『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
赤紫のあじさいが一面に咲いている。
「綺麗だね」
その声に気を良くしたのか、彼は持っていた懐中電灯をゆっくり動かして、咲き誇るあじさい一つ一つを照らし始めた。
「少しずつ増やしていったからね。そう言われると嬉しいよ」
赤紫がほとんどだったが、よく見れば青や白、紫など様々な色がある。彼が懐中電灯を動かすたび、庭に植えられたあじさいとそこに降る細かい雨が幻想的に照らされる。
「あじさいの色は土の成分で変わるんだっけ?」
「そうだね。でも最近は土の成分の影響を受けない品種も出来たし、逆に色を変える為に土に入れる栄養剤も出来たりで、ある程度コントロール出来るようになったよ」
彼はあじさいについてやたら詳しい。
「じゃあ、この庭のあじさいの色は貴方がコントロールしてるの?」
「さぁ、どうかな?」
赤くなるのは土の成分がアルカリ性だからだという。私はと言えば、花はあまり詳しくない。
「桜の下には死体が埋まっている、という言葉があるだろう?」
西行だったか。
「私はね、あれは桜ではなくあじさいにこそふさわしい言葉だと思うんだよ」
赤紫の小さな花が宵闇に浮かんでいる。懐中電灯に照らされているあじさいは、雨のせいで輪郭がぼやけて、まるで手毬のようだ。
あじさいの花が赤いのは、土の成分がアルカリ性だからだ。
「桜の赤と、あじさいの赤。どちらが血の色に近いか、一目瞭然だろう?」
開け放したガラス窓に、彼の姿が映っている。懐中電灯はどうやら捨ててしまったらしい。
振り向いたその瞬間、彼が大きなナイフを振り上げているのが見えた。
――あぁ、そう言えば。
人間の血液は、弱アルカリ性だった。
END
「あじさい」
「あじさい」
私は雨の日傘をさして歩いてた。歩くとあちこちに水溜まりがある、雨のせいで空気がどんよりだだから雨は苦手だ。私がそんな中、遠くに目を凝らした。そこには他の女と親しげに歩いている私の彼氏がいた。数日後私の彼氏が死んだ。葬式にあの女は来ていないようだ。葬式が始まり、私は彼の棺桶にアジサイの花をおいた。葬式が終り私の日常が戻った。そこまで私は悲しくならなかったあいつは、何度も浮気を繰り返しもう我慢の限界だったから。
今日も雨の日だった,でも彼氏のお陰で雨が好きになれたみたい。
紫陽花の花言葉「移り気」、「浮気」、「無情」
(あっているかはわかりません…)
あじさい
あじさいの花言葉
「移り気」
「浮気」
「無常」
良い印象ではないけれど
雨降りの梅雨が来て
暑くなるんだよって
季節を知らせてくれる気がして
好きな花
門を曲がったお宅には
今年もあじさいのつぼみが沢山
今年はどれくらい咲くかしら
白、黄色、黄緑、ブルー、ラベンダー、ピンク、紫、赤系など
あじさいと言う名に沢山の色がある
人も名前と言うものがあり
沢山の個性、性格がある
人も花も似ている
雨の中濡れてる君が可哀想だと思った。
傘をさしてあげようと思ったけど、
殻を背負ったお友達と一緒だったからやめた。
「君たちは雨が好きなんだね」
話しかけると、
機嫌を損ねたかのように雨が強くなった。
そうか、君も友達だったんだね。
上を向いて語りかける。
雨が弱まり、
1匹と1朶が笑ったような気がした。
#あじさい
あじさい
この時期からあちこちで見かける紫陽花。
その昔は“移り気”“浮気”“無常”この花言葉のせいで、庭先に植えてはいけないと言われてたそうですが、今となっては気にしない人が多いようですね。
花言葉を知ってしまうと、誰かからもらうそれが恐ろしい意味を持つのでは?と勘繰ってしまう私。(ひねくれ女王)
せっかくの美しさも台無しです。
“裏切り”とか“薄れゆく愛”とか言う意味のそれを笑顔で渡されたなら、トラウマになりますね。
気をつけなはれやー。
end
あじさい
あじさいってなんか悲しげ
梅雨のジメジメした時期の花だからかな?
