『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#きらめき
この夏はどこにも行かない。
何となくそう決めて、お出かけらしいお出かけは一度もせず、友人にも会わず、エアコンの部屋で本を読んで、断捨離をして、歯医者に通って、近所の美容室で髪を切って、ゆるゆるパンツで過ごした。
意外と少しも退屈じゃなかった。
コップの中のサイダーみたいに、狭い日常にもきらめきや賑やかな泡があるのだ。
でもそろそろ良いでしょ…と9月の風が、私の袖を引っ張っている。
きらめき
若かりし頃、渋谷のeggmanというライブハウスが好きだった。
あの薄暗がりのステージの中で、スポットライトを浴びて演奏するバンドマンの音楽に乗るのが心地良かった。
その日も数組のバンドが音を掻き鳴らしていた。
その中で、一際輝いていたボーカルがいた。
華奢な身体から発する強くて伸びやかでメロウな歌声。
隣の友達に、「ボーカルの女の子、カッコイイね、うまいね。」
と感動して言った。
スーツ姿のスカウトマンらしき人達がヒソヒソ話している瞬間を目撃した。後に、メジャーデビューするREBECCAの、NOKKOだった。
デビューしたときは、バンドは総入れ替えになってしまったと何かの雑誌で読んだ。
音楽業界って、シビアだ。
でもスターダムにのし上がる人って何かが違う。
ライブハウスでも、NOKKOだけ別次元だったのを思い出す。
そこには、きらめきがあった。
ダイヤモンドの原石をも見つけられる、薄暗い箱…。ライブハウス。
夢中になって通った日々が今では懐かしい。
」
No.111『きらめき』
今までずっと目の前が真っ暗だったのに、君だけが輝いて見えるのはどうしてだろう。
人は光がなくちゃ生きていけない。
僕にとっての光は君だけなんだ。
だから、どこにもいかないで。
引越しなんかしたくない
もう6年生だし仕方ないってわかってるけどやっぱり納得できない
この前学校で西日本と東日本で味付けが違うって聞いた
友達と同じ中学に行くと思ってた
ブレザーの予定だったのに学ランらしい
みんなと連絡先交換出来なかった
東京の人はみんな冷たいって聞く
海だって僕のとこの方が綺麗
空気も汚いってテレビで言ってた
漁師のおじちゃんと同じ船乗るって約束した
ゆうたと夏休みに電車で旅しようって約束したのに
全部全部違うのに
窓から見える海のきらめきだけは僕の町と同じだった
「きらめき」
きらめき
日差しが差した海はきらめきが増してきれいだな。
きらめき、といえば
よく晴れた明るい朝の水面のきらめき
真夏の日差しが当たる高層ビルの窓
真上を飛ぶ飛行機の窓に反射する一瞬の光
風が強い海の見渡す限り一面の乱反射
朝から酷い夢を見た。
ひたすら色々なシチュエーションでその都度沢山の人達を惨殺していく夢。
そんなんだから当然夢見は悪いわ、頭が痛いわで吐き気までする始末。
こういう時は夢占いでどんな意味があるのかを必ずチェックすることにしている。
包丁は凶夢で今は大きなストレスを抱えている、だって。
実際その通りで苦笑するしかない。
でも知らない人や苦手な人たちを殺すのは吉夢、らしい。
近いうちにストレスを克服するでしょう、はてはて本当か?
しんどさの中にほんのりきらめきを放つ、夢占い。
でも私は、薄らぼんやり光るこのきらきらに賭けてみたいと思う。
当たるも八卦当たらぬも八卦、信ずるものは救われる。
こういうものに縋りたい時だってあってもいい、よね。
きらめき
目を見たらわかる
恋をしてる人の目は常にきらめいてる
それに比べて私の目は光がない
恋をしているようなきらめきが私にも欲しい
きらめき
(本稿を下書きとして保管)
2024.9.4 藍
#きらめき
揺めき トキメキ
ざわめき
私の心の扉をたたく
恐る恐る
私を呼ぶ聲に誘われるように
押し開けた先に
きらめきに包まれたあなたがいた
希望という名のあなたがみえた
少しずつ少しずつ
心に生まれた
たくさんの声を信じて行こう
ささやかな命の輝きを纏いながら
きらめきの使い方を調べたら知性のきらめきや感受性のきらめきと言う使い方があることがわかりました。鋭い感覚や頭の働きのことを言うそうです。比喩的な使い方になります。フジコ・ヘミングのピアノ演奏には、感受性のきらめきがあると言う文章になるのだろうか。小学校高学年の国語で、〇〇〇を使って文章を作ると言うことがあったけど私は、簡単にできてたけど苦戦するクラスメイトがいた。先生は、意味調べてそこから文章を考える方法をさせていたのです。会話での知性のきらめきとなると相手のことをほめてるのかうらやましいのかわからないことがある。自分で、こうだろうと解釈してしまうと違っている場合が多く、相手と話しがかみ合わないです。会話の最後まで、気がつかないとうーんと言う感情が頭の中でぐるぐるする。それが二三日続くこともあります。だから海外の一部の人に日本語が難しいと思われてしまうのでしょう。私は、表現のバリエーションがあって個性が出る言語だから良いと思うのですが、表現の分類は少なくてもそれぞれに数の多いとこが難しくしてると思います。最後に表現のバリエーションは、言葉の魔法でもあるのではないかとふと頭に浮かびました。
今日もかがやいていこう!
