『ひなまつり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
- ひなまつり -
あいてますよ~
お内裏樣の席
あなた優先の席♡
『女の子のマーチ』
毛虫のダンスを横目に 女の子は歩き出す
その一歩は鈴なりの果実のように 瑞々しくて愛おしい 頬のにきびに触れながら ぼんやりと考える
このドキドキの所在のことや 朝の訪れがせっかちなこと ジャンクフードが食べたくて 自転車をこぎつづけた わりと最近のお話も 全部女の子の成分なんだ お気に入りワンピース 風に吹かれて ふわりと
揺れた
子どもの頃は、ひな壇の美しさより、
雛人形以外のもの…重箱とか、お膳とか、
嫁入り道具とかに惹かれていた。
おままごとに使えそう…そう考えるところは
やっぱり女子だな、と思う。
実は、わが家の雛人形は、去年のお盆に、
人形供養をして頂いている。
いくらかのお気持ちを添えて、手を合わせた。
長年、ありがとうございます。
「ひなまつり」
待ちに待ったひな祭り
僕は、ひな祭りが好きだ
だって、好きな子が
可愛い着物を着て
僕に笑顔を向けてくれるから
僕は、その笑顔のためならなんだってできる
でも、もう見れない
大好きだったひな祭りは、
僕は、もう大っ嫌いな最悪の日だ
だって、だって...
君は、この日に僕の前で
死んだのだから
ひなまつりイェイイェイ
ピンクのお雛様あれあたしの
ピンクのぼんぼりあれもあたしの
みどりとしろのひなあられ
おいしくないから好きじゃないけど
ママが「映えるね」って喜ぶから
満足するまで食べたげる
ああ、にこにこママは画面に夢中
あたしの笑顔が作り物でも
ママはいいねって笑ってる
このままママが夢中のままなら
お雛様とあたしの区別なんかなくなるかも
画面の向こう、ママの顔を見たいけど
あたしは動くと怒られちゃう
あたしのものがこんなにあるのに
あたしのためのものは何ひとつない
ため息をつきたいあたしの気持ちを振り払うように
後ろに飾られたお雛様が両手を上げてダンスする
ひなまつりイェイイェイ
あたしは動けないけれど、
お雛様は動けるね
ひなまつりと七夕の日は雨の日が多いと思っている話
統計を見たわけではないですが。
ひなまつりには人形の展示、
七夕には天の川を観測したりするイベントなどが、当日や前後日で行われます。
だからでしょうか。
「イベントの日に雨だった〜!」となると
ひどく印象に残る気がします。
私の地元では、
昔から地域にある一軒家や公共の施設で
古いひな人形(明治以前、古くは江戸時代のものもあったりします)を展示するイベントが
ひなまつりの時期に行われています。
数年前にそのイベントに行ってみたのですが
その日は一日中けっこうな土砂降りの雨で
展示されているひな人形を見たことよりも
雨にふられたことの方が強く印象に残っています。
(もちろん、公共施設や家々にかざられていた
古いひな人形の数々を拝見したこと、
雨の中みなさんニコニコ丁寧にひな人形の説明をしてくださったこともよく覚えています。)
「うちのお雛さまどこへしまってたかなぁ」
「もうずいぶん長い間出してないなぁ」
と感慨深くおもいながら
その日は帰路につきました。
この土日は地元のひなまつりのイベントの日。
昨日一昨日が雨だったお陰か(?)
