『あなたとわたし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
|あなたとわたし|
あなたとわたし
同じ人間なのに
育った環境も違えば、性格や考えも違う
人間とは不思議なものだ
みんな違うからいい
違うからおもしろい
鏡に写ったワタシが喋る
『あなたとワタシは運命共同体、ワタシはあなた、あなたはワタシ、この運命からは逃れられない
あがいても無駄、どんなにあなたが拒否しても、ワタシがこの手を離さない限り、あなたとワタシは離れられない
諦めてこの現実を認めなさい、あなたはワタシ、ワタシはあなたなんだから』
「......ハッ」
短い息が口から漏れ、ベッドから飛び起きる
思い出せない、でもとっても嫌な夢を見ていた気がする
初めてじゃない感覚
私が私じゃないような、そんな何度も何度も繰り返すような不安感
ふと、自分の手を見つめる
確かに私の手のはずなのに、私じゃないような...
感覚を確かめるように手を握って開いてを繰り返す
手のひらに少し伸びた爪が当たって、ピリッとした痛みを引き起こす
大丈夫、ここにいる私は確かに私だ
そんな確認をして、ベットから立ち上がる
普通に仕事があるのだから、そろそろ起きなくてはいけない
寝起き特有の少し重い体を揺らしながら洗面台へ向かった
洗面台の前に立ち、鏡を見る
「うん、いつも通りの私だ」
起きた時に感じた不思議な感覚を、嘘だと自分に思い込ませるようにそう呟く
瞬間、鏡の中のワタシの口角が上がった...気がした
「えっ?』
世界が回る
まるで鏡の中に引き込まれるように
次の瞬間私は鏡の前に立っていた
さっきと変わったのは私の周りに何も無いこと
そして鏡に映る知らないワタシの姿
『ここはなに?!ねぇ!ここからだしてよ!!』
私は必死に鏡の前の知らないワタシに叫びかける
そんな私を無視して
ワタシはさっき見た不気味な笑顔で私に告げる
「だから言ったでしょ。私はアナタ、アナタは私この運命からは逃れられない
あなたはこれからそっちの世界でワタシとして生きていく
せいぜいそっちの世界でワタシの人生を楽しみなさい
じゃあネ」
......手が、 離れた
本能的に感じた感覚
ふふっ...
という笑い声を最後に私はワタシを置いていった
『おねがい、ここから だし テ......』
お題:『あなたとわたし』
わたしはなんで
自分に甘いのだろうか
頑張らなきゃいけないときだって
十分理解してる
だけど、努力できない
あなたは違う
いつもわたしより上手くできて
わたしの先をゆく
ちょっとくらい、待ってくれたって
引っ張っていってくれてもいいじゃん
あなたは前ばかり行くけど
わたしなんか、前に行くどころか
左右に揺れて、後ろのめり
どうしても一歩が前にでない
ねぇ、どうしたら前に進める?
努力したら報われるなんて言葉
大っ嫌い
報われるまで努力するなんて言葉も
大っ嫌い
努力が報われないのは努力が足りないからって言葉も
大っ嫌い
何年も前から積み上げていたものが
積み上がり切ってしまったから
もう積めるところがない
ここ数年、達成感を感じれたことがない
自分では頑張ってきたつもりだけど
結果が追いつかなくて、心が死んでいくだけ
変えたい
こんな自分を変えたい
何をしたらいい?
何があれば変えられる?