一瞬でもきらめきがあればOKだ!
「きらめき」
味気ない日々だったはずが君と出会ってからは驚くほど変わった。毎日大変で疲れちゃうこともあるけどそれでも君を愛しているからそんな事もひとつも気にならない。
俺の天使。俺だけの光。
その眩しい笑顔で今日も俺を救って欲しい。
きらめき
眩しい響き
私とは程遠い言葉だなぁ
でも無いわけじゃない
理由はわからないけどなんか好き、と
思うものがたまにあるのだ
気がつけば見入ってしまっているような
無意識に目で追ってしまうような
その時の「好き」がたぶん
きらめきとか
ときめきって呼ばれるものなんじゃないかと思う
きらめき
最後に少しでも美しくなれたらもうそれで十分て思えた
きらめき
きらめき、トキメキ、夢気分。
つまりは何が何だか分からないってことだ。
今、私はパリコレのオーディションを受けている。これで3社目。本当になんで。私だって分からない。
確かに私は小さなモデル事務所に所属している。でも、何年も泣かず飛ばす状態だった。東京のオーディションだって受けたことがないのにパリコレって頭のおかしい奴だと思われてもしかたがない。
友達の代わりにオーディションを受けたとか、テレビの企画だったとかなら良かったかもしれない。でも違う。今回は自分でオーディションに申し込んだ。パリ1人旅の思い出になればと思っただけ。オーディションを受けさせてくれるなんて思ってもいなかった。
凱旋門の近くにあるカフェの壁に張ってあった広告がパリコレの募集広告だった。さすがはパリ。こんなところにモデル募集、それもパリコレモデルのオーディション広告があるなんて。
広告のQRコードから申し込んで会場に行きオーディションを受けたが見事に落ちた。あたり前だ。隣を歩くフランス人は身長は高く、手も足も首も長い。エイリアンかと思うほどの8頭身以上のスタイル。落ちるに決まっている。
それなのに、会場のスタッフに声をかけられ、2社目のオーディションを受けることになった。英語はかたこと、フランス語は全く分からないから詐欺かと思ったが、指定された場所はオーディション会場だった。まあこれも落ちた。聞いたこともないブランドというかメーカー?のオーディションだったが、英語を要約すれば「あなたはコンセプトに合わない」たった。コンセプト?そんなものがあったのか。
そして懲りずに3社目。また同じスタッフに声をかけられオーディション会場に向かった。さすがに「合格」なんてことはなく落ちた。なんか清々しさを感じる。
でもあのスタッフの人は、何で私に2回もオーディションを勧めたのだろうか?
私を見ても「東洋の神秘」なんて微塵も感じないし、フランス人のような華もない。
ただの思い出作りとしてはとっても楽しかったが、真剣にパリコレを目指す人とは気持ちの在り方が違ったのかもしれない。私も始めは軽い気持ちだったが、3社目は売れないモデルとしてのプライドと意地を見せたつもりだ。合格はできなくも2次審査くらいは通過したかったが、現実は甘くないか。まあ、楽しい思い出になったから好しとする。
オーディションからの帰り道、あのスタッフがまた声をかけてきた。
「あなたなら受かると思ったけど見る目ないはね。あの人たち。あなたもそれで隠しているつもり。ふ〜ん。あなた純粋な人類ではないでしょ。」
私の顔はみるみる青ざめていく。何この人。頭がおかしい人?
「怖い顔してるわよ。大丈夫。私しか気がついてないわ。どうしてって、顔ねぇ。
簡単よ。私も同じだから。同じ仲間に会うのは久しぶりだから楽しくって。また会いましょう。パリコレのステージで」
そう。あのフランス人モデルがエイリアンではない。
エイリアンは私だ。
創作のかけら
それは心の宝石箱のきらめき
深い深い夢の中で見るよ
彼ら彼女らは
躍動しながら色づいて
心の中にありありと生きているから
辛いとき 哀しい時も
共に歩いていてくれているから
決して誰にも奪えない
彼等たちの物語よ
詩『創作のかけら』
静かな森の中
陽が射し込むところ
眩い白のマツカゼソウ
秋風がこんなところまで
空は多分水の色
雫の落ちる美しさ
時の流れも緩やかに
君の背中を追いながら
土の匂いを感じながら
好きなんだろうなと今思う
そして僕らもきらめきながら
この一瞬を生きていく
そして僕らもきらめきながら
この一瞬を生きていく
君に恋して煌めいた心を
期待して砕け散った心を
隠す動作さえ馬鹿馬鹿しい
【きらめき】
そのきらめきが
イミテーションだとしても
ぼくはきみに恋をした