『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の周りにススキはいない。でも周りをよく見て過ごしたら意外と近くに居るのかもしれない。
すすきといえば十五夜かな
その日には欠かせない
おまんじゅうやら梨、栗、サツマイモ
いろいろ並べてお月さまに手を合わせる
楽しみだった
まだ月にうさぎがいるって思ってたしな
「知ってた?ススキあるじゃん?あれ漢字で薄って書くらしいよ」
あの子が言った。
「それ、知ってたらなんかなるかな?笑」
「知ってて損はないと思う笑」
何気ない会話。
こうゆう日々が続いてほしかった。
俺は今、動かない宇宙船の中で死にそうになっていた。
昨日、宇宙船でドライブに出かけたのだが、不覚にもガス欠にしてしまったのである。
周囲には何も無い暗闇の空間、誰も助けに来ることはなく、ただ死を待つのみ――という事ではない。
宇宙船は動かないものの、予備電源で生命維持装置は動作している
食べ物だって沢山ある。
救助も宇宙嵐の影響とかで遅れているが、それまでは予備電源は余裕で持つだろう………
じゃあ何が俺に死をもたらすのか……
それは――退屈である。
俺は今、退屈で死にそうになっていた。
ドライブに出かける前、俺は宇宙船の中を掃除した
その時ゲーム類は出して掃除したのだが、中に戻すのを忘れてドライブに出てきたのだ。
という事でこの宇宙船には娯楽品が無い。
痛恨のミス!
過去の自分を殴ってやりたい。
さっきまで電灯のヒモでシャドーボクシングをしていたがそれも飽きた。
八時間続けた自分を褒めたいくらいだ。
星を数えるのも飽きた俺に、時間を潰す手段は残されていなかった。
もう何も考えたくない。
頭がどんどんカスミがかかり、思考が鈍っていく。
どうしようもない倦怠感を感じながら目を閉じる。
退屈が人を殺す。
比喩表現で聞いたことがあるが、本当に暇に殺されてしまうとは……
死の瀬戸際で脳裏に何かが浮かび上がって来た。
そうか、これが走馬灯――
ではなく、小さな妖精が煙草を吸っている様子だった。
「なんで?」
俺が思わず声に出すと、妖精が驚いたように俺を見返した。
俺たちは見つめ合い、沈黙が流れる
だがすぐに気を取り直し、俺は妖精に問いかける
「あんた誰?」
すると、妖精はバツが悪そうにタバコの火を消した。
ゆっくりと、その妖精らしからぬ苦い顔でこちらを見た。
「えー、ワイはお前さんの走馬灯の制作を担当するオオキや。
よろしくな」
妖精が意味不明なことを言い始めた。
まったく意味が分からないのだが、だけどなぜだろう……
娯楽に飢えていたのか、妖精の言葉は真実のように思えた
「よろしく……
えっと走馬灯の制作って言ったよね?」
「……言ったな」
「人間が死ぬ時見る走馬灯は、妖精が作ってるってこと?」
「……そうやな」
俺が質問するたびに、妖精の顔は険しくなっていく。
俺が聞きたいことが分かっているのだろう。
聞いてほしくないだろうが、俺は聞かなければいけない。
一呼吸おいて、俺は核心をつく質問をする。
「俺、今死にかけているよね。
それなら俺の頭に走馬灯が流れているはずだけど……
そんな気配が無いのはなぜ?」
「それは……」
「それは?」
妖精が目を逸らす。
そして不承不承といったふうに口を開く。
「――――んや」
「え?」
「作ってないんや!
お前さんの走馬灯、ワイが担当やが、作ってないんや!」
「ええー!?」
俺は驚きの声を上げる。
まさかとは思っていたが、本当に作ってないとは……
「しかたないやん!
ワイ、お前さんがこんなに若いうちに死にかけるとは思わなかったんや」
「だからサボっていたと?」
「悪いか!?
このご時世に死にかけるお前さんが悪い!」
こいつ開き直りやがった。
制作してないこいつが悪いのに、なぜこちらが怒られるのか……
理不尽である。
「という事は、俺は走馬灯を見ないまま死ぬの?」
「それは駄目や。
反省文なんて書きとうない!」
「そんなん知るか!」
こいつ、心臓に毛でも生えてんのか?
