『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
劇の楽しみの一つに、カーテンコールがある。
カーテンコール=演劇・音楽会などの終演後、観客が拍手をするなどして、いったん退場した出演者を舞台に呼びもどすこと。
カーテンコールによって、演者さんによる裏話等が聞ける事もあるので、ヲタクとしては嬉しい時間だ。
劇のカーテンコールと音楽ライブ等のアンコールは同意義と思っていたのだが、調べてみると、どうやら違うらしい。
アンコール=演奏会などで、客が拍手やかけ声など発して出演者に追加の演奏を望むこと。
また、それに応じて行う演奏。
どちらも観客のアクションによって演者が舞台に戻って来ることに変わりはないが、演者のリアクションに違いがあるようだ。
ファン心理としては、カーテンコールに応じて貰えるだけで十二分に嬉しい。
その一方で、アンコールからしか得られない喜びもある。
演者を称えたい気持ちと、もっと一緒の時を共有したいと思う、ファンの複雑な心がそこにはあるのかもしれない。
────────────────────────
カーテン
ひらり、ふわ 雨の匂いで揺らされる
イヤホン外し 雨音を待つ
晴れの日もあまり開けない白だから
雷ショーの緞帳になる
薄布にちらっと影だけ落としてく
恥ずかしがりやの鳥の遊び
#カーテン
カーテン
此処から先は
まだ
見せる事が出来ない
自信の無い部分を
薄いベールのカーテンを
引いて隠しているのだろう
他人の評価が
溢れすぎていて
けれども
あの人には
やっぱり嫌われたくないな
などと思ってしまう
突然とタイミングで
良いきっかけの
風よ吹け
去年新しいカーテン取り付けた。
下が床についちゃつうから自分で縫った。
カーテン開けっ放しだと、夜外から見えるけど、朝、目が覚めて日の光が入ってこないのが嫌で、開けっ放しにしてる。 着けなくてもよかったかも
夏も閉めると太陽光は遮断出来るけど、部屋の熱気が籠って余計暑いから開けておく
ほとんど使ってない。
カーテンを閉めた。
私の弱いところも、
汚いところも、
誰にも見られたくなくて。
カーテンを閉めた。
私の嫌いな人も、
私を嫌いな人も、
誰も見たくなくて。
カーテンを閉めた。
どろどろの思いを抱え込んだまま
誰とも会いたくなくて。
ひとりにしてほしくて。
でも、カーテンを開けて欲しかった。
どうか気づいてくれ、と。
どうか見つけてくれ、と。
私はきっと、これからずっと、
そう思い続けるだろう。
″カーテン″
たしっ
てしっ
うーん…掴めない…
ちゃんと爪たててるのになぁ
ちゃんと、たててるのになぁ…
「あなた、タマがまたカーテンに爪たててますよ」
「…ほっとけ。どうせ破れない」
「え?」
「…あの子がコラって言って構ってくれるのを待ってるだけなんだ、あいつは」
「…まぁ、そうなの」
「ゆっくり待ってやろう」
ご主人、どうして怒ってくれないの?
優しくコラって叱ってくれて、その後撫でてくれるの好きだったのに
パパ様とママ様はここにいるのに、ご主人はどこに行っちゃったの?
オセンコウ?の匂いなんてきらいだよ…
ニャーオ
さっき、確かに見た。
この白いカーテンの向こうに、彼女が入っていくのを。
ここは保健室。
僕は体育の授業中に足を挫いて、湿布を貼られた後に、保健の先生から「少し休んでいけ」と言われた。
そしてベッドに横になったところで、僕がずっと恋心を抱いているあのコが、隣のベッドを使おうとしているのを見た、という訳だ。
さて、どーしよう。
意を決して声を掛ける。
だって、こんなチャンスそうはないじゃないか。
保健の先生は、職員会議とやらで席を外してる。
「あー、ねえ、体調でも悪いの?」
返事は無し。
自分に話しかけられているとは思ってないのかも。
「えーと、まだ体育の授業中だよね?僕、跳び箱の着地ミスって足グネっちゃってさ、しばらく安静にしとけって保健の先生が」
「知ってるよ。見てた」
「ホントに?恥ずかしいとこ見られたな。あれくらい簡単に飛べるはずだったんだけど」
「いつもは飛んでるよね。今日も飛べてたじゃん。着地に失敗しただけで」
僕のこと、よく見てくれてる。
これはもしかして、脈アリってやつかも。
「君はどーして保健室に?体調でも悪いの?」
「うん。なんかずっと調子悪い。目の前が霞むの」
「それは辛そうだね。病院へは行ったの?」
「行った…気がする」
なんだ、それ。眠くなっちゃったのかな。
こーなったら、さりげなく想いを伝えちゃおう。
「あのさ、実はずっと君のこと、気になってたんだけど、今日の放課後、一緒に帰れないかな?話したいことがいろいろあってさ」
…沈黙。ここで無言はやめてくれ。
もしかして、眠っちゃった?
