『さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題.さよならを言う前に
君に遺していく物のことを
少しだけ、考えてしまった。
そろそろ時間切れになる
悲しまないで
さよならを言った瞬間
君の中から
僕の記憶はなくなる
大丈夫
悲しみは続かない
僕は忘れないよ
楽しかった時間を
〜さよならを言う前に〜
1秒間に1億回?数億回?
詳しく覚えてないけれど
それくらいの凄まじさで
パラレルを移動しているのが
現実と呼ばれているこの世界
すぐ隣に
別のパラレルがあるのを
感じ取っている
目の前の人も
1秒前のその人とは別人
さよならの前に、ありがとうを伝えたい。あなたに出会えてよかった。ありがとう。
『さよならを言う前に』
バタバタッ!!
病室の廊下を走る音が響く
ガラッ!!
女性は勢いよく病室のドアを開ける
「おじいちゃん!」
彼女は息を切らしながらも祖父の名前を呼んだ
彼女の祖父は数年前からがんにかかっており、余命宣告もされていた。
つい先程病院の方から連絡があり、会社を飛び出して向かった
「おじいちゃん!」
すると祖父が口を開いた。
『わしももう長くはない。だから聞いてくれ』
「うん。なに?」
『わしのパソコンを風呂に沈めといてくれ…
ばあさんに見つかってはいけないのがあるんじゃ…』
「うん?わかったよ」
彼女は涙ながら祖父の手をぎゅっと握りしめていた。
そうして祖父は天国へと旅立ったのであった
作 有栖川
#さよならを言う前に
最後の一本
あなたと同じ銘柄のタバコに火をつける
煙を吐き出し、火元を見つめる
風で進むタバコの火が好きだと言った私の言葉に
線香花火のような感性で楽しんでいるんだねとあなたは言った
花火大会で始まった運命の恋
非現実的な夜空の彩りは、私たちの恋を後押しした
永遠と信じた恋だった
いつの時も、永遠はすり減り、いつの間にか一瞬となっている
打ち上げ花火は、線香花火となり、小さな玉がパチン、パチンと火花を散らしていた
長く伸びたタバコの灰を灰皿に落とすと、火元から折れ、ジュッと音を立てて消えた
同時に、心の中の線香花火の玉がポトンと落ちた
空の箱を握り潰し、あなたのもとへ向かう
人生で一番大きく美しい大輪の花は、音だけ残し溶けて消えていった
毎日書いて今日で200日になりました
日常では話題に上らない思いのあれこれ
突然の別れをいくつも経験し
もっと話したかったと悔やむことばかり
言葉にならないまま最期は一筋の煙となるけれど
いつか来る さよならを言う日より前に
どう感じどう考えてきたのか
書いてみようと思わせてくれた場所でした
今後は「読んで♡をそっと送る習慣」として
みなさまの作品を楽しみにしつつ
たまに書きます
いつも読んで下さりありがとうございました
「さよならを言う前に」
#200
引越しの前日。
悲しげに海辺に座る私と、
隣で何も言わず海を眺める私の好きな人。
キミともう会えない、話せない。
だったら今してやった方が後悔も残らず
君のもとから離れられるのだろうか。
そんなことを考えてたら、いつの間にか体が動いて
さよならを言う前に、言ってしまう前に。
「……ねぇ」
私はキミに口付けた。
「…さよなら」
またひとつ、私の胸に傷が増える。
『さよならを言う前に』
「さよなら」って日常ではあまり言わないし聞かない。
会社から帰る時には「お疲れ様です」
お客さんとの会議が終わった時には「ありがとうございました」
帰省した実家から帰る時には「ばいばーい」
最近聞いた「さよなら」は、おかあさんといっしょのコンサートが閉幕するときの、うたのおねえさん、おにいさん、他出演者一同が手を振りながらの「さようなら〜」
二度と会えなくてもなんら支障はないけど、会えたらいいねっていう場面でしか「さよなら」って使わないのかな。
知らんけど。
#「さよなら」を言う前に
デタラメばかりの言葉を並べ
あなたをうんざりさせて
最後にキスしてとねだるの
