『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢を覚えていられたことがない。どんなに嫌な夢を見ても、どんなに楽しい夢を見ても起きたらすぐに忘れてしまう。あまりにも覚えていられないので、あの夢の中の登場人物はここではない別世界だと思うことにした。それをこっそり覗いているだけだから、すぐに忘れてしまうのだろう。
私たちは、寝ている間に
もうひとつの物語を生きているんで
す。
人は何故寝るのか。
それは、もうひとつの世界と
こちらの世界を、魂と呼ばれたりす
るエネルギーが行ったり来たり
しているからなんです。
そんな気になってきたでしょう?
恋人と別れ、一人になった。
道ゆく家族連れを見ながら、自分もいずれはああなっていたはずなのにとため息をつく。
しかし、あの男と結婚したとして、果たしてあんな風に幸せに笑える家庭が作れただろうかとも考えてしまう。
我慢できていたたら、そんな人生もあったかもしれない。
でも、今ある人生は彼と別れ新たに始まった人生だ。
今から作れるのは、そんなもう一つの人生。
私の新しい物語がはじまる。
人が紡ぐ物語で僕らは生まれる。それは史実であったり架空だったり形は様々だ。どんな物語にも愛がある。
僕の中にも、天才剣士の愛刀という物語が流れている。菊一文字…実際にある刀だが、僕を打った刀工がそれを打った記録はない。
だが、人々は語り続けるだろう。それこそが愛なのだから。
今もまた一つ物語が生まれようとしている。
そう、これは僕自身が紡ぐもう一つの物語。
この本丸で主と、仲間達と紡ぐ物語さ。
198番 一文字則宗
僕には日記を書く習慣がある
しかし、それは他人から見ればとても謎なものだと思う
だって、日記は1日に2回も書くから
そして、その日記はそれぞれ違う世界のような内容
1つは現実で起きたこと
もう1つは僕自身が現在とは違う立場にある、この場所とは似ても似つかないような場所の『もうひとつの物語』
いつからその習慣がついたかは、僕自身覚えていない
でも、その『もうひとつの物語』は僕にとってなくてはならない存在
僕の精神衛生を保つ為に必要なこと
いつまで続くのか分からない
けど、そうしないと僕は自分自身を見失う
だから、今日も日記を2回書く
現実の日記と『もうひとつの物語』の日記を
もうひとつの物語の中の私へ
あの時、あの人と出会わなかったあなたは、幸せですか?
どんな毎日を送っていますか。
きっと3年前と同じで、日々生きているのが苦痛なのでしょうね。
そうでしょう?だってあの人と出会わなければ私は命の価値すら分からず、理不尽に大切なものを奪う世界をただ呪い、死んでいたでしょうから。
もうひとつの物語の中の私。どうか聞いてください。
あの人と出会わなかったあなたの人生が本当はどうなっているのかなんて、あの人に出会った私では分かりません。
だから、もし、今の人生を全うして、終わりという節目がついたら、お互いの話をしましょう。
数え切れないほど迫ってくる選択で、毎回別々の道を選んだあなたと私の人生はどうだったのか。
どちらが正解だったのか。
私達がいつかどこかで出会えたら、のんびり話をしましょう。
だから、その時までどうか、たくましく生きてください。
いつかあなたと私が出会えることを夢見て。それでは。
