『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
さよならは言わないで…
中国に行ったことはない。
中国人はよくわからない。
中国語もよくわからない。
隣の国なのに知らなすぎる。
でも、ひとつ
中国語のサヨナラは世界一素敵だと思う。
“再见”(再見)…再び見る
また会おうという意味である。
さよならは言わないで
いつかまた会える
来世であっても
【さよならは言わないで】
本当に愛していたのはあなただけ。
あなただけが私を飼い慣らせたの。
だけど、私の中から湧き出てくるこの泥々した感情、禍々しい憎しみ達。
それは何と、甘美なるものなのか。
私は光の世界を捨て、闇へと堕ちていく。
あの人を呪い、あなたを捨てた。
ただ、さよならは言わないわ。
だって、私の中にはあなたと私だけの愛の結晶が疼いているのだから-。
さよならは言わないで
『こんにちは』も言えない人が
『さよなら』を言わないで
#さよならは言わないで
あなたと出逢えたこと
それは奇跡だから
あなたと会えなくなってしまうこと
それは運命なのかも知れない
私の人生の中で
いちばんの喜びと悲しみを
教えてくれたあなただから
いつかきっと
どんなカタチであっても
また巡り逢えると信じてる
初めて出逢ったあの日みたいに
懐かしいと言うキモチで
だから言わない
だから言わないでね
サヨナラを
会えないのは分かっている
もう二度と会えないのは
それでも会いたい気持ちは膨らんでいく。
会いたい、声が聞きたい、またあの優しい笑顔を見たい。
遠く
遥か遠くへ行ってしまったあなた
私もそのうちそちらに行くから
また会える日まで 精一杯生きるから
だからどうか、
さよならは言わないでください
「さよならは言わないで」
「さよならなんて言わないで」なんて、
可愛い女の子みたいなこと思えるタイプじゃない。
むしろ、「さよならくらい自分の口で言えよ」
と思ってしまうタイプである。
さよならも言えない男を愛してしまったことが、
私には何よりも堪えた。
またつまらん男と時間を共にしてしまった、と。
〚さよならは言わないで〛
彼がさよならと僕に言ったとき。
僕の心は、花びらが落ちるようにおちていく。
まだまだ会いたいから
さよならは言わないで
………さよならは言わないで
「さよならは言わないで」
いつものように、学校に歩いで登校していた。途中で友達が来る。それは幼馴染。私はその幼馴染が好きだった。いつものように、一緒に喋りながら登校していた。でも幼馴染はいつもより、暗かった。ふと、幼馴染の顔を見た。私は見えた。幼馴染の顔には、悩み不安悲しみが。私は、見えた事と幼馴染の事で頭がいっぱいになり、戸惑うしか無かった。私は、小声で言った。「どうしたの?元気無いね。不安なら、言ってみて。私が慰めてあげる」と。幼馴染に私が言った「俺引っ越すんだ。ごめんね。急に言って」私は思わず手に持っていた絵本バックを落とした。「え?。。。なんで?」と。「さようなら」と言われた。私は「言わないで」と言う会話で終わった
さよならは、あらかじめ、言われているし言っているのだ。
気付かないふりしてるけど。
メメント・モリって呟きながら。
さよならって……言っちゃだめですか?なぜですか。「さよなら」というのは、日常で交わされるほんの一コマの、ほんの一台詞。「おはよう」「どうも」と同種であるように思う。
さよならは言わないで。それとも、それが一生の別れになるとでも思っているのか。こうある以上、この「さよなら」が意味するものは日常で交わされる「さよなら」とは全く変わってくる。さよなら、また明日。じゃなくて、さよなら、次の集合場所は○○な。というのでもなくて、今生の別れみたいな、そういうものが含まれているのではなかろうか。……ただまあ、さよならが無いと、別れ際に何を言うのか、迷うところではある。
さよならが無いと、別れられない。別れられないと、新しい出会いにも恵まれない。やはり、辛くても、さよならを言わなければいけない場面は必ず来るのだ。
冷たい風が頬を刺す。
波が岩に打ち付けて星のように弾ける。
暗い海に、引き摺りこまれそうだった。
「やっぱり、私達の最後は桜の樹の下なんかじゃなかったね」
彼の言葉に頷く。
