『お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あ」
学校の帰り道、お祭りの看板を見つけた
お祭りと言えば浴衣だよな…
みんなが着てなかったら嫌だな…
とか一瞬思ったけど、後ろで声が聞こえた
「お、祭りやるん。○○はお祭り行く?」
「多分行く、絶対行く」
どっちだよって突っ込みたくなる気持ちを抑えて、
密かに喜んでいる私がいる。
絶対浴衣着る。ドキドキさせる!!!!!
さあ、お祭りまであと5日。
お題〈お祭り〉
キラキラと電球が光る
あの人の隣
2人、ゆっくり
ゆっくり
歩いてく
でも手はつなげない
恥ずかしくて
照れ臭くて
触れるか、触れないか
そんな危うい関係
提灯の灯りが私の頬を
赤く染める
きっとバレないね
あなたにドキドキしてること
ニカって笑う貴方の笑顔
鼓動が聞こえちゃう
楽しいのに
苦しいような
落ち着かない
赤く染まった私が
両手で持ってペロッって舐めれば
少しは可愛く見えるかしら?
少しはドキドキしてくれる??
今日は数年ぶりの夏祭り
待ち合わせの場所で少し周りをみまわす
待ち合わせ時間30分前に君から連絡が来た。
(部活の時間が伸びてしまって……一緒にお祭り行けないかもしれません!お祭りや花火楽しんでください。)
あぁあ……来れないのか
1週間前から楽しみすぎたのは僕だけだったのか……
頑張って誘ったんだけどなぁ
君がいないとなんだか行く気がしないな
色んな話が出来ると思って色々と考えた僕がいちばん楽しかった気がする。
花火が始まってしまった。
始まる前に何組かに逆ナンされたけどそんな気分になれなかった。(君じゃないと……)
帰っていくお客さんも居なくなった。
鈴虫が心地いい……
待つ宵(まつよい)の時間が心地いいのかもしれない。
半泣きの君が走ってきてくれた。
あぁ楽しみだったの僕だけじゃなかったんだ……
「お疲れ様。歩きながら話そ。」
花火よりもこの時間の方が好きだ。
『お祭り』
小さなじんべえ姿
小さなゆかた姿
パパ、ママ、じいじ、ばあば
ギュッと手を
肩車
ベビーカー
犬の風船
パクパク
「…おいしぃ。」
初めてのお祭り
スヤスヤ…。
私は、お祭りが嫌いだ。
なぜなら自分を憎んてしまうからだ。
なぜ私は、これもあれもできないのか。
自分をせめてしまう。そんな自分をがもっと嫌いだ。お祭りは苦しくなる。自分より小さい子がこんなにがんばって活躍してるのにどうして私はこうなんだって。自分が見苦しい。自分が嫌いだ。
何をやったってうまく行かないし自分に自信が持てないし、自分が人より劣っているように見える。
胸が締め付けられる。私は、今までの人生何をやってきたんだろう。涙が出てくる。お祭りが嫌い
でもお祭りに行く約束をしてしまった
お祭りに君を誘った
浴衣姿で来た君に、僕は
『かわ、かわいい、ね、』と一言言った
そしたら君は照れながら
ありがとう!と言った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花火が上がるまであと数分
3
2
1
大きな音を立て、花火が上がった
花火を見る君の横顔が綺麗で
『すき、』
と思わず口に出てしまった。
あっ、と思った時には遅く、花火が上がってなかったタイミングだった為、僕の声は、はっきりと君に届いていた。
君は顔を赤くそめ、僕の服の袖を摘み
〝私も好き、〟
と言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな漫画のようなことがあってから、数年
今年も君と花火を見に来ている
幼子の手を引く若いパパが横切って行く。
付き合ったばっかりかな?微妙な距離感の2人が通り過ぎて行く。
ノリだけで生きてるっぽい奴らが騒がしく目の前を通る。
慣れない浴衣で、すでに不機嫌そうな女の子がスマホを睨む。
屋台の胡散臭さと金額を横目に見ながら、主婦っぽい人は足早に進む。
実行委員会のいい歳したおじさんは、得意げな顔してテントの中から眺める。
もらったお小遣いじゃ選りすぐりの一つしか買えないと不満げな子と、たくさんお金を持たされたけどみんなの空気を読んで使えない子の探り合い。
そんな人々を狛犬が見つめてる。
♯お祭り
昔からある近くのお祭り。
そこにはある都市伝説がある。
無数の鳥居の中のひとつにはあの世に繋がる鳥居があるらしい。
そこで名前を探す子供が貴方を乗っ取ってしまうんだって
