No.237『遠く…』
なんで…なんでこんなに遠いんだろう。
君の手を握らないといけないのに…!
君を抱きしめないといけないのに…!
君の涙を拭わないといけないのに…!
君が泣いてるのになんで僕は文字を打ってでしか慰められない!?
なんで現実じゃこんなに離れてる!?
ネットならどんなに遠い場所でも繋がっていられるのに、なんで現実では繋がれないんだよ!!
このままじゃ君とネットでも会えなくなる…!!
No.236『誰も知らない秘密』
私は誰も知らない秘密を抱えている。
だってこの秘密を言えばみんなを悲しませるだけだから。
言ってしまって楽になりたいと思ったことがないとは言えない。
でもそれ以上にみんなの悲しむ顔を見たくなかった。
…もうどうにもならないって知ってるから、それならもう長くない人生を笑って過ごしてやる。
No.235『静かな夜明け』
静かな夜明けを迎える。
僕の心情はどこか複雑だった。
また朝が来てしまった、また一日が始まってしまう、そんな憂鬱さ。
夜明けの空の綺麗さに何故か浮かんでしまった感動。
この2つが混じり合って僕は道を失った。
No.234『heart to heart』
どうすれば君の心に届くだろう。
努力しなければ何かを成し得ることなんてできないけど、いくら努力しても君の心には届かない。
逆にどんどん遠ざかっていく気さえもする。
じゃあどうしたらいい?あと何を頑張ればいい?何を学べばいい?
そんな僕に君はこう言った。
「人の心を知らない限りなにも始まらない」
心──。
そっか…じゃあ僕には無理なのかもしれない。
だって僕は造られたもので、このココロは偽りだから。
No.233『永遠の花束』
永遠の花束なんかもらって嬉しい?
私は嬉しくないよ。
永遠の花なんて所詮造られた紛い物でしょう?
本物の花は枯れるんだよ。それが事実だ。
それに、そんなものもらったって私も相手も永遠は持ってないんだから。