『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日はまったり、読書でもしましょうか。そう思い、私は本を開きました。
この本には、向日葵の押し花の栞が挟んであります。私の大好きな人の笑顔は、向日葵によく似ていました。今は、この世界にはいませんけれど。けれども、きっと、どこかで笑っているでしょう。
私はもう、結婚ができる年齢を過ぎてしまいました。結婚なんて、しなくてもいいのです。心に決めた人がいるから。一人で生きていく事に不安を感じていたけれど、私の心で彼は生き続けているので、彼と助け合って生きていこうと思います。
「これからもよろしくね、太陽さん。」
カーテンから覗く、向日葵のようなお日様は、いつも、やわらかな光を届けてくれるのです。
『やわらかな光』
『カーテン』と『束の間の休息』とつながります。
束の間の休息▶︎カーテン▶︎やわらかな光 の順番です。
君が僕に手を差し伸べてくれた
どうしようもない不安が襲ってきたときに
泣き崩れて声にならない声で思いをはく。
君はうん、うん、辛かったよね、苦しいよね。辛さや苦しみは本人にしか分からないけど、背負うものを半分こにして持つことはできるからね。気持ちを全部言ってくれてありがとう。と言ってくれた。
君の声を聴くとだんだんと落ち着いてきて
やわらかな光がさした気がした
#やわらかな光
「おはよう」
君の一言で目が覚めた
何の変哲もない朝
ただ窓からやわらかい光が差し込んでいた
#やわらかい光 #2
#やわらかな光
光の中には
常に影がある
どんな幸福にも
必ず闇があるように-
だから私は
太陽のような
輝く大きな光より
月のような
やわらかな光のほうが
ずっと ずっと
儚く好きだ
鋭い眼差しが
心のなかの偽りの仮面を打ち砕く
粉々になってしまったそれは
ハラハラと跡形もなく消えた
仮面をなくした心は
抑えるすべをなくし
止めどなく溢れ出て
それはいつしか何もかもをのみこみ
全てはじめから
何もなかったかのように
そこにただあるだけ
やわらかな光
窓の外は朝日に照らされた青空が広がっている
隣では君が穏やかな寝息をたてながら眠っている
その姿が可愛くて
思わず彼女の髪を撫でた
ゆ っくりと目が開き微笑んでくれる
その笑顔につられて僕も微笑む
「おはよう」と声をかければ
彼女もまた同じように言葉を返してくれた
やわらかな光に包まれた部屋は
僕たちだけの特別な時間
空全体を橙色に染め、道行く人の表情をささやかに照らす。
見上げると、グラデーションが美しい空模様が広がっていた。
忙しなく駆ける僕らをふんわりと抱きしめてくれるその光は、静かにあくびを溢し、そっと微笑むのであった。
〝やわらかな光〟
軽快な声が良く似合う
眩い笑顔が良く似合う
太陽のような貴方が
甘い香りが愛おしい
小さな手が愛おしい
大事にしたい貴方が
妖艶な声色が好き
暖かな温度が好き
愛したい貴方が
輝く瞳が美しい
優しい言葉が美しい
家族のような貴女が
題名:やわらかな光
作者:M氏
出演:🎗💜💎🕷
【あとがき】
根が闇属性なもので書くのに少々骨が折れました
己の中の光と言うのはどんなものでしょうか
出演してくれた子達はそれぞれ“恩人”“弟”“想い人”“大切な人”をあげてくれました
光に強弱はあれど当人にとっては全てやわらかくて愛しくて仕方の無い光だと思います
他にも光を抱く子は居ますが
生憎光とは何かから始まる子も居まして
全員を書くのは難しかったです
M氏の中にもあるのでしょうか
自分の事なのに自分が一番分かっていません
見てくださった方々はどうでしょうか
貴方の中にある光とはなんですか?