恋愛として僕のことを見た君。
僕は君と馬鹿やって話すのが1番好きだった。
もっと普通に遊びたかった、それが楽しかった。
僕が君を振ったから、もう遊べないんだよね。
普通の友達でいいじゃん、恋人よりも友達素敵だよ。
でも君は恋人が良かったんだよね。
まだまだ沢山話してて遊んでたかったよ。
さようなら。
もしもう一度何かのきっかけで会ったら
普通の友達になろう。
(もう一つの物語)
たらればの話をしたってきりがない。お前はいつまで経っても目覚めねぇし、俺は今日も生きるしかないのだから。
「はは。時間が経つのは早えーな。もう、あれから一年も経っちまった。」
誰も俺の声なんて、聞いてるやつはいなかった。
…………
その日は、少し肌寒くて、秋の終わりがけの日だった。
「だんだん涼しくなってきたよね。」
そう言って笑った彼女は、俺の唯一の幼なじみだった。短めの髪に高めの身長。俺はそんな彼女のことが好きだった。
「あぁ、もう、冬だしな。これからまた更に冷え込むと思うと辛いよな。」
「ねー。私は断然夏の方が好き。」
いつものように高校から歩いて帰っていた俺らは、その日、地元で事故があったことを知らなかった。
…………
「あー、すみません。交通事故があったので、あぁ、はい。その道を、はい、そうですそうです。ご協力ありがとうございます。」
どうやら、車が車線を飛び出して歩道に突っ込んだらしかった。
「事故なんて珍しいね。居眠りか飲酒運転かな。」
「あーどうだろうな。」
他愛もない会話をしていると、後ろで叫び声がした。振り向く間もなく、誰かから足を蹴られた。
「いっ……!」
倒れる直前、隣の彼女を見る。すぐ後ろには、黒いパーカーを着た怪しげな男が立っていた。
俺は体勢を立て直すために一瞬目を離してしまった。きっと、それが間違いだったのだと今なら思う。
「あ゛……。」
それが最後に聞いた彼女の声だった。
…………
あの男は、連続殺人犯だったと、あとから報道で聞いた。
事故った車も男とその仲間のものらしく、隣町で殺人をしてきた帰りに通ったのが、俺らの地元だったそうだ。
事故った理由は、仲間の一人が車内で暴れたことだとニュース内で話していた。どうやら薬をやっていたそうだ。
また、車内からは大量の麻薬が見つかったらしい。
幼なじみの彼女はと言うと、刃物で後ろから三箇所刺され、声も出せないほどの重体に。その後、気絶したように眠り、病院へ搬送され、一応、一命を取り留めた。
だが、一年経った今でも目は覚めなかった。
医者が言うには、体の回復はしたらしい。が、精神の問題で起きれないのだと言っていた。
「早く起きろよな。まだ言ってねぇことが沢山あるんだからさ。」
できるだけ優しく語りかけるよう努める。だが、彼女が目を覚ますことは無い。
手から幾本も伸びている点滴の線は痛々しく、死んだように眠る彼女を見るのはいつまで経っても慣れなかった。
「ごめんな。俺がもし、あの時、違う行動が出来てたらお前は助かったかもしれねぇのに。」
病室は静かで。
……………………
鏡をそっと覗いてごらん。
瞳に映ったそのまた向こう。
そこにいるのはほんとのあなた?
ガラスの中を覗いてごらん。
光に透かしたそのまた向こう。
そこにいるのはほんとの私?
世界の狭間を覗いてごらん。
時間を跨いだそのまた向こう。
そこにいたのはあなたと私。
こちらにいるのは、
本当の?
