花ちゃん

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君と浜辺で見た花火。お祭りは人が多くてやめたけど、花火は見たいんだって頑固だったよね。屋台で買った焼きそばを食べながら、話をしたね。
より返してくる波が私の何かを襲ってくる。これは不安か?それとも愛か? 夕凪の中太陽だけが落ちていく。
パッと光って咲いた花火をただ見ていた。
「あと何度君と同じ花火を見られるかな」って笑う顔に何ができるだろうか。より返してくる波に焦りの音がする。何度でも君を呼ぶから、もう二度と悲しまずに済むように。 はっと息を飲めば消えちゃいそうな光がまだ胸の中に残ってる。離さないで、離れないで、もう少しだけこのままでいて。
あの日見渡した渚を今でもふと思い出す。君が砂の上に刻んだ言葉と、後ろ姿。なつかしいな。普通ならきっと終わらないであろう夏が曖昧な気持ちを君と繋いでくれた。 この夜が続いて欲しかった。

夏祭り

7/28/2024, 11:16:53 AM