お祭り大好きでよく行った。
今年は、誰かと行かないと…
いつも一緒だった人がいなくって
一人ではさみしくて
今、祭りの季節
どう過ごそうか
考えてしまう
祭りかぁ
舞
お祭り
遠くから、お囃子の音が聞こえる
そういえば、道端には登りが並んでいた
そうか。今日はお祭りなんだ
仕事の手を止めしばし耳を澄ます
見えなくても、
お囃子の音は気持ちを高まらせてくれる
出店も出ているだろう
今日は早く上がって、散策してみようかな
人混みは少し苦手だけど
君が来てくれるなら、きっと楽しい
お祭り……。
頭の中が年中お祭り騒ぎの女を、知っている。
あの悪女さ。人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者の娘、人でなしの今井裕子だ。
お祭り……。
見たいのは、獅子舞より巫女舞。
『お祭り』 No.105
太鼓が響き
皆踊る
浴衣ゆらめき
下駄のからころ
景品めがけて
コルク栓
甘く立派な
りんご飴
夜の涼しい風が吹き
今宵は踊り明かしましょ
脳内が、お祭り騒ぎ。部屋の中は、血塗れ。
オレが、おまえを殺したからだ。
これでもう、誰にも盗られないで済む。
熱が失われていく体を抱いて、「愛してる」と囁いた。
おまえとは、もう会話出来ないけど、それでいい。どうせ、オレはろくでもないことしか言えないんだから。
『お祭り』
私は祭りが好きである。
それは、楽しいから。ではない。
「お祭り」
昔から存在する日本の伝統。
海外に誇れる文化。
ただ楽しむだけじゃなく
その土地の、文化の、歴史を感じられる。
感動するから、好きなのである。
「お祭り」
「ごめん、待った?」
「ふぇん、ふぇん」
「まず、焼きそば置こうか」
「全然待ってねぇよ。それより1人でめっちゃ祭、楽しんだから逆にちょっと罪悪感的な?」
「とりあえずそれ、持つの手伝うよ」
「マジ?サンキュ。最悪食べていいからさ」
「これは何?」
「8分の2になったたこ焼き」
「それは?」
「食いにくい部分だけになったチョコバナナ」
「これは?」
「芯だけになったりんご飴」
「なにこの汚いの」
「一回落とした水飴」
「ほぼゴミしか残ってないじゃない」
「紅生姜だけになった焼きそばもあるけど」
「いらないわよ!」
お祭り、してみたいな
最近は全然参加してないし
にぎやかなのが苦手だから難しいかもしれないけど
でも、友達と一緒に遊んだり、笑ったりしてみたい
にぎやかで、きっと暖かいと思うんだけど
からんからんと下駄の音が鳴る。
延珠は、この村の村長の娘だ。
今月に入ってから、このお祭り日を楽しみにしていた。
ちんとんしゃんてん。ちんとんしゃん。
太鼓と笛と鈴の音が、境内にこだまする、七時半。
次第に暗くなっていく空。月が影る夜。
下駄足が、足早になる。
ざわざわと、森の奥の方で、奇っ怪な気配がする。
この気配は、なんだろう?
延珠には、この村を守るための、霊感があった。
そう、その不思議な気配は、彼女を鎮守の森の奥へと誘うように。
(誰、誰、誰……?)
声はない、気配だけが広がっていく。
白い、気配だ。
透き通って、色がない。
こんな神聖な気、感じたことがない。
白い男が立っていた。
狩衣に、烏帽子、目を引くのはその、絹糸のような銀髪と、黄色く光る、蛇の目だった。
男は口を開いた。
「そなたのことは、幼き頃より知っている」
か細い声だった。
だが、凛と張りつめたような、一本の針を想像させた。
お腹に響く太鼓の音。
街灯の灯りじゃない灯り。
なぜか美味しく感じる焼きそば。
使い道のない風船の剣。
その場限りのお面。
近所迷惑なほどの盆踊りの歌。
持って帰ってどうするヨーヨー。
値段も気にせず射的。
あの子の浴衣姿。
色彩の暴力。
夏の風物詩。
–お祭り–
お祭り
最近、夏祭りがありました
その風景は、私が知っているものと違いました
皆、思い思いに楽しんでました
楽しむというより発表という側面が強く
純粋に楽しむというのはなかったと記憶しています
ただ楽しむというあの空間はなれんかったなぁ
お祭り
子供の頃はお祭りが好きで
…金魚すくいや綿菓子や
焼きそば色々楽しんで
いた記憶がある…
花火がバチバチと鳴り響き、
一瞬で花が咲いて…
一瞬で散っていく
何度も何度も…
ひたすら見ていた
目を輝かせ…
いまは…
花火の音さえ
うるさく感じ…
耳を押さえ…
聞きたくないの…
胸がいたいの
やめて
音に敏感になって
しまったの。