『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
創作「あじさい」
彼はまさにあじさいだった。置かれた環境で振る舞いを器用に変え、他人からの厳しい視線や言葉にもじっと耐え忍んでいた。降りかかる雨に耐えるあじさいのように、淡々と。
僕は彼と何度か話す機会があった。といっても天気の話から始まり、趣味や好きなものなど無難な内容をお互いにぽつぽつと繋げる。道や廊下で顔をあわせれば、会釈を交わす。その程度の関係だった。
ある日の午後、僕はどこかの店に傘を置き忘れてしまったことに気づいた。帰ろうにも雨足は強まるばかり。どんよりした空を軒先で見上げ、雲が途切れることを願う。すると、軽く肩を叩かれた。
「傘、貸しますよ」
彼であった。 濃い青の傘を差し出して柔和な笑みを浮かべている。反射的に傘を受け取った僕ははっとし、借りても良いのか尋ねた。
「大丈夫ですよ。折り畳み傘があるので」
「ありがとうございます。明日、返します」
少し恐縮しつつ傘を開く。歩きかけた彼は足を止めて僕を見る。
「そうだ、一緒にお茶しませんか。雨の日限定のケーキを出すお店があるので」
普段、付き合いの悪い僕には珍しく彼の誘いに乗っていた。単に、ケーキに興味が引かれただけではないらしい。彼と心から話してみたいと、柄にもなく考えていたのだった。
雨の音で目が覚めた。僕は彼の腕の中にいる。 彼の言葉はあじさいの葉のようだ。一言でも飲み込めば、激しい恋の病に侵されてしまう。
彼は僕だけのあじさいだ。
(終)
やれやれ、まであと少し
2024/06/13㈭日記
今月、3つ頼まれた町内会の仕事の
2つ目が今日、終わった。
あと1つで仕事は終わり。
町内会に非協力的だと、町内で
何かあった時には、 まず一番に
疑われると思う。
そういうのが嫌だから
町内会の仕事をしている。
少しはどんな人間か 分かってもらえるはず。
人って 得体の知れない人のことも
疑うから。
それに、市が町内会を 市政に
取り込んでいるから、災害があった時に、いろいろと困ると思うんだよね。
だから、万が一を考えても町内会の
仕事はした方が良いんじゃないかと
思っている。
だからと言って町内会を支持しているわけじゃない。
町内会なんて無くなれば良いのにって思っているけれど、壊す力も解体への扇動力もないから従うのみ。
昨日の皿うどん、
勧めてくれたのに食べなくて、
良かったの?って思った人がいるかも知れないけれど、連れて行ってくれた人も限定を選んだので。
限定に弱い人は多いね。
明日は新しいホムセンを開拓するよ。
おやすみなさい。
あじさい。
あじさいの
白がかわいい。
最近
よく見る気がする。
あじさいは
心変わり?
今の私も?
それも楽しそう。
あじさい
今年の紫陽花は、一つ一つの花が美しい、てまり咲き。
凛とし、縹色が疎らに弱かったり、強かったり。
その姿に魅入られた。
貴方にそっくりで。
紫光りする黒髪、涙で潤い曇りがない瞳、透き通る肌。
その全てに私は魅入られ、鼓動が高まった。
そんな、貴方が私の傍にいる。
美しすぎる貴方に触れられるだけで幸せだった。
人間は情が移るもの。
貴方は、私に振り向き続けなかった。
私だけの美しい貴方なんだ。
私だけの紫陽花になってはくれないだろうか。
手をひき、貴方に口付けをする。
息がすぅと抜け、てまり咲き。
雨の水滴が花弁につく。
ゆっくりと指先ですくい口にすると、しょっぱかった。
私は感動した。他にも、涙せず笑って欲しい。
もっと、それを見たいんだ。もっと。
今年の紫陽花は、貴方に似すぎている。
あじさいはこれからも美しく雨に濡れ、咲き誇る。
#07
あじさいが咲いている。
後で書きたいので一旦キープします…
私の家の庭には昔から紫陽花がある。
紫かと思えばピンクに変化していく。
青かった気もするが、いつの間にか紫やピンクになった。
酸性、アルカリ性の関係なんだろうが、いつも不思議に思う。
花も木も生きているのだと実感する。
今年も沢山の花をつけている。
雨の中で見るとより一層美しい。
シフォンケーキは 白陽花
雨 したたるに 青陽花
汗ばむ夜に 赤褐陽花
あなたに 紫陽花を。
「あじさい」
あじさいが咲いている。
もう6月。
梅雨の時期。
定期テストもそろそろだ。
6月は私の誕生日。
時が経つのは本当に早い。
#16
俺のいつもの日はあじさいを愛でることから始まる。
この日の天気と温度に合わせ育てていく。
『あじさい』
雨に濡れ、華麗に咲き誇り
映す度に姿を変える、彼女らは
梅雨無き季節に、萎れてた
---二作目---
雨に濡れたら、冷えてしまうから
身体を寄せあって、暖め会おう。
小さな花が連なっている、紫陽花のように
#あじさい
327作目
一周年記念まで...あと37日
『独り言』
梅雨は嫌い。しとしと降る雨、湿度が高くジメジメするし、雨空にかかる雲は濃くて陽の光を遮る。
頭痛も起こってくると流石に低気圧を呪う。
でもね、紫陽花の花を見ると綺麗だなって思うんだ。
雨露に濡れたピンクや紫の小さな花弁が揺れる。それが可愛らしくて。
紫陽花って花言葉は『移り気』なんだって。
めちゃくちゃ好き。私っぽくて好き。
恋愛に関してはあんまりそれは感じないけどでも熱しやすく冷めやすいのは同じ。
正直この性質はよく思われないのよね。興味がどんどん移っていくし、去るもの追わずで執着しない。
だからいつまで経っても独り身なんだけど。
でも趣味や交友関係では悪くないのかもね。良くもないけど。
新しいことに興味が移るってことは、常にアンテナ張ってなきゃできない。
ねえ、あじさい君。君も同じなのかい?
