『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君が咲く季節は決まって
お日様を隠しちゃうから
みんな足早に通り過ぎていく…
強い雨に濡れても
君の名に勝手な意味をつけられても
香りをたてることもせず
ただ…ひっそりと優しく
モノクロの景色を鮮やかにしてくれる。
雨があがる前にもう少しだけ側で眺めてよう…
君が夏のお日様を連れてくる前に。
- 紫陽花 -
飼っていた黒猫が1歳10ヶ月でこの世を去った、悪性リンパ腫を併発した白血病だった。
6月初頭、余命2週間だと宣告された黒猫だったが、覚悟の決まらぬ飼い主をおもんぱかってか実際に逝去したのは7月4日だった、頑張って生きてくれた、痛くて苦しくて辛かっただろうに。
そんな飼い主想いな黒猫を火葬してくださった御寺があじさいが続く細い山道を登った所にあったので、あじさいを見るとその記憶が甦る。山道には紫と青のあじさいが沢山咲いていたっけな。
花言葉は辛抱強い愛だって。
【あじさい】#4
色々な色に変化する紫陽花
それと同じように人の心も
変わってしまうの?
そんな嫌だ
移り変わるのは、花だけでいい
お願い嫌いにならないで
僕が通る道には、いつも、色鮮やかなあじさいたちがならんでいる。
ピンクや濃いピンク、紫、紫のような青、青のような紫、白、うすい青などがあるね。
まるで宝石みたいにひかってるように見える。
雨粒が日光で反射してるからじゃない。
あじさいひとつひとつの花びらが輝いている。
でも、他の人は絶対に見れない。
なぜなら僕は、来てはならない道にいるからだ。
永遠に。
雨の中綺麗に輝いている花
あじさい
いろんな色があり
それぞれ輝いている
あじさいを見ると
夏を感じる
次は梅雨明け
どんな花が咲くだろうか
〈あじさい〉
『あじさい』6/13
味を彩ると書いて、味彩。
お題的には紫陽花だけど、しらない。
だって、お題がひらがなで『あじさい』だもん
と、料理に置いて大切なのは何か...
それはやっぱり、環境!
味や見栄えは、気分によって覆る。
祭りや祝い事で、味と見栄えを気にするか?
しない、楽しめ雰囲気を!!!
と言うわけで、雨の日に美味しいのは
アイスだよねぇ、って話。
してない? ....してたよ?
あじさいの花びらはいろんな色が混ざっていて、なんだかこんぺいとうみたい。口にいれたら甘い味がしそう。
でも実は種類によって毒があるんだって。
飼い犬と散歩するたびに絶対近くに寄って匂いを嗅いでるから、ちょっと不安になっちゃう。犬は本当に道草を食べちゃうからね。もしかしてこれが慣用句の語源なのかなあ?
それとも昔は人間も道草を食べてたり……?
あじさいを咥えて歩いてる人がいたら、ちょっとおもしろいかも。
梅雨に咲くその花は、
雨に打たれてなお、きれいな姿を見せている。
連日のように降る雨に、鬱陶しさを感じる私の心を
穏やかにしてくれる。
どうか、まだ散らないで。
こんなに雨が似合う花は無いだろう。
「あじさい」
本日のお題:あじさい
梅雨は苦手だけど、あじさいの花は好き。
青いあじさいが好きで、自宅に植えられたあじさいがピンクになるのが、少し物足りなかった。
あじさいの花の色は土の成分で変わるのだと知った時に諦めた。
不器用な私は鉢植えすらうまく咲かせられないのだから、土の管理などできないだろうと。
多分、少しずつ諦めるのがうまくなっていった。
あじさいの花言葉のように移り気でいれば、長く執着することもない。
#35「あじさい」
紫陽花の咲く時期になってきた
梅雨の時期にもなり、雨がよく降る
カエルは喜びゲコゲコと
カタツムリものんびりと歩き出す
梅雨も開ける頃
蒸し暑い夏がやってくる
紫陽花も花弁の色を変えながらゆっくりと
また来年も、ここに来よう
きっと僕らの目印なんだ
6月の桜だと思ってる。
