『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
イブの夜。完全に忘れていた。小説を書いていたら。大好きな彼へのクリスマスプレゼント。バレンタインは考えてたけど忘れてた。私はクズ女だ。未練タラタラで忘れる。名前すぐ呼び間違える。メンヘラだし。手紙はかけたとりあえず大丈夫。
「クズ中のクズ男に未練タラタラなクズ女。」
お題『イブの夜』
イブの夜にもかかわらずこれといってらしいことがないというのも寂しいと思いケーキを一つ買ってみた。正直普段のケーキに小さな飾りを乗せただけではないかと思うぐらいにはクリスマス感がないがそのぐらいのほうが気取らなくていいと自分を慰めてみる。せっかくだからと来客用の少し装飾が入った皿とカップを出して紅茶を入れる。テレビをつけてみたが余りクリスマス感のない番組ばかり目についた。はたから見れば寂しい様だろうと思いながらもその見るものすらもない中、案外に軽い口当たりのクリームに少し物足りなさを感じながら、クリスマスを味わう。
一日中家にいたので観ていたテレビ。
スクール革命→週刊さんまとマツコ→なりゆき街道旅→阪神10Rから有馬記念、阪神と中山12R→笑点→M-1グランプリ→セクシー田中さん(最終回)→ガキ使→明石家サンタ(←今ココ)。
ハッピーメリークリスマス(笑)
テーマ:イブの夜
支度に忙しいのはなにも楽しませる側だけではない。
楽しむ側にもそれなりの準備と品格が必要なのである。
例えばパーティーに出席のためにドレスを新調したり。またはお邪魔にならない、けど相手を喜ばせる手土産を用意したり。
それは身近な人間であればあるほど求められるのだ。
ツリーの下に用意したウエルカムドリンクの温かいミルク。とっておきのクッキー。
この日のために何回も試行錯誤して納得のいくものが出来た。世のパティシエが思わず嫉妬するに違いない。
完璧なお出迎えセット。
イブの夜にこれ以上ない布陣。
あとは寝るだけ。寝たふりをするだけ。
私をいいこと言うなら、クッキーを食べてミルクを飲むところくらい、盗み見をさせて欲しい。
雪に車輪をとられないように精一杯自転車を漕ぐ人
一歩一歩を確かめるみたいに小さな歩幅で歩行く人
何か楽しみがあるのか笑う人に急ぐ人
いつも通りに過ごして知らない顔をする人
今日のために頑張る赤い服を着た人
昨日と余り変わりない筈なのに、
何故かみんな楽しそうだ
「イブの夜」
闇空を 仰ぎ掌落ちる雪
見下ろす星空 残務の灯
【イブの夜】
オレ「…なあ 変なこと言うけど
その…オレと結婚してくれないか…?」
初元カノ「…!」
オレ「変なこと言ってごめんよ
なんでもn…」
初元カノ「いいよ」
オレ「え…?いいの?」
初元カノ「うん!」
オレはそんな夢を今日見た。
目覚めたら当たり前のように
旦那が隣で寝ていた。
夢だったのはガッカリだったが
悪い夢ではなかった。
…でももしその夢が本当だったら
オレはどう喜べばいいのだろうか。
あの夢は恐らく
オレの本心なのかもしれない。
いつかまたあの子に会ったら
優しく触れてうちなる愛を語りたい。
たとえあの子の心にオレがいなくても
また1度きりの熱い夢が出来ればそれでいい。
その時だけでも
あの子はオレを求めてくれる。
ああ 神よ
お許しください。
私は まだ
あの子に『恋』をしています。
あの子を『愛』しています。
まわりが
「クリスマスはふたりが出逢った記念日だね!」
と幾度も囃し立てるから、何かすべきなのだろうか…と意識してしまっている。
意識してしまったが故に、柄にもなくプレゼントを買ってしまった。
…悩みに悩んで買ったからには渡したい。
でもさらっと渡せるようなスマートさは持ち合わせていない。
シャイな俺は、タイミングを見計らってお前のカバンに近づき、「いつもありがとう」と書いたメッセージとともにプレゼントを潜ませようとした。
「…ん?」
するとカバンの中に小包を見つけた。
「まさか…」と思い小包を見ると、案の定俺宛てのメッセージも添えられている。
「いつもありがとう」
…一緒にいる時間が長いとこうも行動が被るのかと、驚きと恥ずかしさでその場にしゃがみ込む。
戻ってきたお前が、俺の手に収まっている俺宛てのプレゼントとお前宛てのプレゼントを見て状況を把握し、その場にしゃがみ込むまで5秒。
一生忘れられないクリスマスイブの夜になった。
231224 イブの夜
今日は12月24日 クリスマスイブ
今年も恋人ができなかった
けれども!
今年の私は今までの私とは違う!
フライドチキンを食べて、シャンパンを開けて、
5号のショートケーキも冷蔵庫で私を待ってる!
