『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君のこと 世界で一番 大キライ
私のことも キライでいてね
─エイプリールフール
手の甲を縦に重ねて「出たってよ風呂場の方へ消えたんだって」……❨Sさん談❩
「真夜中に男が部屋の隅に居て水を飲めって言ってたらしい」……❨Hさん談❩
「私には見えないけれど信じるよ会えたら聞きたいこともあるんだ」
職場❨介護施設❩での会話。ちなみに今日ではない。
見えなぃものが見えてしまう人もいる。
[エイプリルフール]
「嘘つき」
そう言った君の表情の揺らぎを
僕は一切こぼすことなくこの記憶に刻んだつもりだ
そう僕は嘘つきだ
だけど君にもまだ隠していることがあるだろう
いつか教えてくれよ、
まあ、そのいつかというのはきっと共通認識だろうけどね
【4月1日】
あのね、ばあちゃん
私妊娠したって言ったんだけど
ただとっても太っただけなんだ
でも多分次会う時には忘れてるよね?
認知症だからって嘘ついてごめんね
今日はエイプリルフールだ。
俺には、彼女がいる。
そして、今日は彼女の誕生日なので彼女に会いに行った。
彼女は甘えん坊で、いつも好きと言ってくる。
今日もこれからも一緒にいようねダーリンと言ってくれた。
なんて最高の日なんだ。
、、、、、と私の友人が言っていた。あいつ彼女いないのになんで今日こんな嘘ついたのだろう。
お題エイプリルフール
エイプリルフールの嘘と言わないで明日にはきっと恨んでしまう
あいしてる
照れ隠しでこんな日に言っちまった
きっとあいつは嘘だと思ってるんだろうな
でも本当だ
小学校の頃から好きだった
だけどお前の周りはいつも賑やかで
とてもじゃないが輪に入れなかった
でも
こんな日に言わなければ良かった
そう次の日に後悔した
もう会えないのだから
お題『エイプリルフール』
「エイプリルフール」
今日は1年に1度だけ、嘘をついていい日
みんなは、どんな嘘をついた?私は嘘つかなかった。
メディアは色々あるから面白い。今年はどんな嘘かなぁ?
まぁ、どんな嘘でも、楽しい嘘ならいいかも。
人を騙す嘘はだめ。それでは。。
今日は新入社員、おめでとうございます。
それと、ご入学、進級されたお子様もおめでとうございます。
皆さんに沢山の幸せが訪れることがありますように
幸アラレ
「ねぇ聞いて。」
「周りの視線が怖いの。私なんか誰も見てないのにね。」
「不安で今日も寝れなかった。」
「自分の容姿が嫌い。容姿さえ良ければ貴方も優しかったのかな。」
「他人の一語一句に勝手に傷つくの。もうやめて。」
「あの子になりたい。なんで私はあの子じゃないの。」
「生まれてきた事が間違いだったよね。」
「今日も薬の過剰摂取したの。汚れててごめんね。」
「 今日も通りすがりの知らない人に容姿について言われちゃった笑」
「私、今日首を吊ろうと思ったの。」
全部、全部嘘じゃないよ。
世界で貴方だけは味方であってほしかったのに。
今日ってエイプリルフールじゃん、とクラスの誰かが言った。嘘をつくなんて滅多にしないし、じゃあ今日この日に嘘をつきますか、と言ったら乗り気はしない。嘘をつくこと自体が人を傷つけるのに、さらにそれを笑いに昇華させる高等技術は持ち合わせていない。何よりそういう『キャラ』じゃない。「真剣に何考えてんの?」頭の上から声がするので思わず顔を上げればよく見知った顔。「いや、特には」説明も面倒で濁した回答も、彼女は気にしていないようで、片手に持ったスマートフォンをいじりながらこちらに声をかけてくる。「今日、空いてる?」「唐突だな、なんでだ?」「彼氏のふりしてほしいんだけど」スマートフォンから目を離した彼女と目が合う。何を言われたのか理解ができずに、数秒見つめ合う形になる。