「あ、あの、都合が悪ければ別の日でも…」
「一緒に帰るのは無理」
やけにきっぱりと断られた。清々しいほどに。
「じゃ、じゃあさ、授業が終わったら、校舎裏で会えないかな?誰にも見られないような場所、知ってるから」
「学校でなら…いいよ」
よし!すべてはここからだ。
「それじゃ、第二校舎の裏に小さな祠があるの、知ってる?あの辺はあんまり人が来ないんだ。女の子の幽霊が出るとか噂されててさ、もちろん嘘に決まってるけど」
「どうして…嘘だと思うの?」
「え…だってそんなん…」
「存在まで否定された人の気持ち、分かる?」
「いや…ちょっと待って…」
…なんか、おかしいぞ。この白いカーテンの向こうにいるのは、本当に僕の憧れのあのコなのか?
そーいえば、隣からは身じろぎの音ひとつ聞こえない。
さっきからずっと。
ガラガラと音がして、保健の先生が戻ってきた。
「おーい、そろそろ教室に戻っていいぞ」
まだ足は痛むが、歩けないほどじゃない。
そして、早くここを離れろと本能が叫んでいる。
その時、カーテンの向こうから、囁くような彼女の声が聞こえてきた。
「約束したからね。絶対に会いに来てね。いつまででも待ってるから。私もあなたが好きだから」
「おい、どうした?」
保健の先生が僕のベッドを覗き込んでくる。
僕はもう、今ここで話したすべてのことを後悔していた。
きっと隣のベッドには誰もいない。
いや、僕の想像を超える存在がいるのかもしれない。
放課後の校舎裏なんか行けるはずもない。
もしかすると、どこまでも追いかけられて、僕の人生オワコンかも。
恐怖と痛みでなかなか動かない足で何とか立ち上がり、出来るだけ静かに歩いて、逃げるようにその場を離れようとした。
だが、僕は見てしまった。
好奇心に駆られ、あの白いカーテンの向こう側を。
…そこには、悪戯っぽく笑いながら息を潜める、僕の愛しのあのコがいた。
僕に見られて小さく舌を出す。
やられた。完全にからかわれた。
…でも、確かさっき、「私もあなたが好きだから」とか、言わなかった?
カーテン
カーテン越しに差し込む光
眠たい目を擦らされる朝に
目覚めの一杯アイスコーヒー
浴びるシャワー髪かき上げるロンリー
君がいない時は 君のことばかり
会えないこの気持ちに 雲かかり
君の周り たくさん人だかり
考えちゃうよ 朝からがっかり
「カーテン」
小さい頃からカーテンが好きだった。
光を透かすものも、遮るものも。
風がある日にベランダを開けて風で膨らむカーテンの中に入ると、まるでおとぎ話の中に入ったような、不思議と満たされる気持ちになった。
風邪を引いて寝込んだ時に、部屋を暗くするために閉めたカーテンの下から漏れる光が、なんだかすごく好きだった。
成長するにつれて、いつしかカーテンは邪魔な存在だと感じることが増えてきた。
エアコンのない私の家は、夏場は常に家中の窓が開いている。
勉強していたりなんかすると、風の強い日は揺れるカーテンが鬱陶しくて仕方がない。
想像力豊かで気が散りやすい私にとって、勉強中に視界に入る揺れるカーテンは妨げにしかならないのだ。
…とは言ってみるものの、やはり私はカーテンが好きである。
風にあわせて網戸にひっついたり、かと思えばブワッと舞い上がったり。
生き物のようで、見ていて飽きない。
カーテンの下で3時間以上カーテンを眺めるだけで過ごせるのは、少し自慢ポイントでもある。
まあそんなことをしているから勉強が手についていないのであろうが、何もせずボーッとする時間も現代社会を生きる私たちには必要なのだと思っている。
最近はやっと涼しく…いや、寒く?なってきたが、また暖かい日でもきたら窓を開け放ってカーテンを眺めて過ごそうか。
その前に受験勉強をしなければ。
カーテンが動いている
ゆらゆら
きっときみがいるんだろうな
もう少しだけ見ていようか
ゆらゆら
ガシャン!
ビリビリ
カーテンレールと
カーテンの悲しい音
ひゅんっと飛び出したきみが
僕の隣を走り去る
カーテンの隙間から外が見えた
カーテンから差し込まれる光が嫌い。
朝であることを伝えてくる。
人間というものに会わなきゃ行けない。
これは僕だけじゃなくてうちも思うことがある。やっぱ彼奴は僕と似てる。
根本的な考え方が全く同じ。
学校というものは地獄だよね〜。中にはもちろん好きな子とかもいるんだろうけど、僕からしたらみんな敵。みんな悪者。
うちはそんな事思ってはいないみたいだけど。こいつはよく分からないからなぁ…。
学校って何が楽しいのかがよく分からない。
友達なんて、所詮いつかは離れる。離れないなんて有り得ないよ、死んだら結局離れるじゃん。
好きな人?浮気でもしたら?どうなるの?そんな好きな人なんて絶対に信じられるの?確信を持って?
こういう考え方してるから面倒くさいやつなんだけどね、改めようと思っても難しいし…。
体験してるからわかるんだよ。人間というものは信じることが出来ない。
意思疎通ができるわけでもない。察することは出来たとしても、本当に、それが真実かだなんて分からない。
僕は明確な答えが欲しい。
それが真実か嘘か。だって、真実だと思って信じてたものが嘘だったら、絶望感半端ないよ?死にたくなるんだよ?