#10『やわらかな光』
朝4:30から勉強。実はまだ月が見えてたりもする。静寂の中、ノートを走る音だけがしていて、集中力が増していく。
だんだんお腹が減って、気づけばカーテンからお日さまの光が。ここでちょっと紅茶のおかわりを。
東日本大震災の時、インフラが一時的に機能しなくなった。電気は使えず、水も使えかった。
当たり前が当たり前じゃなくなった時、改めて恵まれた環境にいたことを知った。
3月の東北、夜もまだ寒くとても暗い時に灯した一本の蝋燭。あれがどれだけ心強いやわらかな光であったか今思い出した。
それを纏う空気は
私を安心させる。
心に安らぎをくれる
未来なんて知らないけど
今だけは大丈夫。
できればずっとこのまま。
直視しても眩しくない
暑くもない。
寝ているように
心地良い。
–やわらかな光–
大きな決断。
「決める」は怖くもありワクワクする。
今日私はこの場所に別れを告げる。
窓からはやわらかな光。
包み込むような光。
#やわらかな光 -37-
教会の天窓から、陽光が射し込んでいる。
ひとりの男は、長椅子に座り、祈りを捧げていた。
どうか、両親を返してください。
オレは、どうなってもいいから。
家族の中で、欠けてもいいのは自分だけだったのに。
男は、自身を落伍者だと思っていた。
それを否定してくれる光に出会うまで、あと…………。
天からのやわらかな光。
良いところだよ。早くこっちに来て。
と呼ばれているよう。
だけどまだ行けない。
納得できるまで燃え尽きていないから。
すぐ後ろの窓ガラスから
やわらかな光が
白色のベールがあの人を包み込む
あの日だけは綺麗な母だった
いつも鋭い眼差しでこっちを睨む猫。
だけど、今日は違っていた。
暖かい所でやわらかい光を浴びて欠伸をしている。
呑気な猫。
邪魔をしたくなくて欠伸が終わるのを待つ。
(没)
─"光"のようだ。
そう思った。
決して、強く眩いものではない。
抱擁のように優しい、やわらかな光。
現のものではないような、幻想的な美しさに息を呑む。
きっと、この世の美しいものを全て詰め込んだとしても、敵いはしないであろう。
甘露のような微笑を湛えて、"光"は此方へと手を差し出す。
吸い寄せられるかのように、薄汚れた右手はその手を掴んだ。
その瞬間から私は、この"光"の為だけに生き、人生を、全てを捧げよう。そう誓ったのだ。
───────────
放課後の教室。
目の前の彼は書類と睨めっこをしていて、此方の視線にはまだ気づいていない。
窓から差し込む夕日が、ふたりを照らす。
このまま時が止まればいいのになんて、有りもしない事を考えながら、彼を眺める。
ふと、伏せ目がちだった、瞳がしっかりと此方を捉えた。そして、華々しく笑う。
またも、やわらかい光が私を照らした。
―やわらかな光―
鉄格子のはまった窓に、
やわらかな光が差し込む。
私以外に人の居ない、真四角で狭い部屋が、
電気が設備されておらず、
基本ずっと暗いままの部屋が、
少し明るくなる。
あぁ、やっとまた朝を迎えることができた。
腕で抱え込んでいた膝から顔を上げ、
手で庇を作って窓を見上げる。
今日も、心地よさそうな朝だ。
こんなにも変化のない場所にずっと居ると、
そこまで大したことのないことにも、
目を向けられるようになる。
自分は他人に生かされてるんだな、なんて。
最近気づいたことだけど、
ここ最近は毎日毎日思ってる。
他愛のないことも含め全てのものが
とてつもなく愛おしくなる生活。
『やわらかな光』
ふんわりしてて まあるくて
透き通るように透明で
まるで輪郭がないようだけど
芯があって 凛としていて
太陽の木漏れ日のような
包み込んでくれる やわらかな光
そんな音
そんな音を奏でてみたい
クラリネットで吹かせてみたい
マグカップ片手で読書に耽るあなたの横顔を、蜜柑色のやわらかな光が縁取っている。
毎日違うグラデーションで世界を茜に染めながら、夕日が山の向こうに隠れてしまうまでのひととき。外の景色をのんびり楽しむこの時間が私は好き。過ぎ去る秋の背中越しに冬の足音が聞こえてくるこの季節は、窓から差し込む夕暮れの日差しが一年で一番甘い輝きを帯びる。
それに今日はあなたも傍に居る。
太陽を追うように、空の高いところから少しずつ淡い紫色の夜がやってきたのを眺めながら、隣でくつろぐ静かな姿をそっと見る。そっと。
「どうしたの」
そっと見ていたはずなのに、いつの間にかあなただけが視界にあって、ただ見惚れていたなんて言えるわけなかった。
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「やわらかな光」