『たくさんの想い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
思い出
それはたまに思い出すもの
思い出して、嬉しくなるもの
思い出して、あの時生きていたことを実感するもの
たまに夢だったかなとも思ったり
思い出したくないこともあったり
でもそんな思い出も自分が驕り高ぶらないために必要だったり
教訓になったり
いいことだけが人生じゃない
いい思い出だけじゃスパイスが足りない
世界は5分前に始まったのかもしれない
じゃあこの思い出は本当にただの夢かもしれない
では何が今の私を証明するのだろう
それもまた思い出の役割かもしれない
-沢山の思い出-
:たくさんの思い出
片付けができない。やり方が分からない。
片付けようと物を手に取って、どうしていいか分からなくなって、同じ位置に戻した。
「いやいや、だから片付けるんだってば」
と首を振って、また手に取って、またどうしていいか分からなくなって、泣きそうになって、また同じ位置に戻した。何をしているのか、何がしたいのか、自分でもよく分からなくなった。
片付け方が分からない。本当に分からない。
いらないものは捨てた。45L袋に詰めまくって、7袋くらいできて、全部ゴミの日に出した。いるものだけが部屋に残っているはずなのに。部屋がぐちゃぐちゃ、物で溢れかえっている。片付ける場所がないのか、片付け方が分からないからなのか、それすら分からない。
まだ断捨離する必要があるのだろうか。
好きで集めていた鉛筆も、過去に貰った手紙の数々も、大事にしまっていた宝物という名のガラクタも、ゴミの数々も捨てた。とにかくなんでもいらないと思ってゴミ袋に突っ込んで捨てた。心を無にしたつもりもなく、本当にどうでもいいと思って捨てた。はずだ。
ここ数年で人から貰ったものを捨てるのは忍びなくて捨てられなかった。「どうかもう物をくれないでくれ。これ以上増やさないでくれ」と思った。鬱陶しい気持ちがしてイライラして泣きたくなった。人がせっかく渡してくれた物に対して「いらない」などと思い始めた心の狭さも感じて余計惨めな気持ちになった。
部屋にあるもの全て捨ててしまいたいと思っている。こだわりがあるわけでもない。できないのは罪悪感があるからと、捨て方が分からないから。取り敢えずとっているだけ、本の捨て方、時計の捨て方、邪魔な棚の捨て方、そういうのが分からなくて、ただ放置しているだけ。
たくさんの思い出がこの部屋にはあるはずで、物一つ一つにもあるはず、なんだと思う。でも本当にどうでもいい。なんの思い入れもないというと嘘になってしまうが、どれもこれも、この部屋にあるものには嫌な記憶ばかり染み付いているから、いっそ全て捨ててしまいたい。
捨て方が分からない。調べても分からない。理解できるほどの脳みそがない。頭が足りない。だからって綺麗に保っておく方法も分からない。やってみようにも何故だかすぐに部屋がぐちゃぐちゃになる。
片付けができない。昔から片付けなんて、ほとんどしたことがない。異様なことを言っている自覚はある。ゴミの捨て方も掃除の仕方も、ずっとよく分からなかった。
掃除機をかけないと埃がいつまでも溜まっていく一方だと、定期的に掃除しないと綺麗を保てないのだと、最近ようやく知った。
思い出通りのことをなぞっているばかりじゃ、きっと駄目なんだと、最近、ようやく、薄っすら、分かり始めたところだ。
だからって相変わらず何も知らない。
たくさんの思い出
「
」
2
実家が、無くなっていたのである。
いや、厳密に言うと故郷自体が消失してしまっていた。
大学入学と共に実家を出、そこから早十年。休みなどほぼ無く、文字通り身を粉にして働いた。時折脳裏に父や母、兄姉の姿がよぎる事はあったが、それらは瞬時に片付けねばならぬタスクの山に埋もれていった。
そこから縁あって今の仕事に就いたが、この仕事は忙しい時は本当に忙しい反面、何もない時は本当に暇である。