1人でもたっぷり楽しんでやる!
…
……
……… はぁ、彼氏欲しいなぁ
【イブの夜】
イブの夜#27
クリスマスイブなんてのは私にとっては素敵な日でもなんでもないただの24日。
私には無縁の日にちで世の男女は寒いのにわざわざ人の多いところに出向いてイブの夜の雰囲気に流されて浮かれてる。
別に羨ましいなんてこれっぽっちも思わないけれど私だって制服でクリスマスの空気に飛び込んでみたいと思うし、マフラーの交換とかちょっと憧れちゃうんだから!グレンチェックのマフラーとかプレゼントで貰ってみたいな。
小さなケーキを半分こしたりしたい。
月が光っている
星が光っている
美しい素晴らしい
感謝と祝福を
希望と光を
Joyeux Noël de tout mon cœur.
恋人同士の特別な日。
家族にとっての特別な日。
1人1人にとっての特別な日。
特別な日があるから、日常が過ごせる。
浮き沈みの多い人生は時に辛いと言われるけれど、
私はそういう人生を楽しめる人でありたい。
【イブの夜】
イブの夜にはサンタさんが来てくれる。
ホットミルクとシュトーレンで一緒にクリスマスをお祝いだ!
でもね。夜中まで起きてる子にサンタさんは来てくれないんだよ。
だからいい子でおやすみ。
今年のイブの夜、、、。
ピザとほろ酔いで、、、。
酔って君の上着を抱きして。
いつもと違うイブを過ごす。
イヴの夜
クッキーと牛乳を用意し、ツリーの前に置く。
今年こそは会えるようにと、意気込んではいるけれど、
いつも気付くと既に、プレゼントが頭の横に置いてある。
プレゼントがもらえること自体が、プレゼントだね。
"イブの夜"
「……」
俺は今、居室の椅子に座りながら自分のスマホとにらめっこしている。
《どんなメッセージを送るか》。いや、それ以前に《そもそもメッセージを送るか否か》を、シャワーを済ませて髪を乾かしてからチャット画面を開いて見つめながら迷っている。
──あいつだって仕事あるし、俺の我儘なんて迷惑だろ。
──でも、明日は二人きりですごしたいし……。
──いや、ちょくちょく二人きりでいる時あるし、別に特別じゃねぇし、明日に拘らなくたって……。
──いやでも……。
ずっとこんな感じの繰り返し。これを、かれこれ三十分くらいやっている。我ながら女々しすぎる。
──いい加減決めねぇと明日の業務に響くし、折角暖まった身体が冷えちまう……。
大きく息を吸い、グッと構えて決断をする。
──普通に考えて、メッセを送るなんて迷惑だろ。仕事あんのに。
──送ろうとしてんのは、所詮俺の我儘だし。そんなのは、あいつを困らせるだけだ。
うん、と頷いて画面を閉じようと指を動かし、ホームボタンの上に指を持ってくる。
「……っ」
画面に触れる寸前のところで、何かに遮られたかのように動きを止める。何度閉じようとしても、ホームボタンの上を彷徨わせるだけで、それ以上は動かない。
何故なのか、目を閉じて自分に問いかける。
──けど、送ってみなきゃ分からない。
──送らなきゃ、きっと後悔する。
やってみなくては分からない。
これまで何度も、そんな感じの言葉を聞いた事があっただろう。それで事態が好転した事が何度もあっただろう。
そして俺は、それを目の前で、肌で感じてきただろう。
現実は、良い意味でも悪い意味でも、想像通りにいかない。やってみなくては分からない。どうするか決めるのは、その後でもいい。
「……よしっ」
小さく気合いの声を出すと、入力欄をタップしてキーボードを展開し、文字を打ち言葉を紡ぐ。
──これでいいのか……?これでちゃんと伝わるか……?
