『もしも未来を見れるなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もしも未来が見れるなら
人間はその人がイメージした人間になると言う。イメージのチカラをとく本もたくさん出版されている。目標を設定することは夏休みの計画をたてる小学生でも知っている。それだけ昔から伝わる夢を実現する手法だと言える。しかし明日みる夢は、今日とは違うであろう。目標が達成出来ないことはよくあることだ。それは状況の変化が折り込まれていないからだ。わたしは、いつもミサイルが目標をとらえるのを見て不思議に思っている。恐らく時間の間隔が長くないからだと考えている。はるか先の未来は、私達が見る夢とは異なるものになるんだろう。
もしも未来が見れるなら自分の未来を見たい。
ただ、自分の人生が悲惨だったらどうしようか。
生きることをやめてしまうんだろうか。
自分の未来が明るい訳がない。
現在と未来が繫がってるならどうせ悲惨に決まってる。
( それでも、見たいと願ってしまう。 )
将来の私はどうしているのだろう
不安ばかりつのる
何も考えたくない
なぜ未来はあるのだろう
皆なぜ不安なんかなさそうな顔で未来について語れるのだろう
もしも未来が見れるなら
どうか私のこの先を教えて
私はいつ楽になれるの?
もしも未来を見れるなら
ヒーローになりたい
ヒーローになって
みんなを助けたい
未来が見れるって、すごいことだもん
みんなのために、使いたいな!
……そうか、そうか
未来はどれも、最悪な方向へ進んでいく
どんな選択をしても、他に最善がある
目の前のひとつの命を救っても
そのせいで他の誰かの命が消える
ひとつがふたつになる、いくつにもなる
その中に、大切な命がひとつあっても
消えてしまえば、ただのひとつだ
もしも未来を見れるなら、
いくらでも考えればいい
頭の中くらい、幸せがいい
戯言だって、そうさ
未来が見える
残酷な結末を押し付けてきて
先に絶望を立たせて
最悪の結末にならぬように
無駄な抗いを続ける……
そんなものヒーローじゃない
私はヒーローじゃない
ヒーローはいつだって
消えた命を隠し通さなきゃいけない
表でヒーローなら
どうだって、構わない
それがヒーローだ
私はヒーローじゃない
『突き指』
未来を見たくて駆け足してたら 突き指をしたのです
行き先を示す指先が疼いてしゃがみ込む 考える時間がほしい考える時間がほしい 現実はさもしいそういう私もあさましい ファミリーレストランを横切って
今を生きる今を生きる
「明日なんて来ないよ」
ふてくされた顔で君は言う。
泣き腫らした目が瞬きするたび、濡れた睫毛がきらきら光っているように見えた。赤みがかった頬も、すんと鼻を啜る音も、君は悲しくて辛いはずなのに、それを愛らしいと僕は見惚れてしまう。
「あの子がいない世界に、明日なんてこないの」
君の手には、空っぽの鳥籠がある。
あんなに大事にされていた小鳥は、君のほんの不注意で空へと旅立ってしまった。
「野良猫に食べられそうになったって、知らないんだから」
「お腹が空いたら戻ってくるのかもしれないよ、明日とか」
「明日なんてないの!」
止まったと思った君の瞳から、また涙が溢れ出す。鬱陶しそうに手の甲で拭って、僕を睨んだ。
「明日なんてもうないの!」
「明日も僕はいるよ」
不意をつかれたように、君は瞠目させた。唇をわずかに震わせて、僕になんて言い返そうか考えている。
「明日も明後日も、僕は君と小鳥を探すよ」
追撃をしたら君は、ふくれっ面になってしまった。
「勝手にすれば!」
「うん、勝手にする」
歩き始めた君の隣に僕は並ぶ。君のほうが僕より背が高くて、君のほうが僕より少し年上だ。今は子どもだけど、大人になるとこの年の差はあまり気にならなくなるらしい。
もしも未来が見れるなら、この先も君の隣を歩いていたい。
君のふてくされた顔を、君より背が高くなった僕で眺めたいから。
お題「もしも未来が見れるなら」
