『お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
よーいよーいよいさーよいさーよいさーのせー
小学1年生から中学1年生まで祭のお囃子をやっていた。
夏=お祭り
お祭りは体の一部だった。
人生20回目の夏
日焼け、人混み、お金、暑さ、人の目線etc...
気になるものが増えてしまった
あの夏をもう一度取り戻したい
夏といえばなんだろう
海水浴?スイカ割り?キャンプ?
いろいろ楽しみがあるよね
でも、やっぱり外せないのは『お祭り』じゃない?
浴衣と屋台と花火
最高でしょ?
屋台の焼きそばの美味しさ知ってる?
たこ焼きも美味しい
ああ、お腹空いてきたな
屋台飯が恋しい
行かないけどね
「つか俺ら出る側じゃんね」
「え、先輩方出るんですか?」
「御三家は主催者側なので……。僕も太鼓叩かなきゃいけないですし、みんなで見ようってなったらなかなか難しいですよ。はぁ、マジクソイベント。因習村サイアク」
「ジンゴ先輩はなにするんです?」
「なにをしてるかと言われると……なにしてるんだろうな? なんか、じいちゃんが口上述べてるあいだ隣に立ってたり……?」
「それいずれジンゴさんがやるんですよ」
「うわあーやめろサトル!! 言うな! やだ! 大人になりたくない!!」
「……じゃあ、みんなで周るの難しそうなんですね。こっちでデカい祭りやるっていうから楽しみにしてたんですけど……」
自分たちより高い位置で肩を落とす後輩に、ジンゴとサトルは顔を見合わせた。
「えっと、僕の出番が6時半から15分くらいだから……。準備片付けでその前後もあるけど……」
「俺は夜には解放されてるはず。先にカイと合流してそれからサトルと合流すれば……」
「クライマックスの花火には間に合いますかね?」
「……! せんぱぁ〜〜い!!」
「うっわキモいその顔やめてください」
「サトルガチで嫌そうな顔すんなって。──花火楽しみだな!」
出演:「サトルクエスチョン」より 仁吾未来(ジンゴミライ)、神宮開(ジングウカイ)、問間覚(トイマサトル)
20240728.NO.5 「お祭り」
汗が滴る。
毎年暑くなっていく夏には参る。
大人になってからの祭りはあまり楽しくない。
頭の中で衛生面が、とか、金額が、とか小五月蠅い自分が出てきてしまう。
子供の頃はあんなに楽しいと思えていたのに、なんだか寂しさすら覚える。
これが大人になるってことなのかな。
お祭り…。
小学生の時、夏祭りは楽しみの一つだった。
近所に公園が3つほどあったのだが、同じ日に夏祭りをするものだから夏祭りをハシゴすることもあった。
夏祭りで忘れられないエピソードと言えば、ラムネ早飲み大会だろうか。
夏祭り会場は、家から近い小さな公園だった。
小さいながらブランコなど遊具のあるエリアと、グラウンドのエリアに分かれている公園で、グラウンドの方が主会場となっていた。
2階建ての盆踊りのやぐらを囲むように露店が並び、中心の櫓から四方に向かって赤い提灯が吊るされていた。
まだ日が高かった為、提灯に灯りは灯っていなかった。
ジリジリとした日差しが、Tシャツから伸びる腕やキュロットスカートを履く素足を焼いている。
蒸し暑い会場内は、焼きトウモロコシや焼きそば、たこ焼き、綿あめど、美味しそうな匂いが代わる代わる生温い風に乗ってやってくる。
ユラユラと揺れる提灯と呼応するかのように、子供の笑い声も弾けている。
くじでもひこうかと会場内を歩いていると、学校の友人に会った。
