『お気に入り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
黒鍵の上を音が転がるように、
お気に入り、それは私の心を弾ませる。
お気に入りの歌が窓から逃げて行方不明になった。
たぶん、むかしほど思い入れがなくなってしまったからだと思う。きっと他の誰かに拾われたんだ。
どこかで再会したら、お礼を言おうと思っている。
疲れがとれる1番の方法は
自分のお気に入りの場所でのんびりすること
お気に入りの場所がベッドならば寝ればいいし
畳でゴロゴロするでもいい
僕のお気に入りの場所は
浜辺と夜の公園
海を見てると自分がちっぽけに見えて
さざ波が僕の疲れをさらってくれる
夜の公園で「シンクロニシティ」を聴きながら
夜空を見上げると心が穏やかになる
何かあった時、疲れた時
お気に入りの場所に行くことをオススメするよ
私はこの服がお気に入り。
なんだかいいこと起こりそうだから。
今日も私はいつも通りコーヒーを注文する。
交差点コーヒー片手に歩く私
前から来た1人の男性に目を引かれた。
バチッと目が合って
確信した。心臓が強く波を打った。
一目惚れ。
ほらいい事あったでしょ。
─────『お気に入り』
青色の物を身につける。
自分のラッキーカラー。
数字は2を選ぶ。
自分のラッキーナンバー。
どれも好ましく感じる。
青い服着て、列車は2両目に乗る。
何か良い事ありそうだ。
何故か雨が好き。 雨の日に良い事が起きるから。
雨のスクランブル、すれ違う君を見た。
あの頃のまま。
なくした恋を見つけた。
『私のお気に入り』
夜風がひとり時間の邪魔をする サマセットモームは未だ読みかけ 瞼は重力に逆らえない とじてしまえば そこでおしまい 今日の私が消えてゆく
ベッドにはクマ ぬいぐるみのクマがいる その子をぎゅっと抱きしめて 真綿にそっと寄り添うと
日々の憂いも喜びも 私の中にすうっと溶け込む
今日よさよなら 私は今から明日に変わる
お気に入りの○○
今はお気に入りでも、時間が経ったら飽きる。
今はあの子に愛してもらえても
きっと時間が経ったら。
今はあの子を愛せても
きっと時間が経ったら。
お気に入り。
私は誰かのお気に入りなるのが嫌である。
なぜなら、私は無理をしてまでその人の気持ちだけで動いてしまうからだ。
可愛いって言われたら可愛いままでいるし。
この服着てるとこ見たいと言われたらその服を見せる。
けどね、私だって人間だから気持ちはあるの。
あなたのことを考えまくってたら私は自分の気持ちが分からなくなる。
でも、私の気持ちで動いたら相手が悲しむ。
それも嫌だ。だから無理をするんだ。
だから、私もお気に入りは作らない。
お気に入りの
レンチン湯たんぽの温かさは
眠りの入口へ導き
夢で逢うキミのぬくもりのフリもしてくれる
『今夜も寒いね…』って
ゆたぽんのキミが3分30秒の暖かさで抱きしめる
❇ ゆたぽん (3分30秒レンチンする湯たんぽ)
お気に入りはさきにいただきますか?
それともいちばんさいごきいただきますか?
おなかがすいていちばん
美味しいと感じる
さいしょか
満足感もともなういちばんさいご?