もしも未来が見られるなら、自分が死んだあと、ちゃんとよそさまに迷惑がかかっていないか確認したい。孤独死するならすぐ発見されるような仕組みを講じてから死にたい。海に散骨してもらいたいな。
ねえ、明日の僕。
愛しの恋人の寝顔をほんの少しだけ見せておくれ。
…ああ、こんなに穏やかな表情を作れるんだね。
眠る恋人の顔を、まじまじ見れる日が来るとは思わなかったよ。
もしも未来が見れるとしたら
あなたの未来が見てみたい。
私が
あなたの人生の中にいなくても。
あなたがいて
私がいて
同じ時を過ごしたからこそ
その未来は生まれたのだから。
未来 El futuro
どうなろうと俺の知ったこっちゃない
ただ毎日一生懸命生きているだけだ
その先に何があるかなんて誰にも分からない
毎日疲れ果てて、ヘトヘトなんだ
俺の人生は麻雀
役満で上がりたくても現実は無理だ
ツモってきた配牌によって刻々と状況は変わるし、手も変わる
安い役でも上がれれば良いのさ
そういうつまんない奴が結局強い
世の中には肩書き、収入、世間体とかくだらない欲を持った奴が多すぎる
この世では俺のような繊細な人間はとかく生き難い
心臓に毛が生えた様な、無神経で太々しい奴が生き残るんだ
俺の体は毛深いが、心臓にはまだ生えてない
心臓に毛が生えるぐらいな精神が無ければこの世では生き残って行けないな
未来の俺には、頭の毛は無くなっても、心臓に毛が生えていることを祈る
もしも未来を見れるなら
あの時、貴女を想いながら、遠い未来を描いていました。永遠と言う名の、儚い夢でした。あの時、どれほど二人の時間を夢見ていたでしょうか。もしも未来を見れるなら、何て、淡い期待を抱いていました。
みんな未来が見えたらいいのにって言うけどさ、
私は未来知りたくないな。
もし知っちゃったらあーこうなるんだってなって
それに向かって頑張ろうとしないじゃん。
努力があるからこそ成り立つんじゃないのかな。
「無理だ」
「分かんないだろ。技術の進歩は目覚ましいって言うし、今だってフォアサイトは正確だ。誤差は〇.一%以下」
ひとつ、ふたつ。
モニタの中に現れたワイヤーフレームは二秒後に現れる敵機。
照準を合わせてスイッチを押せば、ビームが貫くのは形のない未来像ではなく実体だ。現代の戦車乗りは、未来予測と実像を同時に見ることが求められる。
「フォアサイトは神懸かり的な未来予知じゃない。ビッグデータから、可能性の高い動きを予測してるに過ぎない」
「でも、莫大なデータが集積できれば、同じロジックで未来の予測が可能かも……別に本気で言ってるわけじゃないんだ。たとえ話だよ。本題はこれ『一年後の未来がすべて見えたら』あなたはどうする?」
相棒の実に滑らかな軽口に、俺は思わずため息をこぼした。
「一年中、答え合わせし続けるなんてごめんだよ」
「『狙った未来、知りたい事実だけ見られるなら』?」
正確な射撃が狙い澄まして敵機を刺し貫く。
戦況は、ごくよろしかった。こんなふうにどうでもいい話ができるほど。フォアサイトの映像は正確に二秒後。それ以上先のことが見られるとしたら。
「この戦争が、ちゃんと終わってるかどうか」
「その頃には終戦して平和になって、結婚して嫁さんをもらってる、とか言われたりして」
「『フォアサイトでは、俺は来年には嫁さんをもらってる予定なんだ』?」
「新しい死亡フラグだ」
相棒は笑った。
戦闘は恐らく、あと十数分と言うところだろう。人間にも、その程度の予測はできる。
#もしも未来を見れるなら
「もしどちらかを選べるのなら
未来に行きたいですか
過去にいきたいですか」
そんなありもしない2択を
誰しも考えたことがあるかもしれない
未来には希望のひびきがある
明るくて 今よりよいものが
待ち構えているような ときめき
過去には少し暗い陰がある
歴史に埋もれた 人びとの思いが
詰まっているような気がする
もしも未来を見れるのなら
もしも過去を見れるのなら
その方向性の違いの中に
人の性格の本質的なものがあると思う
#もしも未来を見れるのなら
この世界は平和ですか?