わからないよ
けどさ、
やっぱりなんでもいいから
やらないことには、始まらないんだよね
これでまた、だめだったらどうしよう
今度こそ立ち上がれないかもしれない
もう一度だけぶつかってみようかな
やれるだけやって死ぬなら別にいいや
もう終わりにしよう
あなたとわたし
あなたが指先を鍵盤の上で踊らせている時、わたしはそれを左斜め後ろから見ている。楽しげに弾み、時にしっとりと沈み、あるいは微笑みのような柔らかさをたたえる。単音も和音も、短調でも長調でも、あなたは全ての音を等しく愛おしげに奏でる。まるで全て、その指先から生まれ出た我が子のように。わたしの役目は、彼らをあなたの指先から旅立たせることだ。つっかえることなく一人一人が宙を漂うには、わたしの手が必要だ。
わたしがキッチンに立っている時、あなたはそれを右斜め後ろから見ている。わたしが何を切っているのか、何を煮込んでいるのか、何を混ぜているのか。指先を大事にしなければならないあなたは、わたしを少しも手伝えないことにはがゆさを覚えてつい手を出そうとする。わたしはそれをすかさず止めて、ゆっくりと首を振る。残念そうなあなたは、しかしそこを離れずわたしが全ての工程を終えるのを待っている。あなたの役目は、わたしがつつがなくキッチンを離れるのを見届けることだ。美味しい料理の完成には、あなたの瞳が必要だ。
あなたとわたし
類似するところはあっても
全然違う
でも、違うからこそ
友達なんだろうね
この分離の世界で
永い時をかけ
全てを味わい終えた時
肉体を脱いだ
あなたとわたしの
境界線は溶け入り
大海に降り注ぐ
無数の雫たちのように
大いなる一つの
源へ還る
「あなたとわたし」
『あなたとわたし』
あなたとわたし、何が違うのだろう
同じ人間のはずなのに
あなたに出来て、わたしに出来ないことがある
わたしに出来て、あなたに出来ないこともある
あなたにあって、わたしに無い物がある
わたしにあって、あなたに無い物もある
全てのことはお互い様
わたしだけが大変なわけでも
あなただけが大変なわけでもない
でも、人はつい「わたし」のことばかり考えがちになってしまう
「わたし」が「わたし」のことばかりを考えたなら
「あなた」も「あなた」のことばかりを考えるだろう
それはきっと悲しいこと
わたしがあなたを
あなたがわたしを
お互いに考えられたなら
そこにはきっと穏やかな「あなたとわたし」が待っている
だから、僕は「あなた」のことを考えたい
[あなたとわたし]
偶然、わたしの作る話を読んでくれたあなたへ。
ありがとう。
誰かに読まれて初めて、作品として命を持てるから。
わたしの話が生きるために、
出会えたのが、あなたでよかった。
あなたとわたしは全然違う。
あなたと違って、私には誇れるような才能がない。
けど、私には自慢の家族がいる。
優しくて温かくて、帰る場所を与えてくれる、私の唯一の家族。
私が自分の命を投げ打ってでも大切にしたい宝物。
家族が大嫌いで縁を切っているあなたとは違う。
ほらね?やっぱり…
あなたとわたしは全然違う。
あなたとわたし
あなたとわたし。
性格は真反対。好みも違う。
なのに一緒にいたいって思えるのは、
あなたのことが本当に好きだから。
でもあなたには言わない。
あなたの隣には、もう別の人がいるから。
わたしを選んでくれたらよかったのにな。
その人よりもずっと好きでいるのに。
とか思ってる。
ずっと好きだったよ。
あなたと私では
何が違うのだろうか
あなたの方が幸せそうにしているのが
きにくわないと思ってしまう
自分がどんどん嫌いになっていく
頑張っても追いつかない
いつまで努力したら、追いつけるのかな
あなたとわたし
あなたはわたしじゃないし、
わたしはあなたじゃない。
あなたとわたし
あなたとわたしは、巡り巡って出会う運命にある、そんなロマンチックな関係ではない
話せれば楽しい、
あなたと一緒にいない時間があっても寂しくない(長すぎれば寂しいが)、
お互いに悩みを話せる、
境遇が少し類似してて、根本的な考え方が似ている
この関係は何と言うんだろう
あなたは、わたしからすれば、気が付けばわたしを一番救ってくれていた人だった
