『みかん』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
みかんの剝き方には個性が出る。
僕は適当に剝いてしまう。
それに比べて、君はとても美しく剝いている。
そんな些細なことでより愛情が深くなる。
一緒に食べるみかんがおいしい。
みかん
「ふぅ〜寒い寒い」
そう言いながらこたつに入る貴方
今年の冬は暖冬だと言うけれど、それでもやっぱり夜は冷える
今年も例年通り出したこたつで2人仲良くテレビを観る普通の日常が温かい
『なんか面白い番組やってる?てか足冷たすぎじゃない?』
「ふふ、だって私もさっき入ったばっかりだもん」
最初は触れただけだったが、段々面白くなってきてわざと足を絡ませてみる
『おいやめろよ〜冷たいだろ』と満更でもなさそうな顔で言う貴方
冷たいと言いつつ離してくれない足に嬉しくなる
ふと、こたつの上にあったみかんに彼が手を伸ばした
『みかんってさ、美味しいけど食べたあと手がみかん臭くなるよな〜』と彼が言うので
私もみかんに手を伸ばす
手臭くなるぞとニヤつく彼に微笑んで返す
いいの、だって一緒がいいから
みかんの缶詰。
お歳暮に貰った、緑色の缶詰。
缶切りで開けると、金色の缶詰の中にシロップ漬けのみかんが、たくさんはいっている。
水子みたいだと思う。
泣いては大河にこだまする、水子の霊のようだと思う。
お腹を腫らして泣きわめく母親たち。
三途の川の、カラカラと風車の回る頃。
酷く酩酊した調子で、鬼たちが叫ぶ。
嗚呼、娑婆はもうすぐ年の暮れ。
祇園精舎の鐘の声。暮れも年越す除夜の鐘。
死んだ童子の初盆の、暮れても泣いても暇はなく、乳子あやしたこの手は萎えて、栄枯盛衰暇もなし。
亡くなった子らの、生え揃った乳歯が乳を噛む。
滲んだ血の色が、乳に溶けて、みかんのようなオレンジ色をしていた。
ごめんね。おまえのことをまだ知らないから、属性を警戒することでしか自衛できないの。もう少しあとから踏み込んでくれる。
冬といえばみかん。
温まった部屋で
こたつに入り
テレビを見ながら
みかんへと手を伸ばす
皮を丁寧に剥き
一口一口食べる。
甘くて、酸っぱい
優しい味
お母さんは甘い甘い
素敵なみかんが好き
私は甘酸っぱい
元気なみかんが好き
実は弟は柔らかい
みかんを揉むのが
好き
父さんの
みかん剥く手は
真っ黄色
自分は食べずに
笑ってあげてた
【みかん】
炬燵で美柑を頬張る
花言葉に詳しい彼女が居るその彼女が
「美柑の花言葉知ってる?」
『知らない』
「純愛」
『そうなんだ』
こんな告白…俺がしたかった…
でも…
「ありがとな、」
この都市の特産品のみかんを剥いて、なんとなくおまえに差し出したら、ぱくりと食べた。
ひとつずつ、そうして食べさせてやると、嬉しそうに目を細めて笑う。
懐いた猫みたいな恋人。
俺は、この男のことが本当に好きで、幸せにしてやりたい。ふたりでなら、それが叶うと信じてる。
金曜の部室に部誌と同じ数ぶんだけ並ぶみかんとだるさ
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元好きだったひとが大好きだったみかん
今でも俺みかんは唯一フルーツで
食べれるんよねそう言っていたのを
覚えてるよ。
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Theme:みかん
隣のおばちゃんから みかんをもらった。
ひとり暮らしのおばちゃんには食べ切れない、箱いっぱいのみかん。
大きいのにとっても甘くて、長く楽しんだけれどひとつも悪くならなかった。
その翌年におばちゃんはしっかりとは歩けなくなり施設に入ってしまった。
毎冬 あれは美味しかったねと家族で話しながら、スーパーで買ったみかんを食べる。
気づいた時には
こたつの上に常駐している
これから
君の手は少し黄色くなる
みかん
冬休み
探せば
あるかも
楽しい思い出が
****
みかん
小さめのが
うまいなり
みかん
やかん
あかん
おかん
土管
弛緩
時間
図鑑
保管
ポカーン
お題がみかんだったから久しぶりにみかん買ってきちゃった。みかんは好きなんだけど意外とお値段するから買わなくなっちゃって。
実家にいた頃はよくご近所さんから頂いていたから値段とか気にせず好きなだけ食べてたんだけど、今は無理だなぁ。
あとはセブンに売ってる蜜柑のお酒が好き。夏は冷凍フルーツを氷の代わりにグラスに入れて飲んだりもしてるよ。
箱の中のみかん同士が、皮を擦り合って汚れを落としている。
どうやら大掃除のようだ。
よいお年を!
そう挨拶しながら。
温かいこたつの中で食べるみかんは美味しいんだけれど
以前給食で出た冷凍みかんだけは好きになれない。
まるごと凍らせるのはどうかと思うんだ。
中身はシャーベットみたいで美味しかったけれども
外側が凍ってるのは剥きにくいし冷たいし。
…どれだけ冷えていても美味しいみかん。
友達からもらったみかん、食べきれずに腐らせてごめん…
「あっ、おみかん」
…
「最後にみかんを食べたのって…いつですか?//」
#みかん
君がくれたから好きじゃないみかんも
好きになれそうな予感がする。
小さくて、甘酸っぱい、淡い恋心も君に投げ返せたらいいのにな。
そっと、口に含んだ一口は、甘いけど、酸っぱくて
なんだか、幸せな味がしたんだ。
#__みかん__