そんな暇な時間の最中、そういえば暫く実家に帰っていないなと思い立ち、久方ぶりに帰ってみるかと思ってみればこのざまである。
そういえば兄か姉が電話で、故郷の都市開発が進むから実家を売り払うとか何とか言っていたような気もしたが、全くと言っていいほど詳細は覚えていない。
長閑なド田舎であった故郷は人通りのそこそこある中途半端な片田舎へと進化を遂げ、実家のあった場所はカラフルな看板が眩しいコンビニへと姿を変えていた。
「お前の家で一番くじ引いてきたぜ」
自動ドアが開くとともに出てきた男はそう言いながら30センチはあろうかと思われるぬいぐるみをこちらへ見せた。
全身を黒で纏めたガタイの良い大男が可愛らしいぬいぐるみを持っているのは違和感しかない。
「ーーー俺の家ではないのだが」
このコンビニのオーナーも土地の所有者も赤の他人である。
周りを見回したとて、確かに多少見知った住居はあるにはある。だがそもそも当時から、精々顔を合わせた折に軽く挨拶するのみの間柄である。
小中高は実家から通った為一応同級生はどこかに存在はしている筈だが、連絡すら取り合っていない。
故にこの地は最早、俺にとって縁もゆかりも無いのである。
「ふーん、まあ…お前人付き合いとか根本的に好きじゃなさそうだもんな」
ほらこれやるから元気出せよ、と男は俺に向かって手に持っていたぬいぐるみを投げた。
「別に落ち込んでなどいない……が」
そう。落ち込む程の事など何もないのだ。
家は無くなったが、両親と兄姉は別のところで普通に元気に生活している筈だ。
まあ、引っ越した事自体忘れていたのだが。
ーーーだが。
俺はコンビニを見た。
かつてここに存在していた生家では、思えばたくさんの想い出があった、と思う。
けれどこの眩しい建物からは幼少期のそんな想い出は思い出せる筈もなく、懐かしさも微塵も感じない。
「ーーーまるで、想い出がこのコンビニに奪われたような気分だ」
俺はぽそりとそう呟いた。
自虐的な嗤いが思わず出てしまう。
まさかコンビニにこのような複雑な気持ちを抱く日が来るとは。
「…なあ、想い出っつうのはよ」
少し間をおいて、ふいに男が口を開いた。
「物や場所にも宿るが、たぶん一番は人に宿るんだと思うぜ。だから、お前のここで過ごした今までの想い出は無くなったんじゃなくてだな、お前の家族が全部持ってんだ」
だから安心しろよーーーそう言って男は笑った。
「それに…たくさんの想い出だったらこれからビックリするくらい培えるぜーーー俺と共にな!!!」
男はそう言うと、今度は高らかに笑った。
「全くーーー珍しくマトモな事を言ったと思えば」
俺は手に持ったぬいぐるみを見た。
よくよく見てみれば、こいつは俺が昔から好きだったキャラクターである。
ーーーこれもたくさんの想い出の一つって訳か。
日が落ちた薄暗闇の中、俺達はゆるりと駅へ向かって歩き始めた。
たくさんの思い出が
私を埋めて
隙間をなくす。
ぼろぽろ崩れ落ちる時は
私が死ぬ時ね。
悪の人、悪の人よ。
私は罪を犯しすぎた。
罪と一緒に生きなければいけない。
燃え盛る氷が
蝋燭の私を溶かす。
息を切らして
君が手を振る
君は白い息を
吐きながら
僕に近づく
髪を切ったんだね
イメージが
ガラリと変わり
僕は少し
照れくさい
いつもと
変わらない
笑顔だけど
いつの間にか
女らしくて
大人になった
空を見上げれば
冬の空が広がる
空いっぱい
星が輝く
冬の空の
イルミネーション
クリスマスイブの夜
君と見上げる
星空は
一段と輝いて見える
会えなかった分だけ
きみが愛おしい
良いことばかりじゃなかったけれど
僕、幸せだったよ
あなたがいたから
_たくさんの想い出
あれ? なんだったっけ。
別れを告げられたとき、何もかもがわからなくなった。
たのしい、たくさんの思い出、なんのためにあるのかな。
わたしは、彼のことは忘れて、生きるべきだ。
だけど、あの、やさしさが、たくましさが、笑顔が忘れられない。
どうしたらいいの?