終業式以来会っていなかった友人だったので、なんとなしに話をしていたら、ラムネ早飲み大会のエントリーチケットを手渡された。
参加予定だったが、用事が出来てしまった為代わりに出て欲しいという。
祭りをブラブラするだけの予定だったが、無料で炭酸が飲めるなら良いかと友人からチケットを受け取った。
ラムネ早飲み大会は、盆踊りの櫓の一階部分で行われる。
男女混合の年齢別で、トーナメント戦ではなく、純粋に4人の中で誰が一番に飲み終わるかだけを競うものだった。
勝者は名前を言っておしまい。
至って単純なイベントだ。
私の試合の時は、誰が居ただろうか。
記憶は曖昧だが、知らない男の子ばかりで女子は私だけだった気がする。
イベントスタッフさんにチケットを渡し、指示に従って櫓の階段を上る。
櫓の中には長机があり、ラムネが用意されていた。
ビニールの封は切ってあるが、ラムネのビー玉は嵌まったままだ。
スタートの合図と同時に自分でビー玉を落とさなくてはいけない。
司会者の女性がマイクでスタートの合図を切ると、私は勢いよくビー玉を押し込み、口の中にラムネを流し込んだ。
シュワシュワとした口当たりに、周囲の男の子達は息継ぎをしながらラムネを飲んでいるのだろう。時折カランという音が周囲から響いてくる。
傾け過ぎず、窪みにビー玉を引っ掛ければビー玉は邪魔をしてこない。
その知識は無かったのだが、ビー玉を揺らしている内にそこに引っかかったのだろう。
ビー玉に邪魔されることなく、スルスルとラムネが口の中に入ってくる。
当時、我が家はオ◯ナミンCブーム真っ只中だった。
ブームの火付け役は母親だったのだが、夏バテ防止になるからと1日1本飲んでいた。
オ◯ナミンCより炭酸が弱いなと思いつつ、一気にラムネ飲み終え、空ビンを長机に置く。
2位くらいかな?と思い周囲を見ると、男の子達はまだラムネを飲んでいた。
司会者の女性がやってきて、長机の前に出てくるよう指示された。
「お名前は?」とマイクをこちらに向けてくる。
そこで初めて私は、イベントを観る人達の視線に気がついた。
ラムネ早飲み大会の会場である櫓は、小学校低学年の身長と同じ位の高さがある。
大した高さではないが、会場を一望することが出来る。
記憶の中では大した人数がこちらを見ていたわけではないのだが、当時の私は衆目のある中でマイクを向けられるという状況が耐えられなかった。
マイクに向かって吐き捨てるように名前を言うと、ピョンっと櫓から飛び降り、脱兎の如く会場の外へと逃げ出した。
櫓から飛び降り、会場を走り抜ける時に包みこんでいたザワザワとした音は今でも忘れられずにいる。
夏祭りの中で、1等恥ずかしい思い出だ。
良い子は、櫓から飛び降りてはいけないよ。
かつて恥ずかしい思いをしたお姉さん(審議)と約束だ。
打ち上がった綺麗な花火
人々はそんなただの火薬に想いを乗せる
「あなたが好きです」「私も好きでした」
「今日はすごく楽しかったな」「思い出になったね」
「今まで見てきた花火でいちばん綺麗!」
「私もこんな綺麗になりたいな…」
素敵な花火に素敵な想い
みんな同じ時間を共有して、同じ音を聴いている
もちろん私も
「早く綺麗に散れますように」
お祭り
お祭りは夏のイベントだ
この夏お祭りに参加をして夏の思い出を作りたい
今年のお祭りは今年しか味わえないのだから
私は今年を思いっきり味わいたいのだ
お祭りを計画して下さった方達に感謝をして
私は私の夏を生きて
これまでの人生で一番の夏を作りたい
そう思う
2024/07/28
日曜日
昼寝をたっぷりと
ローストビーフ丼と桃
いい日曜日だった
囃子と太鼓の音が響く。
