『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テレビに映る俳優を羨ましげに眺める
長く細い手足、きめ細やかな肌、サラサラの髪の毛
大きな瞳、通る鼻筋、ぷるんと美しい唇
あの人達はきっと、遺伝子レベルから違う
だからどんなに着飾って、取り繕っても
私のレベルじゃ到底行きつくことができない
皮肉で理不尽な現実が受け止められず
あの人達にあって、私にないものを探しては
今日も鏡とにらめっこ
上手い絵を描ける腕前が欲しいよう!
感想が貰えるような素敵な小説がかきたいよう!
みんなにチヤホヤされたいよう!
「出来るように努力した?」
無言。
ないものねだり
「ないものねだり」
生きている限り、
人間誰しもないものねだりをする。
自分の欠けているものを求めて、
惨めに他人に縋り強請り
傲慢の塊で出来たようなものを
欠けている部分に無理やり埋め込む。
平らな胸を見て溜め息。
ないものはないんだよなぁ...
空を飛べるのっていいよね。
人に生まれてきたから、空を飛ぶことはできない。
風を切って、大きく広げた翼にその風を受けて、身体全身で浮遊感を味わうって、どんな気持ちだろう。なれるものなら空を飛びたい。
そんな気持ちがあったから、人は飛行機や宇宙船を作ったのだろうか。
水の中を自由に泳げるのっていいよね。
人に生まれてきたから、永遠に水の中にいることはできない。
ずっと奥底の海底をみてみたいけど、いったいどうなっているのだろう。見たことのない生き物がきっと暮らしているんだ。
そんな気持ちがあったから、人は潜水艦を作ったのだろうか。
自分からは光を放てない。だから光を作り出す装置を作った。
自分からは超音波を放てない。だから超音波を受信する装置を作った。
ないものねだりだけでなく、ないなら作り出そうとする。それが人間の本質なのだ。
【ないものねだり】
ないものねだり 分かってる
今まで手の中にあったものだから
無意識に、あると思ってしまうだけだ
あって普通と考えてしまったら人間は
感触さえも思い出せなくなる
痛いほど感じたはずだ
それでも私は、本当は
信じたくなかったのかもしれない
今日もまた
ないものねだり
テーマ:ないものねだり #134
「あの子はできて私はできない」
「いいよね、貴方はできて」
よくそう言われる。
そういうないものねだりをするのはやめてほしい。
人にはできるものとできないものがある。
僕にはできて、あなたにはできないこと。
逆に僕にはできなくて、
あなたにはできることだってある。
自分ができないからと、
他と比べることは誰にだってできる。
自分にしかできないことを見つけるのは、
自分にしかできない。
自分のことを見つめ直したら、
自分に自信をつけることができる。
周りと合わせるあなたじゃなくて、
あなたにしかないあなたがいる。
誰にでも染まることができるかもしれない。
流されてしまうかもしれない。
それでも最後に信用するのは自分でしかないのだから。
自分にしかないものを一生懸命探して
他人にないものねだりなんかしないで
自分にしか出せない色を出したほうが絶対かっこいい。
「ないものねだり」
今までもこれからも
ずっとそうです
ワガママなんです
お互いに
全部をまるっと埋めてしまったら
生きてる意味が、ない
「あのおもちゃが欲しい!!」
お母さんにおもちゃをねだる子供。
お母さんは困った顔をしながら、子供をあしらっている。手を繋いで連れて帰ろうとしているけれど、嫌だと言ってその場から動こうとしない。
ああ、同じだな。
おもちゃを欲しがっているあの子も、
無償の愛を欲しがっている俺も、
同じ、ないものねだりをしている。
まず、なんだかなあと思い出す。
何を持ってたっけ、わたしって。
何を持ってるっけ。あの人。
あの人?あの人でいいのかな。この人にしようかな。
みんないろんなもの持ってるな。
そういえばあの人のあれが欲しい。父親。
それならこの人のこれも欲しい。スタイル。
でもそれはわたしじゃないよなあ。
もらうのはいくらだって嬉しいけど
わたしのこれらはだれにもやらない。
ないものねだりってなんだったっけなあ。
ないものねだり
私には息子が1人います。産まれた時は元気でさえあればいいと願っていたのに、育っていく中で、優しくあって欲しい、素直であって欲しいと思いが募り、運動が出来たら、勉強が出来たらと少しづつ欲張りになっていきました。
自分が子供の時、あんなに嫌だった親の期待だったのにね。
親になって思うことはやっぱり沢山あって。 でもね根底は「幸せになって欲しい」なんですよね。幸せになって欲しいためのオプシ ョンが勉強だったり運動だったりなのかな?
本人は望む望まないは別なんですよね。
ただ母ちゃんはね、あなたが幸せならきっといいんです。生きてるだけで丸儲け。
色々悩むことも辛いこともたくさんあると思うけれど、どうかあなたの毎日が幸せの積み重ねでありますように。
隣の芝は青い、という言葉がある。
隣にあるものがひどく美しく見えて、欲しくなって。
ついつい僕らはないものねだりをしてしまうのだ。
自分の庭にあるものに気付かずに。
お金が欲しい
車が欲しい
大きい家が欲しい
名声が欲しい
手に入れられないものほど、なぜ欲しいんだろ?
でもあの人は手に入れてるのに、なぜまだ欲しいんだろ?
只々 あなたの言の葉に
包まれていたいのです
✎𓂃ないものねだり
ないものねだり
もし痩せ体質だったなら
いくら食べても
太らないんだよねーと
是非言ってみたい
でも現実は
食べたら食べた分だけ
しっかりと大きくなる
やっぱり食べ過ぎ注意
なかなか減らないお年頃
この世界にいない人達
自分の近くにいてほしい
テレビの中にいる人
自分の近くにいてほしい
自分の知らない人かも
知ってる人かも
そんなのどっちでも
いいことだよね。
佐助
ないものねだり
ないものねだりって
情けない
そんなことを言われた
でも
そんな時は
自分にしかない
自分にしかできないことを探す
あなたは
この世にたったひとりの
大切な人
生まれてきてくれて
本当にありがとう
#ないものねだり
一匹狼だけれども、たまには群れたいという欲望が出てくる。
話し相手が欲しい。
ひとりぼっちには飽き飽きなの。
ないものねだりします…
神様…
あいつは雨に冷えた桜の花を…
どんな思いで見たのか…
桜の開花にあわせて毎年ここに来てる事は
あえて言わなくても知ってました
陽が暮れて…
哀しげにアスファルトを打つ雨
雨音は複雑に残響し…
記憶が胸を叩き打つ…
あの夜の泣き顔…
誰かの婚礼の夜と…同じ…
哀しげに響く花冷えの雨音…
どんなに時を重ても記憶を重ても…
俺の胸を揺さぶり抉る傷跡…
少しだけでもいいから…
時を逆上る機会を下さい
あいつ笑顔を望む人の
優しく笑う笑顔を見せてあげて下さい
神様お願いします…
あなたに片思いしていた頃は
あなたの心が欲しかった。
あなたと付き合っていた頃は
あなたに見合う人間になりたかった。
ずっとずっと
求めてばっかり。