いつのまにか咲いて「綺麗だな」って思ったのも束の間。
暑さに弱くてすぐに枯れちゃう。
片付けるのも大変で、桜の花びらを掃除する時を思い出す。
テーマ“あじさい”
君が好きな花は“あじさい”だった。
僕は君に似ている花が“あじさい”だと思う。
見た目では無く
“あじさい”の花言葉は
移り気、浮気、無常
君は浮気症でそして
移り気が激しい。
無常……君は、気が付くといつも
変わっている。
髪の色、爪の色、好きな服装、メイク
よく、飽きもせずに
変われるなぁと、そう思う。
そんな君が一貫して
“あじさい”を好きだと言う。
そこだけは、“あじさい”と似ていないな
そう感じた。
紫陽花はよく6月とか7月とか雨が多く降る時期に見かける。どの紫陽花もほとんどが寒色。どのお花も綺麗だし、自分の心を癒してくれる。でも、やっぱり雨の日は気分が下がる。そんな気分を紫陽花が紛らわしてくれている気がする。でも紫陽花の色は水色や紫などの寒色。寒色って聞くと、冷たいような暗いようなイメージが浮かぶ。紫陽花もほんとはくらい気持ち。でもそんな気持ちを紛らわそうと、綺麗に咲く。紫陽花のように、辛くても周りを笑顔にできるようになりたい。雨の日でも、頑張る!!!
「あじさい」
この季節になると思い出す。
「紫陽花って金平糖に似てるね」
って君が笑って言ったこと
それから毎年
紫陽花が咲いたら
金平糖を一緒に食べようって
小さな約束をした
だから
こうして今年も君のところに
金平糖を届けに来たよ
手のひらいっぱいに
金平糖乗せたから食べに来て
いつもの笑い声を聞かせてよ
何があったのか聞かせてよ
君がいないと
金平糖の味がしないんだ…
テーマ:あじさい #212
「あじさいってハイドレンジアっていうんだってよ」
妹が自慢げに言った。
あじさいがハイドレンジアっていうことは知っていた。
でも妹はまだ小学高低学年。
「へ〜! 知らなかった! ものしりだね〜」
私がそう言って頭を撫でると嬉しそうに胸を張る。
いい嘘だってある。
それは嘘じゃない。
思いやりとか、気遣いというのかもしれない。
鬱陶しい雨
雫が落ちた先に
咲き乱れる四片(ヨヒラ)の宝石。
赤、青、紫
隣にいても違う色で輝く
不思議な手毬花。
どんなに雨が鬱陶しくても
毎日出かけなきゃいけない
雫が落ちれば
いっそう輝いて見える
それを狙って咲くかのよう。
雨の鬱陶しさを味方につけた
愛され上手。
うんざりな季節に
楽しみをくれる子。
–あじさい–
あじさいは、雨のなかに咲く花。屋根も傘もない場所で雨に打たれても、鮮やかに、美しい形で咲いている。私も、紫陽花になりたい。
あじさいのイメージは雨の中でも 凛としてるとこ
だから、あじさいはどんな天気でもそれに溶け込む能力を持ってるんだと思う
どうやったら自分がその一面で目に留まるのか常に考えてるのかな
───────「あじさい」
《あじさい》
梅雨の印象がある花だけど
しばらく見たことないなー
空にどんよりとした重い色の雲があり、シトシトと雨が降り続く中、少女の目に色鮮やかに咲いている花が写る。
-ねぇねぇお母さん、なんで、ここの花とあそこの花は色が違うの?
鼻先に咲いている花とすぐそこに咲いている花を見比べながら少女が不思議そうに隣を歩いている母親に訪ねる。
-それはね、土の成分で花の色が変わるのよ。
母親は自分の肩が濡れているのにも関わらず、傘を少女の頭に被せながら答える。
-そうなんだ、近くにあるのに不思議だね。
まるで、家みたいだね。
少女の言葉を聞いた母親がハッとした顔をする。
母親は、少女が家庭内別居中の私達を例えたのだと考えたら胸が苦しくなった。
生活してきた環境が違えば近くにいても性格は違う。
花や葉、それに根にも毒がある紫陽花を見ながら母親が薄気味悪く静かに笑っている。
-パパが待っているから早く帰ろうね。
母親は、小さい雨合羽を来た少女の手を握り、家のある方へ歩き始めた。