『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の母はゆずが大好きだった。
基本的に料理にはゆずを入れていたし、自分で作ったりもしていた。
私はゆずの独特な味が嫌いだったから疑問に思って、母に聞いてみた。
そしたら、「ゆずの香りが好きなの」って切なそうな顔して言うもんだから、私は察した。
きっと随分前に亡くなった父が関連しているんだろうと。
理由は聞かなかった。いや、聞けなかった。
けど、私もゆずの香りを愛そうと思った。
「ゆずの香り」
今日は冬至かぁ。
ゆず湯に浸かって、南瓜の煮物をたべて、、
ゆず湯に浮かんでいるゆず、湯に浸かりなが
らついつい搾ってしまう。
凄い匂いになるよ。変な声がでてしまう。
でも今日はゆずも南瓜もわすれました。
明日に実行します。搾ります。
ふわっ
ふわっ
ふわっ
悪戯に鼻をくすぐる、君の香り
ああ、もう、集中できない
オンボロブ風呂 おばあちゃんち
いまはきれいなっちまったオンボロ風呂
あみあみのなかにゆずいれて
ピリッとくるわ ぐにゅっとさわるわ
いたいいたいとあえぐあね
にぎにぎわらうわたし
「あらやだこの子ゆずくさい!」
冬至のお風呂に浮かぶゆず
いつもとは少し違う匂いが浴槽の中に広がる
毎年この日だけはゆずの香りがして、好きだった
彼が、居なくなるまでは
今日冬至!
すっかり忘れてた…
毎年ゆず湯と南瓜たべてるのに
お刺身ビールで浮かれてる場合じゃなかったよ
形を保つことのできない物体 舂く事を願って
樹木が生えている庭園で、私はただ一人
日が指しているのかも分からないまま
水を落とし、手押しポンプから
ぽたぽたと垂れてくるまま
手をぎゅっとして ありもしない思い出を甦らせていた
夜の庭園は静かに眠っているように居た
風の声が聞こえた 私は一人ではないのだ。
物語の家を想像している
コロニアル様式の家。
ベランダで私は優雅に朝食をとっている
そしてそのまま、グリーン山脈の湖に浮いている落ち葉を見て、私は本を読むのだ。
茶色とか、白とか、様々なお城をみて周る
煙突に憧れるままに 私はサンタに恋をする
雪の降る十二月 私は雪を待つ事もなく
その庭園でそぼそぼとしていた。
仲間はいるのだ。
熊と、うさぎと、ペンギン。
の人形が椅子に座っている、机を囲んでいるのだから
そして、私は買い置きしていたパンを頬張りながら
サンタに恋を綴っているのだ。
凍えている手を摩る、一人が居る。
ゆずの香り
懐かしいな。ゆずまのの香り。
昔の実家には、柿とゆずの木があった。
冬になったら、両方の木から果実がたくさん出来て、
嫌になるくらい食べたり、果汁を絞ったりした。
父さんと一緒に高枝鋏を使って果実を取った。
あの頃を思い出すと、みんなの笑顔を思い出す。
ゆずの香りがするとあの楽しかったときを思い出す。
ゆずの香り
おろしたては
とても匂いがいい
料理に入っていると
高級な感じがする
今日は冬至
柚子湯に入れても
あんまり匂いは
感じられなかったけど
気分は私も
ちょっと高級な感じ
寒さの中に暖かさあり
今日という日に
美しさあれ
ゆずの香り
柚子の香り
母の話をしよう
お母さんの料理の中で一番好きなものは?
なんて聞かれても思い出せるものはない。
仕事をしていた母の手料理は、特に名前のあるものでもなく、田舎の野菜メインのものばかり
今の自分が得意料理もなく、食に浴が無いのは、そんな家に生まれたから
自分が家族の為に、料理をする様になった時、もう母はいなかった、
味噌や、梅干し
そんなものまで作っていた母は、決して料理が苦手だったわけではないのかもしれない
たまに思い出すのは水羊羹かな、
あの頃はあんこが好きじゃなかった
でも、今は好きだ。
結局、料理に柚子を使う事は、これからもきっとないだろう
我が家では柚子はお風呂に浮べるもの
であって、ほかのなにものでもない。
『ゆずの香り』
昔。ゆず風呂によく入っていた。
おばあちゃんがゆずを貰ってきて。
それをネットに入れてお風呂で崩す。
本当は崩しちゃいけないんだけどね。
ふわふわだったから、触ってるとわれちゃうの。
よくネットから種が飛び出してぷかぷかしてたっけ。
なんでこんなことを話すのかって?
ああ、ゆずがちょうど安かっただけなんだ。
今日はゆず風呂に浸かることにするよ。
今日は冬至。
ゆず湯に入って体を温める。
ゆずの香りが漂う風呂場。
今年もあと少しだなんて、実感できないな。
今年も君のことで頭がいっぱいでした。
来年も最初にあなたの事を頭に浮かべるんだと思います。
あと少しの今年も、どうぞよろしくね。
お題〈ゆずの香り〉
『ゆずの香り』
湯船に柚を2つ浮かせて肩まで浸かりました
お風呂の循環装置によって出来た水流が
2つの柚を湯船の中央で回転させていて
まるで社交ダンスをしているみたいでした
柚の香りも渦を巻いて
楽しげな雰囲気がお風呂を包むのでした
ある日、私は起きたら柚子の木が数え切れないあった。
「あれ?私、なんでこんな所で寝ていたの?」
柚子の匂いがこれでもかというくらい香ってくる。
そして、私は朝起きた。
「あれは夢だったのか、、、」
私は今日柚子を買いに行こうと思う。
#4 ゆずの香りがするお湯に浸かる。
寒い季節だからこそ、気持ちが良い。窓越しに聞こえる風の音は激しいが、家の中はぽかぽかとあたたかかった。でも、僕は一人孤独で、心は一向にあたたかくならなかった。
___ゆずの香り
【ゆずの香り】
特に理由もないのにゆずを買ってしまうくらいには疲れている、わたし。
黄色い果実は机の上に鎮座して、ちょっとした太陽みたいだ。
やっぱり疲れてるな、わたし。
ビタミン色の香りに誘われて、冬がじんわり暖まる。
今年の反省会を行いながら
来年に備えて体の芯まであったまる、
冬至の日。
「ゆずの香り」
今朝あなたとすれ違った時
いつもと違った香りがした
なんの香りだろう
あ、ゆずの香りかな
「ねぇ、香水変えた?」
やっぱり
冬に至る日。または一陽来復。最も昼の短い日、夜が最も長い日。
太陽が現れないよりはずっとマシだけど、暖かなお日さまのぬくもりが恋しくなった。
誤魔化すみたいにぬるいお湯へ、ざばざばとゆずの香りの入浴剤を放り込む。
ーーあついお湯を足します。
機械的な声のあと痛いくらいのお湯が出てきた。