『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ないものねだり』
それが僕の生涯です。
君が泣くことはないでしょう。
たとえ、それを僕から聞こうと
君の隣には彼が居るように
誰もが隣に誰かを置いている。
僕のものになることはない人。
拗ねているだけなんです。
僻んでいるだけなんです。
どれだけ請おうと与えられない。
当たり前でしょう。
僕は何一つ
誰かに与えられやしないのだから。
それが僕の正体です。
【ないものねだり】
成績優秀、品行方正。誰しもが認める優等生。いつも比較されてばかりの俺からすると、クソムカついて仕方がない双子の兄が、俺の眼前で珍しくも頭を抱えていた。
「いや、無理だって。本当に俺、こういうセンスないんだから」
「自覚あるなら断れば良かっただろ」
学園祭のポスター案らしきものが、リビングの床にいくつも並べられている。どれが良いか選んでほしいだなんて実行委員の連中に頼まれて、ほいほいと受けるからこうなるんだ。こいつ本当に色が見えてるのかって疑うレベルで、色彩センスだけは昔から壊滅的なくせに。
ちらりと、そいつの視線が部屋の片隅に置かれたガラス棚へと流れた。そこに並んだいくつもの賞状へと、恨みがましい視線を注ぐ。
「お前の芸術センスが羨ましいよ」
「ふざけんな、嫌味か」
確かに美術の成績だけはこいつに勝ってるし、描いた絵がコンクールで賞をもらうことも多いけど。お前のせいで、俺がどれだけ針のむしろに座らされてると思ってるんだ。「双子のお兄さんは優秀なのにねぇ」なんて、成績表を前に担任に呆れられた俺の気持ちも少しは考えやがれ、こんちくしょう。
「もうお前が選んでよ。得意だろ、こういうの」
「美術部の会計処理、代わりにやってくれんなら考える」
学園祭に向けて画材を買い込んだは良いが、会計ノートに書くのを後回しにしてしまったレシートが山ほど溜まっていた。こいつなら全く手間じゃないんだろうにと思うと、無性に腹立たしい。
「やる。今日中に全部片付けてやるから、代わりにこっちお願い」
即答だった。俺がこんなにも面倒に感じる作業は、こいつにとっては二つ返事で引き受けられる程度のものなのだろう。ああくそ、苛立たしくて仕方がない。
はあ、と吐き出した溜息が二人分、綺麗に重なった。
私は初めっから…ないものねだり
「これは?」
ー欲しくないー
「あれは?」
ーいらないー
「なんでみんなと同じように欲しがらないの?」
ー家は貧乏だから欲しいと言ったら怒られるー
「普通じゃないんだね笑」
ーいいんだよ、私は変わり者でー
私が初めて命をかけてまで欲しいと願ったものは先輩だった。笑顔の先輩。走る先輩。ありがとうと呟く先輩。欲しくなって関わる度に増すないものねだり。いつしか欲しいのは先輩。先輩の…何?先輩の…先輩の……愛。辿り着いたのは愛。先輩からの愛だった。…欲しい。でも関わる度にわかっていった。私に対しての先輩からの愛は1ミリも無いって事。私のないものねだりは私自身を不幸にする。私がねだった愛は知りもしない誰かに注がれ、私は望まない涙を流す。私の唯一のないものねだり。
幼馴染くんの声が聞こえた。それは笑い声。女子の声も聞こえる。私には見せようともしない笑顔をそうやって簡単に見せる。君の想い人になる人はさぞかし誤解するだろうに。君は私の元に来ると急に無口になる。話す話題がないなら帰るよ、と。君が勝手に来ていただけなのに、話題がないのもまた私のせい。君といると頭を抱えてばかりだな、私は。それでも私が無口になる時はそばで君が話をしてくれる。お前の点数が低いんだったら俺はどうなるんだよ。君の言葉にも声にも私は安心してしまうのだな。私たち、ずっとこのままでいられないのかな。君の声をそばでずっと聞いていたい。それは…ないものねだりになってしまうのだろうか。
「なんでみんなと違うものを欲しがるの?」
ー欲しがっているのには変わりない。ただそれが
手に届かないだけー
「小さい頃からずっと欲しがりもしなかったくせに」
ーいいんだ。私はずっと変わり者でいいんだー
「ないものねだり」
ないものを
欲しがって
欲しがって
手を伸ばしてしまう
ねだって
ねだって
泣いても
きっと
あなたの心(あい)は得られない
他の誰かの
心(あい)
よりも
欲しいのは
たった一人の
心(あい)
あなたが欲しい
私の躰(なか)が
地団駄して
悶えてる
贅沢だ。
ここに住んでいる限り今まで
苦労もしたし、ボロボロにもなったけど。
世界に比べれば、
まだまだ無い物ねだりだ。
だけど本当におねだりしたいもの。
どこでもドア。
1度だけ、人生で1度だけ。
悪いことしないから本物借してください。
やらなければならなかった事がたった一つ。
1度だけ貸して下さい。
どこでもドア🚪
テレビに映る俳優を羨ましげに眺める
長く細い手足、きめ細やかな肌、サラサラの髪の毛
大きな瞳、通る鼻筋、ぷるんと美しい唇
あの人達はきっと、遺伝子レベルから違う
だからどんなに着飾って、取り繕っても
私のレベルじゃ到底行きつくことができない
皮肉で理不尽な現実が受け止められず
あの人達にあって、私にないものを探しては
今日も鏡とにらめっこ
上手い絵を描ける腕前が欲しいよう!
