『もっと知りたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【228,お題:もっと知りたい】
知りたいことがたくさんある
覚えておきたいことがたくさんある
でも砂を掴んだみたいに、指の間からさらさらとこぼれ落ちる
ここのとこずっと記憶が曖昧なんだ
夢の中にいる気がして、現実だか夢だかどっちでもないのか
もっと知りたいのに、忘れてしまうのが怖い
どうしようもなく
あれは、高一の夏の話。
夜の学校に忍び込んだ俺は、担任に見つかって何故か彼の家に呼ばれた。
一人暮らしなんだ、適当にしてて。パチリと部屋の電気を点けながら、担任は荷物をその辺に投げる。ソファーとテーブル、テレビだけの簡素な部屋。女の気配など一切ない。
「どうした?」
ボーッと突っ立っていた俺に気付いたのか、担任が顔を覗き込んでくる。人との距離感ってのを知らないらしい。鼻がくっつきそうだった。思わず離れて、聞こえなかったフリをしてソファーに座る。
担任は、俺が無視したことなど気にしていないのか、「ちょっと待ってろー」とキッチンへ行った。カタコト、何かを出したりしまったりする音が響く。いい匂いもしてきた。
「お待たせ」
「……なにそれ」
「コンソメスープ」
ベーコンとキャベツ、人参、じゃがいもがごろっと入ったコンソメスープ。いい匂いの正体はこれだったようだ。きゅう。腹が鳴る。
「腹減ってるだろ。あの時間に学校いたってことは、親は夜の仕事?」
「……昼も夜もいない」
「そっか。んじゃ、とりあえず怒られはしないな」
それ、担任の言うセリフか?
変な奴という認識と、腹減ったという生理現象が重なって、首を傾げた後コンソメスープをかきこむ。担任なんて、どうせ面倒な家庭には関わってこないと思っていたのに。
「食べ終わったら風呂入れよ。あと、明日の朝は家帰ること。学校には多少遅れてもいいから」
「……先生は」
「ん?」
「先生は、なんか他の先生と違う」
「ははっ、まあ、担任だから」
理由になってない。でも、可哀想だから、とか言われなくて良かった。ホッとしている自分がいることに気付き、どこか恥ずかしくなる。
変な担任。だけど俺はこの日から、先生の一番になりたいなんて思うようになったんだ。
もっと知りたい
そう思った時
君の夢は動き出す
もっと知りたい
子供の頃は、ただこの世界の美しさに惹かれた
花はどうして咲くの?
海はどうして青いの?
様々なことに対して探究心があった
大人になってから、この世界の汚さに気づいた
花壇があった場所にどうしてビルが建っているの?
海はどうしてこんなにゴミで溢れているの?
どうしてこんな風になってしまったの?
わからないわからないわからない
でもこれだけはわかる
今はもう何も疑問に思わなくなってしまった
ああ、この世界はこういうものなんだ
全部大人によって隠されてきたものだったんだ
仕方ない
あの頃の探究心は消えた
私の心も、世界の汚さに侵されてしまった
勝負する時、相手の表情とか攻撃のタイミングとか見るじゃん?
そういう意味で言ったら、わたしは君を知りすぎてるのかもしれないね。
懐かしいなぁ、初めて会ったときは初めての相棒を決めるためにわたしの家まで来てたよね。あのときは大人っぽい子だな〜って思ってたけど、勝負してみたらさ、負けず嫌いで楽しい子だなって思った。
もっと、いっぱい勝負したいなって思った。
もしかしたら、君はわたしと一緒に歩いてくれるんじゃないかって。
_2024.3.12.「もっと知りたい」
「君」をよーく知ってるけど「わたし」と、「わたし」をよく知らない「君」。pkmn。
相手を知るには勝負しかない。
僕は昔から好奇心旺盛な子だった。
知識を身につけるのが好きなのだ。
知れば知るほど欲が出る。
もっと知りたいと。
だけど、僕だけではないだろう。
人は皆、知りたがりなんだ。
ありとあらゆる謎に対して、答えがないと落ち着かないのだ。
その答えが正解であろうとなかろうと、、、
人は皆、答えを見つけたいのだ。
帰り道で見つけた、季節外れのたんぽぽの綿毛のような人だった。
思わず摘み取った綿毛は、家に着くまでの十数分の間に全て風に飛ばされた。残ったのは握りしめたせいでぐんにゃり曲がった緑の棒と、手についた青臭い匂いだけ。
俺はそれを少しの間見つめて、何を思ったか、台所までパタパタ走って、流し台に置かれた洗い残しのコップに茎をさした──そんなこともあった、とひとり頷く。
親指と人差し指でつまんだ一枚の写真。
薄汚れ、端が千切れたそれに写る、女性の微笑み。
白いワンピースがよく似合っている。季節外れのたんぽぽの、綿毛のようなその人の、声も体温も俺は知らない。
ね、かあさん。どうして俺を置いていったの。
#もっと知りたい
もっとしりたい
そう思って勉強をする
そう思っていると
勉強って楽しいのだと気づく
あなたはどう?