-もう1つの物語-
#もう一つの物語
あのときに選ばなかったもう一つ
あちらだったら君に会わない
選ばれぬ出逢いばかりがいつまでも
後悔というものを語るか
お題《もう一つの物語》
どうか、あなただけは生きて。
もうひとりのわたし――貴女だけは、生きて証明してみせてよ。私が幸せになれる未来を。
“あなたは幸せになれないの”
“禍月のこどもなんて気持ち悪い”
“原罪――”
流れる血も
流れる涙も
永遠に止むことはないだろう――ずうっと続いてきた夜の痛みが、けっして消えることはないのだから。
私は……わたしに賭ける。
すべてを。
つらい、くるしい、しんどい、しにたい
何回言っても君は離れようとしなかった。
でも、慰めることもしなかった。
ただただ、ごめんと言うばかりだった。
でも、何故か俺が上手く言葉に出来ないことが
君にだけは伝わった。
ずっと俺だけ辛いと思ってた。
けどそんな甘ったるい話じゃなかった。
これは、
僕じゃなくて、君が壊れるまでの物語──
誰にでもあるのかもしれないけど
あの時、別の道を選んでいたら?って
思うことありますよね。
あと、自分が選ぶのではなくて
相手から選ばれなかった時
その人の未来の物語の中に自分は
いないんだなって
思うのです。
でも今頃、あの人のもうひとつの物語は
どうなっているんだろうなんて
思うのです。
ほんの少しでも私の事がどこかに
書かれていないだろうかなんて
考えてしまうのです。
でもきっと相手からは
私の方のもうひとつの物語の事なんて
考えた事なんてないんだろうなって
思うのです。
自分の登場しない物語の事なんて
考えない方がいいですね。
さっさと忘れてしまいましょう。
本当は誰にも見つけられたくなんかなかった
『もう一つの物語』
もうすぐ、凍てつく冬がやってくる。1日も早くこの戦いに勝利し、世界にこの国の、いや俺様の力を思い知らせてやらなければならない。
かつては、誰もがこの国の偉大さを認識し恐れていた。しかし、ここ数十年は••。
このままでは終わらせない。
冬になる前に、奴らを俺様のまえにひざまつかせてやる。
もうすぐ、凍てつく冬がやってくる。1日も早くこの任務から解放され、妻や子供達のところに帰りたい。
かつては、愛する故郷で共に暮らし、子供たちの笑顔であふれる家庭だった。しかし、ここ数ヶ月は••。
このままでは心が壊れそうだ。
冬になる前に、この手で家族を抱きしめたい。
#もう一つの物語
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もうひとつの物語
これ、私が書いたあるグループの妄想小説があって、最初考えていた展開と全然別の展開になったわけさ。
で、そのもうひとつの展開の物語をいつか書こうかもしくは作ろうとしたけど挫折したままである。とりあえず、そんな感じで、もうひとつの物語って書いたり書かなかったりあったりなかったり?人それぞれですよね!
君がいて僕がいて
僕らをとりかこむ人たちがいて
それを軸にして色んなことが起こり
嬉しいとか哀しいとかが生まれて
そんな僕らの頭の上に
太陽が昇っては沈んで
いつの間にか月が現れては消えて
気が遠くなるほど繰り返して
姿やかたちを変えてゆく
この物語の中で僕は生きている
あなたがいる
それが当たり前
あれからどれほどの月日を重ねただろう
後ろを向くことしか出来なかった僕
この当たり前を
壊してくれた
君との出逢い
はじまる
もう一つの物語
もう一つの物語
私ってちょっと頭おかしくて
誰かが存在しなかったりとか
急に異世界に入ってよく番組とかである
問題?みたいなのを解く感じのものを想像してしまうんですよ。
その問題?ってのがもう地球全体に住んでる人達が暗いジャングルに集まって、
でもまだ続くんですけど、私
世界に居る人達全員なんであの人も、こと人も、虐待最中の人とか、万引き最中の人とか……考えてしまうんですよ。
いやもうこれは一つの物語ではないんですけどね笑笑
それで私が知ってる問題ばっかり出てきて
私が活躍するって言う感じです
どんだけ自己中なんだよ自分…
他にも想像で気になってるあの子が虐められてて助けたりだとか、自分がやられてて助けられたりだとか、
まぁ私、未成年の勝手な想像ですから
もう一つの物語
もしも後1年遅く産まれていたら?
もしも卒業した学校とは違う高校や大学を選んでいたら?
自分の人生の脚本を振り返った時にそう考えてしまう。
もう一つの物語は、自分が違う選択をした際にできるifルートのようなものなのかもしれない。
パラレルワールドが存在するなら、隣の世界線の私は今と変わりないが持ち物が違うといった姿だと思う。
では、遠く離れた世界線の私はどうだろう?
そもそも会社員ですらなく、世紀の大怪盗や経営者、魔法使いや戦士の人生を歩んでいる世界もあるはずだ。
今生きてる人生は、他の世界の私が欲しかった人生や幸せの可能性も考えられる。
この世界の当たり前は、もう一つの物語では当たり前ではないかもしれないのだから。