『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カレンダーを見るたびにもうこんな時期か、、、
とか思ってしまう
時間が経つのは早い
もう既に来年のカレンダーが
売り出されていた
ちょっといいなと思って
商品棚を眺めていた
横長の卓上カレンダー
1週間でめくるタイプのやつ
でもなんだか途中で飽きる気がした
来年まで3ヶ月もあるのに買うのも
どうかと思ったし
多分2週間でめくるの
あきちゃいそうだし
というかまだ今年が残ってる
なにしようかな
とりあえず今日はもう寝た方が良さそう
明日を元気に使いたいし
 ̄[カレンダー]
【カレンダー】
ギチギチに埋まった手帳を見て苦しくなるけれど
何故か予定を埋めて計画する時は気が踊る
明日は、週末は、来週は、来月は、、、
って予定を立てては
一日一日を過ごす
そうして忙しなく一日をこなして
確実にスキップせずに
毎日1秒ずつ均等に過ごして
気づいたら次のページにワープしてる
いつか嬉々として埋めた予定は
たとえ前日どんなに逃げようと足掻いても
確実にその日を過ごしていて
その日を過ごした証拠が残されている
今日は
夏休み 最後の日
明日からの「予定」が
ワクワクであり恐怖であり
明日、自分はどう過ごすのだろうと妄想してる
過ぎ去った時を振り返ってみれば
空白ばかりですっからかんの時が流れてて虚しくなる
でも確実に
その日1日をしっかり生きた証拠に
今日一日が流れている
「!!
大変だ!
中秋の名月まであと1週間もないじゃない!」
うさぎがカレンダーを見ながら言った。
「地球まで餅つき用のお米をもらいに行かなくっちゃ。」
「地球では最近お米がないない言ってるらしいよ。」
もう一羽のうさぎが地球から取り寄せた新聞を読みながら言った。
「ええっ!!
それはこまる!
ぼくらのお米はあるかなあ。」
「きっとあるよ。
JAのおじさんとのお約束だもの。」
「そうだね。
JAのおじさんとのお約束だものね。」
さてさて、JAのおじさんはちゃんと今年もお米を用意してくれているでしょうか。
答えは9月17日。中秋の名月の日。
うさぎがお餅つきをしているかどうかで…。
「カレンダー」
㊵カレンダー
あと1ヶ月
ダイエットを頑張った
あと2週間
笑顔の練習をした
あと5日
会う時の洋服を決めた
あと1日
明日あなたに会える
あなたに会う前は
いつも
カレンダーとにらめっこ
“カレンダー”
カレンダーを貰った。軍人の執務室に飾るには、あまりにも可愛らしすぎるパステル調のイラストが散りばめられた壁にかけるタイプの月めくりの大きなカレンダーだ。
思い立って立ち寄った店で手帳を買った際に、ニコニコと笑う良い歳の店主に押されてつい受け取ってしまったが、店主も店主だろう。
こんな無骨で無愛想でがっちりと軍服に身を包んだ大男に、こんなものを押し付けるなんて。とはいえ、捨てるのも忍びなくどこに飾れば一番違和感がないだろうかと部屋を見回す。勲章やら賞状やら、色々と書き込まれたホワイトボードやら上着やらが厳めしくも掛けられた壁にはそもそも悩むほどの場所がなく、諦めて机の脇の空いていたスペースにかけることにした。
かけてみれば案外しっくりくる様な気がしてぱらぱらと捲ってみる。どうやらこのカレンダーに描かれたキャラクターたちにはそれぞれ誕生日が設定されているらしく、所々に赤文字でハッピーバースデイの文字が踊っていた。なるほど、こういう使い方があるのか。
徐ろにペンを取り出して、思い出せる限りの知り合いの誕生日に丸を入れていく。数ヶ月先の日付に丸をつけながら、明日にでも死ぬかもしれないと思いながら生きてきた日々を思い出す。何ヶ月も先の誰かの誕生日なんて話をする希望も余裕もなかったけれど、今はそれができる様になったのだ。
この先もずっと出来るように、この沢山書き入れた丸の日を無事に迎えることができるように、少しだけ祈りを込めて丸をつけていく。
たった数分でこのファンシーなカレンダーは随分と部屋に馴染んだ気がする。いや、カレンダーが部屋に馴染んだのではなくて、この部屋がカレンダーの雰囲気に馴染んだのかもしれない。
何となく良い気分になって、どっしりとした椅子に腰掛ける。悪くない。可愛らしいカレンダーも、平和な毎日も、きっとこれからずっと当たり前になるのだ。
カレンダーの日付を確認した。
明日は君と別れた日。
あぁ、別れたくなかった。
そんなことを思ったらふいに
気持ちがぶわっと溢れだしてしまう。
涙は止まってくれない。
大の大人がこんな毎年毎年泣いてる、
なんて、ださいけど。
今頃、あっちで彼女でも作ってたりするのかな。
そんなの悲しいから考えたくないけどさ。
きっとあんな素敵な人だったら美人な彼女が出来ててもおかしくないな。
でも、それでもさ、
君に会いたいよ。お願いだから。
時間を巻き戻してほしい、の。
5年前、私が原因で、大喧嘩して家を出ていったきり帰ってこなかった君。
行方不明になっちゃった。いつもいつも、君が居なくて寂しくて、辛くて。
その一年後さ、帰ってきた、って思ったのに、君、は。