人混みのざわめきが、遠くに聞こえる。
提灯の暖かい灯りがずうっと続いている。
屋台が遠い。
随分、高いところまで来てしまったようだ。
手首に引っ掛けたヨーヨーが垂れている。
どこまで行くのだろう。
先を歩く、お面をつけた甚平の背中に追いすがりながら、そう考えた。
どこまで登って行くのだろう。
囃子と太鼓の音が響く。
向かっているのはお社の方だ。
お祭り。
年に一度の夏祭り。
古くからこの地域に伝わる、お盆と、神様への感謝のお祭りを合わせた、この神社のお祭り。
午前はお神輿と出し物で、神様への感謝を伝え、讃える。
午後は出店とお囃子と花火とで、ご先祖の霊に感謝し、お盆に帰ってくる霊たちを楽しく迎え入れる。
お祭りは毎年、一定以上の賑わいを見せており、今年は_特に午後の部は_大層繁盛していた。
今年のお祭りは、私も出し物に参加していた。
神様に御供物として、太刀と槍、太鼓と笛を使って、踊劇をやったのだ。
本来ならこの出し物の演者は、十八を過ぎた女性に限られていた。
しかし、二週間前に演者の一人が怪我をして、やむなく十八になっていない女子の中で一番背の高かった、十六の私が出し物に参加することになった。
この二週間は結構大変だった。
怪我をした演者がまあまあ重要な役回りだったため、代役の私がこなさなくてはならないことが、たくさんあったのだ。
出し物の劇を叩き込むために、毎日公民館に通い、毎日練習を重ねた。
台詞を覚え、祝詞を暗記し、振り付けを体に刻み込んだ。
だからこそ、今日、出し物が無事に終わった時は、達成感でいっぱいだった。
念入りに化粧をされて、衣装に着せ替えてもらって、鏡越しにまるで大人のように見違えた自分を見た時は、目が眩むほど緊張したけど。
出し物の後は、たくさんの大人にも褒められて、親からも少し多めにお小遣いを貰えて、一緒に頑張った演者たちで午後の部に遊ぶ約束をして…
午後の部を楽しむつもりで、私は浴衣を着込んで家を出た。
…待ち合わせ場所に着いた時、居たのはお面を被り、甚平を着込み、雪駄を履いた男の子だった。
待ち合わせの時間になって、誰も来なくて。
…そのまま十分が経った後、彼が_目の前の男の子が私の袖を引いた。
確か演者に選ばれたお姉さん方の中に、これくらいの弟がいると言っていた人がいた。
もしかしたら、この子が弟さんかも。
そう思った私は、引かれるままについて行き、鳥居の奥の石段に足をかけた。
それから私と男の子は、お社をめがけてぐんぐん登って来たのだった。
それにしても登りすぎな気がする。
どこまで行くのだろう。
午後の部のお祭りの時は、確かお社には入ってはいけない決まりのはずなのに。
みんなはどこまで行ったのだろう。
そう考えて、ふと顔を上げると、先を登っていた男の子が振り返り、こちらを見下ろしていた。
何故だか、お面の向こうで、彼が笑ったような気がした。
提灯が赤々と、心細げに、幻想的に灯っていた。
辺りはしいん…として、囃子と太鼓の音が寂しげに響いていた。
私と彼を、深い闇が包んでいた。
人の声はもう聞こえなかった。
お祭り
小さな頃、夏祭りには特別な空気があった。なぜかそこだけがキラキラして見えたのだ。
今はどうだろうか。まだ、私は幼い頃のように夏の空気を感じられるだろうか。
日々家
『花火』
四畳半の部屋の片隅で
今日も独り静かに夜を過ごす
どこからか聞こえてくる花火の音が
身体に響いて心地よかった。
お祭り
先日ふとアルマゲドンをまた観たいと思いたちまして
そこからずっと 地球の危機の映画ばかり観てます
【地球滅亡映画祭2024】
ただ今絶賛開幕中!!
