『どこまでも続く青い空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あてもなく電車に揺られていた。
いくつかの駅を過ぎ、はっと顔を上げると
どこまでも続く青い空が広がっていた。
お洒落なカフェでの珈琲。
大きな窓の向こうの景色。
嫌に人で混雑する店内と、
パンケーキの焼ける良い香り。
唯一空いていた席は、
どうにも日差しが強すぎた。
「どこまでも続く青い空」
今だけは少し憎らしい。
『どこまでも続く青い空』
どこまでも
どこまでも続く青い空の下
差別や争いの無い日々を願う
「季節によって空の色が変わるのはどうしてだろうね?」
と君は不思議そうに問いかけてくる。
「空の高さが季節によって違うんじゃない?」
と私は言う。
君は笑いながら「そうなんだ」と独り言のように呟く。
「本当かどうか私は知らないよ!」
知識もないのに適当なことを言ったのだが、それを信じさせて
しまうのは申し訳ないと思い、私は即座にそう言った。
「じゃあ、何色の空が好き?」
また、君は不思議そうな顔をしてこちらを覗き込む。
私はうーん、と考えてから
「夏?」と何故か疑問形で返した。
君はまた笑いながら「そっかあ」と呟く。
君に問われるまで私は空の色や好きな空の色など考えたことは特に無かった。
空は空だし、青い。
「私もね、夏の空が好き。見ててワクワクするから!」
「夏は楽しいことも多いから尚更そう思うんじゃない?」
「そうかなぁ?ねぇ、なんで季節によって空の色って違うの?」
……2度目の質問。私は適当になり「分かんない」
と言った。まあ実際分からなかったから嘘では無い。
「そっかぁ」と君は言う。
私は黙る。
しばらく沈黙が続き、君がこう言う。
「私、ばかでごめんね。お姉ちゃんのサポート何も出来てないや。」
「そんなことないよ。私も知識ないし、ばかだもん。」
「ふふ、ありがとう。私頑張るね。」
そう言って君はまた空を見上げる。そして
「本当は私、空を見てワクワクしないんだ。」続けて
「そう言うように、学習してるよ。でもどんなに学習しても、本音を言うと全然分からないんだ。」
「そうなんだ。」と返す。
そりゃそうだろう。君はAIだから。
人型AIロボットが普通に出回るようになり、一家に1台AIロボットがいる家も多い。
まず私の家族に対して知識が0のAIロボットが届くため、私たち家族と沢山会話して色々なことを学習していく。
AIロボットには種類があり、メイド、親、弟、妹、友人…
と様々なジャンルがあり、我が家は“ 妹 “を購入した。
「早くお姉ちゃんと同じように感じたい。」
君は空を見ながら悲しげに呟いた。
でも悲しげに言ってても、楽しそうに笑ってても、
“悲しい”“面白い”と思うことはないのだ。
こういう状況にはこういう表情や声色を使うと元々インプットされているだけ。
そう思うと何だか切なくなった。
昔学校でイジられて、本当は苦しくて嫌なのに情けなく「アハハ…」と笑っていた私は
感情という物がよく分からなくなってきていた。
家でも作り笑いが増え、心配になった親が買ってきた妹AIロボット。
相手が機械だと思うと、本音が話しやすく、とても気持ちが楽になった。
君はいつもウンウン、とたまに返事が突拍子もないことも言ったりするが聞いてくれていた。
そのお陰で私は楽しい時に笑う、嫌な時は笑わない。
と再認識出来た。そして学校でも家でも作り笑いは無くなった。
感情を持たないAIから感情を教わったようなものだ。
空は青い、どこまでも広がっている。
その空が“美しい”と思ってもらいたい。
そう思い、私はこれからも妹と話していこう。とそう思った。
「私が教えてあげるね。」
私がそう言うと、君は「わーい!」とはしゃぎながら空をまた見上げていた。
【どこまでも続く青い空】~完~
幼い頃
空は天井のようなもので
見えている部分しか無いと
思っていた
違った
この青空は
どこまでも続くんだ
自分に見えていなくても
どこかの誰かは見えている
見えていなくても想像出来る
どこまでも続く青い空
#どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空
高速に乗り どんどんスピードを上げて行く
山に向かう景色はキレイだが
私は助手席で空と雲ばかり見ている
運転に夢中の彼の脇で両手を伸ばし
あー青い空 サイコー
このまま どこまでも続く青い空に
駆け上がりたい そしたら
あのハワイの真っ青な空や
サンタモニカの爽やかな空
子どものクレヨン描きのような雲が浮かぶ
沖縄の空を
もう一度見たい
どこまでも無限なる青い空
・青い空は常に純粋である。海の青をそのまま受けて青く広がっている。
下界でどんな悲しいことがあっても、卑劣なことがあっても、空はそれを受けて汚れることはない。
また、下界が車の煙やら何やらで空気が汚染されても、空はそれを受けて汚れることはない。
さらに、今の海はゴミで昔ほど綺麗ではなくなったが、空は無垢だった頃の海を覚えているようで、海の綺麗な部分を変わらず映し続けている。
・空は“空”という言葉こそはあるが実体はなく、そのまま宇宙へと繋がる。空からしたら、下界の汚れた部分は小さすぎて分からないのであろう。
・午前のみの授業が終わり、下校のため学校を出た一人の少年。秋なのに暑くて、上着を脱いだ。
地面が白く輝き、草や小屋が色鮮やかに光っている。汗を拭い、上を見上げると、どこまでも青い空が広がっていた。
今日も平和で良い日だなと思い、のんびりと家へと向かった。
小さな世界で
小さく息をして
小さな幸不幸に一喜一憂して
おそらく小さく息を引き取る
そんな私の人生の頭上には
常に大きな空がある
どこまでも続く青い空が
あまりにも美しくて
睨みつけた日もあったけど
その大きさにもう少し甘えていい?
