『いつまでも捨てられないもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【捨てられないもの】
お気に入りの写真
交換したキーホルダー
日記帳
いつまでも見ていたい
手放したくない
そう思っているものほど
手放した途端忘れるの
今日のお題↓
『いつまでも捨てられないもの』
きっと、それは
君が残した数々の品だろうな
例えば
君が好きだった
ゲームの入った3DS
置時計代わりの時計のアプリが
起動されているDSLL
コンビニで
無料配布されている
童話のバックナンバー
お気に入りの眼鏡
サングラス
たくさんの品々
きっと、きっとすべて捨てる時は
僕がこの世を去ったあとだ
名も知らぬ人に捨てて貰う
その人達には迷惑だが
僕には捨てる事は出来ない
いつまでも
いつまでも
君の品々の傍らに
君が居るような気がして。
…本当はいけない事位、
わかっている。
わかってはいるが…。
いつまでも捨てられないものだ。
僕にとって。
そう簡単に
切り捨てられないものなんだよ。
#いつまでも捨てられないもの
いっそ手放してしまえたら、どれほど楽だろうか。文字や言葉に対する、もはや執着にも近い気持ち。意図的に植え付けられた好みでも、確かに自分の中で根付いて育まれてしまった一つの性質。言葉の持つ音や雰囲気に惹かてしまう、この気持ちを。捨てられたらと、何度思ったことか。この執着が私を救ったのであり、同時に死ぬまで苦しむんだろう。
〉いつまでも捨てられないもの
あなたからの連絡を待ってる私の心。
捨てなくてもいいくらいに
溶けてなくなるまで
この心のまま。
013【いつまでも捨てられないもの】2022.08.17
捨てることがめっちゃ苦手。だから、家の中にはいつまでも捨てられないものがどんどん溜まっていく一方だ。
例えば、懐かしい書き損じ。着古した子どものお気に入り。さっと捨てちゃえばいいのに。思い入れが深すぎて、せめてあともうちょっと、なにかに使ってあげられないかしら、と手許に引き戻してしまう。
それでも、溜め込んだまま10年も20年も経ったものは、さすがに手放そうかという気持ちにもなるけどね。
このあいだもやっとなにか捨てた。あぁ、ネット上の拗れた人間関係だった。捨てるとは、先にすすむ踏ん切りをつけることだと、そのとき強く思った。
きっと、私の時間の歩みは、ゆっくりなのだろう。だれもがさっと踏ん切りをつけて、さっと始末をつけていくものが、いつまでも手放せないのは。
うまく片付けられなくて散らかった部屋で、これからも、私の速度で生きていけばいいさ。まるで、深海のシーラカンスのようにね。
あの人との思い出は
あの人に貰えたものは
きっとこれからなるだろう
いつまでも捨てられないもの に
お題《いつまでも捨てられないもの》
すっかり色褪せてしまった文字。
何度も何度も見返した。
たとえ遠く離れていても僕らは、ずっとずっと一緒だ。
季節の花々を栞にして同封したり。
そこそこの名産品を。薔薇と蜂蜜のお酒、シロップ漬けにした果実、香草焼き、月魚の燻製――月の魔力が一番強い夜にだけ、それらを食しながら手紙を読む。
何千何万と交わした言の葉。
今日も弟子が手紙と紙包みを持って、愚痴るのを笑顔で聞く。
「紙なんか貯めて、一体どうするんです? 読んだら不要でしょうに」
「ただの紙切れが、僕にとっては一番の宝物なんだよ」
いつまでも捨てられないもの、ってある?