まあでも、わたくしは
お気に入りのものしかたべませんけれど。
__お気に入り
俺は牛乳が好きだ。だから、毎朝学校に行く前に、コンビニで必ず牛乳を買う。
俺には好きな人がいる。
俺と同じ高校の制服を着ているその娘は毎朝、俺と同じ時間にコンビニにやって来て、コーヒーを買う。
俺はその娘のことを考えると、無性にコーヒーが飲みたくなった。
だから、その日初めて、いつものコンビニではなく、学校の自販機でコーヒーを買った。
すると、自販機の前でコーヒーを飲んでいる俺の隣に誰かが来て、牛乳を買った。
見ると、俺の好きなあの娘だった。
【お気に入り】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
2/18 PM 1:30
「先週やっていたゲームとは違うわね」
「うん、積みゲー消化頑張ってるよー。
宵ちゃんは、やってみてもらってた
乙女ゲー、どんな感じ?」
「大会で優勝したわよ」
「……それは、結局バスケのゲームとして
プレイしただけでキャラの攻略はしてない
ってことかな……。まぁ、宵ちゃんが
楽しかったなら、もうそれでいいけど」
「暁は、今度はどんな世界観のゲーム
やってるの?」
「これはねぇ、守護聖っていう人たちの
特殊な《力》を借りて、宇宙の女王様に
なるのを目指すゲームだよ」
「宇宙。いきなり壮大ね」
「シミュレーション要素はあるけど、
乙女ゲーだからねぇ。
日々女王候補としてこなしていく行動は、
そこまで壮大な感じゃないよ。
育成したり、守護聖様とお話ししたり。
ちなみにわたしは鋼の守護聖様が
お気に入り。シナリオは今のところ
風の守護聖様が1番面白いかな~」
「なんで様付けなの」
「んー…、お母さんが『守護聖様を様付け
しないなんて……!』って嘆いてたから」
「あら、守護聖様なんて懐かしい話」
「あれ? 夕月(ゆづき)さんも知ってます?
このゲーム」
「ワタシが知っているのは、暁ちゃんが
今やっているゲームそのものじゃなくて、
そのゲームの初代にあたるものね。
旭(あさひ)にやるように言われたのは
20年以上前になるかしら」
「そんなに前からあるゲームなの?」
「うん、そう。わたしは初代のは
リメイク版をプレイしたよ」
「やってみて楽しかった? 母さん」
「それがねぇ、ゲーム内で女王試験を
頑張るように、って説明されたから、
ちゃんと言われた通り頑張って女王様に
なったのに、『それだけが目的のゲーム
じゃないから! 守護聖様とデートして、
泉で告白したりされたりしてよ!』って
旭に怒られちゃったのよね」
「……似た者親子だね~、宵ちゃん」
====================
古結 旭(こゆい あさひ) → 暁の母
星河 夕月(ほしかわ ゆづき) → 宵たちの母
2人は高校生の時からの親友。
「お気に入り」
いつもみなさんの投稿拝読させて頂いています。
お題から私では思いつかないような発想をされていたり、新たな視点や捉え方を発見できたりして勉強になっています。
皆様方の作品を読んでは、こういう書き方や表現があるんだなと驚かされます。
皆が同じお題という事で良くも悪くも自分の書いた文がどれ程のものなのかというのが伝わってきます。
勿論、他人に評価して頂いた方が客観的な意見を貰えますし、自分の気づかなかった視点や問題点に気づくことができるので成長に繋がります。
ですが、同じお題という事をこなすというのも同じくらい成長に繋がると私は思っています。
作品に対してのもっと読みたいと思われている数も毎日分かります。
数にこだわるのは良くないとは分かっていても、やはり気にしてしまいます。
書くものによっては多かったり、少なかったり、
他の方がどうかは分かりませんが私は結構日によって差が大きいので、みなさんからの数値(もっと読みたい)を元にその作品の良かった点、悪かった点などを考えたりしています。
どんな作品は受け入れられやすくて、どんな作品は受け入れられにくいのか。
どんな作品だったら、もっと読みたいと思ってもらえるか、など自分なりに考えています。
まだまだ未熟者で読みにくかったり、分かりにくかったり、伝わりにくかったり、それ以前に文として成立してないものもあると思います。
ですので皆様からの数値(もっと読みたい)は文を作成する上でとても参考にも励みにもなるので、とても感謝しています。ありがとうございます。
文法や技法などの技術や能力をもっと上げて、これからも成長できるよう頑張ります。