今日明日明後日はいい天気の空模様のようなので、本当にひさしぶりに
ひなまつりのイベントに行ってみようか。
ひなまつりだから給食にちらし寿司が出た
主菜はエビフライだった
珍しくおかわりしたもんだからクラスのみんなに驚かれた 男子が謎に担任の先生に言いつけた
なんやねん
エビフライとちらし寿司を一緒に食べた
白米と一緒に食べた方が美味しいと思った
別々に食べたら、どちらもとても美味しかった
みんなもぜひ別々で 好みもあるかもだけど
個性があるものは合わせると衝突しちゃうのかな
そんなことないか
もう知らんわ
完
チョコレートを一通り味わいつくしたところで、どことなく春めいてきた三月の始まり。ここのところ買い込んでいた桜色のパッケージのお菓子は、せっせと我が家のお雛さまにお供えしている。気がつけば今日までにずいぶん賑やかになったものだ。ひなまつりが終わっても、お楽しみはもう少し続く。
『ひなまつり』
桜もちの葉っぱが大好きだ。
小さな頃は嫌いだったけど、いつの間にか食べるようになった。
可愛いピンク色のお餅は嬉しくなる。
何歳になっても。
2023/03/03 21:20
テーマ“ひなまつり”
3月3日、耳の日、桃の節句
女の子が居る家で
女の子が行き遅れない為に
雛飾りを早く片付けるとか云々の日。
…昔は、それでも良かったけど
今は、余計なお世話だな…と思う。
「ひなまつり」
今日はひなまつりですね
ちらし寿司やひなあられなど食べた
ご家庭が多かったのでしょうか
子どものころが懐かしいです
小さい雛人形でしたが、両親が買っ
てくれてとても嬉しかった記憶があ
ります
今日も素敵な一日になっています様
に、、、
【ひなまつり】
学校鞄を背負って帰宅し、家の中に転がり込んだ午後6時。
灯りのついたリビングへ入ると、食卓にちらし寿司が置かれていた。
「今日は、ひなまつりだから」
そんな母の言葉で、今日が"ひなまつり"という行事がある日だと思い出す。
ここ最近は、まともに年中行事を祝うことが少なくなった。端午の節句とか七夕とか、正直どうでもいい。ただ誕生日とクリスマス、加えてバレンタインの日に、ゲームやらお菓子やら何かしらのプレゼントがもらえれば、それでいいのだ。
「あ、ひな人形、出してあげないと」
なんて、慌て出した母の背中をそっと覗く。
学校から出された課題はあるが、そんなもの知ったことではない。どうせ、寝る前か明日の朝に持ち越した後に終わらせてしまえばいいだけのこと。
母は、せっせと和室の引き出しの奥で保管されていた巨大なダンボールを床に置くと、中身を包んでいる紙の包装を丁寧にはがしていく。
フッと懐かしい匂いがした。
母の手元から、鮮やかな着物の柄が見えた。指の隙間からは、きめ細やかな黒髪や白い肌が見え隠れしている。
しばらくして、設置し終えたひな壇は、薄暗い和室の中でも輝いているように見えた。礼儀正しく座り、杓や扇子を持つ様は、さながら威厳と華やかさを感じさせる。これが、いわゆる"ひな人形"か、と改めて実感する。
こんなにも、ひな人形をまじまじと眺めることが久しぶりだったからだろうか。まるで、初めてそれらを見たかのような心地がした。
制服から私服に着替えてリビングに戻ると、食卓には、ちらし寿司の他に紅白大福とこんぺいとうが置かれていた。
……なぜ、紅白大福?
「さくら餅、買うの忘れちゃったから、代わりの大福」
頭に浮かんだ疑問を口にする前に、すかさず母が答える。私は、なんでもかんでも顔に出やすいから、きっと眉をひそめて首でもかしげていたに違いない。その様子を見て、きっと母は瞬時に察したのだろう……多分。
席につき、母と一緒に手をあわせる。いつものことだ。父は、毎日のように仕事が長引くため、今日も帰ってくるのは深夜頃だろう。
いただきます、と母の声。
でも、いただきます、と私は言わない……というか、言うのがもどかしく感じるから言えないのだ。
お箸でちらし寿司を一口すくう。父が酢飯を嫌うから、我が家のちらし寿司は食べると白米の素朴な味がする。
ちらし寿司を食べ終えると、小皿へ雑に入れられたカラフルなこんぺいとうを、これまた雑につかんで口の中に放り込む。ガリガリガリ、と脳内に音が響く。
箱に一つずつおさまっている紅白大福。
おまけ程度にシソの葉が一枚のせられているが、どうせ食べないのでいらないと、それをどかす。
紅い餅を食べようと手に取った。
「ねぇ、お父さん、今日はもう帰れるって」
突然の母の声が一瞬だけ、私の脳をフリーズさせる。
ぎこちない動きでスマホを見てみると、一件の新着メールが来ていた。父からの……内容は確認したが、返信はしない。胸の内にある想いを、なんと言葉にすればいいのか分からないから。
行事を祝うのも悪くはないなぁ。
なんて、思いながら、学校の課題は夜の何時から始めようかと考えをめぐらせる。
ひなまつり
子供の頃は毎年3月3日になると
雛人形が床の間に出されていた
お内裏様の入ったオルゴール付きのケースで
私たち3姉妹はネジを限界まで巻いて
流れるオルゴールに合わせて踊った
何度も何度もネジを巻いては
飽きるまで踊り続けた
そんな無意味にも幸せな日々があったことを
私はついさっきまですっかり忘れていた
戻ることはない懐かしい日々に
胸が少しちくりとした
久しぶりに姉達に連絡してみようかな
また一緒に無意味に踊るのもいいね
(11)
ああ、もうわかったわかった
今日がひなまつりなのはもうわかった
めでたいめでたい、はいはい
俺には全く関係ないけれど
駅構内に溢れかえる大量の人々と
甘ったるい焼き菓子の匂いにはもう沢山だ
ひなまつりがなんだって?
