『ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
天国の猫たち
いっぱいシアワセで楽しい想い出をくれたね
一生忘れることはないからね
良いおかあさんだったかな
悪いところも沢山あったね
ありがとう、ごめんね
【ありがとう、ごめんね】
とってつけたように
いつもあなたは最後、そう言った
ごめんねの
裏側は私の不遜
【ありがとう、ごめんね】
#61『ありがとう、ごめんね』
もう少し早く言ってくれれば……
いや、それは違うわね
とにかく貴方の気持ちに
応えることはできないの
気持ちだけは受け取っておくわ
「ありがとう」は感謝を示すためのものであり、「ごめんね」は謝罪の意を示すものである。この二つが連続するというのはどういう意味だろう。
今日、人生で初めてコウ君に対して暴言を吐いた。教科書には血が一滴。赤く染め上がった頬は、多分怒りによるものだ。
私は悪くない、とは言い切れない。確かに私が怒ったのも良くなかった。発端は彼の鍵垢。写真に写った女性。最初はふざけて、誰なの?と訊いてみた。でも何だか彼の様子が可怪しい。私は問い詰めた。誰?ねえ、誰なの、答えてよ。今でもなぜこんなに怒ったのか分からない。バカ野郎、そう言って教科書を投げた。彼の頬に一つ、傷が付いた。血が飛び散った。
……後ろから足音が迫る。この音は青ちゃんだ。
「ねえ、京介くん。コウ君が、刺された」
全て理解した。
ありがとう、ごめんね。コウ君。
ありがとう
理解しようとしてくれて
気にかけてくれて
目を見てくれて
手を繋いで、離さないでいてくれて
ごめんね
きっと理解できないよ
その心配がダメなんだ
見つめ返せないし
僕から離してしまったね
曖昧な秋と曖昧な僕
季節のように心も移り変わらなかったら
きっと繋いだ手は離さなかった
お題『ありがとう、ごめんね』
感謝の言葉から始まって、謝罪の言葉で終わる。
私はいつも謝罪からはじめてしまう。自分を守るために。私の性格を考慮すると、私は相手を思いやる気持ちがないんだろうと思う。
ありがとう、は基本的に相手を幸せにする言葉だ。
ごめんね、は基本的に相手も自分も、ネガティブな気持ちになる。
ありがとう、と微笑んで、ごめんね。と頭を下げるのは大切なことだ。
#ありがとう、ごめんね
最後の最後まで
素直になれなかったね
悲しいくせに
悔しいくせに
泣くことも出来ずに
あなたに心配かけたくないなんて
自分に言い訳しながら
サヨナラも言わずにこの場所から
消えることにした
あなたはきっと気づいているはず
あなたはたぶん許してしまう
こんな私を…
二人で夢みた幸せより
あなたの幸せを大切にしたくて
ありがとう ごめんね
愛されたことだけ抱いて行くから
ありがとう ごめんね
私を忘れて
ありがとう、ごめんね
沢山のグラスが並んでいる
どのグラスを選んでも
貴方にあるモノしか満たせない
選んでくれて、ありがとう
表せなくて、ごめんね
欠けたモノ
弾けたモノもある
繋げ合わせることもない
形はヒトトキの維持を保つ
そして無へと帰す
沢山のグラスがあるにはあるけど
これだけ、たった1つだけの問いさえも
貴方を刺してしまうのだろう
#ありがとう、ごめんね
出会ってくれて、ありがとう。
好いてくれて、ありがとう。
愛してくれて、ありがとう。
永遠の、愛を誓ってくれて、ありがとう。
俺を、ドン底から引き上げてくれて、ありがとう。
手を差し伸べてくれて、ありがとう。
お前との生活は、申し分がないほど、幸せで、
充実してた。
でも、ごめん。
だからこそ、不安でたまらない。
この幸せも、必ずあいつに奪われてしまう。
お前を巻き込んで、傷つけてしまう。
そんな考えが頭を埋めつくして、不安で、怖くて
どうにかなってしまいそうなんだ。
だから――ごめん。
俺は、先に逝く。
また、来世、逢おうな――。
ウエディングドレスのあなたを、ベールの中から見つめたあの日。
あなたと永遠を誓った日。
あなたから多くのものを奪った日。
私といてくれてありがとう。
私を選んでくれてありがとう。
いつか出会ったあなたにごめんなさいをして、キスをしたい。
ごめんねって
言いそうになって
ぐっとこらえて
ありがとうって
言うんだ
………ありがとう、ごめんね
テーマは
【ありがとう、ごめんね】
私からは
【そしてやっぱり、ありがとう】
あなたには感謝しかない。
なにか手伝ったときは
"ごめんね"より
"ありがとう"の方が嬉しい
_ありがとう、ごめんね_
最後まで君を騙してしまった。
自分をよく見せたいという情けない我欲が先行してしまった。
私を今まで愛してくれてありがとう。
そして、そんな君を私は最後まで愛せなかった。
最後にこう言いたい。
ありがとう、ごめんね。
「ありがとう、ごめんね」とかけまして
「マツケンサンバの振り付けを間違えた」と解きます。
その心はどちらも「お礼/オレイ!」と「謝り/誤り」でしょう。
ありがとう、ごめんね