反省文なんて知るかよ
さらなる罵倒の言葉を叫ぼうとしたところで、妖精は俺に問いかけてきた
「物は相談やが……
死ぬのを止めにせんか?」
「そんなの出来るわけないだろ!
俺はここで死ぬんだ!」
「まあ、そう言わずに……
お前さんも若い。
やり残したこともあるだろう」
「まあ、それは……」
「なら決まりやな。
そんで、このことは内密に。
バレたら反省文書かされるからな」
と妖精は、爽やかな笑顔で笑う。
「まあ、いいけど。
でもどうするんだよ。
さっきも言ったけど、死ぬのを止めるのは出来ないぞ」
「安心せい。
そろそろ迎えが来るから」
「迎えってなんだ「大丈夫ですか」
◇
俺は呼びかけられた言葉にハッとする。
まるで夢の中から浮上する不快な感覚を感じながら、目を開けると知らない男性が俺の顔を覗き込むように見ていた。
なんでこの人俺の顔を覗き込んでいるの?
さっきの妖精はどこ行った?
というか今何時だ?
頭にたくさんの疑問が浮かぶ。
「大丈夫ですか?」
男の問いかけに、訳が分からないままゆっくりと頷く。
すると男は安心したように笑った。
「良かった、無事で!
酸欠で倒れてたんですよ」
酸欠?
そう言おうとして、口に何かが当てられている事に気づく。
これ酸素マスクだ。
「宇宙船の生命維持装置が故障していたようです。
それで酸素が薄くなって、意識を失ったようです」
俺はそこで自分に何が起こったかを理解した。
どうやら俺は暇ではなく、酸欠で死にかけていたらしい……
で、この男の人は、遭難した俺を助けに来てくれた救急隊員ということか。
どうやらさっきの妖精とのやり取りは夢――というか走馬灯だったようだ。
それにしてはやけにリアルだったような……
ダメだ、頭が回らない。
また瞼が重くなっていく。
けれど不安はない。
救急隊員が来てくれたのだ。
次に目を開けた時は、何もかもが解決している事だろう。
だが俺が目を閉じたその刹那、脳裏に反省文を書かされている妖精が浮かび、思わず目を開けるのであった
意味もなくむしりとった。
咲いているシロツメクサ。
じゃらす予定のない猫じゃらし。
その辺に生えてたススキ。
タッチしてみたもののおじぎしなかった名前も知らない雑草。
ちょっと遊んで、なんならむしったことに満足して、その辺にポイッ。
今思うと、情緒もクソもなく、なかなか残酷なことを平気でしていたと反省する今日この頃。
ススキを取って来てって、母から頼まれたのでテクテク歩いている!
周りは全てススキだ、自分より遥かに大きいススキの林の中に居る。
カサカサ、カサカサと風に揺れるススキの中で一番立派なのを刈る。
抱えて帰ると、立派なのを刈って偉い偉いと褒められる。
ススキは、懐かしい様な寂しい様な複雑な物だ。
もう誰も褒めてくれないし、一緒にお月様を見てくれる人も居ない。
でも、お月さまは変わらずに居てくれる。
新しい箱に いつか見た海のきらめきを 忘れないように保存する
ああ、ススキ、ススキスキおのれほむら埋没ロールbvxっじぇじぇ
手招きしているみたいだから、
少しだけ誘われてみようか。
ススキ、実家の近所の空き地にわさわさ生えてた。
十五夜の時期になると、おばあちゃんが作ったおはぎと共に月の前に供えられてた。
そういう情景が、何年経った今でも割と鮮明に思い出せる。
ススキと聞くと、「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」という句を思い出す。これもまた、私の記憶にひっそりと佇むものだ。
ススキに花言葉ってあるんかと思って調べた。
ちゃんとあったし、良い意味だった。
活力とか、生命力とかがあるらしい。
確かに生命力はめっちゃあると思う。
じゃなきゃ人の手が加わらない空き地であんなに繁栄できない。
ススキだけでこの一連の流れを辿った。
久しぶりにこのアプリを開いてみたけど、私の記憶の扉も開かれましたね。知識も増えて万々歳。
サンクススキ✌️
ススキは秋になると風になびいて何だか私の気持ちを癒してくれる存在
神様がくれたプレゼント。
ススキ
お月見の時にススキは必須
しかし最近はススキもどきなるものそはる
川辺田んぼをあちらこちら探し
やっとのことで手に入れる貴重品になってしまった
そんな場所もあるのです
月に芒 ポケットの中の君の手は
僕の心を温めていた
#ススキ
ススキって秋って感じがしていいよなあ
小学生頃にススキのワタみたいなところで
梟作っていた人を見かけてやりたくなったわけ
で、持ち帰ってやろうとして母親に怒られた
「家にそんなの持って帰ってこないで!」
「今すぐに庭に捨ててきなさい!」
って言われたっけ。
そう言えば、ススキってあれだろ?