もとより、俺達の最期は桜の樹の下なんて所じゃなかった。
暗く深い、海の上、もしくは中。
靴を脱いで、隣同士で並べる。
遺書なんて堅っ苦しいものは書かなかった。
どうせ哀しんでくれる友達も親も居ないのだから、必要ないだろうと言ったのは俺だった。
手を繋いで、指を絡める。
「じゃあ、また。どこかで逢えたらいいね」
「ああ、そうだな」
そう言って、二人海に向かって一直線に飛び込んだ。
体が水面に打ち付けると、大きな飛沫とくぐもった自然の音が耳を塞ぐ。
「さよならとは言わないで」
冷たくなる指先、体。
朦朧とする意識の中、いつかの彼が言った言葉を思い出した。
さよならは言わないで
もうお別れだね。
これで最後。
また会えるのかな。
会えないなんて思いたくない。
だから、さよならは言わないで。
私も言わないよ。
言ったら会えなくなりそうだから。
もう、時間だね。
またね。
65さよならは言わないで
ちょっとだけ
ちょっとだけの
お別れ
また今度
笑顔で
そう言って
さよならは言わないで
もう一度
虹の向こうで
会おうね
―11月に急逝したうみ(ネコ)に捧ぐ―
いつも同じ場所で、同じ言葉を交わして別れる。
大切な親友がいた。
小学生の時からずっと同じ学校で、同じ時を過ごしてきたから。
私達は、
卒業式の日でも、言わなかったから。
それが続くんだと思っていたけど。
もう違うみたいで。
おとなになったあの子は、もう「またね」とは言わなくて。
散りかけの桜の中、彼女はゆっくりと口を開いた。
――さよならは言わないで。
さよならより、またねのほうが、
私は好きだよ
「さよならを言わないで」
「さよならは言わないで」とかけまして
「違います! 1+1=2 です! 」と解きます。
その心はどちらも「別れ/分かれ」でしょう。
『さよならは言わないで』
さよならは言わないで。
またねって笑って。
さよならなんてわからなくなるくらい愛するから、どうか。
きっと虹の橋の向こう側でまた出会うから、終わりじゃなくて合間の言葉で笑いましょう。
マーシャは久々にニルヴァーナ修道院に立ち寄っていた。
それはこの近くに用事があったついでであったが、彼に久々に会えるという期待が、彼女を嬉しくさせている。
近場のドニの街で泊まった翌朝、彼女は意気揚々として修道院の門をくぐった。孤児のマーシャは、昔、この修道院で過ごしていた時期があった。修道士ではないただの孤児が、修道院長に面倒を見てもらっていたため、修道士には目の敵にされていたが。
立ち入りを禁じられていたところはあちこちにあった。そんな言うことを聞くような年頃ではなかったので、あちらこちらに忍び込んではつまみ出されてよく怒られていたものだ。お転婆な時分だった。
礼拝堂に入ったとき、裏口からニルヴァーナ修道院付属の修道騎士団――通常ニルヴァーナ騎士団の面々が姿を現していく。彼らは簡易な礼拝を行うと、外に出て行ってしまう。少しずつ彼らの姿は少なくなって――やがていなくなってしまった。
彼の姿も見れるかもしれないと思ってじっと見ていたが、彼の姿はなかった。既に出て行ってしまっていたのかもしれないし、それともまだ彼の自室にいるのかもしれない。
マーシャは彼を直接訪ねることにして、修道士たちの宿舎へと向かった。彼を含む修道士の面々が過ごす宿舎は、関係者以外立ち入り禁止となっているが、彼女だけは例外だ。
門番が一人立っていた。門番は彼女を見て、嫌そうに顔をゆがめた。
「また来たのか。団長に何の用だ」
「少しお話したいことがあって。取り次いでいただけますか?」
門番はなお苦々しい顔を隠さない。
「団長からは、お前が来たら、通すようにと命を受けている。だから通れ」
そう言いながら門番は扉を開けた。礼を言いながら中に入ったマーシャは、勝手知ったる様子で院長室――今は院長代理として執務するマルスがそこで過ごしている――に向かった。
「マルス!」
勢いよく扉を開けながらマーシャは言った。
部屋の奥で書き物をしていたらしい彼が、顔を上げた。彼女の姿を認めると、彼の険しい表情が緩んでいく。
「マーシャ、直接会うのは久しぶりだな。どうしたんだ?」
「王都に用事があって、こちらに戻ってきたんです。みなさんが王都に行ってる間、無理を言ってわたしだけ修道院に」
そうか、と彼は破顔した。
「君に会えて嬉しいよ」