『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ゆずの香り』
本日は冬至に当たる日。
古来より、冬至は太陽の力が一番弱まった日にして、この日を境に再び力が甦ってくることから、陰が極まり再び陽にかえる日とも考えられている。
──その流れから生まれた四字熟語が、「一陽来復」。意味は、悪いことが続いた後に幸運が開けること、とされている。
これは冬至を境に運が向いてくるとしているためで、験担ぎのためか『(う)ん』がつく食べ物を食べる風習も浸透していった。
冬が旬のゆずは香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもあったので、邪気祓いとしてゆず湯に入る習慣が根付いていったようだ。同じものに菖蒲湯もある。こちらも理由は似たもので、やはり邪気祓いとして入浴したらしい。
実際に健康や美容にもいいことが現代の化学で判明している。
昔の人はそんな科学的根拠など知らずに、なんとなく理解して習慣にしていたのだろう。
……などと小難しい本を読みながら、私はゆずの香りに満たされた浴室で、ゆず湯にゆっくりと浸かる。
いやあ、私も嫌なこと続きで冬至を機会に邪気祓いできたらなーとちょっとだけ験担ぎとして入浴していた。
このゆず湯で私の邪気祓いもできたはずだし、明日はいいこと起こりそう!
少しだけ明日が楽しみになったのだった。
「ゆずの香り」
「お前、今日これを風呂に入れるんだよ」
おばあちゃんが冬至になるとゆずをくれた。
意味もわからず、言われるままにお風呂に入れてた。
今年もスーパーでゆずを買います。
風邪をひかないように、願いを込めて。
お風呂に漂うゆずの香り。
少女の頃に見ていた夢ほど
美しいものなど 無かったの
少女のままの私は
いつまでも幼い夢ばかり
見ているの
今の境遇の問題点
それが何かは
分かっているつもりだった
何一つ 分かってなかった
戸惑い走る 16歳の私
少女の間だけは言い訳通じるの
若いってことだけが特権ね
軌道修正ってだけなら
いつだって出来るでしょう
若い内ならばね
今の境遇の解決策
逃げていくのは
何の得になるのか教えて
何の解決になるの?
何処へと走る 16歳の私
お気に入りの入浴剤はゆずの香り
懐かしい頃に初めて嗅いだ
やさしい香りに 包まれて
お気に入りの入浴剤はゆずの香り
思い出すのは幼い初恋
やさしい人が 大好きだった
#ゆずの香り
君の香りが好きだった。
だから、会うたびに好きになっちゃうよ。
もっと、もっと、そばにいたい。
この叶わない願いよ届け
#ゆずの香り
…ゆずの香りがする……。
私の記憶から貴方が真っ先に思い浮かんだ。
貴方が付けてたゆずの香水。
傍によるとふわっと香るゆずの香り。
私が今付けてるゆずの香水。
貴方のことが…忘れられない…。
『ゆずの香り』
冬の香り
寒い夜
ポッカポカのお風呂
今日一日
頑張った私の身体
お疲れ様~
甘酸っぱくて 爽やかな
柑橘系の香りに
ほっこりするひととき
明日も頑張ろう!
頑張りたくないけど…
もう くたくたでヘトヘトだけど…
がんばれ私!
頑張ろう 私の身体! 私の心!
ゆずの香りに包まれて
身も心もとろけそうになりながら
自分を鼓舞する
冬至の夜…
ゆずの香り
ゆずが嫌いな僕の家にはゆずの木がある。
生まれた時一緒に母が植えてくれた木。
ふと気になって取ってみた。
鼻につく柑橘系の匂い。
やっぱり嫌いだ。
いつもゆずの匂いがする君を思い出すから。
「ゆずの香りだ」
彼がつけていた香水がゆずの香りだった
未だにゆずの香りを嗅ぐだけで
彼のことを思い出す私
「未練タラタラじゃねーかよ」
彼が隣にいたらそう言うだろうなって
思い微笑んで
冷たい手に息をかけた
ゆずの香り
ゆずの香り。
ゆずの香り……
恥ずかしながらゆずの香りを私は知らないです…笑
どんな香りなんでしょうね……??
