わたしの心はそんな言葉で埋まらない
わたしが欲しいのはただの愛じゃない
行動を伴ったものがほしい
あなたから毎月お金と一緒にもらう手紙
世界一愛してると言われたって
帰ってこないじゃないと思う
わたしのことを何も知らないじゃないと思う
なんて不器用なひと
ああ、あなたが不器用なら
わたしにも遺伝してるに決まってるか
だからわたしは
父性に飢えるこの心をあなたに見せられていないのね
深夜に目が覚める
そんなことが時々起こる。
別に怖い夢を見たわけではないし、なにか大きな音がしたとかそんなわけでもない。
ただフッと目が覚めてしまう。
それで、眠れなくなってしまう。
父も母も深い眠りの中。
起こしてしまうのは申し訳ないと、勉強をし始める。
勉強し始めた10分後
そっと開く扉
まるで寝た方がいいと訴えるような雰囲気
仕方ないじゃん寝れないんだよと言っても
何も言わずに私をじっと見つめる
そして、私のベッドに飛び乗って
しっぽをてしてし
わかったよ。横になるよ。
眠れるまで隣にいてくれる??
にゃ と、小さく返事
一人と一匹で微睡む夜。
いつも気付いてくれてありがとう。
こんくらい勉強しとけば大丈夫だろ
いつもより時間かけたし…
安心は命取り
漢字が書けなくって、泣きそうになった
かげゆし…勘○由使???あれ???
綜○種智院???あれ??
わかるのに、できてたのに、言えたのに
書けなくて
おぼつかない足取り
あーあ過去最低点
このままで大丈夫なのかな?不安に追われる木曜日
やんなっちゃうな
毎週こうだ
また勉強法考えなくちゃ
安心は命取り
不安の方が安心かも
気を取り直して、もう一回
海賊になりたい
自由で、勇敢で、仲間想いな、そんな海賊
麦わら帽子は似合わない
剣なんて握ったことがない
地学なんてからっきしだし
料理なんてもってのほか
遠くを見通す目なんてないし
古文も苦手
ボルトとナットの違いってなに
そもそも楽譜は読めないし
面舵も取り舵もわからない
あらたいへん
わたしが憧れる海賊の要素がを一つも持ってないじゃない!
出航2秒で海の底?
ああでもそれもいいかもしれない
深い深い海の底
沈んでいく少女が一人
大志を抱いて眠りゆく
ふらふらゆらゆら
海賊になるのはやめて、ぬくぬくベットで眠りましょう
いつまでも夢を見ていたいの
流れるポップな音楽と
鼻をくすぐる美味しそうな香り
絶叫と歓声が入り混じる不思議な場所
そしてそこには
いつでもわたしを抱きしめてくれる大きな耳の世界の恋人
一年間頑張らないとだから
一年間会えないけれど
参考書の表紙に書いてもらったサインと一緒に
この一年を駆け抜けてくるよ
今日という日は、私にとってのスタートライン
一年後、笑ってテストを終えてみせる
夢の国では叶わない、わたしの唯一無二の願いをかけて
今日戦った勇者たちの背中を追いかけて、
そして
追い抜いてみせる
幕は上がった
つぎはわたしたちの代だ
みてろ
コロナにも負けなかったわたしたちの輝きを
さあ!!
Show must go on