『みかん』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「みかん」
ダンボールの中
触っただけで
美味しい
美味しくないを
見分けられる大人
子供の頃
ダンボールの中
口にすることなく
美味しい
美味しくないを
見分けられる大人に憧れた
やっと
美味しい
美味しくないを
見分けることができる大人に辿り着く
けれどその途端
憧れを身につけた傲慢さが邪魔をして
手を伸ばすことの煩わしさに
ダンボールの底
腐っていることにも気づかない
愚鈍な大人になってしまった
'24年12月29日 みかん
木製の大きなお皿にみかんを山盛り乗せてこたつの上に置く。
それだけでお正月の準備は半分終わったようなもんだね。
でも目の前にあるとついつい食べ過ぎちゃってみるみる減っていくから、継ぎ足し継ぎ足し。
お皿が空にならないようにね。
そうして大晦日には山盛りに戻しておく。
年末恒例のテレビを見ながら今年最後に食べるものはみかん。
年が明けて初めて食べるものもみかんの予感。
【みかん】
蜜柑の皮を剥く。
これが僕はいっとう上手くなれない。
いつまで経っても苦手なままである。
だいたい、こいつにはなぜ毛細血管のような筋が張り巡らされているのだろう。そのせいで毎度指の隙間に挟まったり手に引っ付いたりで蜜柑の匂いがこびり付く。給食で出た時など、手を洗っても着いていることがあり午後1番の授業で芳香剤代わりに嗅ぐと胸に青空が広がる心持ちではあるが、食べ物のカスがついてるから匂うと感じてしまうと途端に自分の指が汚らしく感じてしまう。僕の友達の指なら可愛らしいな、と思う程度なのにみかん食べてるはずなのに顔はリンゴになるのも面白い。
でもいちいちちぎれるのも苦手だし、ちょっと力を入れただけで汁が漏れるのも苦手。自分なりに赤子に触れるように接していると言うのに、すぐに泣き出してしまう姿と言ったら。それにあまりにも下手だからって、笑いながら僕の手から奪い取って勝手に剥き始めるのどうかと思う。君はともかく、他の人の指なら触れた時点であんまり食べたくないのだから、その辺自重してくれないかと毎度思ってる。「色んなこと助けてくれるけどこれだけは私の特権だね」なんて微笑まれると、そっぽ向きたくなるくらい顔が熱くなるし。
あと、これが10年ほども続いているのだ。一向に上手くならないし、ずっと隣で皮を向き続ける君がいるし、何も変わらないのも嫌だ。
コタツに一緒に入って一緒にテレビ見て一緒にみかん食べて。それが何年も変わらない光景。嫌かといえばそうじゃないのだけど、僕だって進化して蜜柑の皮くらい向けるようになりたい。くだらない事で喧嘩して君を泣かしてしまうのだってやめたい。いっつも最終的には僕が謝ることになるんだから、最初から喧嘩しなければいいのだ。
でも君も上の空なのも悪い。僕が変わる宣言をしようとする度に上手く口を封じてしまうのが君だ。そのくせ、上手くできなかったみたいに瞳を揺らして指を震わして、いつもより強めにくっついて。
喧嘩はしたくない、でも。
僕は蜜柑の皮を剥くことは別に苦手なままでいいのだ。いつまでもいつまでも、それこそヨボヨボになって君がシワシワになっても。
だけど、色々してもらって色々なものをくれた君に何も返せないのが本当に嫌だから。
今日もまた、苦手な蜜柑の皮を剥き、隣に君が来る。
僕が口を開こうとすると、君はさっと僕から蜜柑を受け取り別の話題を口にしようとした。
でも今の君は両手がふさがっているからこれを防げない。
僕は、彼女の口を物理的に塞ぐ。
呆気にとられた赤りんごに改めて伝える。
ちょっと押しただけですぐ泣くとこはみかんそっくりだけど、口に入れるのに10年かかるくらい手間がかかるとこも似てるけど。
抱きつくのは確かに君だけの特権だな。
みかんの香りが甘く爽やかに、僕の意識を塗りつぶしていた。
みかん
冬になると食べたくなる
こたつでぬくぬくしながら食べたくなる
でも爪が汚れるのは嫌だな
潰しかけたビールの空き缶の上に、みかんを乗せる。
そして口に出すは、あのフレーズ。
「アルミ缶の上に、あるみかん…」
【みかん】
________
みかんも話も、おちなかった。
そのすい味に水をみる
その甘味に緋をみる
その橙に秋をみる
※みかん
みかん。それは蜜柑か未完かどっちだ?
最初に思いついた未完をお題にしようか。
自分の人生だけは
完結したか未完結なのか不明である
死人に口なし
能力者に虚言あり
宗教は信じる者しか救わない
現代科学では解析できない
死という物語の終わりは誰のみぞ知る?
冬に給食でみかんはよく出た。でも、その全てが冷凍みかんだった。
なんで冬に冷凍みかんを食べなくちゃいけないんだ。どうせなら夏に出してくれ。と小学生の私はちょっと怒っていた。
大人になった今でも思う。
冬に冷凍みかんはやめてくれ。確かに美味しいけども!