そうすると決めていた
さよならを言う前に
さよならを言う前に、
ありがとうと言えたなら、
その出会いは無駄ではなかったと
思えるだろう。
「大好きだよ…また来世で…」
そう言って、静かに眠る君にキスをした。
#さよならを言う前に
#2
「さようならを言う前に」
人は声を最初に忘れて、匂いを最後に忘れるんだって。不思議だね。なんで匂いは忘れるのが最後なんだろう
そう思いながらこの部屋に充満した彼の匂いを嗅ぐ、幸せだなあ
「ねえ、どうせこの部屋にいる限り匂いは忘れないからさ、せめてさようならを言う前に貴方の声もう1回聞いておけばよかったなあ」
そう笑いながら達磨になった僕を彼女は見つめて語りかけた。
さよならを言う前に
何もない空虚に叫びたい
叫びたい今まで言いたくても言えなかった事を
自称悲劇のヒロインな私を斬り捨てたい
嗚呼
下に見える光はなんで曇っても輝けるのだろう
空に見えるのは塵の山
9「さよならを言う前に」
さよならの
ような
なあなあにできない言葉は
らすとちゃんす
を逃す前に
いわないと
うまれてくる想いが
まるで鎖のように みらい
えのチャンスを
にがしていく
ありがとう。
あなたと出逢って
好きになって
お付き合いをして
一緒に住んで
何度も
その優しさに
救われた。
わたしは
あなたに
何か返せてるかな?
って心配になるくらい。
その時は
きっと
いつか来てしまうから。
その前に
笑って
たくさんの
ありがとう
を伝えよう。
#さよならを言う前に
「さよなら」なんて言いたくない…
なぜなら、明日また会えるなんて保証は無いから
会いたいのに…会えなかったから…
「またね」なんて約束できるの?
期待させておいて裏切られた…
そんな寂しい僕を愛してくれる?
そっか…じゃあ明日も待ってるよ
「いつまでも、君といたいから…」
おい待て!!「私が旅立つまえに彼は言ってくれた
」俺はお前に言いたいことがあるだから言わせてくれ『俺からの さよなら、あかり』[私からも言わせてさよなら]
あかりは彼女
彼氏は自分で考えてください
作 神風
私には保育園から仲のいい親友がいました。小学生になってからは学校から帰ってから、土日、、ほぼ365日といってもおかしくないくらい毎日一緒に遊んでいました。中学生になり、クラスメイトが増えて少しだけ遊ぶことが減りました。中2の冬、突然学校に来なくなりました。悲しいの気持ちで表せないくらい辛かったです。
なんで気づいてあげられなかったんだろう、私にできることはあったのに、、ふと思い出すとそう思ってしまいます。
せめてありがとうって伝えたい。またあの頃みたいに仲良く遊びたい。いつになっても私の1番の友達です。
あなたには今大切な人がいるはずです。気づいた頃には遅いです。だから今、ありがとう、大好き、なんでもいいんです。言いたいことを伝えてください。
さよならを言う前に、、。
さよならを言う前にしたいことはない。おいしいものを食べるとか、好きなアーティストのライブに行くとか。そういったことに興味は無い、違うな。正確には行く気力がない。
自分がさよならを言う時は自分で命を手放す時だから。きっとそうするだけの余裕が無い。
でも、伝えたいことは沢山ある。
自分を救ってくれたアーティストに向けての感謝。
機嫌が悪いところを見せた恋人への謝罪と感謝。
自分と関わりを持ってくれている友達に対しての感謝。
反抗ばかりの親への後悔と謝罪。
あまり構ってあげられなかったペットに渡す好意。
ずっと生きてきた自分に対して。
今までよく頑張ったね、楽になっていいんだよ。
さよなら。
さよならを言う前に
“ありがとう”と“大好き”
を
伝えたい
さよならにも色んなシチュエーションがあると
思うけれど
少なからず
共に過ごした時間はあるし
大切にしてた時間だってある
もちろん距離を置いた時も
喧嘩した時も
放置した夜も……
色んなことを思い出してから
さよならと告げよう──
(2023.08.20/さよならを言う前に)