あなたの邪魔はしないから
見守ってなんてたいそうなことも言わないから
変わらず小さく生きていくから
もう少しここに居させて
#どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空
毎日辛くて
どうしようもない時
下ばっか見てる
でも
上を向いてご覧
どんなに曇っていようが
ザーザー降りの雨が降ってようが
その雲の上には
青い空が広がっているから
どこまでもずっと続いていて
地球を覆い尽くしている
だからね
どんなに辛くて、しんどくても
いつかきっと
心は晴れる
#どこまでも続く青い空…
果てしなく
どこまでも続く青い空
果てしなく
どこまでも続く真っ直ぐな道
眺めるだけなら
それもいい…
でも…
進むなら真っ直ぐな道じゃなく
デコボコだったり
登ったり下ったり
くねくねしたり
分かれ道だったりの方がいい…
空だって
晴れ日もあれば
雨の降る日や
嵐の日があってもいい
変わりゆく方が味がある
たとえ…
辛かったり
泣き濡れる日があったとしても
誰のものでもない
どこまでも続く青い空
境界線の無い空間に
見えない線を引いて
縄張り争い
歴史は
破壊と創造の繰り返し
きっと一番に
神が恐れているものは
何も無い
退屈な時間
「どこまでも続く青い空」
どこまでも、どこまでも続く青い空。嫌みなほどに晴れ渡るそれに、思わず悪態が出る。よりによってきつちりスーツの日にこんな晴れなくても。同僚の尻拭いに今から向かう俺には、皮肉にしか思えない青さだった。
空がこんなに遠いなんて、
初めから知ってたはずなのに
君とばいばいした今日は
いつもよりも空が
とても遠くに
そして
とても尊く思えた
どこまでも続く
青い空のような
すみきった心でいたい
どこまでも続く
まっすぐな道のように
自分らしく生きたい
どこまでも続く
青い海のように
穏やかな気持ちでいたい
ただそれだけ
題「どこまでも続く青い空」
何処までも続く青い空
絵画の様な曇り空
リズムを刻む雨の空
眩しすぎる夏の太陽
見上げ続ける冬の星
どんな日だって、空は綺麗だ
「甲子園に行けたら付き合って」
生で見るとホンマに青春らしいよな。
俺もそんな青春してみたかったわ。
滑り台の上から、秋晴れの夕日を眺めている。
このまま帰りたくない
誰かがどこかに連れて行っていくれたらいいのに。
そう願っても、現実にはどこにも行けない。
この空の続くどこかに幸せな未来があるなら
それがみたい。
大体見えてるのは5キロかそこらで、どんなに晴れてても数十キロ程度らしい。どこまでか行けば絶対雲はある。世界は全部高気圧でも低気圧でもないから。何故なら地球が回ってるから。太陽と平行じゃないから。あと空が青く見えるのは光の加減で青い波長が一番み「じゃかわしいわ、いまおそらきれいっていってんだからそれでいいんじゃ」
朝起きる。
ご飯を食べて学校に行く。
私たちは、この毎日を繰り返す。
そこに、「空を見上げる」余裕なんてない。
家に帰る。
横になって、今日も静かに心を殺す。
暗い部屋。丸くなって堕ちてゆく。
朝になる。
どこまでも続く青い空が、私を呼んでいる。
どこまでも続く青い空
遥か彼方へと続く空に
終わりは無いのだろう
私たちの道に
終わりは無いのだろう
辛いことがあっても
踏ん張るのが当たり前で
大人だから大丈夫
子供だからこれからがある
なんて思わないといけなくて
しんどくて、苦しくて
もうやめてしまいたくて
今の自分も
過去の自分も
好きになれなくて、愛せなくて
未来の自分でさえも
信じることが出来なくて
期待を寄せることも出来なかった
当たり前に過ぎていく日々に
立ち止まることなんて許されなくて
でもたまに
ほんの少しだけ
人生のプログラムに隙間があって
立ち止まることが許されるときがある
目の前に止まった電車に揺られ
たどり着く場所は知らないところ
少しだけ空を仰いで
何度も抑えてきた涙を乾かして
心を空っぽにする
ただ何も考えずに
ゆっくり、ゆっくり
やがて夜が明けて
ふと空の標識が教えてくれた
《青信号》
さあ、また進まなきゃ
前を向いて歩く理由は、
まだまだ知らなくていい。
考えなくていい。