昔は米がたくさんできるように
ススキを米の代わりに飾って
豊作祈ってたんやなかったけ?
まあ、いいや。 明日も寒くなんだろうなあ。
「菅原ぁ。月見酒しよやぁ」
「えー……。言ってんじゃん、俺ほとんど酒飲めねぇよ。てかもう時期過ぎてね」
「ええやん、こんなんただの口実なんだから。一応さっき道端でススキ拾ってきたし。団子も買ぉたし」
「準備バッチリじゃん」
「な、飲も飲も。自分団子食うとるだけでええからさ」
「てかなんでお月見ってススキなんだろうな」
「どしたん、急に」
「いや、なんとなく……。この時期ならもっと派手なやつあるじゃん。なんだっけ、あの、赤いやつとか」
「彼岸花? あれは縁起悪いからなぁ。ススキって縁起ええんやで。魔除けにも依代にもなるし。ススキさまさまや」
「そーなん? でも地味じゃね」
「お供え物は地味とかそういう話ちゃうやろ。それに一面にススキが生えてるのとか、けっこう綺麗やと思うけどなぁ」
「へー……。見たことねぇわ」
「うっそホンマ!? 都会っ子怖いわぁ。奈良の方にススキの有名スポットあるで。明日行くか?」
「京都だって都会じゃん。てか奈良はいいよ。わざわざ草見に行くのわけわかんなくね」
「うっわ、信じられへんわ! 自分絶対人生損しとるで! 行こ行こ! 『よし我は尾花がうれを秋とは言はむ』って1000年以上前から言われとるんやで! 絶対見た方がええって!」
「あーわかったわかった、行きます行かせてください。……お前意外とそういうとこあるよな」
「なにが?」
「うぅん、自覚なしかぁ〜」
出演:真田睦規(さなだ むつき)、菅原ハヤテ(かんばら はやて)
20241110.NO.98「ススキ」
「ススキ」
ススキと言えばお月見。
でも、私が生まれ育った家ではではお月見をした事がなくて、何となく絵本で見た様な、ススキとお団子を縁側に置いて、みたいなイメージしかなかった。
行事って自分が当たり前にして来た事はするけど、してこなかった事って、なかなか最初の1回をしようともしないし、しようと思ってもどうすれば良いかが分からず、なかなか出来ない。
でも、子供にはなるべく沢山の行事を体験させたくて、今年初めてお月見をした。
正しいお月見なのかはわからないけど、とりあえずまず一歩、と思って、お団子を買って。
縁側はないから、家の前から空を眺めて。
たまたま外に出ていたご近所さんともちょっとお話して。
短い時間だし、ただ外でお団子を食べただけみたいな感じだったけど、初めての体験で何だか楽しかった。
来年は、もっと色々調べてキチンとしてみようと思う。
これからも、初めての経験を沢山して、知らない事を知っていきたい。
やっぱり、知らない事って楽しい。
まんまるを愛でる十五夜に忍ばせたもふもふを撫でひとりほくそ笑む
題-ススキ
ススキって皆さんはどんな印象を持ちますか?
俺はお洒落ですかね笑
なんでかと言うとススキってお部屋に飾っても違和感ないオシャレな感じだと思いません?
玄関にペットポトルに入ったススキが置いてあった。
ススキと言ったら?お月見でしょ!
お月見の時に食べる団子は正直あまんまり好きじゃない。
まん丸でライトがいらないくらい明るい月の方が好き。
幻想的でガン見してしまう。
ススキいらなくね?
ちなみに今年は見るの忘れた、
ススキ野原を走った日、どこまでも続いている気がした。
【ススキ】