「やっぱ、だめ、すかね?」諦めたような乾いた笑い「奈良坂に頼むことじゃないよね、ごめん」「いいぞ」「え?う、うん…いいの?」「あぁ、今日だけか?」これはエイプリルフールだ、と頭が理解してからはスラスラと言葉が出てくる。相談をしてきた当事者の方が目を丸くしている。「ほ、ほんとに?」「なんだ、冗談だ、なんて言うのか?」あくまで真剣に、この行事に騙されて『あげる』ことくらいはできる。「あ、ありがとう!本当に助かる。塾の子に彼氏いるって嘘ついちゃって…嘘に嘘を重ね、今度連れてくことになってしまいまして。奈良坂くらいにしかお願いできなくて!」「…エイプリルフールじゃないのか」「へ?……ちがう」勘違いしていた自分に少し恥ずかしくなるのと、嘘じゃなくてもいいのなら。「ふり、でいいのか」「え」「俺はお前が彼女だといいな、と思っていたけど」「そ、それはエイプリルフール…?」首を振ってニヤリと笑う。
エイプリルフール
世間では
エイプリルフール
私には
今亡き祖母の
生まれ届け日
お題☆エイプリルフール
今日の母と甥の会話。
「ばば(甥は母をそう呼ぶ)、マックからお弁当が出る、って知ってるか?」
「えっ、そうなの?」
「ばば、今日、1日だよ。」
「あっ、もう、アンタは〜。」
同じ事を言われて、私も「えっ、マックが?」と言ってしまった。
ちなみに、嘘をついて良いのは、午前のみらしい。
あいつがそう言ってたらしいんだけど、本当か?
「エイプリルフール」
『エイプリルフール』
「今日、何の日か覚えてる?」
振られると分かりきっていた告白なんて
エイプリルフールを口実に
なかったことにしちゃえばいいんだ。
あ、さっきやっちゃった
ごめんごめん、そうだ嘘ついていいのは午前中までって言うけど(お前も言うたやん)
あれは違うらしいねぇー
ま、どうせなんで嘘つきますか、
ワイはスプラの初心者🔰です(ランクC-)
ナワバリ勢なんでね
主はトラスト使いやでーすごいでしょー(圧)
12キル0デスだからーすごいでしょー(圧)
(自慢すな)
てぃーまああああああ《エープリルフール】コレハオボエテルゥ( ´ ▽ ` )ノ
バイバイ( ´・ω・)シ
エイプリルフール?
忙しい私は
全く関係ありません。
僕は、他に気になる人ができた。
あなたを困らせたかった。
試したかった。
あなたは、僕の前から消えた。
一回だけ、無言電話が鳴ったけど、
二度と会えなくなった。
僕は、少しだけ、後悔した。
拝啓
春の日差しが煌めく今日この頃、先生の方は、お変わり在りませんでしょうか。
ご無沙汰しております。なかなか近況報告申し上げられなかった不義理をお許し下さい。
本日このように御手紙差し上げたのは、もちろん、普段の不義理をお詫びするという主旨もありますが、もう一つ、お詫び申し上げなくてはならないことがあるのです。
先生に打ち明けねばならぬことがあるのです。
私、実は、人間ではないので御座います。
この国では馴染みも発見もされていない、言うなれば未知の生物…それが私に御座います。
ですので、私、人間やこの国に生きる生物とは異なる点が幾つも存在します。生物学的性もその一つに御座います。
私は男でも女でも御座いません。
私は無性なので御座います。
先生には、私が年頃になった四月から、私に、男女の仲のこと、婚姻のこと、家庭を持つ重要さ…様々なことを折りにつけて、教わって参りました。
また、先生にはお手紙を通して、ことに触れては、お見合い、各団体の宴へのご紹介も賜ってまいりました。
しかし、その全てに、失礼ながらお断りさせていただいたのには、このような事情が在りましたことをご承知願いたいのです…。
長年、この様な大切なことを秘密にしていたこと、
事由も説明せず、先生とは疎遠になってしまったこと、