私の為にやってくれたんだね。
ありがとう。
感謝の気持ちは本物だよ。
私の為を思って動いてくれたことには心から感謝してる。
でも、ごめんね。
迷惑だったよ。
本当に凄く迷惑だった。
2度としないでね。
『ありがとう、ごめんね』
「ありがとう、ごめんね」
泣きそうな顔を奥に忍ばせるあなたにお決まりの言葉を投げる。
「ごめんねはなしね。私がしたくてしてるんだか」
風が吹いて、墓花立に挿した菊の花が揺れる。
とっくにいなくなったはずのあなたが、少し鮮明になって、すぐにまた薄くなった。
「何年目だっけ?」
「10年目かな」
じゃあ私は30歳か。
あなたがいなくなってから数えなくなった自分の歳を自覚する。
あなたはまだ、20歳の見た目のままだ。
「また来年来るね」
スカートについた土を払って立ち上がる。
花の香りが鼻腔をくすぐって、けれども残らないままぼんやり消えた。
私と出会ってくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
愛されてくれてありがとう。
全部を返せなくてごめんね。
君といられて、幸せだったよ。
来世ではどうか、また一緒に。
「転生したらエルサでした☃︎
~いつもありがとう、迷惑かけてごめんね~」
『ここの世界に来て約1年が経った。』
( - - `)はぁ… ほんとうにこれからどうしよう。
お父様とお母様は止められたと思ったんだけれど、
まさか私が寝ている間に行ってしまうなんて… ඉ ̫ ඉ
それに、お父様とお母様は帰ってこなかった。
本当の親ではないのにこんなにも悲しいのね。
『コンコン | Ꙭ)و゙ ㌧㌧』
「エルサ?
ねぇ ドアを開けて 心配してるの
会いたいわ
そばにいれば 支え合える 2人で
あたしたちだけで これから どうしていくの?
雪だるま つくろう_」
アナ…。゚(PД`q*)゚。
ごめんね、ほんとうにごめんなさい。
·····
そうだ!そういえば、手袋をしていたら魔法が
使えなかったわよね (ง ˙⍢˙)フフーン
『手袋をしてエルサがドアをゆっくりと開ける』
|กω`*)...ノ|Ю ガチャ
「エルサ!…。°(°´ᗝ`°)°。ウワーン」
「アナ…!( ◍´꒳` )´꒳`◍ )ごめんね、ひとりにして。
迷惑ばかりかけてごめんね…
ほんとうに、いつもありがとう。」
「……ウン…ඉ ඉ
こちらこそ、ありがとうエルサ」
ありがとう、ごめんね
生んでくれてありがとう
でも迷惑かけてごめんね
静かにそれは訪れる。誰もその足音を聞かない。
ページを繰る手を止めて、ステラは顔を上げた。静寂に包まれる部屋の中、目を閉じて沁むように聴き入る。ちろちろと灯りが揺れて、彼女の影が動いた。
こんこんとノックの音が響く。彼女は目を開けて扉を見やった。この時間に部屋を訪ねる者など限られている。どうぞと返すと、遠慮がちにそれは開いた。
「夜更けに失礼します」
彼――ラインハルトが音を立てないようにして入ってくる。何か持っているようだが、暗くてよく見えない。灯りもなしによく来たものだ。
「どうかしたの?」
静かな問いはまるで氷のような冷たさがあった。大抵の人間ならそこで尻込みしてしまうが、彼はその程度では怯まない。淡々とした喋り口が彼女の平生だからだ。彼女が本当に怒っているとき、彼女は口すら聞いてくれない。話しかけても無反応で存在ごと認知しなくなるのだ。彼女が目に見えて上機嫌になるのは、書庫に入っているときと、新しい書物との出会いがあったときだけだ。
「いえ、特に何かがあったわけではないのですが」彼はそう言いながら近づいてきて、持っていたものをステラに掛けた。温かなブランケットだ。「日付が変わったなと思いましてね」
彼女は栞――その辺にあった書類を適当につまんだもの――を挟んで、本を閉じた。ぱたんと吐息のような音がした。それから、立ったまま微動だにしない彼を見上げた。
影に紛れるというわけではないのだが、彼はすぐにすっと存在感を消して傍らに控え立つ。声をかけない限り、ずっとそこにいる。ステラは気配に敏い方ではないし、本を読み始めると途端に周りが目に入らなくなる。数時間後にふと思い出して周りを見回したらまだ佇んでいて驚いたことが何度もある。
ステラはソファを指差して言った。
「座れば?」
傍でずっと見られているのは気恥ずかしい。
「なら、お言葉に甘えます」
にこりと微笑んで、彼は彼女のソファに腰かける。
「外は雪が降っているみたいね」
彼女は窓の方を見ながら言う。ちらちらと白雪が降っている。
「ええ。そのおかげで、辺りが冷え込んできました」
「あなた……もしかしなくても、だからこれを持ってきてくれたのね」
肩に掛けられたブランケットを見やって、彼女は小さく息をついた。先に寝ていてと言ったところで、彼はたぶん、自分が寝るまでずっと起きているのだろう。
彼女は立ち上がると、彼に近づいた。
「お気遣いありがとう。わたしももう寝ることにするわ」
彼は少し目を見開いてがすぐに目を細めた。