『また会いましょう』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ちゃんと君の隣に立てるひとになって、
絶対に戻ってくるから」
「だから君もちゃんと元気に生きていてね」
「……ね、泣かないでよ」
「今生の別れになんて絶対させないから!」
‹また会いましょう›
「さて、世の中には危険を冒すことで得る
快感があるという」
「何、一概に否定する訳じゃあ無いさ」
「ただね、万引きや借りパクと言う奴。
あれはいただけない」
「一つの盗みが何重も重なって店を潰し」
「あるいは持ち主の宝物かもしれないものを奪う」
「するとどうなる」
「店主や従業員は路頭に迷い」
「本来の持ち主は心を折ってしまう」
「するとどうなる」
「その出来心のせいで、誰かが命を摘んでしまう。
往々にして、それがありうるのさ」
「嘘つきは泥棒の始まりとは言うがね」
「窃盗は人殺しの始まりさ」
‹スリル›
・また会いましょう
また会いましょう!
……あの世でね?
「………はっ!?」
夢の中の出来事だが
まさかそれが正夢になるとは
誰も思わなかった
──また明日、じゃないけれど。
いつもの図書館、いつもの放課後、いつもと同じ座席。卒業間近と言うことで任意提出の課題をこなしながら、自分たちだけがいつもと違う。
「もうすぐ、また明日って言えなくなるんだねえ」
「そうだな」
目の前の席で黙々と手を動かす友人から返って来るのは愛想のない返事。とはいえ、怒っているわけでも話に興味がないわけでもないのは知っている。
「……ちょっと寂しいかも」
「珍しいな」
ふと友人が手を止めた。水色の眼と視線が交わる。
「そう?」
「ああ。普段のお前は負の感情を口に出そうとしないだろう」
「そりゃ、本当になったら困るから」
「前に言っていた東洋の思想か」
「ん、コトダマ、ってやつ」
母の部屋の本棚にあった、珍しい東洋の思想書。あれを読んでから、どうにもネガティブな言葉を吐くのが怖くなった……というのは建前みたいなものだけれど。単に本音を言うのが苦手なんじゃないか、と他の友人に言われたことがある。
「生涯の別れというわけでもあるまい」
「寂しいものは寂しい。寮生活って特殊だよね」
「大勢の他人が共同生活を送る場だからな」
寮部屋の片付けも少しずつ進んでいて、自室は生活感がなくなってきた。就職先である魔法省の職員寮には、すでにいくつかの荷物が届いているはずだ。
「楽しかったね」
「トラブルの方が多かったように思うが」
「過ぎちゃえば良い思い出だよ」
波乱万丈だった学園生活の記録、つまりアルバムの作成もとうに済んだらしい。あとは本当に卒業式を迎えるだけだ。
「あーさみしー」
「しつこいぞ」
「だって、就職したら簡単には会えなくなるでしょ」
呆れたような視線が投げられて、小さく頬を膨らませる。今度はため息を吐かれた。
「寂しくなる前に連絡を寄越せ。いつでも会ってやる」
「やだかっこいい」
「煩い」
「はあい」
頬を萎ませて、課題に目を落とす姿をじっと見つめる。
「なんだ」
「ううん。卒業後に会うのが楽しみだなあって」
「気の早いことだ」
「あはは、君と友達で良かったよ」
「今更だ」
「たしかに!」
これからもよろしくね、親友。
(また会いましょう)
仲良しな二人です。
また会いましょう
また会いましょう
この場所
この日
この時間
この2人でね
別れるのは寂しいけど
また会えるって考えると
なんだか嬉しいの
そんなことを考えると
涙が出るの
だからね
「また会いましょう」
:また会いましょう
╴
街の喧騒が遠のき、
冬の夜空が澄んだ冷たさをもたらしていた。
駅から少し離れたこの場所に立てば
都会の眩い光がふと消えてしまうかのようで。
目に映るのは青白い街灯の光だけだった。
╴
彼と出会った日も、この季節の寒い夜だった。
美しく飾られたショーウィンドウに見蕩れていたら、
気づけば隣に彼がいて、背を少し丸めて冷えた手をポケットに押し込み、赤いマフラーに顔をうずめていた。
火照った鼻先と、どこか気怠そうなその仕草が妙に印象的で。
大勢の人が行き交う中、彼から目が離せなかった。
ふとした瞬間に私の視線を拾うと、彼は少し微笑んだ。
その笑顔が、まるで季節外れの朝顔のように
冷たく透き通る空気の中で儚く美しく見えた。
╴
それ以来、自然と何度か会うようになった。
約束はなく、決して親密とは言えない、けれど何か確かな繋がりがあるような、そんな微妙な距離感があった。
彼との会話はささやかで、短いものだった
けれど、隣にいるだけで不思議と心が満たされた。
あの夜道を共に歩くときの沈黙と静寂が、
今ではかけがえのないものになっていた。
╴
月日が経つにつれ私の心は彼への想いで満ちていった。
