M.I.

Open App
4/29/2025, 7:39:05 AM

No.309『夜が明けた。』

夜が明けた。
それは僕が夜が明けるまで必死に生きたから。
明けない夜はないというけれど、死んでしまえばその人にとっての夜はもう明けないも同然。
それでも夜が明けるのは、その人が一生懸命その日を生きた証。
…さあ、また次の夜が明けるまで必死に生きようじゃないか。

4/27/2025, 10:07:16 PM

No.308『ふとした瞬間』

ふとした瞬間に思うことがある。
どうして人には感情があるんだろうって。
感情がなくて、みんなが効率よく子孫を残せるように人間が設定されていたなら争いなんてものはなかっただろう。
動物たちは生き残るために戦うけど、私たちはなんのために争うんだろう。
本当に醜くて汚い。
ああ、感情なんてなければこんなことも考えずに済んだのになあ。
こんな世界、大っ嫌いだ。

4/21/2025, 7:29:38 AM

No.307『星明かり』

なんで人は争うんだろう。
どうして人は傷つけあうんだろう。
もう何もかもがいやになっちゃったんだ。
ただ、夜道を照らす星になれたのなら、私は少しは楽になれるのかな。

4/20/2025, 9:17:53 AM

No.306『影絵』

小さい頃はもっと影絵を知っていたと思う。
たくさん親に教えてもらったから。
でもだんだん大人になるに連れてそれはおぼろになってしまった。
そんな私はもうすぐ親になる。
子供に影絵を教えてあげるために覚えようかな。
母が私にしてくれたみたいに。

4/19/2025, 9:58:59 AM

No.305『物語の始まり』

物語の始まりが怖かった。
だってその物語を面白くするにはいつだってその主人公が不幸にならないといけなかったから。
最後が幸せで終わる物語であっても、その途中で起きたこと…自分の心に深く刻まれたであろう傷は消えないはずなのに主人公はいつだって最後に笑ってた。
それを見るたびに私はこんな人間になれないんだと思い知らされる。
私はどんな人間になりたいかさえも分からなくなっていくんだ。

Next