こいつと暮らし始めて早12年。年齢は15。人で言ったら75歳。もうじじいだね。そのくせずーーーっと元気いっぱい。その秘訣は何かって??それはね、わたしが魔法をかけてやったの
毎日、最低一回。
回数は、一回より多ければいい。
ただ 「世界で1番愛してるよ」と、伝え続ける
人にするのは難しいけど、なぜかこいつにならできちゃう不思議。
「どうか、君だけはわたしを置いていかないでね。ずっとそばにいてね。パパみたいにわたしを置いていかないでね。」
そんな、メンヘラもびっくりな重いセリフをつぶやくと、部屋の隅に座ったあいつのしっぽがゆらゆら。そして一言「にゃん」と返事。
わたしの素敵な弟。
どうかこれからもずっとずっと一緒にいてね。
いつからわたしの心はこんなに大人びたんだろう。
担任の先生に暴力を振るわれた時?
祖母が脳梗塞になった時?
初めて親族の死を経験した時?
父が家から出て行った時?
飼っていた小鳥が餌をあげなかったせいで死んだ時?
大好きだった犬が虹の橋を渡った時?
自分の体を傷つけた時?
女性が好きになった時?
隣で母が脳出血になった時?
ストーカーされた時?
最愛の人を傷つけた時?
親友と離れた時?
彼氏ができた時?
アンハッピーリフレインじゃないけどさ、「画面の向こう落ちて行った逆さまのガール大人の世界。」これ、今見てるあなたは体験できた?不幸が重なることで、人が大人になるのなら、反対に、幸せが重なれば子供のままでいられるの?ピーターパンシンドロームはあいにく持ち合わせていないから。わたしはこのまま安心して空気抵抗と一緒に身を委ねてみるよ。
四つ。それは、そこら辺にポイ捨てした夢の数。
最初はたしか、アラジンになりたくて、次は夢の国のホテルの従業員、そこから、獣医、教師で、今迷走中。
現実を見ちゃうと、収入とか、世間体とか、自分の知能とか、もろもろが邪魔をしてくる。
1番最後に辿り着く目標は、もう親に決められている。それまでの、あと約10年で、わたしには何ができるだろう。
わたしが1番やりたいものはなに?
わたしがやらなきゃ行けないことはなに?
わたしがなりたいものはなに?
人間としてなれる範囲はどれくらい?
夢があるから、現実があり、現実があるから、夢がある。
必要十分条件。残酷。でもきっと、それくらいが面白い。
「ソーシャルディスタンスを守って…」
と言われてから早くも約4年が過ぎた。
明日からテストが始まる今、「もう一度オンライン授業に切り替わっちゃったりしてもいいんですよー」なんて思ってしまう。
友人と距離を置きたくはないが、テストとはぜひ距離を置かせていただきたい。
泣いて欲しいと願われた人生の始まり
泣いても良いと言われた人生
泣かないでと思う人生の終わり