いいなあ祝えるような人達は
こちとら何ヶ月も前から準備をして、
高いユンケルまで飲んで
備えに備えたプレゼンが見事大失敗
もう思い出したくもないから思い出さないけど
それはそれは……
一周まわって
拍手喝采!スタンディングオーべーション!
レベルの酷い出来だった
「さあ、どうぞどうぞ!残りおひとつです!」
もういい加減やかましい
怒りの念を込めてそちらを見ると、
馬鹿みたいな色のちまっこいケーキが1つ、
1000円の値札
アホか
一口1000円の着色料と砂糖の塊から目線を外す、
ふとその隣のショーケースに目が止まった
小豆色、まっ茶色、黄土色…の四角
羊羹か
馬鹿みたいに売れ残っている
店員らしきおばさんも売る気がないのか、
なにかを読んでいて俯いている
地味な色で、光も対して当てられず
硬そうで寂しそうに佇んでいる
気がつくと俺はそのショーケースの前に立って
おばさんの羊羹みたいな色の目と目が合っていた
なんだか突然謙虚な気持ちになり、
それを追い越すように悲しさが込み上げてきた
いつか報われたいよな
羊羹も、俺も
俺が声を発するより早く
「サービスしようか、お兄さん。どれがいい?」
と優しげな聞こえた時、
俺の目にうつる羊羹はもうぼやけていて、
「お姉さんのオススメで」
と言うのが精一杯だった
一番上で輝く選ばれしお姫様になれない私だって幸せを願われて生きてきた 泣くもんか負けるもんか
お題「ひなまつり」
『ひなまつり』
子供の頃の私は
病院ごっこといって
人形を入院患者にして
「検査だ」「点滴だ」といって
人形の腕にまち針なんかを刺したり
「手術だ」といって
人形の腕や足を
ハサミで切って
「出血した」といって
赤いマジックで塗りたくり
包帯をぐるぐる巻きにして
重病患者として
集中治療室に見立てた空箱に入れていた
自分自身
大きな病気をして手術した
ドクターストップがかかり
小中と体育は いつも見学だった
そんな経験からか
退院してから
一人でごっこ遊びをすると
なぜか
私の人形だけは
元の姿が何だったかわからない
見るも無惨な姿になった
リカちゃんの髪の毛も
切り刻み いがぐり頭にし
赤いマジックで真っ赤な物体に
だからといって
動物や人間に同じことをしたい
とは思わなかったけど…
そんな私が
ひなまつりに飾られた
雛人形や日本人形だけには
手を出さなかった
おかげで
今だ 現役
すでに
ひなまつりなんて
祝う年齢は過ぎたけど
っていうか
雛人形を飾るのに
年齢制限とかあるのかしら?
そんなことを思いながら
今年も また
雛人形を飾ってみた
「ひなまつり」
たった一人の自分
失うものがあるかもしれない
今よりもっと困難かもしれない
けれど時を動かす術は行動を起こしたときだけなのだから
だから歩き出そう
小さなその身体で守ってもらえたことに感謝して
幼少の頃はひな人形を出して祝っていたひなまつりも、いつ頃からか人形を出しては祝わなくなった。
それでも毎年3月3日の夕食は、ちらし寿司とお吸い物と決まっている。
ささやかなひなまつりのお祝いが、少し嬉しい。
ひなまつり
ひなまつりの、懐かしくちょっと痛い思い出のお話しです。
わたしは、末っ子で女の子はわたしだけでした。たっぷりひなまつりを祝って貰い、兄たちはご馳走を食べられるのだけを楽しみにしていた筈です。
わたしが3歳のひなまつり、お雛様の前で、3歳上の兄に腕を引っ張られ脱臼しました。大泣きした思い出です。
きっと兄は、わたしを僻んでたのでしようね。後からわかりました。
子供の頃のひなまつりの華やかさの影には、そんな気持ちも入っているのを大人は気づいてあげられればいいのですが。親のせいだなんて思ってませんよ。兄も記憶の底に仕舞いこんでる話だと思います。
わたし、何が言いたいのか‥
兄弟何番目か同性がいるいない、性格形成に影響しますって事です。
ひなまつり
この日になるとうちはシーチキン寿司を作る。
謎の伝統。
でも私はこれが大好きで月一でもいいくらい。
今日も美味しかった。
ごちそうさまでした。