『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「さよなら」
私はその言葉が嫌いだ。
その言葉を言ってしまったらもう二度と会えなくなる気がする。
「さよなら」
私はその言葉は言いたくない
その言葉を口に出してしまったら傷ついてしまうから。
「さよなら」
私はその言葉を聞きたくない。
その言葉を言われる度に悲しく、寂しい気持ちになる。
「さよなら」
私はその言葉を言う前に伝えたい。
「さよならと言わないで」
うちのまめちゃんが突然関西弁をしゃべりだした。
(まめちゃんは白いボタンインコだ。目がすごく大きくて、うちに来たとき父が「豆大福みたいだね」といったから、まめちゃんという名前になった。)
「オハヨー」「ダイスキ」とか「イッテラッシャイ」とか今朝は普通にしゃべってたのに、学校から帰ってきたら関西弁になってた。一体何が起こっているんだ。
「おはよう」
「おはようさん」
「大好き」
「好っきゃ」
家族の誰も関西弁を話さないのに、いつ、どうやって覚えたんだろう。ちょっと気味がわるいんだけど、まめちゃんがどこまで返事してくれるのか試してみる。
「さよなら」
「さいなら」
「さよならは言わない」
「さいならは言わへん」
「さよならは言わないで」
「さいならは言わんとって」
「さよならは言わないでね」
「さいならは言わんとってや」
すごい。なんか語尾まで全部変えてくる。
そもそもこれが正しい関西弁なのか分かんないけど、多分それっぽいことをしゃべってるとは思う。
でも何だろう。コントのお笑い芸人より、イントネーションがちょっとおっさんっぽい。まめちゃんの中に関西人のおっさんの魂が乗り移ったりしたんだろうか。
「まめちゃん、本当にどうしたの?」
「まめやん、ほんまどしたん?」
うわ、愛称まで律儀に変えてきた!
どうしようまめやんなんて本当におっさんになっちゃう!?やだやだやだそれは嫌だ!
「まめちゃん、せめてちゃん付けで呼ばせてね!?」
「……ええで」
************
所感:
「◯◯◯で」型のお題が出ると、脳内で一度は関西風イントネーションで読み上げてしまいます。
もうすぐ楽しみな映画が公開される。
子どもの頃好きだったドラマシリーズの映画化。
映画のPRを観る度ワクワクする。
でもこれでシリーズは終わりって考えたら何だか悲しくなってきた。
また会いましょうって言ってほしい。
桜の木の下でお姉ちゃんは笑った。
「元気でね、ずっと待ってるから」
私が生まれる前に病気に勝てずに亡くなったお姉ちゃん。
私が事故に遭ってから、見えるようになったお姉ちゃんは、いろんなことを教えてくれた。
学校の宿題も手伝ってくれた。相談も乗ってくれた。
お姉ちゃんは私に生きる面白さを教えてくれた。
幽霊に教えてもらうのも不思議な気分だけど、それ以上に楽しかった。
ある朝、起きたらお姉ちゃんは居なくなっていた。
どこ?
私は必死に探した。
近所の大きな公園の立派な桜。
その木の下に立っていた。
「ごめんね、お姉ちゃん、本当は…」
私は本来、交通事故で死ぬ予定で、お姉ちゃんは死んだ私の魂を連れていく死神だったのだ。
またご飯を食べに行こうよと
期限のない約束をとりつけた。
まだ、一緒に居たい。
まだ、あとほんの数分なら一緒に居れるでしょ?