そんな問いかけを急にされては思い付くものも思い付かない。そもそもこんな質問を突然してくるなんて一体どうしたものか。逆に問い返すとケラケラと君は笑った。目を細めて、僅かに開いた口で、視線が奪われる。ハッとして視線を手元に戻すと君は言葉を続けた。ようやく捨てようとしているから秘密、だと。自分が答えられない質問をしないでと言うと、君にやんわりと肯定されたが、それでもなお興味があるのか回答を促してきた。
答えられるわけが無い。何年も傍にいるために、君の隣にいられるようにと捨て去ったはずの心情だと言えるものか。気が付くと恋人を作って、別れて、また作って。コロコロと変わる君の恋人を恨めしく思いながらも、結局燻り続けている君への感情が捨てきれないなんて、そんなこと、言えるはずが
「いつまでも捨てられないものを捨てるためにここにいるんだ」
「好きだよ。ずっと前から」
ない、はずだった。
[いつまでも捨てられないもの]
いつまでも捨てられないもの。
クローゼットの奥。
ベッドの下。
本棚の隙間。
色んな場所に、ちょっとずつ。
あの頃の、写真。
いろんな人に貰った、手紙。
お気に入りの、洋服。
ちょっと変わり者の、文房具。
昔使ってた、手帳。
あのとき聴いてた、CD。
何ならはじめて書いた、履歴書まで。
大きなものから、
小さなものまで。
人から見たら、いらない物でも。
自分にとっては、大切なもの。
いつか手放すかもしれないけれど。
今は、そばにいてほしい。
どんどん増えてく、ものたちが
私の周りを埋め尽くす。
たくさんの思い出を、これからも。
(想いがあるから、捨てられない。)
私は断捨離魔だ。
だから、捨てられないものは、
あまり、ない。
しいて言うなら自分の体と心
……なんてね。
小学生に上がった頃、
学校から用意された鋏と
母が作った針山。
この2つは、何故か今でも捨てずにある。
新しく買った鋏も、自分で作った針山も
今はない。
別に物凄い思い出や使いやすいわけでも
ないのに。
きっともう、馴染んでしまっているんだな。
嘘でもいいから、ここは、恋人からの初めてのプレゼントとか書いてもよさそうなものの、
私の捨てられないものは、鋏と針山だ。
お題 捨てられないもの
尻尾が丸まった柴犬を連れた飼い主と、ちらっと目があった。
確実に【 この人、犬苦手だよね】って気が付かれた気がする。
目を輝かせながら気になる物に反応しながら歩いている柴犬をくいっと引き寄せて過ぎ去って行った。
「犬、怖かったっけ?」
何食わぬ顔ですれ違ったつもりだったけど、同僚が心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「子どもの頃、噛まれたことがあって…突然鳴かれたらと思うとちょっと…」
飼い犬とすれ違うだけでも体がすくんでしまうけど、生きていく上では何の問題も無い。高い所も嫌いだし、狭い所も嫌い。それも子どもの頃に経験した悲惨な思い出からくるもので、確実にトラウマだけど、ずっと仕方ないと思って生きてきた。
「誰にでも苦手なことってあるけど、無理に克服しようとしなくてもいいじゃない? これから楽しい思い出を、上乗せしていこうよ」
「んー…方法が見つからない」
同僚は自分を指さし、ニコッと微笑んだ。
「一緒に楽しい思い出作ろう」
「え? 犬克服のために?!」
突拍子もない言葉に、思わず笑ってしまったけど、嬉しかった。
脳に刻まれた嫌な記憶はなかなか消えないけれど、これから起こるかもしれない新しい出来事を考えると、ほんの少しだけ前向きな気持ちになれた。
…………………………………
〖お題〗いつまでも捨てられないもの
いつまでも捨てられないもの
元カノの写真。
ずっと机に潜ませてたけど、あえなく見つかって廃棄処分。
なんか、男って思い出を取っておきたい性があるよね。
女は案外すぐに忘れ去ってるのに。
分かっているのに止められない(笑)
ベランダの外をちらりと覗き見ると、晴天の向こうにどす黒い雲が顔を出していた。