生きてなかったんだよね。
殺人事件に巻きこれちゃったらしいの。
その後山に埋められてた、とか。
ほんと、笑えちゃうよね、
自分の最悪さが。
私が正直に謝れば済む話だったんだよ。
ごめんね、意地張って。
しかも私さ、君に酷いこと言っちゃった。
もう顔も見たくない、なんて。
ぐちゃぐちゃだったんだよ、君の顔が。
本当は、もっと君の顔見たかったの。君と生きたかったの。ごめんねしか、言えない。私って、馬鹿だなぁ。
きっと来年も、再来年も、毎年毎年。
ずっと忘れられないよ。
大好きだよ。一生。
会いに行きたいよ。
時計は不思議な機械だと思う。
現実では同じ時が繰り返されることは決してないのに時計の針は同じ場所を回り続けている。
カレンダーも同じだ。
一年を365日、または366日としてそれがひたすら続いていく。
何冊も何冊も。
こういうのは考えすぎると怖くなってくる。
でも同じ日はないんだよなと当たり前のことを思う。
さっき食べた野菜炒めだって昨日のと同じようで少し違う。
毎日少しずつ違って美味しい日もあればちょっと物足りない日もあって、でも同じ味になることは決してない。
私にとっては時計よりも、カレンダーよりも、野菜炒めの方がずっと現実味がある。
『カレンダー』
カレンダーを見る。あと1日か。
平日はあんなに長いのに、
貴方に会えなくなる日はあっという間にやって来る。
「元気でね。」
あの日から
もうずっと
めくっていないカレンダー
あの人も元気してるかな。
カレンダーに書き込んだ、きみとの予定。
カレンダーを見るだけで、がんばれる。
嫌な仕事も、嫌いな人も、眼中に無い。
あと3日、あと2日、あと1日と、カウントダウン。
今か今かと、昂ぶる心をおさえつつ。
精一杯のおしゃれをして、髪も、お肌もスペシャルケア。
きみには、1番輝くわたしを見て欲しい。
そして、君が1番だって、言わせたい。
「だいすきです」この言葉が言えたなら
この曖昧な関係から抜け出して、
2人の予定をカレンダーに
書き込めたらいいな。
「カレンダー」
今、ジブリ美術館で予約販売されている来年のカレンダーがとてもかわいくて欲しいのですが、悲しいことに私にはカレンダーを見る習慣がないんですよ…
値段もそこそこ良いお値段をされてるので使わないのに買うのはなと迷っています(´・ω・`)
カレンダー
何も書いてないけれど
言葉にできないものが
日々詰まっている
カレンダー。
今日もカレンダーをめくる
明日は9/12日だ
このカレンダーをめくる瞬間が楽しい!
一日1枚という特別さ
とても楽しい!
あ今日の分めくってなかった
「ベリッ」
コミュニケーションの怠惰は
拒絶と同じか、またはそれ以上に
他者を傷つけることを知れ
カレンダー
日に日にめくれていく
君は痛くないのかい?
人だったら擦り傷と同じようなもんさ
苦しくはないのかい?
ずっと同じ場所で吊るされて
身動き取れず ただ擦れていく
めくるたび 違う君の顔が見える
捲られた君はどう思うのかい?
教えてくれよ
君は一体どんな思いでここに居るの?
カレンダー
最後の1枚になるのが嫌で12月には来年のカレンダーを掛けている。12月と2月も小さく載ってるのでそれで十分だ。
そうは言っても1年で1番好きなのは12月だ。愛子さまの誕生日を皮切りにいろいろな行事がある。
冬至、クリスマス、仕事納め、大晦日…まさに師走だね。
早く来い来い12月〜♪🎵
90歳を超えた父の部屋にあるカレンダーは今年の春で止まっています。
高齢と認知症で施設に入ったからです。
「まだ可哀想じゃ無い?歩けるんだし」
「一緒に住むって言ったの貴方じゃない」
色々言われました…
けれど私は心も身体も限界だった。
無人の部屋にあるカレンダーが視界に入る度、自分への嫌悪感と父への罪悪感で一杯になる。
許して下さい。
あと3回カレンダーをめくると、12月。
また1つ歳をとる。
今年も一緒に過ごすことは出来なさそうだ。
貴方からの「おめでとう」が聞きたかった。
【カレンダー】
今日も仕事から帰宅して、ひと時の休息。刑事として過ごす日々は慌ただしいがやり甲斐に満ち溢れている。
いつもお世話になっている食堂のおばちゃんから貰ったカレンダーを壁に飾って、パラパラと12枚の写真を見てみる。
「…………ん?」
何故か、全ての写真にとても見覚えがある。4月の写真をじっと見つめてみる、と。
「……こ、れは……」
自分が捜査を担当した、自殺行為のあった場所。どれもこれも12月まで、全ての写真が自分の担当した事件の場所なのだ。
祝日でもなんでもないのに、丸がつけられている日付は事件のあった日そのもの。偶然にしては出来すぎている。
あまりにも気味が悪くてカレンダーから距離をとる。そういえばこのカレンダーを渡された時。
“たまには昔の失敗談も思い出しなねぇ”
その時は何も思っていなかった。いつものようにおばちゃんも笑っていた。しかしこの写真を見せられている事実が、自分のもしもの恐怖を煽る。
……自殺じゃ、なかった…………?
そんな訳ない、と頭をぶんぶん横に振る。気持ち悪くなって昔の記憶に蓋をした。
『カレンダー』