まだまだ素人ではありますが、これからも拝読してくださると嬉しいです。
話しは少し変わりますが最近はお気に入りする方の数も始めた頃より随分と増えました。
お気に入りの方が辞めていってしまうということもあり、そういった方とはこのアプリ以外に繋がりがないので悲しく思っています。
もっと読みたかったなと思いつつ、あくまで匿名で、縛らない自由さだったからこそ生み出せた文なのかなと思ったりもします。
またいつかその方の作品を拝読できる日がくるといいなと思います。
そして新たな方との出会いも、ちょっとした刺激になっています。
皆様の作品を拝読していると自分の文との差を痛感します。
同じお題という事もあり、同じお題でも捉え方や考え方、書く人によってここまで違いがでるのだなと考えさせられます。
人の数だけ作品があり、作品の数だけ物語があり、そして物語の数だけ世界があると思っています。
その人にしか作れない、その人が作った世界。
自分では創造できないような、思いつかないような素晴らしい世界が広がっていて、誰かが生み出すその世界は未知で溢れていてもっと知りたいと思わせられます。
そしてそれらは時に心に響き、原動力になります。
まるで本当に生きているかのような、存在しているような、錯覚を覚える時があります。
その物語の世界観に入り込み、感情を共に分かち合い、まるで一緒に体験しているような、新しい人生を歩んでいるような感覚になります。
そう感じられる作品が増えていくのはとても嬉しく、楽しいです。
お気に入りが増えていく事。
知りたいと思う世界が増えていく事。
そして私もそう感じられる作品を作りたいと思うようになりました。
誰かの心に残り、心を支え、心に響く作品を
私の世界に引き込み、夢中になれるような作品を
私にしか生み出せない唯一無二の作品をこの手で作りたいと。
そしていつか、私の生み出した世界を、キャラクターを愛して貰えるようなそんな作品をいつか作りたいです。
誰かの一番のお気に入りにして頂ける程の作品を生み出せるようこれからも頑張ります。
「外したくないなあ...」
あんなに嫌だった歯の矯正器具。
長い期間痛みと扱いの大変さに耐えてきた。矯正を始めた時、本当に嫌だった。見た目がかっこ悪いし、邪魔だし。
元々歯並びが悪いせいで笑う時口元を隠す癖があった
「かわいいね、それ。」
クラスの男子にそう言われてからその癖に気づいた。
「いいのに、矯正器具。笑うと可愛いよ?」
矯正を始めた時もその子は褒めてくれた。
矯正器具がかわいいか
あぁ、今はもう矯正器具はしていないし歯並びは治ったから隠さなくていいのに。嫌だった悪い歯並びも、矯正器具も、お気に入りになるなんて。
口を押えて笑うことは無くなった今
「すごくかわいい。君の笑顔が前から好きなんだ。」
今、隠さずに笑う笑顔も気に入ってる
恋人になれなくてもいい
ただ先生のお気に入りになれたらいいな
#先生#お気に入り
今日は僕の『お気に入り』について書き留めようと思う。
・「何もかも憂鬱な夜に」 中村文則著
中村文則先生の本はどれも愛読しているが、その中で最も何度も見返し、沢山線を引き、付箋を貼り、くたびれているのがこの本である。僕の中身をチューニングするような本、と言っても過言ではないほど僕の一部になっている本だ。
刑務官の「僕」が未決囚の山井と交流していく中で、己を形成してきた過去や自分の本質について見つめ直していく作品なのだが、この本には特に印象的な人物が2人登場する。1人は「僕」の幼馴染であり、自殺して故人となっている真下、もう1人は「僕」の育ての親のような存在である施設長である。
真下は人間の抱える闇を擬人化したような人物である。彼が生前に書き残していたノートが作中に出てくるのだが、このノートの殴り書きというのがあまりにも身に覚えのある、残酷な、生々しい内容で、初めて読んだ時は本当に心が震えたのを覚えている。以下一部抜粋である。
『ギターを買う。でも、Fのコードが押さえられない。問題は、Fのコードが押さえられないことではなく、その努力をしたいほど、ギターを弾きたくないということだ。』
『こんなことを、こんな混沌を、感じない人がいるのだろうか。善良で明るく、朗らかに生きている人が、いるんだろうか。例えばこのノートを読んで、何だ汚い、暗い、気持ち悪い、とだけ、そういう風にだけ、思う人がいるのだろうか。僕は、そういう人になりたい。本当に、本当に、そういう人になりたい』
これだけでも彼の抱えていた虚しさや鬱屈、脱力感、そして絶望感が伝わるのではないだろうか。
