『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
イブの夜
イブの夜、わたしは友達や彼氏と過ごさない。
だって家に帰ると家族がいて、
母親が特別なご飯を作ってくれる
わたしはそれがとっても美味しくて、好き。
後は、とても暖かい。
家族と過ごす時間も必要だなとわたしは思う。
イブの夜
友達とイルミネーションに行ったりして楽しい時間を過ごした。
でも、私はあの人と軽く話したかった、あの人にも色々事情があると思ったけど、話したかった。わがままでごめん。
イブの夜
イブの夜なのに
あなたに会えない
ただスマホの通知を
待ってるだけだよ
擦り切れるほどに
あなたが好きな
洋楽を聴いてるよ
いつの日か
笑って思い出せる日が
来てくれるといいな
あなたといつまでも
手を繋いで
歩いていたいよ
「予定はあるの?」と聞かれて、「何の?」と聞き返してしまった。
「だって、今日はクリスマスイブじゃない」と、半ば呆れたように、イズミは言う。
「帰って寝るだけかな。チキンくらいは食べるかもしれないけど。どこでも売ってるし…帰りに帰るかも」
「それだけ?」
「ケーキも食べるってこと?まあ、食べてもいいかもしれないね」
「…そう言うことを聞いてるんじゃない…」
「クリスマスの前の日ってだけだよ」
コートを着てバックパックを背負って、ドアのノブに手をかけた。
「今日はそんなに思い詰めるほど特別な日じゃない」
振り返って、イズミに向かってにっこり笑った。
「明後日にはまたここで、一緒に働くわけだし」
深いため息をついたイズミは目を逸らしながら
「確かにそうなんだけどね」と言う。
「何となく予定が入っていないのが、恥ずかしい気持ちがある」
「ふうん…ただのクリスマスの前の日なんだけどね」
「そういう風に思えたらいいんだけど」
いつものように笑い飛ばして、さよならを言う…つもりだったけれど、
最後の声音が素直に弱々しかったので、身体を向き直した。
ドアの向こうではなくて、室内の方へ。
「…素直に誘えばいいのに。残業はまっぴらごめんだけど、夜の散歩とか、モノポリーとか、夜のお茶とか、チキン食べ比べなら、まっすぐ誘われて暇なら乗るよ、誰だって」
「…チキン…買いに行くのについてきて」
「OK。どこが1番近いかな。でもまあまあ遅いから、さっさと出よう」
「30秒で支度する」
「うん」
「あと…モノポリーなぜかある、このオフィスに」
「最高」
2人で笑った。
予定がないなら、今から作ればいいよね。
イブの夜
特別な誰かと過ごすイブの夜。
好き人と、大切な人と。
わたしは家族と過ごす夜です。
特別ではない夜なんです。
最近気が付きました。
特別なイブも、いつもの夜も、
ずっとは続かないって。
大切に過ごさないとって思います。
そして今年も無事に過ごせたことに、感謝しています。
皆さま、良いクリスマスを!
『イヴの夜』
イヴの夜 結ばれる イヴの夜 梱包する
イヴの夜 交通渋滞 イヴの夜 こうしていたい
イヴの夜 グラスワイン イヴの夜 焦らすLINE
イヴの夜 蝋燭見つめて イヴの夜 消息絶つまで
イヴの夜 もう終わるね イヴの夜 さあ始めよう
幾千もの偶然の出来事 偶然の人々 奇跡なのかも知れないし、別段変わりの無い事かも知れない
『クリスマスって素敵だね』ってあなたが云うので
全ての偶然を奇跡のように愛してしまうんだ。
なぜ「前日」にここまで心踊るのだろう。
なんならクリスマス当日よりも好きかもしれない。
他者と約束をしている時が一番楽しくて、約束当日にめんどくさくなるのと一緒だろうか。
夢を描くのが一番楽しくて、追い始めるとめんどくさくなるのと、一緒だろうか。
「イブの夜」
いつもと変わらずここに来る
一言残しに。
誰かが置き土産を残してくれる。
そして明日も変わらずに
とりとめのない言葉を残しにくるだろう。
イブの夜、あなたはいなかった。それが信頼の証だと思っていたクリスマスの夜。
イブの夜…
アレ?
今日だよね?
あまり変わりの無い日
明日に期待しよう
イブの夜だと
賑わってる周りを見ながら
いつもと変わらない生活を
淡々と送っている私
皆と同じ わくわく・ドキドキは
いつから? 何処へ?
置いてきてしまったんだろう…
Yume
小さいころ
誰かにもらった特別が
今でも胸にきらめいて
光の中に紛れ込み
少し瞬く
/ イブの夜
イブの夜
イブの夜
君は何をしていますか
誰と過ごしていますか
どんなことを想って
どんなことを願っていますか
少しだけでいいから一ミリだけでもいいから
君の中に私がいますように
イブの夜
サンタさんが
来てくれると信じていた
小学生の頃
姉にその夢を壊された
お父さんお母さんだと
夜中に頑張って起きていて
寝たふりをして確かめた
母が枕元にプレゼントを
置いてくのを見てしまった
サンタさんはいないのだと
かなり寂しい気持ちになった
両親にありがとうと
思うようになったけど
見てしまったことは言えなかった
イブの夜 毎年独り 寂しいな 草摩信乃
ときどきお前が
おぞましいものでも見るかのような目で
私を見ているのを知っている
たとえそれが、イブの夜でも
《イブの夜》
ふふな雰囲気
ふふふな味
ふふふふな人
ふふが溢れる世界に
ふふふ
クリスマスが幸せでありますように。
サンタさんお茶飲んで休んでね。
肩の力が少しでも抜けたらなんて
ふをおもっておもう。
イブの夜は
あなたと二人きりのパーティー
二人だけの時間
この歳になればイブの夜なんて
所詮正月への景気づけみたいなもんだ
サンタさんへの手紙がどうとか
恋人とどこに行くかとか
自分には縁遠い言葉が
耳障りにすらならなくなったのはいつからだろうか
些細なことで感情が動くのは若い証拠だったな
などと微笑をこぼしながら
閉店間際のスーパーに並んでいた
大人数向けの割引済オードブルを前にとびきりのワインを開ける
おっと?
ワインを注ぐ手が震えているようだ、
あまりの喜びに耐えられなくなったのだろうか
ワインをひと回しして一言
う〜ん、良い…!
しかし返答は無い、
当たり前だ
この部屋には俺1人しか居ないのだから
テレビからはイルミネーションを見に行っているカップルが寒い寒いと喚く声
俺は暖かい部屋でオードブルとワインに囲まれている
うん、俺の方が幸せだ、うん。
気づくと頬を生ぬるい何かが伝っている気がする
ああ、そうか
イブの夜にこんなにも自由で居られることに耐え難い喜びを感じているのだろう
うん、
これは
これは断じて悲しい涙などでは無い
孤独という名の自由へ乾杯して
少し塩っぽくなったワインを味わった
イブの夜
あなただけ…
あなたとだけ…
静かに…
しっとり…
ささやかなイブの夜
あなたがいれば
それだけで、
ロマンチックな夜…
あなたを思い続けるわ…
キャンドルの下で…