『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
娘と一緒にススキ見ながらお散歩
転勤先の土地での想い出ひとつ
ススキ
私の気持ち
女ですもの私だって
他の人褒めたらやきもちも妬いちゃうよ
君の瞳の中に私は映れていますか
君の瞳に映った私はどんな風に見えていますか
君が言う「キレイ」な人になってみせるよ絶対に
キレイになれた日が来たらキミに会いに行くよ
だからもう少しだけでいいから待ってて欲しいな
まっかな秋の空に照らされた川をひとり眺めていた。僕のお気に入りの場所、河川敷。学校で僕に暴力をふるうような人たちは、身近にある絶景を見つけることが出来ないらしく、学校外で絡まれることは無かった。手にできた真新しい痣をじっと見てから苦笑した。それを見るのも気持ち悪いので、向こう岸で秋風に撫でられさらさら揺れる大好きなススキを見つめていた。ふと、僕の肩を誰かが叩く。
「よっ!また来たよ!君はいつもここにいんね」
近所に住む同級生の女子である。最近よくここで会うので、少しの間同じ時を共有させてもらっている。明るく誰にでも優しい彼女と、いじめられっ子の僕。雲泥の差である様な僕たち。彼女は今、両親の不仲に悩んでいるらしく、当たり前だけど普段強いひとにも弱くなってしまうときがあるのだと思った。しばらく談笑してから、彼女はいきなり走り出して、橋を渡っていった。向こう岸についた彼女は満面の笑みでこちらに手を振る。ススキと戯れる彼女を見て僕も笑顔になる。つらさが省かれることは絶対にないけれど、こんなに楽しい時を過ごせるならば、それでいいかもな、とも少し感じた。
「ススキ」
「すすき」
川の傍に
仲間と一緒に風で
ざわざわ、金髪の穂をゆらす
すすきの姉さん
何で姉さんは
いつも風にゆれてるの?
僕がそう聞くと、姉さんはこう答えた。
それはね、川みたいだからよ
姉さんは
いつものように金髪の穂を揺らしながら
笑った。
川には月がうつっていた。
姉さんの金髪も揺れていた。
ある日姉さんは
突然いなくなったんだ。
僕は、姉さんの仲間に聞いた。
姉さんは、どこへ行ったの。
すると仲間はこう言った。
お前の姉さんは、今、夢を叶えたんだ。
僕は最初、よくわからなかった。
ススキの姉さんの夢は、
お月見のお供として、飾られること?
でも、僕は気づいてしまったんだ。
そうだ。姉さんは。前言っていた。
___何で姉さんはいつも風にゆれてるの?__________それはね、川みたいだからよ。
そうだ。姉さん。きっと姉さんは、川に流れて行ったんだ。
どこかで体が切れたんだ。
繋がれていた体が、解放されて、憧れの川に身を投げることができる。
姉さんはどれだけ、
幸せだっただろうか___?
|ू๑•́ㅿ•̀๑)
白い草原が続いている。
柔らかく風になびく穂が、
こちらへ、といざなっているかのようだ。
『ススキ』
ススキ
フウシ
クスリ
クスリ
ススキ
「ススキ」
ススキの花言葉は「活力」「心が通じる」
ススキは9月15日、10月22日の誕生花です。
花言葉の「活力」は、ススキの生命力の強さに由来するといわれます。
ススキは秋の七草(ななくさ)の一つです。
歩いたんだ
僕は確かに歩いていた
風に揺蕩う黄金の海を
誰も見えない優しい静寂を
白の葉はただ僕を撫で
露だけが足首に跡をのこして
これは、夢だろうか
でも確かに歩いたんだ
そっと目を開けると
白色の光が僕を包み込んでいた
ススキ
ススキ
夏の暑さが残る9月下旬。家の前にある河原のススキが揺れるのをぼうっと眺めていると、揺れるススキの中に懐かしい彼が居た。急いで外に出て彼の名を呼ぶ「msmさん!」彼が振りかえって私に手を振る、足が濡れるのを厭わずに真っ直ぐに伸びるススキを折るように掻き分け突き進む。
貴方から手紙が返ってこなくなったのはもう何十年も前の事ね、私あなたのために色んな縁談を断って、お父様に沢山叱られたわ。そんな考えを浮かべていると、足がもつれて池に転びそうになる。そっと彼が私を支え私の名前を呼んで微笑む。「相も変わらずそそっかしいね君は」あぁ優しい声で、私を愛しそうに目を細めて見る懐かしい貴方。
「何年も想い続けて居ました」涙をぼろぼろとこぼし逞しい腕のあなたに包まれあなたの胸の中で泣く。
「うん、もうこんなにおばあちゃんになっちゃったね」そうよ私あなたの事をうんと待ってたもの。「今度こそは一緒に行こうね」そのためにお迎えに来たんだよと彼は悪戯げに笑う。「さぁ行こう」そう言って差し伸べる彼の手を私は強く握って笑う。
「今度こそはきちんと式をあげよう僕と君との」
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補足
ススキが折れるように▶️ススキの花言葉は「生命力」「活力」そんなススキを折ってるから何となく死をイメージしたけど伝わらない気がする。そんなススキを折るように進んでる時点で進んでる彼女は死んでる
一緒に行こう▶️生前は式を挙げる前に戦場に駆り出されたので、あの世で式をあげるため彼女が天寿を全うするまでずっと待ってた(早めに命を終わらせることは出来たが愛しい彼女なのでそんなことは出来なかった)
さらさら
さらさら
風に揺れるススキの様に
時代の波に流されて行く
日々の中で
君を想うのは
間違っていますか
秋の満月に恋い焦がれる
ススキの様に
君を慕うのは
間違っていますか
そう自分自身に問うても
答えはいつも
堂々巡り
そんな秋の夜長
#ススキ
『ススキ』
いつか、あなたと共に月を眺めて、
「月がきれいですね。」
と言いたいです。
そんな日が来る前に、私とあなたの
別れの日が来てしまうのですか?
ススキ
秋だね‥
ススキを見ると
いつも同じ気持ちになる
🌸花恋🌸
金色の草原を
走ってゆく
どこまでも
どこまでも
ススキ揺れる
大木の下で
深呼吸した
まだ見ぬ世界を
見るために
再び走り始める
終わりなき旅
いつか終わる旅
満月の夜、手招く姿。
不気味に、そよそよと、波打ちながら。
あなたは、何処へ行く?
[ススキ]