打ち終わって、また迷う。女々しいにも程がある。
「あぁもう、どうにでもなれ!」
勢いに任せ、送信ボタンを押す。俺の大声に驚いたのか、ハナが慌ててベッドの上に乗り上げて毛布の中に潜ってしまい「あっ、悪ぃ……」と謝罪する。
【明日空いてるか?特に夜】
ポコン、という音と共に先程打った言葉が、個人チャットの画面に表示される。
──送ってしまった……。
送ろうと思って送ったが、いざ送ったらそう思ってしまう。かと言って消そうにも、まともな理由が見つからない。
内心そわそわしていると、既読が付いた。
「あ……」
思わず声が出る。もう消す事は出来ない。返信を待つしかなくなった。心が先程よりもそわそわして落ち着きが無くなる。落ち着かせるようにスマホを胸に当てて握り締める。
ポコン
手の中のスマホから、メッセージの送信音が鳴る。
弾かれたように椅子から立ち上がり、スマホの画面を見る。
先程送ったメッセージの下に、新たなメッセージが送信されている。
思わず息を飲む。恐る恐る視線をずらし、送られてきたメッセージを見る。
〖数週間くらい前から「この所働き詰めなのだからせめて一日くらいはしっかり休みなさい」と言われていた。〗
読み終わった頃に、ポコンと鳴ってまた新たなメッセージが来る。
〖言われた時になんとなしに明日と言ってあったが、どうすごせばいいか先程までずっと迷っていた。〗
ポコン、今度は短文のメッセージが来る。
〖明日は一日中、共にすごそう。〗
一瞬見間違いかと思い、再び読む。
「……っ!」
送られてきたメッセージが見間違いじゃない事を確認し、嬉しさの余りベッドに腰掛け、そのままの体制で横になる。
──明日、一日中一緒にいられる。
「ふふ……」
思わず喜びの声を出し、頬が緩む。
──こうしちゃいられない。早く日記を書いて寝なきゃ。
起き上がって、椅子に座って鍵付きの引き出しから日記を出すと、机に向かってハミングしながら今日の日記を書いた。
「なにしてん。」
ちゃっかちゃっか音がするから
ケーキでも作るんかと風呂場のドアを出ると
廊下に座り込んだ彼女がひとり
床に粉振るってた。
「あ、早い!早過ぎるよ!戻って!」
「お、おぅ。」
思わず後ずさってドアを閉めたけど
ちょっと待て
「なぁ、ドア開けるのは良い?」
「ダメ!あとちょっとだから待って。」
ちゃっか
ちゃっか ザザっ
紙か。床に紙敷いて粉振るって何なん。
小麦粉不良品やったんか。
なんか入ってたんか?
「終わったよー!良いよー!」
なんか入ってたんなら一緒に探そうと思ってたんやけど。
なぁ。やばいで。
目の前にサンタ帽子握り締めた彼女がおる。
「どしたんそれっ。」
「見て!さっきサンタさんが来てプレゼント置いて行ってくれたんだよ!証拠に帽子もくれた!」
「ほぉん。」
「足跡も真っ白なんだよ!」
「土足やな。」
「サンタさんは良いのっ!」
「入る足跡しか無いけど、帰りはどうしたんやろな」
「ば、ックトラックしてた!」
「そうかっ。」
「そうだよ!」
とんだ可愛い茶番に彼女を抱き上げて攫う。
今度はこっちの茶番にも付き合って貰おうな。
「あんたサンタさん帽子持ってるって事は、サンタさんやんな?」
「えっ!?」
「俺、あんたみたいな可愛い彼女が欲しかったんよ。ありがとうな。」
わざとらしく寝室に駆け込み、途中自室に荷物も取りに行った。
彼女になったサンタをベッドに座らせ握ったままのサンタ帽子を被せる。
「これ、俺の可愛い彼女にプレゼント。」
「ありがとうっ!」
「どういたしましてサンタさん。」
安っぽいぺらつぺらのサンタ帽子のくせに
恐るべし威力を発揮してる。
因みに玄関に置きっぱの俺へのプレゼントは
帽子とネックウォーマーだった。
俺はもっこもこパジャマ。
ネットで一目惚れ。クマの耳が付いとる。
速攻ポチッたぞ。
今、風呂入ってるから上がる時バレるやろな。
そんで恥ずかしがって着てくれるやろ。
最高やん。
クリスマス有難う。イブ最高。
明日は仕事やけど給料日やしな。
お、風呂上がったぞ?
#イブの夜
今年も、自分は独りだ。
毎年の様に街はイルミネーションと、白い吐息、そして入り交じる様に通行人が他愛もない会話をしている。
抜き足差し足で忍び込む。
絶対に気付かれないように。バレたら終わり。細心の注意を払う。
枕元には歪ながらも可愛らしい靴下。
残念だが少し小さいので、手紙だけ入れさせてもらう。そっと、そおっと。
かすかな寝息を聞きながら、ベッド脇にプレゼントを置く。音を立てないように、静かに、静かーに。
戻る時も命懸け。抜き足差し足忍び足。
扉を閉めて、任務完了。ほっと一息。
喜んでくれるだろうか?希望した通りのプレゼントのはずだか、如何せん、色も種類が多くてちと自信がない。
吐く息白く、星空の下。ぐーっと背筋を伸ばす。
いやしかしまったく。煙突がない家は一苦労だ。
人間は、今まで様々なイベントを生み出した。それは地域ごとに異なっているが、時に遠くの地から伝わるイベントもある。
元々、イベントとはその土地の特性に合わせた意味のある事柄であるはずだ。
しかし、何百、何千、何万年と時を経るうちに、人々は元々の意味などとうの昔に忘れてしまったのだ。
そうして、かつての技術や文化が滅びた世界には、もはやイベントとは退屈な人生を紛らわせるための道具になってしまったのでした。