『お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「夏と言えば花火でしょ!」
誰かのその発言で、今日急遽花火大会に行くことになった。
もちろん浴衣は絶対条件で。
「あれ良くない?フルーツ飴だって!」ひとり、藍色の髪の機械技師が言った。
鮮やかなマゼンタの瞳が、フルーツ飴や綿菓子、チョコバナナ等の甘味類が集まった一角をしっかりと捉えている。
「一緒に買いに行きますか?旭くん。私も食べたいですし」と、黒い結い髪の魔導師が瞳を細めて笑った。
「じゃあ僕も!」またひとり、蜂蜜色の瞳が特徴的な彼と紫色のインナーカラーが特徴的な兄弟ふたりが同時に。
その三人の買ってきたフルーツ飴や綿菓子は、最近の流行のど真ん中という感じで、いちごやブドウ、さらにはマシュマロなどがきれいにつやりとした飴でコーティングされていた。
僕はメジャーな林檎飴を魔導師から貰った。
薄い飴を一口齧ると、林檎の甘さと爽やかさが広がった。
それから数時間後、辺りはすっかり暗くなって、花火が見える王道のところに人が集まるのが見えた。
対して僕たちは人混みが苦手な奴らが多すぎるから、鑑定士の彼が知る昔からの穴場スポットで見ることにした。
赤、青、緑、黄色、白と、色とりどりの花火が空に模様を描いては消えるを繰り返す。
最後にとびきりの大玉の花火が打ち上がったときは皆揃って声を上げた。
数年ぶりの夏祭りは、忘れられないほど僕にとって美しい思い出になった。
花火の音だけ聞いている今夜は
行かないあなたもいないんだし
♯お祭り
お祭り
祭囃子だろうか、聞きなれない音が聞こえてきた。
でも、こんな夜中に?
ふと気になってカーテンを細く開ける。
最近LEDライトに交換された街灯に煌々と照らし出された路上には、確かに祭りの行列がそぞろ歩いていた。
人でないことを除けば。
チキチン、と鉦が鳴る。
狸が腹鼓をポンと打つ。
手ぬぐいをかぶった猫が軽やかに踊っている。
顔を上げた一つ目小僧とガラス越しに目が合う。
めかし込んだ狐が人のような仕草でおいでおいでと手招きする。
手招きに誘われるまま、裸足で外に出て行列に加わる。
いい気分で祭囃子に合わせてひらひらと踊るうち、手足の形が変わって行くのがわかる。
そこから先の記憶はない。
……夜中に祭囃子が聞こえても外を見てはいけない。
魅入られて人でないものになってしまうから。
『お祭り』
じいちゃんに連れられて、孫達は祭りを楽しんだ。目当ては屋台のじゃがバター、焼きそば、かき氷、ヨーヨー釣り、くじ紐など。じいちゃんにおねだりし、みんなでキャッキャッと笑った幼年期。
友達と小遣い片手に走り出す。祭りで会う別のグループの友達とも合流し、射的や水風船でケラケラ笑う。好きなあの娘もどこかにいないかなとドキドキしながら楽しんだ少年期。
隣で笑う浴衣の彼女に胸がドキドキ。打ち上げ花火、観ているうなじと横顔が気になり、チラチラ横目で見つめて照れ笑いする青年期。
太鼓や踊りも見たいけど、チョロチョロ動く娘が可愛く、娘に連れられ屋台を回る。いつもは固い財布の紐も自然と緩み、チョコバナナ、綿あめ、金魚の入ったビニール袋を手に歩き疲れて微笑む中年期。
どれも、特別な一日で、きっといつまでも忘れる事のない大切な思い出。
私は、あと何回、あと何個、お祭りの思い出を作れるのかなぁ。
君と浜辺で見た花火。お祭りは人が多くてやめたけど、花火は見たいんだって頑固だったよね。屋台で買った焼きそばを食べながら、話をしたね。
より返してくる波が私の何かを襲ってくる。これは不安か?それとも愛か? 夕凪の中太陽だけが落ちていく。
パッと光って咲いた花火をただ見ていた。
「あと何度君と同じ花火を見られるかな」って笑う顔に何ができるだろうか。より返してくる波に焦りの音がする。何度でも君を呼ぶから、もう二度と悲しまずに済むように。 はっと息を飲めば消えちゃいそうな光がまだ胸の中に残ってる。離さないで、離れないで、もう少しだけこのままでいて。
あの日見渡した渚を今でもふと思い出す。君が砂の上に刻んだ言葉と、後ろ姿。なつかしいな。普通ならきっと終わらないであろう夏が曖昧な気持ちを君と繋いでくれた。 この夜が続いて欲しかった。
夏祭り
断然、JITTERIN'JINN派!
(お祭り)
「夏祭り/Whiteberry」
君がいた夏は
遠い夢の中
空に消えてった
打ち上げ花火
#お祭り
なれない浴衣を着て…
いっぱい練習した髪型結んで…
私は、今、君に会いに行く
夏休みが始まって1週間。
毎日君のLINEを待っていた。
ぼーっと眺めていると君からのLINE。
たった一言の「今何してる?」
そして、お祭りの誘い
舞い上がりそうだった。足がふわふわしてる…
一生懸命君の好きそうなメイク、髪型…たくさん練習した。
そして今日、君は私を見て
「綺麗だね」
って言ってくれた…
最後の花火の打ち上げ。ラストの大きな花火の前で私は、言った
「君が好き」
君の顔は、花火が黄色なのに負けないくらい真っ赤だった
詩(テーマ)
『お祭り』
美空ひばりさんの「お祭りマンボ」
北島三郎さんの「まつり」
どちらも大好きな曲です
人間って残酷で昔はすぐに死ぬし
お祭りがどれだけ大事だったか
想像を越えそうな気がします
私にとってのお祭りは「盆踊り」
田舎の村の小さなお祭り
それでも村人は親戚招いて大騒ぎ
人生のお祭りは青春だけでしょうか
結婚や出産や初孫でしょうか
なんだか淋しくて泣きそうです
ピーヒャラ、ドンドンドン
いつも通りの日常なんて無くて
「面白い」に気づくことが
私のお祭りです!
