『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「勘違い」
目が覚める。
カーテンから漏れる光が目をくらます。
まだ寝たいなと思いつつ、瞼を擦る。
今は何時か、と時計を見ると
『 8:30 』
あ、やばい
寝過ごした
どうしよう、始めて遅刻した
絶対怒られる
上司にも先輩にも怒られる
まずは連絡しなきゃ
スマートフォンを開くと誰からの連絡もない
あれ…絶対連絡来てると思ったのに
いやただの遅刻ごときで連絡なんて来ないか
連絡先を開こうとした時、スマホのカレンダーが視界に入る。
『 〇月△△日 祝日 』
え?
てことは、今日は仕事……休み……?
寝ぼけた頭では事の整理が付かず、しばらく思考を巡らせる。
なーんだ今日祝日じゃーん
焦ったあ…よかった祝日で
なんか目覚めちゃったし、ゲームでもしよ
テーマ:カーテン
※創作
カーテンを開け1日がはじまり、カーテンをしめ1日が終わる。私の小さな部屋を明るく色どってくれる。いつもありがとう。
散りばめられた
スパンコールが
深い海にする夜
あの美しい光が
心を擽るのです
少しだけ開く扉
大切にしている
宝石箱は永遠に
さあ涙を拭いて
幾千もの物語を
繋いでひとつに
朝は新しい光が
心に宿るのです
どんなときにも
『カーテン』
白いレースのカーテンに
緑の絨毯
昼下がりの午後
窓辺に寝転んでみて
カーテンが風で揺れて
ふわ~っと膨らんでくる
風に癒され
眠りに落ちるよ
✴️177✴️カーテン
→短編・闇一夜
真夜中、カーテンを下ろすようにまぶたを閉じる。
眠ろうと思った。
でも、眠れない。
そんな心当たりのない不眠が続いている。
理由があれば、楽なのだろうか?
たぶん、それはそれで苦しいだろう。
まぶたの裏、眼球は暇を持て余す。
仕方なくまぶたを開ける。
闇の中、あっという間に目が慣れて、「黒は300色あんねんで」なみに家具や置物の陰影を浮き立たせる。
駄目だと解っていて、スマートフォンに手を伸ばす。
闇に馴染んでいた目を瞬かせる。
昔は時計の音で過ぎていく時間を感じていたものだが、今では手元の小さな機器がその役割を果たす。
そんなことをしていたら、空が白み始める。
鳥の声がし始める。車の走る音が増え始める。
マンションならではの音の伝播で、何処か家のカーテンが開いたことを知る。
のろのろ立ち上がって私もカーテンを開ける。
一日が始まる。
テーマ; カーテン
ひらり。 風に撫でられ、靡くカーテンに覆われる。
私達から 周りを隠す様に靡いたカーテンは、その場から私達を 乖離させる様な感覚に陥れ、2人だけの世界にいる様な、そんな感覚になる。
……それがどうしようも無く幸せで満たされたのに、今は隣に貴方がいない。こうして1人カーテンにおおわれていると、1人この世界から乖離させられる感覚には、孤独と虚しさを感じてしまう。
嗚呼、神様。どうか、次に貴方に逢う時は。あの時と同じ様に、風に靡いた
: カーテン
に覆われ、また2人だけの世界を作りたい。
「カーテン」(詩/一行詩)
カーテン裏に入り込み日向ぼっこする飼い猫は雄でありながら
カーテンを天蓋に見立てお姫様ごっこをしている
◆
カーテンの裾が横型の本棚に掛かってるのはカーテン裏に潜り込んだ証拠
◆
カーテンの隙間から外を眺めるニャルソックは朝方と夜に発動
カーテン
この部屋と
外の世界
私の大切な世界を包み
新しい風を
揺れながら
揺れながら
色や柄
雰囲気で、この大切世界は、
ガラリと変わる
でも、
そんなにカーテン
変えないな
そうだ、
新しいカーテン
買いに行こ
私の部屋のカーテンを悩んで2年。
緑色のカーテンが欲しい。
寒くなってきたから、そろそろ買わないと。
今月中には絶対買うぞw
風になびいて波立つ布は
光をゆらゆらと部屋へ誘う
月夜に浮かぶ白波が
ゆらゆらと
私を眠りへと誘う
『カーテン』