わたしは、日々、働く。そのときは、なんともない。
家に帰って1人になるとき、わたしは、泣く。
死にたい……。
失恋は初めてじゃない。いつもこんな気持ちになる。がんばって!! わたしは、自分を勇気づける。
わたしは、ふと、自分の何が悪かったのか、を考えた。そして、自己嫌悪した。
でも、これを活かして乗り越えなきゃ。
わかってる。わかってるよ、わたし。ただ、今はきつい。しばらく無気力でいさせて。
明日は、会社の帰りにプリンを3個買おう。決めた!!
たくさんの思い出 心に残る
笑い声と涙 時を超えて
過ぎ去った日々 忘れない
ずっと宝物 胸にしまう
たくさんの思い出 蘇る
青い空と風 鮮やかに
出会いと別れ 織りなす物語
人生の彩り 輝く星
たくさんの思い出 語り継ぐ
未来への架け橋 大切な
辛いことも 幸せも
全てが人生 彩る宝
懐かしい日々を思い返す度、あいつらの顔が、声が、脳内を駆け巡る。いっつも、バカみたいな茶番をして笑って、意見をぶつけて、涙流して、いくつもの季節を越えた。僕は辛くなる度にあの日々を思い出す。そして、あいつらの笑顔に、笑い声に、背中を押されて、再び日常を駆け抜ける。いつかの未来で再び道が交わると信じて。
お題「たくさんの思い出」
『たくさんの思い出』
そう聞いて…
楽しいこと、嬉しいことが思い出せる人は
すごーく幸せなんだよ♡
知ってた?
私にとっての『たくさんの思い出』は
辛く、苦しかったことだから
私はまだ…
楽しいや嬉しいがどうやっても
辛い、苦しいを上回らない
そのくらい渋い闘いを今もしてる
YouTubeで精神科医も言ってたんだけどね
本来ならば、親がダメなら教師や友達
それがダメなら恋人って感じで
寄り添ってくれる人に出逢うはずなんだけど
てか
普通の人はそうやって出逢って安心できる人
必ず1人くらいはいるんだけど
宝くじと一緒でね
そんなことないだろ?ってくらいの確率で
出逢えない人もいるのは確かなんだって
それ聞いてさ
ものすごーくしっくりきたのね
やっぱりいるでしょう?って…
普通の人に話しても、そんなわけない!
ってみんな言うんだ
それは、みんなには少なくても1人以上は
安心できる存在がいたってこと
それってものすごーく幸せなことなんだよ☆彡
でもね
宝くじが当たる確率は1000万分の1~2000万分の1
そのくらいの確率で不幸な私はね
みんながどうってことない些細なHAPPYを
感じ取りやすいの☆彡
それって…
ある意味幸せなのかな?って
最近は想うことにしたんだ
あー、今日の青い空ありがとう
あー、虹を見せてくれてありがとう
レジの店員さん、元気でありがとう
大好きな君、今日は電話ありがとう
カラスさん、飛べるのに毎日お散歩見せてくれて
ありがとう
不幸な分、小さな幸せを感じとる努力をしているの
端から見たら、変な奴かもだけどね
それでもいつかその小さな幸せが積もって
『たくさんの(幸せな)思い出』になればいいなって
想うんだぁ
だから今を精一杯、生きる
苦しいけど、辛いけど…
幸せが上回るまで私は生きる
生きたくても生きられない人も沢山いるんだもん
だから私は自らの手で息は止めてはならない
私は『たくさんの思い出』を
幸せで埋め尽くすまではさo(*⌒―⌒*)o
頑張らないけどがんばるね
頑張らないことをがんばる!
明日はどんな小さな幸せ見つけられるかな?