《お祭り》
人混みが苦手
だから行かない
楽しそうだなぁ、とは
思うけど…
わかば
━━━━
《お祭り》
どんな場所でも
あなたがいたら
楽しい場所に変わる
隣にいてくれたらな…
夜空に輝く花火を
あなたと見上げたい
あおば
祭囃子に急かされる心音
ひらり揺れる法被の裾と
ビールを飲み干す喉仏に
あたしは見惚れて
恋に落ちた
あなたとの季節の始まり
【お祭り】
「お祭り」
慣れない浴衣と下駄で
一緒に手を繋いで
一番大きいりんご飴
選んで買った
この日だけは
夜遅くまで遊んでも怒られない
年に一度の真夏のお祭り
お祭り
数々の屋台が並び、多くの人が行き交っている。
近隣で一番大きな祭りだ。
毎年沢山の迷子がいる。
1人ぐらい見つからずに終わってもいいだろう。
迷子を見つけさえすれば、後は保護をするふりをすれば連れていくのは容易い。
キョロキョロと周りを見ていても、屋台や祭りの風景を見ていると思われ、迷子を探しているとは思われない。
これまで一度も気づかれていない。
「お祭り」
悩んで決めた髪型も
練習した浴衣も
あの子の笑顔には、敵わないのかな。
祭囃子が聞こえる。
鈴の美しい音
太鼓が鳴り響く音
人々が賑わいを魅せる音
どれもが魅了される音
でも、
私にとってはこの音達は辛い音
だって
みんなこのお祭りが何のお祭りか分かってないから
教えてあげる
このお祭りのホントのイミ
昔ね、ここがまだそんなに発展してなかった頃
一人の少女が人柱になったっていうお話……
タイトル:お祭り
お祭り
私は祭りが大好きだ。
私と父は笛を吹いて、弟は獅子になる。
お母さんとおばあちゃんは袴を着せてくれる。
おじいちゃんは祭りの偉い人。
ひいおじいちゃんはその祭りを復活させた人だ。
この家に本当に生まれてよかった。
恥ずかしくて言えないけど、本当に私の誇りで尊敬する人達だ。
ありがとうほんとに楽しかった!
お祭り
ある街の一角がお祭りムードで盛り上がりを見せていた。「楽しそうだね!」と友達の姫菜がそう言った。が言った。
私と姫奈は群馬県の桐生市で開催されている八木節祭りに来ている。神輿を担いだ人や、県内外から来た観光客で賑わっていた。「わぁーこれ美味しそう、これ食べてみたい!」友達はお祭りそっちのけで屋台を見て回りながらそんな事ばかり言っていた。「もうー、お祭りを見に来てるのに屋台の事ばかりなんだから〜」私が姫菜にそう言うと「だってさぁ、お祭りに来るとお祭りより屋台が気になっちゃうんだよねー」と姫菜がが言った。「もう〜姫菜が来たいって言うから来たのに〜」と私が言うと、姫菜はそうだけど〜とか言いながら屋台を見て美味しそうとかまだそんな事ばかり言っている。
私はそんな姫菜の横顔を見ながらたまにはこういう日本のお祭りに来るのも悪くないなと思った。
(お祭り。)🦜
・僕もね。
お祭りが
大好きなんだよ。🦜
(それはね。)
「いろんな
屋台が並ぶ処で
・ 浴衣姿の
娘雀しゃん、と
夜店廻りを、
するのが
好きなんだけど、
・踊る事も、
好きなんだよ。」🦜
《僕の、踊りは・・ね。》
✣慶応八年
仙台藩で
始まった、
扇子を、羽根に
見立て、て踊る。🦜
【正調。雀踊り、
なんだよ。】
❝ご先祖様に、感謝を
込めて踊るんだね。❞
小さい頃親と一緒に行ったお祭り。
僕はそこで見る花火がすごい好きで、でも嫌いだった。
空に花が咲いているみたいで綺麗だけれど、
その花が咲いたあとにキラキラと崩れ落ちて
夏が終わってしまうような気がしたから。
だから毎年少しでも長く感じたくて、
目に焼き付けたくて花火が終わっても空を眺めてた。
今年も家のベランダから遠くで
打ち上げられる花火を見る。
夏が終わる音がする。時の流れを感じて怖くなる。
けれどやっぱり綺麗だ。
夏が終わる気がして怖くてたまらないけれど
花火は残らないからこそいいんじゃないか。
キラキラと崩れ落ちるその様が、儚く思えるからこそ
僕は花火が好きなのだ。
残ってしまったらつまらないだろう?
形に残らないから怖くなる。
だけどそれがいいんじゃないか。
ここに
いらない感情を埋めていく。
花火みたいにちっちゃえばいい。
ばーーーーんって。
よし。よし。
そんな簡単ではないけど
ここにこれは置いた。
明日から
またがんばる