勉強が嫌い。
私もそうだった
けれど自分おためとかではなく
ただの興味本位で調べたりと
嫌いなものが好きに変わる
そういうものではないのかな
#もっと知りたい
何故生まれて来たの?
ヒトの生き方に正解ってあるの?
私の存在意義は何…
子供の頃のように
知りたいことは山ほどあるのに
大人になるほどに
言葉を声に出して聞くことができない
心の聲に従って
動けない自分をもうひとりの
自分が嘲笑う
哀しいね
大人になるって
繕うことより創りあげることを
も一度ワタシに教えてよ
わたしはワタシをもっと知りたくて…
もっと知りたい
何を知りたいのかな
何かを知ることを
何でも良くはないんだ
だけど知らない事ばかり
知りたくないものは
その前に知りたくないって
いつの間にか反応する
必要かは知らない
これは何かと考える
考えることに使えるかを
なんとなく探している
使える考えを
扱ってみたい概念や観念
しかし緻密になるほどに
考えから遠ざかる
近づきたくない
ただぼんやりと繋がる
同じになんてなりたくない
知ることに限りがある
知っても仕方がないことも
何が知りたいのか
それは兎も角としても
もっとと言うなら
きっと共通点があるのでしょ
生活をする中で興味からわく疑問、普通の疑問そんなのいっぱいある。
なんで人を気づけるのか
なんで私はあの人を好きになってしまったのか
音楽って何が人の心を動かしてるのか
考えたら止まらなくなる
けど答えがその場で見つかったら面白くない。
答えが無いものを探すのがそれが人生。
答えがないってわかってても歩いちゃうよねぇ
ちょっぴり止まってもいいんだよ笑
☆もっと知りたい☆
人を好きになると
すべてを知りたいと思っていた
そして それが
お互いの絆をより深くするものと
信じて疑わなかった 若い頃
そして 今
歳を重ね思う事は
すべてを知る事の無意味さと
矛盾するようだが
分かち合えない事で絆が深まる
という事を体感として感じる
上手くは言えないけど
背伸びせず
ありのままを受け入れる事なのかなぁ❢
【もっと知りたい】
恋人(キミ)の事もっと知りたい
私の探究心は、人ではなく他に向かう
愛だの恋だの……想ったところで、相手には
伝わらない。
男って、そんなもん。
だから、私は自分の興味あることに
気を向けることにした。
そうすると、私の中は、あれやこれやと
やりたいことが溢れていた。
だから、もう男なんていらない。
『…僕は今、どこに居るんだろう?』
別に道に迷った訳じゃないけれど、
ふと、そんな事を考える。
僕は昔から、時折そう思う事があった。
この漠然とした問いの答えを探るとき、
いつも決まって真っ暗な空間と、前後に果てしなく延び続ける一本の道を思い浮かべる。
道には不安な面持ちの自分が立っていて、
それを幽霊のように透明な僕が俯瞰している。
《僕は今、どこに居るのか?》
この問いは多分、その一本道を歩く自分が
発した疑問なんだろう。
辺りは真っ暗で何も分からず、不安で不安で
仕方がない。
この道は何処へ行き着くのか。それを少しでも知りたくて、外の僕に聞いたのだ。
「…それなら 僕は、」
君が道を違えてはいないか。
この道を進んだ先に何があるのか…
外の僕が沢山のことを知り、不安な君に
教えてあげよう。
"もっと知りたい"
そう願う君に応えて。
〈もっと知りたい〉
⌜もっと知りたい⌟
私は1度ハマったら科学者なみに
そのことについて詳しくなる
これまたA型の本能的なやつだ
私は恋する気持ちがわからない
恋をしたら相手のことをもっと
知りたくなると友達やTikTok
とかで言っていた
私は恋みたいなのを今している
でも相手のことを知りたいなんて
思わないんだが……
これは恋では無いのか?
ただ青春を味わいたいだけなのか
自分でもよく分からない
みんなのことを尊敬する
相手のことを知ろうとする
姿が輝いて見えるんだから
私も見ならおう
知りたい。
貴方のことが知りたい。
貴方の好きなことが知りたい。
貴方の嫌いなことが知りたい。
貴方の誕生日が知りたい。
貴方の生まれた場所が知りたい。
もっともっと
貴方のことが
知りたい。
あの人のことをもっと知りたいと
思いすぎるあまりに、重たすぎると言われた。
衝撃だった。
私はこんなにも手を伸ばして必死なのに
どうしてひらりと身をかわされてしまうのか。
知りたいだけだったのになぁ……
―――――もっと知りたい
もっと知りたい
ねるねるねるねの色が変わる仕組みを
しかし、知るということは、その対象から神秘性が失われることにもならないだろうか
いずれにしても、ねるねるねるねの色が変わるのは、魔法によるものではない
私は子供ではないので、そのことは知っているのだ
もっと知りたいがあふれる時
世界は明るくて、くすぐったくて
まるで
背中に羽が生えてきたような体の軽やかさに
うっとりとしてしまう
知らないことがあるのがもったいなくて
つい駆け出しの冒険者になってしまうんだ
「もっと知りたい」