私の部屋でだけですけどw
「お祭り」
お祭りって楽しいよね
美味しい物食べて、楽しい思い出を作って、一日を楽しむ
花火もあるから目で見て楽しむこともできるよね
そんな日常があるってことは本当に幸せだなぁって私は思う。
お祭り
皆で
歌い踊り供物を供え
神を称える
一体感、高揚感
非日常を味わう日
私の街から
1つ祭りが消えた
人口減少によるものだそうだ
「フェス」は増えた
軽やかな響きに
人の流れも変わる
人の本質は変わらないけど
時代の転換期なんだね
お祭り
酒を飲みながら人に交じって歩くのが楽しい日
お祭り
お祭り、お祭りか。
思い出はいっぱいあるけど…
やっぱり一番は鳴子踊りの夏のどでかい祭りのステージで踊った事かな。
パレードめっちゃ暑かったなー
賑やかな祭囃子の音が
聞こえる
綺麗な浴衣で
楽しむ姿
金魚掬ったり
わたあめ食べたり
楽しそう
そう思って眺めている
ガラス越しに
いつも、いつも
ねえ、
この見えないガラス
もう外そうか?
飛び出していこうよ
楽しいと感じる
その場所へ
スポーツの祭典も
お祭りと言ってよいのだろうか
柔道の阿部詩(あべうた)の慟哭は
最愛の人を突然亡くしたような
思い描いていた未来が閉ざされたような
あるはずの権利が突如失われたような
そんな言葉では言い尽くせない
悔しさと哀しさをはらんだものだった
その修練の重みと長さ
私ごときには想像もできない…
一瞬の隙
その一瞬の隙を見逃さず
またその一瞬の隙を生じさせたこと
讃えようにも讃えきれず
恨もうにも恨みきれず
大きな後悔に苛まれたことだろう
お祭りが嫌いだ。
騒がしいし
汚いし
そして高い
全然メリットないじゃねぇか。
何であいつとの思い出が夏祭りしか覚えてないんだよ
畜生。
*お祭り*
夜、浴衣を着ているカップルとすれ違う。甘い香水の匂いと汗の匂いが混ざって吐き気がしそうだ。
ゆっくり肩に手を添えられた感覚がして、一瞬体がぴしりと固まる。
「兄ちゃん、落し物」
「……へ、あぁ……すんません」
もっと声を出しながら肩を叩きでもしてほしい。そんなねっとり触られると幽霊でもなんでも出たのではないかと思ってしまう。……なんてグチグチ思いながら振り返る。
落し物、と差し出されたそれは見た事ない異様なナニカで、声の主の腕は透けていて顔も目なのか口なのか分からない化け物だった。
恐怖から一気に足が走り始める。あの異様なナニカから逃げるために。辺りを見回せば、山の上まで続く小道を見つけた。足が動く限り、小道をかけ登っていく。
小道の先にあったのは古びた神社。いかにもお化けやら狐やらが出てきそうな雰囲気を纏っている。
「……はぁ、はぁ……ちょ、きゅうけ……」
自分を落ち着かせるために独り言を話しながら少し神社を散策してみる。背後でポキリと小枝を踏んだ様な音がして咄嗟に振り返ったがそこには何もいない。
「……え、何そういう展開?無理なんだけど……」
誰に向けて話す訳でもなく、怖さを紛らわせる為に独り言を話し続ける。
「……だれかぁ〜、いたりとか〜……します?……なんてぇ……あはは……」
ゆっくり肩に手を添えられた感覚がして、体がぴしりと固まる。こんな所に人がいる訳ない、はずなのに。
「兄ちゃん、落し物」
さっき聞いた声と同じ声がして、冷や汗がどばり。声の主を認識する前に恐怖からばたりと失神してしまった。
「……さん!お兄さん!」
目が覚める。ゆっくり目を開けると、休憩スペースのテントで横になっていた。
「大丈夫です?倒れられてましたけど」
「……大丈夫っす……」
夢か。どこまでが夢?どこまでが、
「……兄ちゃん、捕まえた」
そんな声がして喧騒の中に悲鳴が響き渡った。
『お祭り』