悲しさ寂しさ鬱々した気持ちを
打ち消したいと強く念じて咲いてるかのよう
そんな気持ちにならないで
大丈夫
君の未来は僕が明るくしてあげる
そうあじさいが私の憂鬱を吸い取って
綺麗に綺麗に咲こうとしているそんな気がする
そしてあじさいを見て思うのだ
いつもこの時期に咲いてくれてありがとう
綺麗な花だ
頭の中が華やいで私は癒されるのであった
「あじさい」
6月の花
と言ったら
あじさい。
6月の人
と言ったら
俺。
と言われる
男になりたくて
なれなくて
まだなりたい
バカな
6月生まれの
男。
#あじさい
この時季にいつの間にか色づいて
そういえば紫陽花だった、って思う
毎日通る道で、毎年思う
そして小学生の自分が得意げに
「アジサイは土のリトマス紙なんだよ」
っていう声が聞こえる
学校で教わった日に、母に伝えた声で
うちの庭が酸性だと知った、遠い遠い日
水無月の始めの頃、私はしとしとと滴る雨露の雫を差している雨傘で受け、色取り取りの紫陽花の咲く道を伝い、行き付けの茶屋へ向かっていた。
その茶屋はかなり昔から在ったらしくどこか趣のある奥ゆかしい茶屋だ。
幼い頃だったか、私は父に連れられ此処に初めて訪れた時、水饅頭を食べさせてもらった。初めて食べたその時の味は今でも忘れられない程記憶に鮮明に焼き付いている。
瑞々しくも控えめな甘さの餡と程よい滑らかさの葛粉の生地に包まれた水饅頭。
そして一緒に出されたお茶のほろ苦さが私の好みであった。
私はそれを目当てに毎年この時期になるとどんなに忙しくとも此処へ寄る事にしている。
それは、普段の喧騒を道伝いに咲かせている紫陽花の花々が忘れさせてくれるからだ。
「昔は良かった。父や母、兄妹達といつも一緒に来て此処で一服し、皆でゆっくりとした時を過ごせていたからかな。」
そう思えば今は独り身で身軽にはなったものの、何処か寂しくも感じる時がある。
紫陽花の花は何も語りはしない。
しかし其の花々は昔からの記憶を思い出させてくれる。何処か懐かしくも優しかったあの頃の記憶を。
「紫陽花咲く道の追憶」
咲いたまま末枯れていく姿は生に縋っているようで。
美しい淡紫、愛らしい薄紅、鮮やかな赤紫、深い紫紺、軽やかな空色、儚げな月白。
そのどれよりも褪せた揺らぎ色に惹かれて止まない。
(あじさい)
あじさい
気づけばあじさいが咲く季節だ
青、紫、ピンクに染めたころんと丸いかわいらしいお花
雨の季節だ
雨は気持ちをさらに憂鬱にさせるんだけどな
6月、春でも夏でもないグレーな季節に
気持ちもグレーな私。
気持ちがころんと和らぐお花があるっていいな
あじさい
あじさいは土の酸性度によって色が変わるものがあるらしい。リトマス試験紙と反対の色。
今日も僕らの家には青い紫陽花が立派に咲いている。
「あじさい」
あじさい、というと私はカタツムリとセットで
考えてしまう。
あじさいが咲いているのを見ると、綺麗だなと思う。
でもカタツムリが嫌いな私は他の花と比べて、
あじさいをあまり真剣に見ないかも。
カタツムリがそこにいなくても
カタツムリが這っている姿が、
どうしても頭に浮かぶ。
あじさいを見かけると目を奪われて
あ…ピンクだ あっちにブルーも
あそこはパープル どれも好きな色
なので目移りしてしまう
てんとう虫もきっと転々と…
花言葉は「移り気」って…ある
うんうん 当たってる(笑)
✴️57✴️あじさい
あじさいが咲く頃の
雨上がりの夕暮れは
空が信じられないくらいに
赤く染まることがある
どこからともなく
聞こえてくる子供達の声は
僕の心に心地良く響いて
何となく心が温まるのさ
さっき別れたばかりなのに
もう…君が恋しくなるなんて
今までに感じたことのない
この感覚と胸のざわめき
多分…これが愛なんだと
そう感じる
あめが降ると
じかんが止まる
さいごの夜に
いつもの戯言
#あじさい
あじさい
あじさいが咲きましたね。今、貴方の心は何処にありますか。
日々家
移り気なこの色は君が染めた色
わたしはただ空ろに咲むだけで
/お題「あじさい」より
『あじさい』🧡
この時期になると現れる。
様々な色をして
可憐に咲く。
僕の心をひきつける
その小さな花は
憧れでもある。