愛してる
たった唯一きみだけをわたしはこれからも、愛する
最愛の君
生まれた次元が違ってしまったから、会うことはないけれど
それでも、最愛の人はきっと君だけだ
君に出会えたというただそれだけで
わたしの毎日は今日も色づき、多幸感が溢れ出すんだ
今年はモンシロチョウを見ていない気がする
幼稚園時代、モンシロチョウのダンスを運動会で踊ったのを覚えている。どんな踊りだったかはもう覚えてないけど
「モンシロチョウチョ 蝶々 モンシロチョウ
ひらり ひらひら 花を求めて」
って歌詞があったような?なかったような??
ひらり ひらひら 花を求めて
なんか好きだな、情緒がある。
花を求めて彷徨う蝶々、儚さを感じる
もろくて、美しい存在
それはおばあちゃんの家にいたわんこ
ゴールデンレトリバーと聞くとどんな性格を想像する?
人懐っこくて、元気いっぱいです遊ぶのが大好き!
そんなイメージが先行しないだろうか
彼女は少し違った
人懐っこいけど、穏やかで優しい、ひだまりのようなわんこだった
彼女とわたしは同じ年に生まれた
幼い頃の遊び相手兼話し相手はずっと彼女で、そして、初めてペットの死を経験させてくれたのも彼女だった
「一緒に成人式に行くんだ!」と意気込んでいたわたしに笑顔を見せてくれていた君は
12歳で虹の橋を渡ったね。
悲しかった。寂しかった。辛かった。
なによりも、冷たくなった毛皮が、閉じられたままの目が苦しかった。体に縋り付いて泣いていた。
ああ、最愛の友よ。いま、あなたは何をしていますか
わたしは今年成人です。成人式は再来年だけど。
今もおばあちゃんの家に行くとあなたがいるように思ってしまいます。
会いたいな
未来の話は苦手だ
特に今の時期にするのは向いていない気がする
一年後の今頃、わたしはちゃんと志望校に行けてるのだろうか
少しだけ弱音を吐かせて欲しい
今の時代入試の形態も色々あって、私はAOも一般もどちらも受ける方向で動いている
そのせいだろうか、それとも、自分の怠慢のせいか
どちらに対しても中途半端で怒られてばかりの毎日だ
気が滅入るとはまさにこのことか
ちゃんと頑張らないといけないのはわかっているけど
今までちゃんと勉強したことがなかったからハードルが高くなってしまった
毎日悔やんでは自己嫌悪
そろそろ抜け出したい。いや、抜け出せばーか!
そんなのなかったように思う
気付いたら好きなっていた
わたしだけのものにしたい
わたしを彼女のなかで1番にしてほしい
わたしが彼女を1番に扱う権利が欲しい
いつのまにか芽生えた独占欲が自分を突き動かしていた
今覚えはあれは恋なんかじゃなくて、束縛だった
今までずっときみに未練を持っていた
でもこの間わたしの尊敬する人が言ってたんだ
「恋を引き摺る人は引き摺りたいから引きずってるのよ」
わたしはもう君を引き摺るのは辞めるよ
そろそろきみも痛いだろう
きみの誕生日まであと4時間
さようなら17歳の、わたしが愛したきみ
こんにちは18歳の、私が愛さないきみ