『たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
黄昏時っていうじゃない。あの夕方の薄暗い時間帯の話。「てめー誰じゃ」ってなることある? 私は土砂降りの砂利道がミルクティーみたいになる時くらいしか経験ない。電気は偉大。
うぃきさんに聞いたら「てめーうちの村のやつか、それともよそ者かころす」をこじゃれて「たそかれ」って言ったらしいよ。ロマンスのかけらもねーのね。
「とてもきれいな景色ですね」
オレンジゼリーをくずしたかのような夕焼けの空を背に、彼女はこちらを振り返った。
白いワンピースについた襟元がふわりと浮き、艶のある茶色の髪とともに風にゆらめきはじめる。
声をかけたのが自分だとわかったのか、彼女は長い髪をたくしあげてじっとこちらを見つめ返していた。
「先生から、あなたに呼ばれていると聞きました。
それでここに駆けつけたんです」
「………」
「どうして何も言わないんですか」
まばゆい光を放つ西日に、思わず右手を顔にかざす。
逆光で顔が見えない彼女は今一体どんな表情をしているのか、自分にはまるでわからなかった。
たそがれ.
カーテン越しに気付く
たそがれ
身にもならない
ニュースを流し読み
栄養など考えず
チンしてかきこむだけの飯
成果が出ない事への
焦燥感も消え失せ
今日も同じ軌道上で
独り無難にやり過ごす
あいつ元気にしてるかな
あの娘幸せにしてるかな
過去や未来を行き来して
思い煩うのも飽きた頃
気づけばいつしか
我が身の黄昏時
「たそがれ」
たそがれ 👫
「一緒に帰ろう」と彼が部活終りに迎えにきた
駅までの一本道を並んで歩いていると
「ねえ、カバン向こうの手で持って」と言うので
持ち変えた
すると、白いミトンの手袋をしている私の手をギュッ
繋ぎ前を向いて歩く
なーんにも予期していなかった私は、只々彼の横顔を見上げながら歩いていく
「ちっちゃい手だなー」彼が呟く
初めて手を繋いだ黄昏時の出来事でした。
(私は、どうして生きているのだろう。現実は、どうして、辛い1日ばかりが続くのだろうか。もうどこにも行きたくない。どうせなら、辛い人生がないところにいきたい。)
ボーッっとしていると.....。
(もう夕方か....。このまま一生目を、覚ましたくない。この夕方がずっと続けばいいのに。)
たそがれのかまきりが
硝子玉のつながったきれいな眼で
こちらをみている
こちらをみたまま
眠った
はりがねの上
たそがれの
かえる烏の
鳴く声の
寂しいような
悲しいような
秋の夕暮れを迎えると
寂しさを感じるようになる。
このままでいいのだろうか。
生きるってどういうことなのだろうか。
将来は大丈夫なのだろうか。
不安や悩みは尽きないね。
不安や悩みでどうしようもないときは、
たそがれてみよう。
夕暮れを見ながら、風に吹かれて、
その不安や悩みを忘れるよう努力しよう。
悩んでることは意外とちっぽけだったりするよ。
たそがれ
そういや明日はデパプリだね。
たそは出てくるかしら?
夕方、電車のホーム。
1時間に1本程しか来ない田舎。
次の電車が車であと30分。ホームに人はいない。
仕事をしてる時は、1秒でも早く現実から逃げるため。
けど、私にはあの空気が吸えなくなってきている。
午後、耐えきれなくなって会社を早退した。
まるで、大きな獣から逃げるように。
夕日が沈むのをじっと見つめる。久しぶりだ。
ずっと太陽が何時昇って、何時沈むのかなんて
わからない生活をしていた。
こんなに綺麗だなんて思わなかった。
たそがれているうちに反対のホームに電車が来た。
学校帰りの高校生。
あの時は学校と勉強が命だった。
大人になったら世界は大きくなると思ってた。
結局、そうなんだ。
自分から動き出さないと何も変わらないんだ。
世界は我々に無関心なのだ。
もう、星の明かりが見える。
さあ、帰ろう。
明日は世界を、自分を変えてやると決意して。
#たそがれ
別に嫌なことがあった訳じゃないけど
ベランダに出て夕日をみて
たそがれたくなるときがある。
#たそがれ
もう、秋に近づいて
朝、晩少し肌寒くなって
山草木も色づきだして
一人が寂しい季節が、近づいて
でも、この季節が、
一番好きかなずっとこの
ままでも、ずっと一人でも、
#困った君
わたしも
もう二度と会えない人間になったら
だれかの感情に居てもいいのかな?
嗚呼でも、、、、、
それは寂しい
涙を流すために必要なのは
わたしという存在じゃなくてもいいから。
知ってる。
命の終わりが単純に泣けてきちゃうだけ。
わたしたちは
そんな風に作られた温かみのある機械だって
哀しいよね。
信じたいものは夢のまま終わって
信じたくないものは脳の裏まで焼き付いて離れない。
わたしたちはなんの為に
肺に次の命を宿しているんだろう。
毎日、毎日。
何も考えなくても、何も悩まなくても
この身体は進み続ける。
死ぬまで歩みをやめない。
ただ機械的に。
この肉の山が命の役目を終えるまで。
わたしが泣いて叫んで、それすら飽きても。
止まらない。
止められない。
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一人で夕焼けを見ていた
ふと貴方もこの空を見ているのかなと思った
ああ私恋をしてる
海岸沿いに2人で座って、
海に反射した夕日が眩しいねなんて言い合って、
沈黙が苦じゃなくて、
ずっと一緒にいたいって思わせてくれる人。
#たそがれ
#黄昏
『たそがれ』
たそがれまじりのそらのねは
よけてくれないあまおとならす
じっとみつめるまなざしの
そのさきのゆううつなすいへいせん
空が紅く染まっていく。
自分の肌も服も持ち物も色調が統一されていく。
つかの間の夕暮れに、今日も一日お疲れ様。
見渡す限り
一面オレンジ
昼のざわめきが溶けていく
ゆったり息を吸い込んで
からだの芯まで夕陽で満たせば
まぶたの裏によみがえる
ともだちのうしろすがた
記憶の蓋を開く
カレーのにおい
誰そ彼時とはよく言ったもので
その時間は、人と人ならざる者の区別がつきにくい
遠くから私を呼んでいる君が本当に君なのか
それとも魑魅魍魎の類なのか
夕焼け空は彼の顔に暗い影を落としていて
まるで見分けがつかない
こちらに近付いてきた君が私の手を引いて歩き出す
なんだ、いつも通りだと安心して視線を落とした先
ある筈の君の影はそこには無かった
『たそがれ』
たそがれる人生を感じる今
心は不思議と落ち着いている