戦争は無くなってますか?
それとももしかして人間そのものがいなくなってますか?
折角未来を見れるなら、私が確実に死んだ後の世界を見たい。
何百年、何千年後の未来を見たい。
自分の未来が見たくないのかと言われたら、
まぁ、気になりはする。
だから今までの自分を思い出す。
多分、色々あっても、なんだかんだ呑気に日常を送ってるんだろうな、って想像つくから。
まぁ明日生きてる確証なんてないけど。
#もしも未来を見れるなら
『もしも未来を見えるなら』
誰もが一度は思ったことがあるはずだ。
未来が見えたら失敗しない。
戦争も負けるとわかっていればしていないはずだ。
地震も事故も病気も全て防げたはずだ。
でも、見方を変えれば未来が見えないおかげで、
僕達は学ぶことが出来たんだと思う。
戦争も負けなければ、今も続いていたと思う。
地震も事故も病気も全てがあったからこそ、
今を生きれるんだろう。
タイムマシンはないから未来は見えない。
でも、未来は暗くなんかない。
僕らが照らせば良いだけだ。
未来は、見えないから恐ろしい。
だけど、恐ろしい物に人は惹かれる。
もしも未来が見えたら
どんなに楽だろうか
今が辛くても
苦しくても
怖くても
楽しい
安心
嬉しい
そんな未来が見えたらその
楽しさ
安定さ
嬉しさ
が約束されている
今はこの先が
楽しいのか苦しいのか
怖いのか安心なのか
なんて分からない
見えない壁がその先を
塞いでいる見えないから
お題[もしも未来が見えたら]
No.30
『もしも未来を見れるなら』
私には生まれつきあるちからがあった。
それは普通の人には無いもので、親にそれを言うと、笑って、冗談でしょう。と言われた。
もう高校生にもなると、このことは他人には話すべきでは無い。という雰囲気を感じてからは、誰にもこの話はしていない。
このちからは以外にも使えるもので、何でも「未来」が見えてしまうのだ。しかしそれは私が操作できるものではなく、見えたと思うと、それがすぐあとの出来事だったり、はたまた1年先の事だったりする。
「はぁ。部活疲れたなぁ」
そんなことを呟きながら私は通学路を歩いていた。
そろそろ日が沈みそうで、近くの公園では子供たちが遊んでいた。
元気だなぁ。そんなことを思いながら公園の出入口に差し掛かった時、転がったボールを追いかけて小さい男の子が飛び出してきた。
その男の子を少し目で追って、私は直ぐにハッとした。
道路の方を見ると少し先の方からトラックが走ってきていた。
運転手の人この子が見えてないのかな。
私はとにかく焦って、男の子に向けて叫んだが止まってはくれなかった。
それどころか道路の真ん中で転がったボールを拾うためにしゃがんでいた。
私は何とか助けようと、右足を前に出した。
───そこで私は体を止めた。
次の瞬間、なにかぶつかった大きい音と共に私の目の前から男の子の姿が消えた。
辺の人が音を聞いてか、辺りに集まってきた。
交通事故?トラックが少年にぶつかったんですって。うわぁ。子供は見ちゃ行かん。可哀想。おい、誰か救急車を呼べ!
そんな言葉を背景に、私は家に向けて足を進めた。
私の体は何故か男の子を前に動かなかった。
トラックに引かれる、なんてこと分かっていたのに。
ほんの一瞬、私の体が止まる前、なにか見えたような気がした。
それは確かに
倒れた私のそばで泣く、男の子の姿だった。
1ヶ月後、1年後、10年後
もしも未来を見れるなら
いつの、誰の未来を見たい?
気になることは色々あるけど
多分、君が幸せでいるかどうか
それだけ分かれば充分だ
(もしも未来を見れるなら)
『もしも未来を見れるなら』
仮定の話で良かったね、と
笑う君があまりにも