。
友達は宝塚の真似事をする部活に入っていて、そこはとても上下関係が厳しく大変そうだなぁと思いながら見ていた。
今、私たちは三年生。友達がトップになった。容姿端麗なだけじゃなくて、ダンス頑張ってるの知ってたからトップになれたって言われたときはすごく嬉しかった。
その友達は今度の文化祭で後輩が作ったすすきで出来た羽を背負ってステージに上がるらしい。
……その風潮だけはどうにかできなかったのかな、と部外者である私は正直思うのである。
ススキと言われて、小学生の時に通学路の池の防護柵の向こうにふわふわのススキがあったことを思い出したが、同時に記憶違いだったような気もしないでもない。言われたことを破ると痛い目を見ると教育されていたため、防護柵の向こうに行こうなどと思いもしなかったし、実際危険でもあった。
触れたいけど叶わない。やはり、届かないものほど魅力的で、あまく記憶に残るものなのだな。今でもススキがあるとあのふわふわに弄ばれてみたくてじっと見つめてしまう。
今日のタイトル、
す、好き!
かとおもっちゃった。
頭がお花畑です。
彼女いない歴 1年2ヶ月
〈ススキ〉
ススキが夕日に照らされるのが
綺麗で写真を撮る。
こんな写真も君に送ってもいいのかな?
─────『ススキ』
ススキ輝き
揺れる穂先に 蘇る
幼き日々の
遠い思い出
『ススキ』
ススキの穂を振りつつ遊んだ幼き日
何も知らずにただただ駆け回ってた
ススキの穂を引き抜くのが楽しくて
次々と採っていた
たくさんのススキを抱えて
持って帰っては
母にこんなにどうするの!?と
言われていた記憶がある
今はそんなススキ野原は
滅多に見られなくなった
何も無いただの野原で遊ぶ
それが贅沢なことだと
今になって知った
「ススキ」
ススキ
秋になると
病院にススキが飾ってあった気がする
外に出られないあの場所には
いつも季節の草花が飾ってあった
綺麗だし
四季を感じられるのはいい事だと思う
ただそれって
知らないと気づけないんだよな、とも思う
サクラやススキが季節と結びついてない人は
どんな風に見えるのだろう
あ 月が黄色
い 何してんだろ、うさぎ
あ そりゃ餅つきでしょ
い 餅、食べるの?
あ …いや
い こっち見てるとか
あ ?
い お地球見
あ の、お団子?
い そ
『ススキ』
〜ススキ〜
ススキがなびく
ススキからすを一つとると
スキ
なんか可愛らしいな
人生の楽しさなんて
たくさんあるし、見つけるのは難しいかもだけど
結局それを楽しむかは自分次第
ちょっとした事でいいんだと思う
すすきからすをとるとすき!
それぐらいでいいんじゃないかな
だいすすき!
だいすき!
色があるようでないような
ふわふわと空に舞っていきそうな
青空に黄金色に輝くきみを見ていると
なんでもできそうな気がする
#ススキ
いつの間にか伸びてきて
道に顔を出すススキは
夕日に照らされて
黄金に輝く波を打つ
11.10 ススキ
『枯尾花』
秋も終わり吐いた息が白く染まり始めた寒さの中、僕はある人の墓の前にいた。
彼女、僕が一目惚れして初めて付き合った女性の墓だ。こうして墓を目の前にしても、まだ生きていたあの頃がつい昨日のように思えて仕方がなかった。
お供え物を置くと墓の前で目を閉じて手を合わせる。山に近いからか人工的な音は聞こえず、墓地の周りの枯れかかったススキが冷たい風を受けて鳴らすガサガサという音だけが響く。そんな中で目を閉じていると、脳裏に彼女との想い出が浮かんできた。
彼女は優しい人だった。
デート中に遊園地で出会った迷子の子供を優しくあやして、母親が見つかるまで遊んであげていた。きっと君との子供ができたら親バカになると思うな、だって子供は好きだけど好きな人との子供ならもっと好きになるだろうから、と将来のことを語っては微笑んでいた。
そんな彼女に、僕も子供が好きだから二人揃って親バカで子供に呆れられるかもね、と苦笑しながら返した。今の幸せな生活が続いて、子供ができて、子煩悩になって、そんな将来を二人で思い描いてはくだらない会話を繰り広げていた。そんな毎日が本当に幸せだった。
彼女は残酷な人だった。
死の間際に彼女の手を握って死ぬな、死ぬな、と絞り出すように言うしかできなかった僕に向かって、もっと素敵な女性を見つけて幸せになってね、と言った。彼女が僕を好きな人と言ったように僕の好きな人は彼女しか居ない。
彼女以外の女性を見つけて幸せになるなんてできそうにないのに、それでも彼女の願いだと叶えないといけない気がして。その言葉は僕にとっては呪いの言葉に等しかった。
彼女の死から1年。自分の気持ちはあの時から全く整理できていない。彼女だけを愛したい自分と、愛しているからこそ彼女の願いを叶えたい自分との間で板挟みになって生きる毎日は本当に辛かった。
「僕は君だけを愛しているのに。」
あの時彼女に返せなかった言葉をぽつりと零しながらゆっくりと目を開く。いつの間にか風はやみ、辺りは自然の音も聞こえない静寂に包まれていた。
また、来るね──小さく呟いたその言葉だけが寒空の下に響いていた。
墓参りを終えて帰路に就く。冬に似合わない少し暖かい風が吹いて、まるで別れを告げるかのように参道の脇のススキが穏やかに揺れていた。
ふと吹いた柔らかな風に揺らめいた 尾花に君の面影を見た
──お題:ススキ──
サッカーの
君が脳裏に
浮かばなく
なったと気づいて
どれだけ経った?