君も一人なのかい?
同じだね。仲良くやろうよ。
これまでも、これからも私は移り気。
ピンクの紫陽花。
#あじさい
【あじさい】
道々にあじさいが溢れている
どこまでも柔らかな丸みは
静かな雨を受け
小さく微笑むように揺れた
『いつか、あじさいの花を送り合おうね』
そう約束したのは少し前のこと。
ついに私もあじさいの種を買えるようになり、育ててみたものの鉢植えの中にいるのははっきりとした色味のオレンジ。
私の理想とはかけはなれた姿にすこし落胆しつつも、見かけることのないオレンジのあじさいをじっとみつめる。
そういえば、オレンジのあじさいの花言葉ってなんだろう?
最近読んでいるマグルの世界の植物たちの図鑑にはあじさいのページもあったが、そこにはオレンジ色のあじさいの記載はなく花の色それぞれにあるという花言葉も青や白といったものしか載っていない。
魔法界の突然変異で生まれた色なのだろうか。
それとも私の育て方が下手………?
……まぁそれはそれで。よくよくみたら元気な色でいいじゃん。プラスに考えるのは私のいいところだ。
それに、無いんなら付ければいい。私が花言葉を。
そうなるとやっぱり約束した相手と関連した感じにするのがいいな。デザインもどんな風にアレンジしようか。きっとなんでも喜んでくれるだろうけど、ちょっとひねりたいのが私のいいところその2。
色々と思案しながら私はプレゼントするフラワーアレンジメントを作りに植物店へと向かった。
「あじさい」HPMA
300字小説
移り気
梅雨の時期、近所の廃寺のあじさいの生垣に女の幽霊が出るという。何でも身請け話を反故にされた遊女の霊らしく、色が変わっていくあじさいを『憎し、憎し』と叩いて回るらしい。
「……それは気の毒な……」
長屋の傘貼り浪人の先生が刀を腰に立ち上がる。
「先生、幽霊が切れるんですかい?」
「解らぬ。が、切らずとも未練を晴らすことは出来よう」
先生は竈の灰を手に取った。
今年のあじさいは咲き始めからずっと赤い花のままで、遊女の霊は毒気が抜かれたのか咲き終わる頃には消えていた。
「あじさいは土で色が変わるのだ」
「先生、さすがで」
「人の心変わりに泣くのは遊女も武士も同じだからな」
先生が苦笑して、ぺたりと傘の骨に糊を塗った。
お題「あじさい」
あじさいを見た。
梅雨だな〜と感じるのは悪くない。
フィリピンでは4ヶ月も続くらしい。
2024 6 13 #8 あじさい
叶流(偽名)
あじさい
きれいだね
紫、あお、きれいに咲いてる、梅雨の時期にきれいに咲く
奄美は大雨警報出てて大丈夫かな?心配だな。鹿児島も大丈夫かな?
あじさい
6月になると嫌でも目に入る
そんなあじさいさん
意外と種類があることを
今年初めて知った
あじさいはあじさい、としか
見ていなかった自分に反省です
今年も梅雨に彩りをありがとう
「あじさい」
″花のある食卓っていいね″
二人で話した
カーネーションが枯れて
今度は紫陽花…
日によって
花びんの角度を変えると
見え方が違ってきれい⟡.·
″今度は何を飾ろうか″
″また、2人で買いに行こっ″
ずっとずっと
綺麗な花を見ながら
貴方と暮らせたらいいな
あじさいとねるねるねるね
子どもの頃、あじさいが花の中で一番きれいだとおもっていた。あの頃もしねるねるねるねを練っていたら…
いや、練らなかったからこそ、今の私が居るのだ。
あじさい
梅雨の花
雨ばかりで少しどんよりとした空気が漂う梅雨の時期に
それを美しく彩りで照らしてくれているように美しく咲く花を
私は少し特別に思う。