君も一緒に探そうよ☆彡
11月。この場所で冷たい秋の風にさらされるのも4年目。もうすぐ卒業だ。セーラー服を来ていた私が思い描いた日常を私は過ごせたかな。キラキラしてたようなしてないような。辛かったような、そうでもないような。本当にたくさん思い出はあるけど、どうしてこうぼんやりとしか思い出せないんだろう。あの時の私を蔑ろにしてるみたいで悔しいなあ。
こんな記憶力のない私だからこそ、記録をつけることで、今の私が感じて考えたことを未来の私が思い出せるようにしたい。今までの思い出も振り返りながら、これからのたくさんの思い出も残せるように、まったりと書いていきたい。
たくさんの想い出が、貴女の魂には積もっています。
今の貴女が忘れてしまっても、それらの想いは、経験は、貴女の魂が覚えています。貴女の頭が思い出せなくても、関係ないのです。
片付けとは捨てることと見つけたり。
しかし、そこに立ちはだかるのは、数多のモノたちに付随するたくさんの想い出。
元々興味があるから手元に集まってきたモノだから、ついうっかり読み始めたり、まだ使えるかなと久々に起動してみたりで、一向に片付けにならない。
想い出と共にあるモノを、捨てることは本当に難しい。
【11/18お題:たくさんの想い出】
「 たくさんの思い出 」No.49
大好きな親友との大切な日々を思い出しながら
明日も頑張る。
「たくさんの思い出」
歳を重ねるとその分
思い出もたくさんあると思う
でも学生の頃の方が
思い出はたくさんあった様に思う
一瞬一瞬が大切だったからなのかな?
遊園地、水族館、ショッピングモール。
近所の服屋、本屋、公園。
すべて私の大切な想い出。
お願いだから、消えないで。
私の記憶から消えないで。
記憶の私よりも老いていく自分が怖い。
私が変わって消えてしまうようで
【〇〇高校 卒業アルバム】
そう大きく印された、分厚い本。私はページを捲った。
「懐かしいな〜。」
初めに目に付くのは、生真面目に制服を着る生徒の姿。こういう写真って、何で不細工に写るのだろうか。数ページ捲ると、私の元クラスのページになった。そこには、忘れられない想い出の顔が並んでいる。
「昔は、こんな顔してたっけ?」
自分の写真を、指でなぞる。今よりも幼く、芋っぽい顔。
「あれ?この子、こんな名前だっけ?」
名前も朧気なクラスメイト達。懐かしいな。名前を忘れても、顔は忘れない。忘れる事は出来ない。
高校三年間、一人で過ごした。そんな私に友人が出来た。彼女となら親友になれる、そう信じていた。しかし、現実は甘くなかった。夏休みが明ける頃には、私たちの関係は友人から主人と奴隷になっていた。あんなに優しかった彼女は、私の事を虐め始めた。時間が過ぎるにつれ、虐めに加担する人数は増していった。見て見ぬふりをする先生にクラスメイト。彼らは憐れむのではなく、私を見下した。そして安堵した。憎たらしかった。消えてほしかった。
だから、殺したんだ。
卒業式が終わった次の日から、私は一人ずつ殺していった。原型を留めていない私の顔は、彼らにとってさぞ畏怖のものだっだろうか。幸運な事に警察には捕まらなかった。何故かって?私の家がヤクザだからだ。警官だって人間だ。危ない橋は渡りたくないだろう。こういう時には、あの役立たずの親も使える。
私は自室に置いてある鏡を見つめた。そこには卒業アルバムに載っている時よりも、綺麗な顔が映る。整形をして、なるべく元通りにした。それでも、薄く傷は残っている。私はその傷をそっと撫で、小さく微笑んだ。
私はベランダに出て、ライターを取り出した。そして、アルバムに火をつけた。
「じゃあね。」
たくさんの想い出もたくさんの呪と共に消えていった。
海
キャンプ
船旅に
イルミネーション
居酒屋
カラオケ。
綺麗なままで終わりたいね。
しばらくの間、自分史の記録に残るほどの出来事が起きていない。このままのっぺりと死んでいくのだろう。とはいえ以前にも書いた通り、リスクを示されたら逃げる人間なので、せめて事件にならないほどの小さい思い出を出来る限り取りこぼさずアルバムに貼り付けていきたい。