これを上手いこと使えば生きていける。そんな事知ってる。
でも上手く生きていこうなんて思わない。だって努力するの面倒くさいじゃん。
どうせ報われないものをやり続けたって無駄。時間の無駄。それならだらだらする時間に使いたい。
所詮、僕はこんな奴。
努力もしない、口だけは達者、不信だらけで価値もないような奴。
だからずっとこのままなんだよ。
カーテンを開けると太陽の光が目に入ってきた
眩しいな あぁ今日もまた1日が始まると
光を浴びてエネルギーチャージだ
〝カーテン〟
カーテンがふわっふわ、と波打った気がした。最近涼しくなってきて窓を開けていないのに。
気のせいかと手元に集中しようとしたら、足にくすぐったい感触と、鳴き声。
キミが原因だったか。全く、「もう少ししたら一段落だから」と口には出すが、両手が伸びた。
キミを抱いてほんの少し顔を埋めた。
低い声で、にゃあぁ〜、と返された。
キラキラ光る
星空
君と二人
見上げる空
暗闇に光る
星空
二人歩き出す
時々
冷たい風が
吹いて
二人の身体を
冷やす
キラキラ光る
空の下
僕は君を
抱きしめる
カーテンを開けて寝るようにしている。
日光を浴びると起きれるようになると誰かに聞いたからだ。
爆音のアラームも1分おきのスヌーズも、異常なくらい早く寝るのも試したけど、全部ダメだった。
全くもって生活リズムは変わらなかったのだ。
いつだって目覚めると長針は真上を指していた。
高校の時、学校に行かなくなったのがきっかけだった。始まりはなんとなくでも、だんだん何もかもを
やる気力が失せていったのだ。
2年をかけて、受かった職場もわずか数ヶ月で辞めてしまった。
心も生活も宙に浮いたまま、寝ることと起きることを繰り返している。
睡眠の質が悪いのかもしれない。
いつからか夜が怖くなって、いまだに眠りにつく時も豆電球を消せないでいる。
もう諦めてもいいし、そうしてしまいたけど、まだ死なない。
私にも、暖かい布団の中ですやすやと眠れる日がいつかは来るだろうか。
もし来たら、きっとその時には、あの時頑張ってカーテンを開け続けて良かったと自分を褒められるかもしれないな。
カーテンの色くらいは自由で
隠すための物くらいは自由で
もう朝か、とアラームに起こされ目を開ける。
窓のシャッターをしたままカーテンを閉めていたことを思い出した。
重たいカーテンを開き、シャッターをあげると。
ーー眩しい。
今日も快晴だ。雲は多少残っているけれども。
網戸のまま遮光カーテンを閉めると、カーテンがぶわりと広がるようにめくれる。
どうやら風は相当強いらしい。
しかししばらくこのままでいよう。
強くて心地いい風がカーテンをめくらせるのを見るのが、なんとなく楽しいのだ。
カーテン
パッと見では分からない
ずっと西日を遮ってくれてたから
紫外線のストレスを受け続けていたのかな
ある時ちょっと強く引いたら
「ビリリ」って、簡単に裂け目ができてしまった
自分が壊れかけた時と同じなのかもしれないって思った
なんとも無いように見えるけど
定期的に事前にケアすると
壊れてしまう前に気づけて、修復もできる
自分を丁寧に扱うって全てに繋がるのね
どんな日、どんな場所でも欠かさないルーティンがある。それがカーテンの開け閉めだ。朝起きて布団から出たらまずカーテンを開けるし、夜暗くなってきたら閉める。これは出先のホテルでだって変わらない。寝起きで回らない頭を目覚めさせるのに太陽は効率的とよく言われるがこれは本当にその通りだと思う。少なくともカーテンを開けることを徹底するようになってからは二度寝してしまうことも無くなった。それに陽の光によって室内が明るくなり気分も明るくしてくれる。
逆に夜は防犯面で役立つのがカーテンである。部屋の明かりによって外から丸見えになるのを防いでくれるため、電気を点ける際には必ず閉める。
ほんのちょっとした事ではあるが、これだけで1日の流れを感じることができるため私はこの作業が好きだ。だから私は今日もカーテンに手をかける。
カーテン
自室の部屋のカーテンは、常に閉めっぱなし。
日差しが眩しいし、痛い。
暑いし、目が痛くなる。
そう、僕は所謂インドア派だ。
一人暮らしではないけど、部屋のカーテンを開けることは一度もない。
窓を開けろと言われても、カーテンは閉めっぱなし。
確かに、風でカーテンが揺れる景色は好き。
けど、やっぱカーテンは必要だ。
夜とか、部屋の中を見られないようにするためでもある。
なんて最高な家具なんだろう。
嘘かもしれないけど、最近はカーテンをつけないって人が増えてるって。
けど、僕はカーテンは絶対に必要。
あなたがもし、カーテンをつけない派なのなら、いつか理由が聞きたいな。