感想が貰えるような素敵な小説がかきたいよう!
みんなにチヤホヤされたいよう!
「出来るように努力した?」
無言。
ないものねだり
「ないものねだり」
生きている限り、
人間誰しもないものねだりをする。
自分の欠けているものを求めて、
惨めに他人に縋り強請り
傲慢の塊で出来たようなものを
欠けている部分に無理やり埋め込む。
平らな胸を見て溜め息。
ないものはないんだよなぁ...
空を飛べるのっていいよね。
人に生まれてきたから、空を飛ぶことはできない。
風を切って、大きく広げた翼にその風を受けて、身体全身で浮遊感を味わうって、どんな気持ちだろう。なれるものなら空を飛びたい。
そんな気持ちがあったから、人は飛行機や宇宙船を作ったのだろうか。
水の中を自由に泳げるのっていいよね。
人に生まれてきたから、永遠に水の中にいることはできない。
ずっと奥底の海底をみてみたいけど、いったいどうなっているのだろう。見たことのない生き物がきっと暮らしているんだ。
そんな気持ちがあったから、人は潜水艦を作ったのだろうか。
自分からは光を放てない。だから光を作り出す装置を作った。
自分からは超音波を放てない。だから超音波を受信する装置を作った。
ないものねだりだけでなく、ないなら作り出そうとする。それが人間の本質なのだ。
【ないものねだり】
ないものねだり 分かってる
今まで手の中にあったものだから
無意識に、あると思ってしまうだけだ
あって普通と考えてしまったら人間は
感触さえも思い出せなくなる
痛いほど感じたはずだ
それでも私は、本当は
信じたくなかったのかもしれない
今日もまた
ないものねだり
テーマ:ないものねだり #134
「あの子はできて私はできない」
「いいよね、貴方はできて」
よくそう言われる。
そういうないものねだりをするのはやめてほしい。
人にはできるものとできないものがある。
僕にはできて、あなたにはできないこと。
逆に僕にはできなくて、
あなたにはできることだってある。
自分ができないからと、
他と比べることは誰にだってできる。
自分にしかできないことを見つけるのは、
自分にしかできない。
自分のことを見つめ直したら、
自分に自信をつけることができる。
周りと合わせるあなたじゃなくて、
あなたにしかないあなたがいる。
誰にでも染まることができるかもしれない。
流されてしまうかもしれない。
それでも最後に信用するのは自分でしかないのだから。
自分にしかないものを一生懸命探して
他人にないものねだりなんかしないで
自分にしか出せない色を出したほうが絶対かっこいい。
「ないものねだり」
今までもこれからも
ずっとそうです
ワガママなんです
お互いに
全部をまるっと埋めてしまったら
生きてる意味が、ない
「あのおもちゃが欲しい!!」
お母さんにおもちゃをねだる子供。
お母さんは困った顔をしながら、子供をあしらっている。手を繋いで連れて帰ろうとしているけれど、嫌だと言ってその場から動こうとしない。
ああ、同じだな。
おもちゃを欲しがっているあの子も、
無償の愛を欲しがっている俺も、
同じ、ないものねだりをしている。
まず、なんだかなあと思い出す。
何を持ってたっけ、わたしって。
何を持ってるっけ。あの人。
あの人?あの人でいいのかな。この人にしようかな。
みんないろんなもの持ってるな。
そういえばあの人のあれが欲しい。父親。
それならこの人のこれも欲しい。スタイル。
でもそれはわたしじゃないよなあ。
もらうのはいくらだって嬉しいけど
わたしのこれらはだれにもやらない。
ないものねだりってなんだったっけなあ。
ないものねだり
私には息子が1人います。産まれた時は元気でさえあればいいと願っていたのに、育っていく中で、優しくあって欲しい、素直であって欲しいと思いが募り、運動が出来たら、勉強が出来たらと少しづつ欲張りになっていきました。
自分が子供の時、あんなに嫌だった親の期待だったのにね。
親になって思うことはやっぱり沢山あって。 でもね根底は「幸せになって欲しい」なんですよね。幸せになって欲しいためのオプシ ョンが勉強だったり運動だったりなのかな?
本人は望む望まないは別なんですよね。
ただ母ちゃんはね、あなたが幸せならきっといいんです。生きてるだけで丸儲け。
色々悩むことも辛いこともたくさんあると思うけれど、どうかあなたの毎日が幸せの積み重ねでありますように。
隣の芝は青い、という言葉がある。
隣にあるものがひどく美しく見えて、欲しくなって。
ついつい僕らはないものねだりをしてしまうのだ。
自分の庭にあるものに気付かずに。
お金が欲しい
車が欲しい
大きい家が欲しい
名声が欲しい
手に入れられないものほど、なぜ欲しいんだろ?
でもあの人は手に入れてるのに、なぜまだ欲しいんだろ?
只々 あなたの言の葉に
包まれていたいのです
✎𓂃ないものねだり
ないものねだり
もし痩せ体質だったなら
いくら食べても
太らないんだよねーと
是非言ってみたい
でも現実は
食べたら食べた分だけ
しっかりと大きくなる
やっぱり食べ過ぎ注意
なかなか減らないお年頃