酸っぱいのかな?甘いのかな?
私の好きな香りだといいな……(??)
ふわっと漂う
ゆずの香り。
忘れなきゃいけないのに。
ゆずの匂いがするたびに
あなたのことを思い出す。
もう一度あなたの
側にいられたら……。
『ゆずの香り』
ゆずのかおりがする季節君はいつでも私に会いに来てくれる。そう、ゆずのかおりの香水をつけた君に会えるのは私の幸せだ。君が居ると幸せな楽しい時間を過ごせる。時間が短く感じる。ゆすの木がなくなってから君は来なくなってしまったけどゆずの木を植えてまたまつよ君にまた会えることを願って。
「ゆずの香り」
今日は冬至。お風呂に柚子を浮かべて入ると風邪を引かないとか。
風邪は引きたくないけど、湯船に浮かぶ柚子から醸し出すあの香りは心も身体もリラックス出来て気持ちいい。
我が家では柚子を絞ってそれを味噌汁に入れて飲んでいた。
酸味と苦味が味噌の風味に上手く乗っかって美味しく感じる。
懐かしい味と香りは昔の子供時代を思い出させてくれる。
''よく頑張ったね私''と労りながら仕事仲間から貰った
入浴剤を入れ、よく混ざったことを確認したら
ゆっくり浸かる。
今日の仕事のこと思い出すも少しだけ涙がこぼれそうになる
私が悪かったのにどうして涙が止まらないのかなと
そう考える鼻を少しだけ啜ると
ゆずの香りが鼻腔を擽る。
この香りで涙がかすかに止まったのを感じた
されど涙が簡単には止まらぬ代わりに頭ははっきりとしてくる
''頑張り過ぎたかな…''と呟きながら私は明日のこと考える
たまには、自愛してあげよう
そう決め私は早々に風呂を上がる。明日は幸い休みだ。
好きなことして、体と精神を休ませてあげよう
そう答えが出た
まるでゆずが背中をトンっと軽く押してくれたのかな?なんて思いながら私は湯船な蓋を閉めた。
ゆずの香り
冬至の晩
ゆず湯に浸かってぼーっとする
柑橘系の甘酸っぱい香りが湯気となり
身体を巡って
幸せな気分になる
今年も無事に冬を堪能出来たんだなぁ、と
我ながら感心しつつ
柔らかい湯と戯れた
お題 ゆずの香り
さり気ない一言であの日に戻れたら
あなたを愛すことが出来たのかな
いくつもあなたのいない夜を重ねて
揺れてるこの想いも少しづつ薄れてきたけど
今年もあなたとの冬の想い出を
ゆずの香りが思いださせる
安心。
冬だね。
今日は寒いです。
うん、ゆずの香り漂うゆず湯。
ゆずの香り?ゆずと言えば美味しいよねえ。
君が隣にいるだけで
君が笑ってくれるだけで
周りが眩しくて
キラキラしていて
こんなにも幸せなことはない
「今」という時間を大事にしよう
たとえ未来がどうなろうと…
周りがなんて言おうと…
「今」が幸せならそれでいい
終わりがない未来を願いたいものだ
彼女はいつも余裕がある
横顔は可憐で歩く度に華の匂いがしそうだ
彼女の隣を歩くのはいつも少し緊張する
彼女は唐突に溜息を吐いた
不思議そうに首を傾げる僕に彼女は微笑んだ
「柚子の香りがするね」
どこか儚げな雰囲気のある
いつも笑顔の明るい子
居るだけでその場が山吹色に染まるような
そういう子
仲良くなりたいなって思っていたの
けれど貴女は、私の大事な人を盗った
私の言葉で傷付いた、
大事な彼女はふらふらと
貴女の香りに誘われて
私の元から飛んでった
蝶々みたいに消えちゃった
貴女の香りは柚子の香り
私と、同じ香りだったのにね