先生に付きましては、御立腹なさるのも、当然と存じます。申し訳御座いません。
私は、通常の、人間としての生活が気に入って居ります。ですので、研究や学問の対象になることが怖く、今の今まで、この事を誰かに申し上げるつもりは在りませんでした。
しかし、先生に付きましては、心から私の将来を思い、沢山の御配慮、御施策を下賜して下さいました。
ですので、先生へは打ち明けねばなるまいと、決心した次第で御座います。
仰天のことと存じます。気味が悪いと思われるかもしれません。
しかしこれが真実であり、従って、私から申せることは以上で御座います。
直ぐに受け入れて頂けるとは思って居りません。それでも、何時か、御理解頂けた時は是非、御返事頂ければと思います。
それではこれで御手紙を閉じようかと思います。
先生に於れましては、是非、本日が如何なる日か熟考して頂き、御返事頂けることを期待して居ります。
本日の午前中迄には届きます様に。
敬具
先生へ
四月一日 或る書生より
同じ痛みを知る人よ、
いつか傷が癒えるまで私と共に生きてくれ
将来への不安も
どうしようもない孤独感も
全部今日に置いて嘘に出来たらいいのに
「実は宇宙人なんだよね」「本当は100年生きてる」「超能力で空を飛べるんだよ」「100メートル走ボルトより速いから」「故郷に兄弟が50人いるんだ」
よくもまあ、毎年毎年しょうもない嘘を思いつくものだと思っていた。君の両親は普通の日本人だし、僕らはずっと同じクラスだし、箒で飛ぼうとして失敗してたし、足の速さは僕と変わらないし、君は一人っ子だし。あと、故郷も何も、地元の病院で産まれたんじゃないか。新生児室の頃から隣にいたのにさ。幼馴染を騙すなら、もうちょっと凝った嘘をつけばいいのに。
ハイハイ、エイプリルフールね、何て適当に流せば、嘘じゃないよ、ちゃんと聞いて!と返ってくる。それが4月1日の僕らの恒例だった。
こんなにも嘘ばかりの世界で、改めて嘘をつくだなんて、くだらない。そう思いつつ、いいことを思いついたって楽しそうな顔で、君が嘘をつくこの日が、いつからか楽しみになっていた。
今年も4月1日。今回はどんな嘘だろうって、期待していたんだけれど。
「今日、故郷に帰らなくちゃいけない」
なんて、君が浮かない顔で言う。いやいやだから、君の故郷はここだろう。もしかして宇宙人の設定まだ諦めてなかったのかな。とても信じられない。信じられない、はずなのに。信じてしまいそうなのは、いつになく君の目が真剣なことと、君の後ろの上空に、SF映画で見るような、大きな宇宙船が浮かんでいるから。
「ずっと好きだったよ」
最後に伝えておこうと思って、と、少し恥ずかしそうに君が言う。ちょっと待ってよ。今日はエイプリルフールだろ、全部嘘だって言ってくれ。いや好きだってのが嘘なのは嫌だ。
「じゃあね、今までありがとう」
思考が追いつかずに、何も言えないでいる僕を置いて、君は背を向けて歩き出す。ねえ、今までのって、嘘じゃなかったの?君は本当に宇宙人で、本当は100年生きていて、空が飛べて、ボルトより速く走れて、51人兄弟なの?僕が信じていた生活が嘘で、君が言っていたことだけが本当だったていうの?聞きたいことがいっぱいあるけど、そんなことより何より、僕には伝えなくちゃいけないことがあった。
「ちょっと待って!」
ああやっぱり、エイプリルフールなんてくだらない。一世一代の告白まで嘘だと思われてしまったら、一体どうしてくれるんだ。まぁでもそれは、今まで君の"嘘"を信じられなかった僕の自業自得かもしれない。なんてもう、そんなこと考えてる時間もないか。宇宙船に乗り込む間際、振り返った君に叫ぶ。嘘じゃないんだ聞いてくれ。君がずっと本当のことを言っていたみたいにさ。
「僕もずっと、好きだった!」
2024.04.01/「エイプリルフール」