そしてこれらの感情のどこかに親近感が湧いた人がいたなら、この本を読む事を強くお勧めする。なぜならこの本はこうした感情をやり過ごす答えが載っているのだから。そしてその答えを説く人物が先述した施設長である。
施設長が説く方法、それは「とにかく芸術に触れる」という何とも単純明快なものである。しかし、施設長は単に芸術に詳しくなれ、と説いているわけではない。多くの人に平等にひらかれている芸術を通し、そこから何を受け取り、どう考えるか、その思考を広げる努力をする事を「僕」に勧めるのだ。
『考えることで、人間はどのようにでもなることができる。……世界に何の意味もなかったとしても、人間はその意味を、自分でつくりだすことができる』
上記は施設長の台詞の一部だが、この施設長の考え方は僕の人生の価値観を改めるきっかけになった。
とはいえ何から手をつけたらいいか分からない、と心配する人も安心して欲しい。この本にはまるでリストのように様々な芸術家の名前や音楽家の名前が載っているので、片っ端からそれらに触れてみるのも良いかもしれない。
この物語の最後、「僕」が行き着く答えもなんとも素敵なのだが…そこまで書いてしまうと流石にネタバレが過ぎる気がするのでこの辺りでやめておく。
また、この小説は作中に何度も「水」の描写が出てくる。海、雨、川、雨樋を滴る水、配水管…
頭の中でそうした水の音が常に何処かで響いているような「何もかも憂鬱な夜に」是非読んでほしい。
ぜんぶ
ぜんぶ
僕のもの
ひとつ残らず
だって
きみは
僕のものだから
体温も
表情も
声も
仕草も
僕のもの
他にはなにもいらない
きみさえあればいい
きみのためなら
ぼくはなんだってできる
きみが喜んでくれるなら
だいすきなきみのため
素敵なきみのため
誰にも渡さない
僕はね
生花より
造花の方が好きなんだ
どうしてかわかる?
それはね
造花は
枯れないでしょ
なくならない
ずっとそこにいる
だから
すきなんだ
きみも
同じようにしたら
いなくならないのかな
すぐに
きみも
僕から離れたいと思わないようにしてあげるね??
「お気に入り」
瓶に入った冷たいオレンジジュース、雲一つない空、夏の暑い空気に日でる太陽とセーラー服のスカートを靡かせる優しい風とうるさいくらいの虫の声、あの時の光景がお気に入りで忘れられない、ずっと目に焼き付いている光景だ。無人駅で人が少ない待合室で、暑いねなんて話し合いながら飲んだ瓶のオレンジジュースと中々来ない電車を待つ時間、昔は早く帰りたいばかりだったけど今としてはお気に入りの思い出だ
私がお気に入りのあの服も、アクセサリーも、食べ物も。
みんな「あの子」が絡むと、とたんに憎らしくなってしまうの。
ねえ、どうして私のお気に入り、盗んでいくの?
あなたには手を伸ばさなくったって手に入るものがたくさんあるじゃない。だって「お姫様」だもの。
私は自分で手に入れないといけないの。自分で選ばなきゃ誰も与えてくれない。
私のお気に入りには、もう手を触れないで。
お題:お気に入り
【お気に入り】
この言葉を聞いたら、皆は何を思い浮かべる?
僕は、____と出会えた公園かな。
初めて会ったのは、小学4年生の時。
僕は友達があまり居なかった。だから、外で遊ぶなんてことは、ほとんど無かった。
その日は、何となく外に行きたくて。
もしかしたら、君が僕を呼んでたのかもね笑
ある公園を通りかかった。
そのとき、猫の声がしたんだ。
「にゃあ。」って、とても弱くて、今にでも消えてしまいそうな声。
声のした方に行くと、花壇の近くに猫がいたんだ。
日向ぼっこをしていて、暖かそうだった。
「僕も日向ぼっこ、一緒にしていい?」
なんて、声をかけてみたら「にゃあ。」と返ってきた。
「ありがとう」 一言いって、隣に座る。
猫は、僕の足の上に乗ってきた。
僕は猫を、優しく撫でた。
とても暖かくて、モフモフで。
この子も、一生懸命生きて、生きて、生きてきて。
ここまでたどり着いたのかな。
「猫ちゃん、また来てもいい?」
「にゃう。」
「ありがとう、次は美味しいもの持ってくるよ」
「にゃ。」
それからは、毎日公園に通った。
「ハル」って名前も付けた。
「ハル、来たよ。」 「うにゃ。」
時間が経てば、僕は「またね。」と一言。
すると、ハルも「にゃあ。」とひと鳴き。
ハルと僕の、一時の思い出がつまってる公園。
ハルと僕の、人生の思い出の1ページの公園。
心の落ち着く場所。
僕の好きな場所。
僕のお気に入りの場所。