しかし、それを言葉にする勇気は出ないまま、知り得ないであろう彼の心の内を考え始めた。彼もまた私に同じような思いを抱いてくれているのか、それともただの優しさで私に付き合ってくれているだけなのか。その答えは知りたくないような、知るのが怖いような気がした。
心の中で抱く彼への想いが風船のように膨らんでいくのと同時に、彼が私にはあまりに遠い存在のように感じられたからだ。
その穏やかな横顔は私を安らぎとともに痛みで満たし、度々胸の奥をきつく締め付ける。
╴
ある日、彼は突然「遠くへ行く」と呟いた。
まるで何でもないように口にしたその言葉はあまりにもあっけなく、冷たい風と共に私の胸を貫いた。
理由は語られず、また私も、問うことが出来なかった。
頭で理解しようとするよりも先に、心が強く揺さぶられ視界が歪んでいるのを感じた。
急に地面が崩れ落ちていくかのような感覚に陥り、言いようのない不安が頭から爪の先まで支配していく。
心のどこかで、
この瞬間が来ることを恐れていたのだと思う。
俯きながら彼の言葉を涙とともに飲み込んだ。
╴
それから数日が経ち、彼が去る前夜。
私は再びあの夜道で彼と並んで歩いた。
いつもと変わらない彼の振る舞い、そして街を包み込む夜と静寂が、かえって苦く、苦しかった。
言いたいことは山ほどあったはずなのに、結局、私の口は開かなかった。
当然のことなのかもしれない。
自分の心の奥底にある言葉を、
夜空の星にすら囁くことができなかったのだから 。
二人で街を眺めながら歩く。
私はその一歩一歩が、二人の間にぽっかりと大きな溝を生み出していくようで、酷い焦燥感に襲われた。
いつもより少し早足の彼の背中を追いかけるように歩いていると、不意に彼が立ち止まりこちらへ振り返る。
軽い足取りで私に駆け寄っては何か言葉を口にするわけでもなく自身の赤いマフラーをそっと首から取り外すと、ふわりと私の首に巻いた。
思わず息を呑んだ。
そのマフラーはほんのりと彼の温もりを帯びていて、彼がそっと整えてくれるたびに、鼓動が聞こえてしまうのではないかとさえ思った。
彼の顔をこんなに間近で、
正面から見つめたのは初めてかもしれない。
ずっと横顔ばかり見ていた気がして、どうして今まで気づかなかったのだろうと、心臓が切なく軋んだ。
見つめ合う間、私は何も言えなかった。
ただただ、彼の顔を永遠に忘れることが出来なくなるまで、脳裏に焼き付けようと、じっと見つめた。
その胸の奥には燻った言葉が渦巻いていたが、どうしても口から出なかった。
どれだけ言葉を尽くしても、この関係を縛りつけたくない。彼が去ることが、私にとっても、彼にとっても、正しいことなのだとどこかで信じようとしていた。
「じゃあ、またね。」
彼は、いつもの柔らかな笑顔を浮かべていた。
その顔はあまりにも穏やかで、まるで何事もなかったかのように。
けれど、その瞳の奥にはほんのわずかに揺れる影が見えた気がした。
それは彼が初めて自分の心を私に見せてくれた瞬間だったのかもしれない。
その表情が、今まで見た彼のどんな笑顔よりも愛おしく、そして痛ましかった。
数秒の沈黙を過ごした後、
彼はゆっくりと背を向け、歩き出した。
小さな足音が徐々に遠ざかるたび、マフラーから伝わる微かな温もりが切なさに変わっていく。彼の背中はやがて街の雑踏の中に溶け込み、冬の街に溶け込んで見えなくなった。
私はひとり、冷たい夜の中で立ち尽くし、赤いマフラーと共に凍りついたような静けさの中に取り残された。
ふと空を見上げると、雪がちらつき始めていた。
静寂の中、
彼の言葉が何度も耳の奥でこだます。
それを、
╴
私は
あの夜、かき消すように心の中で呟いた言葉を
そっと、口に出してみた 。
「また会いましょう」
また会いましょ〜
とか何とかぬかしちゃって
どうせ次なんてないくせに
また会おうね
そんな事を頭の片隅に刻みこみながら
俺は次に期待する
また逢おう。逢わねばならない。なぜだか分からないけど。
額縁の中、冴えた笑みの君
受け入れ難い華やかさ
いつかになぞった輪郭を僕は忘失する
紅色のリップを塗り、
丈が足首より少し上の
歩きやすいドレスを着て、
お城の舞踏会へ向かう。
と言っても、
私は踊りを楽しみに来たのでは無い。
銀髪の少女を連れ去るように言われたのだ。
まずは少女に近づいても怪しまれないよう、
仲をそこそこ深めることにした。
"Shall we dance?"
と言って少女と踊り、
そこから雑談などで
馬が合うように仕向けた。
あまり一緒に居すぎると
良くない気がしたので
フラフラ歩いて
適当な人と踊った。
途中、
黒髪の少女が
別の部屋へ移動するのが見えたが、
頭の片隅に置いておいた。
そして20時頃、
銀髪の少女の飲み物に
あらかじめ睡眠薬を溶かしておいた
白く濁った液体を入れた。
直後、
後ろから青銀髪の少女が
銀髪の少女の手を掴んで
庭へ連れていった。
追いかけようとすると、
ちょっと待ってくださる?