自分が人と違う、その部分を気にしていたわたしの話を否定もせず、肯定もせずに聞いてくれた
それがどんなに助かったか、今でもあなたには分からないはず
例えるなら、あなたは優しい光で夜空を照らす月や星のよう、あるいは緑の葉で彩られた木々かもしれない
自然と同じように、気が付けば傍にあって、安心できる存在、それこそがわたしにとってのあなただ
だから、わたしはあなたに会えない日が来ても、あなたの幸せを願う1人でいたい
趣味が違う
性格も正反対
にぎやか好きのあなたとひとりが好きなわたし
好きな食べ物が一緒
使うメモ帳が同じ
お互い振り返って目が合う
そんな“あなたとわたし”
あなたとわたしの違いなんて
たった一つしかない
ただ誰かに引かれたレールを歩むことしかできないあなた
ただ従順に純粋に命令に従う日々
けれど誰もあなたを愛してくれはしなかった
心が壊れてしまったあなたは
あなたを苦しめてきた人々に復讐を始める
わたしにはあなたを咎めることはできない
だってあなたは
あの日わたしの手を握って連れ出してくれた彼と
出会うことができなかった
もう一人のわたしなのだから
あなたが笑えば私も笑う。あなたが怒れば私は泣く。あなたが困ってたら、どんなことでもしてあげたい。
私が笑ってもあなたは適当に相槌を打つだけ。私が怒ってもあなたはスマホを見つめてる。私か困ってたら露骨に面倒くさがる。
私は初めと何も変わらないのに、あなたは変わってしまった。またあの頃みたいに、2人で笑っていたいのにーー
『あなたとわたし』
「あなたとわたし」
あなたにとって
なくてはならない人
たいせつで
となりにいるだけで
わかりあえて
たくさんの
しあわせがありますように
---------------あなたとわたし
ゴミはないけど生活用品も足りない部屋の真ん中で、今日も彼は本と原稿用紙に押し潰されながらすやすやと眠っていた。
まるで事件現場のようなその光景に最初の頃はいちいち慌てていたが、意外にも穏やかな彼の寝顔を何度も見せられるうちに、今ではすっかり慣れてしまった。むしろ、今日はしっかりと眠れているんだ、というホッとした安心さえも感じてしまう。
とりあえず上に乗っかっている本を退けたり、原稿用紙を順番通りに集め、机の上に置いたりと彼の発掘作業を始める。もちろん、気持ち良さそうな彼を起こさないように。
毛布を掛けてやったら、次は夕食作り。
どうせ今日も何も食べていないんでしょ?
どんなにどんなに彼を思い、奉公し、共に過ごしても、私はずっとファン一号。彼の鋭い瞳はいつも文字を睨みつけ、私のことなどほとんど放ったらかし。彼の頭の中にはいつでも作品のことばかりで埋め尽くされているの。私が入り込む隙なんてない。
でも、そんな真っ直ぐな彼が、私は大好き。
作品だけじゃない。最早執筆することが自分の心臓を動かすのに唯一必須だと思いこんでいるかのような、そんな、目を離したら忽然と消えていそうで、どうにもほっとけない彼自身が大好き。
あなたとわたし
あなたとわたしは同じじゃ無い。
顔も、性格も、育った環境も、好きなもの、嫌いなものもきっと全部ちがう。
もしかしたら、私達は正反対な人間なのかもしれない。
あなたと私は、これから先、別々の人生を歩んでいき、交わることは一度も無いのかもしれない。
私はやっぱりあなたが好き。
あなたとわたし
あなたって誰のこと?
わたしって本当にわたしなのかな。
わかんないよ、そう吐き出せば、頭の上からくすくすと笑い声が聞こえてくる。
「そんなの、私だってわかんないよ」
そう言った彼女にわからないことなんてないと思っていたから、少しだけ驚く。どうすればいいの、そう聞けば彼女はニヤリと笑った。
「はーい、みんな注目! 問12の『You and me』だけど先生思いっきし下線引く部分間違えたので、そこ答えなくていいからねー。これは先生が悪いからみんなにそこの点数分はあげちゃう」
その言葉にしん、としていた教室は笑い声や歓喜の声であふれる。
「ほーら、テスト中だからまだ静かにー」
しー、と人差し指を唇に当てる彼女と目が合う。見つめ合って互いに吹き出しそうになってしまったのはみんなには内緒だ。