だから。だから。
今は『さよなら』は言わないで。
って止められてたら
見たい物語ありますよね。
どうして人は同じ繰り返しなんでしょうか
「さよならは言わないで」
私はずっと信じてる
だから、1人でもあなたの事を
思ってる人がいることを忘れないで。
学校を卒業してから
さよならって言葉を使わなくなった
じゃあねとか
またねとか
お疲れ様ですとか
失礼しますとか
そんな言葉ばかりになった
だから、さよならは
本気の別れのイメージ
言われたらすごく悲しくなるよ
貴方の唇を塞いだ
言わせたくない言葉、
言わせたくないから。
私から最初で最後のキス。
そして、
さよなら。
お題
さよならは言わないで
生焼けのピザを炙った火力のない古いガスバーナーを置き忘れて家に帰り、インスタントコーヒーを入れて、それが濃すぎて笑う、そこまで困らないことばかりで、電話はまだ繋がっている
『さよならは言わないで』
高速バスの車窓は、故郷、家族、残してきた愛着あるものたちへの感情を置き去りにして過ぎてゆく。
「またね」と、一時だけの別離を約束したから。再び会える日はそう遠くないだろう。
さよならは言わないで
さよならは言わないで
君に出会えたことが奇跡だった。
中学生になった頃のこと。
それは、まだ入学したての四月の頃で、桜がの花弁がチラチラと舞いながらゆっくりと散り始める頃だった。
ある日の放課後、僕が男友達から虐めを受けて殴り掛かられている所を、大声で先生を呼び助けてくれたのが君だったね。
あの時のことを僕は鮮明に覚えてる。
その日から、君はいつも僕と一緒に行動してくれて、こんな僕を守ってくれた。
そのお陰で、僕に虐めをしていた人達はそれが出来なくなったけど、その後君が嫌がらせ行為をされることになり。
それも、僕何かと付き合ってると中学校中に嘘の噂を流して··········。
僕が君に「ごめん」と言うと「気にしてない」と返ってきたね。
その後も、嫌がらせ行為は続き、君も無視されるようになって、話してくれる子がいなくなった。
「ごめん」僕がそう言うと「そんなの気にするな」って言ってくれて、僕の頭をくしゃくしゃっと撫でてくれて··········。
でも、その時みた君の横顔は、涙で溢れそうになっていた。
やっぱり辛かったんじゃないかな··········ごめん。
それから暫くすると、虐めがエスカレートしていき、君の物が無くなる事件か起こった。
最初は下敷き、次にシャーペン、次は持ってきた支払い用の封筒までも··········。
そんな状況でも、君は笑顔で登校して僕の傍にいてくれて··········。
僕が守って上げることが出来たら良かったのに、怖くて、意気地無しな僕には何も出来なかった。
帰り道、「ごめん」と言うと「何であんたが謝るの、何もしてないじゃん」と言ってくれて、また頭をくしゃくしゃっと撫でられる。
そのまま僕は君に甘えて··········。
ある日の昼休みだった、女子達が数人僕達のところにわざわざやってきた。
「ねえ、いつも|健太《けんた》と一緒にいるけど、|菜穂《なほ》は生きてて楽しいわけ?」
「楽しい。 ほっといて!」
「健太何かなんも出来ない意気地無し男だよ··········」
「違う、健太は優しい人」
「何それ、やっぱ菜穂死ねばいいのに」
「··········」
そう吐き捨てると女子達は居なくなった。
「ごめん、僕のせいだね、僕が居なかったら··········」
ーーバシン
君の手が僕の頬を勢いよく叩き付ける。
僕が君をみると、目が潤んでいた。
「もう、好きじゃないから··········」
そう言って先に帰ってしまった君は、その後学校に来ることは無く、そのままお父さんの転勤で転校して行った。
あれから、僕は君の手が頬に当たった感触を、その温もりを忘れていない。
あの時、僕の目を覚ましてくれたのは君だった。
自分の何がいけなかったのかと責めることもあったけど、君との出会いは意味があったんだと思う。
君との思い出、君がくれたものは全て過去のものになってしまったけど、僕が君から貰ったものはたくさんある。
僕はそれを糧にして、今を生ることを頑張ろうと思ったんだ。
あの時、君がいたから僕は気づいたことが沢山あって、今の僕は沢山成長している。
もう後悔何かしていないよ。
ーーありがとう!
僕は君が居なくなってから、ずっとずっと君のことを思っているよ。
毎日メールしていたのが懐かしいね。
いつか君からメールが来ると信じている。
僕は君がまた戻ってくるって··········。
転校する時「さよなら」は言わなかったね。
僕はまだ言わないよ!
☆
それから僕は君を想いながら中学に通い卒業した。
桜の花弁が咲き誇る今日は高校の入学式。
門の前を潜り抜け、その先で待っていたのは··········
待っていたのは君だった。
「ひ、久しぶりだね、菜穂」
僕はまた会えたことが嬉しくて、照れくさそうに声を掛ける。
「うん、健太久しぶりだね、元気そうじゃん」
「菜穂こっちに戻ってきてたんだね」
「そうだよ、お父さんの転勤終わって戻ってきた。何か健太背が高くなってるじゃん、しかも身体鍛えたの?」
「まぁね、このままじゃ駄目だって思ったから、あれから家の近くにあるボクシングジムに通って鍛えたんだ、いつかまた菜穂に出えたら、菜穂に、相応しい男になっていたくて··········」
「何それ··········」
「私もさ、健太にまた会えたら伝えたいことがあったんだよね」
「うん··········」
「私、健太を助けてからずっとずっと貴方のことが好きでした。 私と付き合ってください」
告白は君の方からだった。
「うん、僕も助けて貰ったあの日からずっと菜穂が好きでした、これからもよろしくお願いします」
こうして、僕達は奇跡が起きてまた出会えた。
あの時さよならを言わなかったのはこの為だったんだとと思う。
だから僕は今を、これからを大事に生きていこうと思います。
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ここまで来た
ここにいた しるし
いつでも また
続きから始められる
/ さよならは言わないで
私見ちゃったの。
彼が女の人とホテルに入っていく姿。
女の人の方は彼と腕を組んで歩いてたし,
彼は振り払う素振りもなかったし
気の所為であって欲しいけど
もしかして浮気してる?