と、
黒髪の少女に引き止められた。
別の部屋へ連れられ、
アナタ、銀髪の子の飲み物に何かしたでしょう。
流石に不自然過ぎたか。
ここら辺の人だと
気づくのもよくわかる。
だが黒髪の少女は
戦闘力が低そうだ。
このまま逃げることもできる。
選択肢がありすぎて気が抜けた。
…何も言わないのね。
銀髪の子ね、私の知り合いなのよ。
聞いてて心地よいこの少女の喋り方。
私は黙秘を続けた。
まあいいわ。
今度しっかり聞くから
また会いましょう。
来るわけない。
だって私は
青銀髪の少女と別れた銀髪の少女を
直接眠らせ連れ去った。
連れ去るように言った人に引き渡し、
何ヶ月か監禁すると言われたので、
銀髪の少女に変装をして
予定をこなした。
毎週舞踏会へ通っていたのは
正直驚いたが
それ以外はまあ大丈夫だった。
ウィッグを外し
寝る前のこの時間が
1番私だと思いながら
眠りについた。
"Good Midnight!"
また会いましょう
去り際に次会う為のおまじないをする
貴方を引き留める最後の言葉
また会いましょう
ひらひらと
舞う花びらの
約束を
遠く
遠くで
貴方を憶う
元気かな?ふと思ったら会っとこう
みんなビミョーなトシゴロだから
#また会いましょう
また会いましょう
「じゃ、またね」
「うん。また会いに来る」
350km先に向かう新幹線のドアが閉まった。
次に会う約束をして。
約束は前倒しになることもあって。
上手くいっていると思っていた。
1年が過ぎた暖かな春の午後。
通知音がした。
『ごめん』から始まるライン。
嫌な予感がした。
『いつか……また……』
もう、その日は来ないんだなって思った。
また会いましょう
また会いたいな…
死んでしまったペット
学生時代の親友
人以外なら…
お母さんが作ったオムライス
運動会のトロフィー
………
また会いたいな…
#02 また会いましょう
また会いましょうなんてきっともう会わないよ。
私もあなたも愛想笑いだけは上手だった。
狡い大人の切り抜け方を知っていただけ。
あともう少し何かを共有して本音を隠しすぎないでいたら、もっと友達になれたかも知れないけれど、それも、もう今さらのたらればでしかない。
でも、私もあなたも狡いから、最後はきっと笑顔で「また会いましょう」って言うんだろうね。
ええ、またいつか会いましょう。
傲慢で一方的な別れに
伝えることは疎か
思うことすらできなかった
「また会いましょう」
また会いましょう
そんな意味を含んで
私は友達と何年後かの未来を語る
「浮浪者になったら家を探して上がり込むわ〜」
「20歳超えたら旅行行こ」
「30になって5人で集まったら皆の子供の面倒みるわ」
私達はそれぞれ夢があって
皆、必死に努力していて
だからそれぞれの道に無事に進んでいってほしい
でも、それでお別れになってしまうのは切ない
だから
ちゃんと夢に向かって進んでいく人みんなへ
卒業しても
"生きて"また会いましょう
別にもう会わなくてもいいんだけど
でも「金輪際会いたくありません」なんて
普通は言わないもんね
「また会いましょう」とか言ってるけど
そっちも別にまた会いたいとは思ってないでしょ
でも、良い笑顔で言えるよ
「また会いましょう」
その先はご縁次第で、ね
お世話になった先生の異動がきまった。覚悟はしていたことだった。既に何年もこの学校に勤めていて去年の時点で「来年はいないだろうから」といって笑っているような先生だったからだ。
とはいえそう言ってたからといって喪失感が薄れる訳では無い。とても良い先生で教え方は丁寧で分かりやすく、クラス内でトラブルがあった時には即座に動いて対応してくれるような先生だった。その影響か他クラスからも相談を持ちかける生徒が多発していたのも見てきた。
退任式の日、最もお世話になった人間として私が花束を渡す係を務めることになった。その場では感極まって泣いてしまったが最後にキチンと想いを伝えることができたから後悔はしていない。
しかしそこで先生が言っていた「また会いましょう」という言葉の意味はしばらくの間分からないままだった。
当然暫くは喪失感が無くならないままだったが
そこから数ヶ月後、最後の夏の大会で対戦相手となった学校のベンチには、なんとあの先生が座っていた。
挨拶に行った私に向かって先生は笑って言った。「だから言ったでしょう、また会いましょうと」
また会いましょう
からの2回目3回目って会話続かないから困る。
話したくない訳ではないのに、なに話していいかわからなくて沈黙になる。
やっぱり会話できないと友達とかできないよな~
テクニックとか色々調べたけど、実践する人がいない。
どうしたらいい?