白いスジを丁寧に取り除いて
口にポンと入れる
なんだか
それって
美味しそうに見えなかった
皮をざくざく剥いて
ぱふっと食べる
そういう食べ方の方が
美味そう
ひとつくれ
ポーンと
こっちにひとつ投げてくれ
2024/12/29 みかん
スジ取る派・薄皮むく派・そのまま派 みんな違ってコタツ最高
題-みかん
「みかん」
皮を剥くのに精一杯だったのに今は簡単に剥ける
みかんを片手にこたつでおしゃべりしてたのに
今は一人で食べている
わたしも大きくなったのだな
みかんを見ては幼い頃を懐古する
戻れるならば、戻りたい。
変わってしまった私と変わらないみかん
今日のみかんは酸っぱいな。
みかん箱の 定位置は玄関にて
12/29「みかん」
俳句002
冬場の玄関はほぼ冷蔵庫。
"みかんを食べる"
それはわたしにとってはすごく大切なこと
お母さんの怒声が鳴り響く家の中で
わたしの居場所はない
だから、いつも外に出歩いていた
目的地もなく、ぶらぶらと何時間も歩き回る
でも、不思議なんだ
お父さんが久しぶりに帰ってきたときには毎回みかんを買ってきてくれる
それを食べた日にはね、ある男の子と会えるの
いつも歩いるとばったりと出会う
あなたと会う日、わたしは必ずみかんを食べていた
ならば、みかんを毎日でも食べてあなたに会いたい
でもそれが叶わないのは…、身を持って知っていた
毎日出歩くと、お母さんが世間体を気にして
わたしを叩いて、怒声をあげて、物を投げてくるから…
そして次の日に会えた時はあなたに心配かけたなぁ
もしも、わたしとあなたと結ぶ関係がみかんなのならば
わたしは…、一生みかんを離したくはない
バカみたいな話だけれど…、、、
みかんって投げつけられると意外と痛い。
今日はじめて親にみかんを投げつけられてわかった。
親は私にいつも食べ物は大事にしなさいとか言うくせに
親は全然大事にしてない。理不尽すぎるよ。
私に投げつけたみかんはちゃんと自分たちで食べろよ。
なんで私が何十個も一人でみかん食べてるんだよ。
「みかん」
蜜柑は、それだけだと甘くて美味しい物なのに、炬燵とセットになると、沼の様にそこから抜け出せなくなる魔物になる。
そして、わかってるのに、又今日も炬燵に潜り込んで蜜柑を食べる、と言うエンドレスに陥る私。
……ダイエット……何処行った?
#みかん
手のひらの上に
ちょこんとみかん
心にポッカリ空いた
穴をうめるように
笑顔を失くした私を
慰めるみたいに
あなたがそっと渡してくれた
手のひらの上の
小さなみかん
さりげないあなたの優しさ
冬の玄関
上り框の上には、みかんの箱。
温かいリビングから
寒い寒いと、みかんを取りに行く。
冷えたみかんを数個取り
こたつに転がしておくと
いつの間にか、消えてる不思議。
そして、また寒い寒いと
取りに行く。
甘いのや酸っぱいの
丁度良い好きな味。
大口で食べると、果汁で
咽せそうになったり
みかんって、美味しいね。
楽しいね。幸せだね。
【お題:みかん】
冬の定番の果物は何かと言われたら、みかんが圧勝するだろう。
こたつに合うのがみかんなのだから。みかん以外合う果物があるだろうか。
そう聞かれたら悩むのではないだろうか。
炬燵にみかん。定番である。冬の鉄板でもある。
みかんの筋は取る派か。それとも、そのまま食べるか。色んな派閥がある。
私は皮を剥いたら、分割してそのまま食べる。丸呑みはしない。喉に詰まる危険があるから。
みかんの剥き方とて、色々ある。普通に花びらを剥くように剥くのもある。
しかし、私は遊び人である。ゆえに剥き方も遊ぶ。
リンゴの皮剥きのように細く長く剥く。そして、くるくると巻いて花にする。みかんの薔薇の完成だ。
結局はゴミ箱行きになるのだがね。
みかんを含む柑橘類の皮は干すと陳皮と言う漢方薬の一種になるらしい。ハーブの本に書いてあった。
後は皮を煮出すように風呂に入れれば、みかんエキスの入ったみかん風呂。
効能はどんなものがあっただろうか。AIに聞いてみる。
何でも、血行保進と保温効果。リラックス効果に美肌効果。デトックス効果に風邪予防まであるそうだ。
乾燥させた物を使うことによって、より効果が高まるそうである。
みかんは美味しいだけじゃない。様々な効果が期待できる。みかん様々という感じだな。
しかし、残念ながら私の家にはみかんが無い。炬燵も無い。電気毛布は有るがねーー。
「みかん」
ふふ、昨日みかんのことも喋っちゃったよ。
小学生の頃、箱買いしたみかんをもりもり食べるのが幸せだったなー
紅白見ながら、5個6個食べたり。
今年から1日1個ルールが決まっちゃって、だいたい早々に食べ終える私は、弟に何個かねだりに行ってます。笑
みかん
柑橘類の一種で、日本人にとても親しまれている果物です。みかんは、手軽に食べられるだけでなく、栄養も豊富なので、積極的に食生活に取り入れたい果物です。
みかんを選ぶ際は、へそが小さくふっくらしているもの、オレンジ色が濃くツヤがあるもの、同程度の大きさのものなら重い方が水分が多く甘いでしょう。