その場から一刻も早く逃げ出したくて
見た記憶なんて消えてと思いながら
早歩きいや,もう走って家に帰った。
“今日帰り遅くなる”
LINEの通知に彼の名前が出てくる。
既読だけつけてスマホの電源を落とした。
でも浮気してたとしても
私問いつめることなんてできない。
問い詰めたとして
私の元に帰ってくる確率って何%残ってる?
問い詰めて
「さようなら」って言って
他の人の元に行ってしまったら私そんなの嫌だ。
問い詰めないで私から別れを告げても
彼は,なんのダメージもないんだろうな。
「さようなら」
その一言で私たちの関係は
なかったことになってしまうんでしょ。
なんでだろう...こんなに涙があふれるの。
浮気してんなら同棲なんて提案してくんなよ...!
そう思う私はまだ彼のこと好きなんだ。
浮気してる奴にいい人がいないって分かってる。
だから
貴方からさよならは言わないで
私から貴方にさよならって言ったあげる。
その時まであなたは私に隠し続けて。
私は冷静になれるまで
さよならは言わないから。
─────『さよならは言わないで』
女々しくてもよかったんだよ
細い細い糸でいいから
つながっていたい
だから さよならは言わないで
そう言えたら良かったのに
肝心なところで
どうして強がっちゃうかな…
「卒業、おめでとうございます」
先輩は、両手に抱えきれない程の花束を受け取り、満面の笑みを浮かべている。友人と後輩に周りを囲まれて、凄く幸せそうに見える。僕といた時には見せてくれなかった顔で。
高嶺の花なのは自覚してた。だけどどうしても……もしかしたらって……そう思ったのが不幸の始まりだった。僕は失敗した。自己満足を満たすために彼女を巻き込んでしまった。最後に謝りたかったけど、今になって勇気が萎んでいく。
彼女がふとこっちを見た。僕は咄嗟に目を逸らし、柱に隠れる。花束を持つ手に力がこもる。白い花はとっくに萎れ、重力に従って地面に向いている。
「ちょっと待ってて」
人混みの中から声が聞こえた。こっちに来る。それを察し、僕はまた逃げた。
「さよならは言わないで」
「さよならは言わないで」
私があの神社にたどり着いたのは、20年後だった
人間の一生を終え
それが終わると牛の姿
牛の体が終わればバッタの姿
バッタが終わればネズミ
ドジョウ
ニワトリ
蟻
鹿
何回姿をやり直してもあの人に会いに神社を目指した
馬になった私はあの神社を訪れたあの人はいた、嬉しそうに私を抱きしめると、たくさんの話しを私に聞かせた、月日がたつにしたがい私の体は衰弱していった
「さようなら言わないでおくぞ」
いつか人間の姿でお互い話しをしよう
さよならは言わないで
その背中が語っている
どうにもできなかった
今日までの道のり
どちらも悪くないから
どうにもならないよね
こういう日が来るって
いつから思うように
なったんだろう
無意識のカウントダウン
ついにこの日を迎えた
あなたの向かう道のり
ここから見ているね
見つめ合い触れあって
確かな時間があったから
こう思えるんだよね
さよならは言わないで
あなたが見えなくなるまで
ここに立って見送るから
まさに青春を謳歌した時間だった。
締切ギリギリで第一志望から変更して入った学校。
ここでやりたいことなどあるのだろうかと言う気持ちで始まった。
蓋を開けてみると、やりたいことは山ほど見つかり、それを片っ端からやっていった。
第一志望の学校ではやらなかったであろう事がたくさんあった。
新しいクラブの立ち上げをしたり、バンドを組んでライブに出たり。
学校祭ではクラスを仕切って、たくさんの催しをした。
先生の代わりに授業もした。
結ばれなかったけど、最愛の女性に出会い、人生最大の恋愛も経験した。
green daysとかbrilliant daysって表現がピッタリの素晴らしい時間。
あれから30数年。
またみんなに会えることに、今から楽しみで仕方ない。
みんなでまた、輝いた時間を過ごそう。
卒業式の日に、みんなで誓った約束。
「さよならは言わないで、またねって言って別れよう」
この言葉がいよいよ現実になる。
〜さよならは言わないで〜