「一雨きそうだね」
「うーん」
麦茶を二つテーブルに置く。
彼は難しそうな顔をしながらスマホの画面を見て生返事だ。
つまらなくなって、なんとなく棚のレコードを漁る。
「うん、降るみたい。一駅先まで雨雲きてる」
「なんだ雨雲レーダー見てたのか」
難しい顔して何を見てたかと思ったら、とレコードを見る手を止めて微かに笑う。彼はまだスマホと一緒に天気予報士ごっこを続けていた。
微妙なすれ違いの隙間に、大粒の雨が一滴、落ちる音がした。
「ねぇ、何か聞いていい?」
「いいよ、もちろん」
誤魔化すかのように、一枚のレコードを引き抜く。灰色の水彩絵の具が水溜りを縁取ったようなジャケットだった。
ふと、違和感に気づく。引き抜いたはずのレコードが、まだ棚の中にある。手元にもある。
言うか迷った。もう雨は本格的に降り出している。それでも構わず、未だに彼は雨雲の行先に夢中だ。
「これ、二枚あるよ」
舌は勝手に言葉を紡いでいた。結末のわかりきったことを確かめる愚かなこの体。言わずにはいられなかったのか、まるで自傷行為ではないか、と自分に呆れながら。
ここで彼は初めて、こちらの顔を見た。
「あー、うん。そう」
「手放さないの?」
彼はスマホに目を落とした。
「……うん」
間が、語っていた。
捨てないの?とは言えなかった。
「そうなんだ」
知っている。二枚目の本当の持ち主も、二枚目が彼の過去そのものだということも。
「いい曲だね」
彼がその過去を今でも大事にこうして部屋に置いていることも。
物わかりよく振る舞う自分が、憎らしかった。
「でしょ」
どこか曇った声が響く。私は穏やかに揺れる針だけを見つめる。
悲しげなピアノの旋律が、豪雨と共に流れていく。
私はいつまで、彼の捨てられないものを抱えていくのだろう。
畳みかけるように雨は強くなり、ストリングスの音色がそれを追って行った。
「いつまでも捨てられないもの」
手紙かな。
手紙って文字となって残るし、
心がこもってるなぁ、大事にしよ。って思えるものだから。それに、親から貰った手紙とか先輩が部活引退するときにくれた手紙とかってすっごい感動するから汚れないように大切にしまってる。何回も見返せるってのも手紙の良いところだと思うな〜。
いつまでも捨てられない
電話番号を書いてくれた紙
ずーっとサイフの中
また連絡するわ
まだかかってこない‥
明日かけてみよっかな
“いつまでも捨てられないもの”
過去は誰にも捨てられないと思うな
今の自分は過去によって作られているの
だからこそ過去なく今の自分は存在できないよ
楽しい過去、嬉しい過去だけではないよね
もちろん辛い過去、苦しい過去、悲しい過去も…
けどそれも大切な過去だと思うの
そういう過去を乗り越えてきた数だけ
少しずつ成長して今の自分がいる
過去は捨てられない
けど過去は捨てたくないな
『いつまでも捨てられないもの』
青春
『いつまでも捨てられないもの』
捨てられないもの。
それはね、
中身が無くなった
絵の具のチューブ。
毛先がバサバサに
なってしまった筆。
そこには、
これまでわたしが
「絵を描いてきた」
という思い出が
詰め込まれてる。
みんなは、
「早く捨てなよ」
そんなことを
言うけれど。
絵に彩りを持たせてくれた
空の絵の具のチューブ、
一緒に色を付けれた筆。
それを見ていると、
過去に描いたものを
思い出すの。
溜まっていく、
空の絵の具のチューブ、
毛先がバサバサに
なってしまった筆。
「これだけ絵を描いたんだ
これだけ自由に絵を描けるようになった」
そう、思うことができるから。
だから、
大事にとっておかせてね
いつまでも捨てられないもの
最後の日先生から貰ったオロナミンCは飲めてもないよ
いつ飲むのが1番なのかな きっとずっと捨てられない
『いつまでも捨てられないもの』
初めて人を好きになった。
年上で同性の貴女に。
この想いはいつまでも、
何年経っても忘れたくない。