カーテンは常時閉めきっている。開けることはない。
朝日を取り込むことでの気分だの縁起だのには興味はない。換気なんぞは風呂場と換気扇をフルに稼働させればこの狭い部屋では充分だった。
闇に包まれていたいわけではない。ただ、少しばかりカーテンが陽を透かすだけの仄暗さが好きなだけだ。
カーテン
カーテンに覆われている
私はベッドの上
カーテンの隙間から
私を呼ぶ声がする
「明日退院ですね」
私は先生が大好きだ
先生は私と笑顔で話す
泣きそうになる私は
なんとか涙を堪える
先生は話し終えると言ってしまう
心の中で叫ぶ
行かないで
行かないで
行かないで
先生の背中がカーテンに消える
「カーテン」
あなたと過ごした部屋
カーテンの隙間から朝日が射す
起きたらいつも抱きしめてくれたあなた
温もりがなくて1人を実感する
今日はゴミの日
あなたとのたくさんの思い出をビニール袋につめて
固く結ぶ
もう溢れ出てくることがないように
今日は家具を買いに行こう
「カーテン」
一人暮らしになると、カーテンっていつ洗えばいいのかわからない。
結構汚れてると思うのだけど、物が大きいのでつい忘れてしまう。
というよりも、ちょっと面倒と思ってしまう。
乾かすのは大変だし。
やはり今度、コインランドリーに駆け込んだ方がいいかもしれない。
カーテン
明かりの灯らない、
静かな部屋の中。
月明かりだけが、
私達を照らします。
この世の名残に、
二人きりの結婚式を挙げましょう。
私が身体に纏うのは、
ドレスの代わりの、
純白のシーツ。
私が頭から被るのは、
ベールの代わりの、
レースのカーテン。
お互いの指に嵌めるのは、
二人にしか見えない、
幻の指輪。
貴方が私の隣に、
居てくれるのなら、
私は幸せです。
煌びやかなドレスも、
華々しいブーケも、
祝福のライスシャワーも、
無くたって、構いません。
撓やかに厳かに。
そして…密かに。
愛を誓い合い、
誓いの口付を交わします。
病める時も。健やかなる時も。
富める時も。貧しき時も。
そして、
…死せる時も。
時が止まり、
冷たくて静かな闇が、
私と貴方を包みます。
握ったこの手は、
決して離しはしません。
そして、二人で、
そっと旅立ちましょう。
…永遠の眠りへと。
【カーテン】
カーテンは今でも閉め切られたままだ
もう何年も、私はここで閉じこもっている。
ある日、窓を叩く音が聞こえた。
恐る恐るカーテンを開けると、悪魔がいた。
彼…いや、ジルは私を異世界に転移させようとやってきたのだ。
不思議な力…大きな猛禽の胎内に飲み込まれ、私は違う世界の母親の胎へと宿った。
目が覚める、どうやら俺の名前は××××らしい。
前世の記憶もあるが、今はどうでもいい
今の俺は、××××だ。
閉め切られた遮光カーテンを開けたから、
今の俺がいる。
貴方が吹かしている煙の匂いを感じる
こんなにも近くにいるのに
私の心は不安に支配されているの
あのカーテンが掛かったとき
貴方が消えてしまう気がして
カーテン
カーテン
カーテン
私を包む
暖かいもの
太陽から
私を守ってくれる
優しい隠れ家
誰か
早く
みつけてね
髪は長い方が落ち着くの
時々邪魔かなと思うけど
それでも伸ばしてる
おろしておけば
顔周りにもおりてきて
周りを隠す
人の視線を気にしすぎる
私の1人用カーテン
カーテンの中に隠れて
少し落ち着くの
カーテンⅡ#77
僕はまたカーテンで閉ざされた暗い部屋で眠りにつく。
またあなたに会うために夢の世界の扉をノックする。
「夢でも逢えたならそれでもいいよ。」
あなたに逢えるのだから、今日は夢の中のあなたに支えられながら頑張る。
あなたはいつも通りの雰囲気で僕のわがままを聞いてくれた。夢の中のあなたも相変わらず可愛かった。ミルフィーユみたいな人だと改めて思ったよ。まだいっぱいあなたのこと知りたいな。
カーテンで閉ざされた夢のまた夢を叶える夢をみた。